鳥海山


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,220m
- 下り
- 1,201m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | 登山後はフォレスタ鳥海で温泉を |
写真
感想
「存在価値」
鳥海山8.12
夏の夜に 月を背にした 鳥海は 影を纏うも 眠る事ない
12日は鳥海山大物忌神社への参拝と新山周回を計画。
雪渓直登のある矢島口コースを登る事に。
祓川ヒュッテ〜康ケルン〜分岐点〜氷の薬師〜七高山〜鳥海大物忌神社(食事)
〜新山周回〜七高山〜康新道ルート〜台〜分岐点〜登山口へ。
台風の影響が無さそうで11、12は共に晴れの予報でした。
12日は3時半に起きて登山スタートは5時。
竜ヶ原湿原を横断する木道を進んで祓川神社へ向かい、そこからの登山道はすぐに急登になってダケカンバのタッチラ坂へと入っていきます。
登り始めに少しだけ水芭蕉が咲いて行ってらっしゃいと言っているかのようでした。
ダケカンバが大きく曲がっている付近でクルマユリが二輪咲いました。
花径は4センチ位、とても可愛いい花。
賽の河原まで進むと幾つも雪田地帯が見え始めました。
今回は何度も雪渓を登るので短い場所は付けずに登り、長い所だけ手間のかからないモンベルのチェーンスパイクを使う事にしました。
少し眺めの雪渓を登ると木道が出てきて、周りは緑の絨毯が広がって、まだチングルマやヒナザクラも咲いていたので、6月の終わり頃に戻ったような錯覚になり新鮮な気持ちになりました。
御田からはさらに雪渓が続きます。
七ツ釜避難小屋から康ケルンを過ぎると雪が溶けだしている渓谷沿いを登ります。
荒々しく流れる渓谷越しの鳥海は先ほどまでの姿とは違って、生命の躍動感に溢れているように見えました。
分岐点より沢を跨いで左の七高山への直登ルートの長い大雪路へ入ると少し風が吹いて心地がいい。
6つの雪渓も終わり、大きな沢の岩場沿いを歩いて、氷の薬師に着きました。
残りは鎖場もある舎利坂を登るだけです。
ここから少し石段が出始めてガレ場に変わっていくのです。
イワギキョウを眺めながらゆっくりと進む。
ふと後ろを見渡すと雲海が出来始めていたのです。
鳥海山(七高山)の天辺では強い偏西風が岩肌にぶつかって雲を上空に巻き上げながら白い渦を巻いて東へ吹き飛ばされて行ってその渦はやがて雲海を創る雲になっていたのです。
七高山から外輪から一気に下って御室小屋へ目指してまた登っている間に強かった風は収まって小屋に着く頃には程よい風が吹いていました。
まずは小屋の奥にある鳥海山大物忌神社へのお礼参拝を済ませ、今回は御朱印も頂き、拝殿ではおみくじも引きました。
小屋前で外輪山を眺めながら早い昼食を取って30分ほど読書しました。
休憩後は左側からの新山を周回で岩登りの後は外輪に向かって七高山の下山ルートに向かいました。
注意しながら進んで、分岐点からは左の峰沿いを歩く康新道コースに入った。
多くの人は舎利坂から大雪路をピストンしているようでしたがこのルート下りで選択してよかったと感じました。
紀元前400年以上前に山体崩壊した跡が左側の眼下に見える上に、振り返りの七高山と新山がツインピークスのようで山頂から麓まで眺める事ができる抜群の景色の上にダイナミックな登山道の両脇にはお花に囲まれていました。
のんびりと景色や花を見ながら下っていたが、東側に雲が出てきたので最後に振り返って鳥海山へお別れを告げ、下山のペースを早める事にした。
ふと見たチョウカイアザミがまた来てねとお辞儀をしているように揺れていたのでした。
途中に慰霊碑が立っていました。
放浪の歌
そんなにお前は何故なげく
草のしとねに寝ころんで
私の言うことおききあれ
人の浮世の見栄を捨て
右に巻いて多少のアップダウンを繰り返して分岐点へ出ました。。
何も考えず無になって一切振り返る事なくヒュッテ前まで歩いて湧き水を戴いた。
キンキンに冷えていてまさに生き返るような美味しさでした。
単独峰で一番好きな山といわれたら私は迷わず鳥海山と答えます。
2年前に月山から見たその山塊の容姿に惚れて一度登ってから。
今回の矢島口ルートから見た鳥海山は実にいくつもの顔がありました。
月夜の鳥海、朝霧の鳥海、雪渓越しの鳥海、荒々しい渓谷越しの鳥海、直登から望む鳥海、峰越しからのツインピークス、そして下百宅地区から眺める鳥海。
そのどれもが揺るがない存在であるのに、色合いは実に多様で奥が深い。
素晴らしい価値があるからこそ多くの人に魅力が伝わるのだと思いました。
次回は最後に眺めた百宅口ルートからの朝日を眺める登山をしてみたいです。
また来年この地を踏めますように
ありがとう!鳥海山
感謝
令和元年8月12
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