越後三山/八海山


- GPS
- 07:30
- 距離
- 14.0km
- 登り
- 942m
- 下り
- 1,732m
コースタイム
- 山行
- 0:56
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 0:56
- 山行
- 5:46
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 6:23
天候 | 9/14, 15共に晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
八海山ロープウェイの駐車場に駐車。 ◆ロープウェイ 八海山ロープウェイ利用。片道1000円。 https://www.princehotels.co.jp/amuse/hakkaisan/info/ |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・ロープウェイ山頂駅〜千本檜小屋:一般的な登山道で特に危険箇所は無い。 ・八ッ峰:鎖場、ハシゴ場多数。落ちたらただで済まないので注意は必要。注意書き通り初心者や体調に問題がある人は避けるべき。 ・大日岳〜入道岳:特に困難な所は無いが登山道の脇はすぐに急崖なので注意は必要。 ・大日岳直下迂回路分岐〜新開道分岐:ハシゴ場が続き気が抜けない。 ・新開道:九合目までは鎖場の下降とデリケートなトラバースが続き気が抜けない。九合目以下傾斜は弱まるが砂礫の径は滑りやすい。 ◆登山ポスト 予め新潟県警に電子メールで提出はしていたものの計画が大きく変わってしまったので八海山ロープウェイ山麓駅で提出し直し。 |
その他周辺情報 | ◆登山後の温泉 六日町温泉公衆浴場湯らりあで入湯(400円)。 石鹸、シャンプー等の備え付けは無いですが使い切りボトルのものを購入できます。 https://www.muikamachi.jp/hotspring/higaeri.html |
感想
シルバーウィークの最初の連休を使って越後三山の一峰、八海山に登って来た。日帰りで登られることが多いようだけどAki-CLさんが女人堂一泊二日の大人の山行計画を立ててくれたお陰で渋滞での時間のロスにも何とか対応でき、素晴らしい八ッ峰を堪能できた。
【1日目】
金曜日はAki-CLさんと13Kさんは飲み会とのことで土曜日の朝は朝ドラを観てから遅めのスタート。これだけのんびり出れば渋滞も解消する時間かなと楽天的に考えていたけれど圏央道の渋滞は酷かった。相模原愛川から相模原ICの間は多分ジョギングの方が速いくらいで結局本坂SAまでいつもの3倍近い3時間も掛かってしまった。そうなると登山口到着は14時頃、どうする?と。当初計画では大崎口から尾根を登って行くつもりだったし、最初のうちはそこまでの遅れにはならないから遅くなっても何とか六合目の女人堂まで行けるか、と言う気はあったけれどだんだん遅れの度合いが酷いことになってじゃあロープウェイ山頂駅近くの避難小屋は、とか、でも水場が無いから二合目の避難小屋か、とか言っていたけど、2時間遅れが確定的になって、ロープウェイ利用だなと相成った。日帰りだと窮した所だけど宿泊山行にしていて良かった。
八海山ロープウェイ山麓駅に着いたのは14:10、次の便は14:20と言うので急いでチケットを購入し登山計画書を書き上げて提出しロープウェイに乗った。7分で山頂駅1147mまで780mも運んでくれる。有難いことだ。車内からは八ッ峰の展望も良かったが巻機山の展望は更に良かった。山頂駅から階段を登って尾根に取り付くと展望台と避難小屋があり、そこから本格的に登山道になる。登山道は樹林の中を進んで行くが、掘れてえぐれたところが多い。雨天後はぬかるんで大変そうだ。15分程で北面の大倉からの登山道が合流する更に20分で漕ぎ池への分岐に出合った。漕ぎ池は分岐を曲がってすぐでトンボやヤンマが飛び交い、モリアオガエルのオタマジャクシがいっぱいいる実に閑かな小さな池だった。漕ぎ池から10分で胎内くぐりの分岐になる。テープが張ってあるけれど行き交った登山者から行けるよと言われたので行ってみることにしたが、当然ながら狭くて余り快適では無い。胎内くぐりを抜けて5分も歩いたら六合目の女人堂に着いた。
女人堂には平成5年築の立派な二階建ての避難小屋が建っている。ここが今夜の宿。すでに単独行の登山者が1人いたが彼は2階を使うので我々は1階を使わせてもらう。水場は10分位登った祓川だが僕は2L運んできたので後はAki-CLさんと13Kさんでジャンケンして決めてもらいチョキで負けたAki-CLさんが水汲みに行く。バイオトイレもあるし色々な備品もあるし至れり尽せりと言うところ。極上の避難小屋だった。
【2日目】
日の出は5:30頃なので4時起床、5時出発とした。暁に越後駒の稜線がくっきりと浮かび上がり、中秋の名月が西に傾きつつあった。珍しく予定より数分早く出発できたのだが僕が小屋に帽子を忘れていることに水場の手前で気が付き、戻ったので結局数分遅い出発と同じになってしまった。秡川で2人は暖かく笑顔で迎えてくれたが、今回山行のキーワードの一つは「忘れ物」かもしれない。もう周囲には高い木は無く展望はどんどん良くなる。出発して50分で薬師岳に飛び出ると正面には八ッ峰の最初の地蔵岳が立ち上がっている。越後駒ヶ岳から中ノ岳の稜線からは朝日が射し込んでいて神秘的な光景を創り出している。流石に神の山だ。
千本檜小屋を過ぎて地蔵岳の基部をトラバースして行くがこれが結構嫌らしい。分岐に出合って鎖に導かれて登って行くとすぐに地蔵岳と不動岳のコルに出た。一旦地蔵岳を踏んで不動岳に向かう。ここから七曜岳、白河岳、釈迦岳と鎖を伝って踏んで行くと迂回路への分岐があるコルに出た。礫岩主体の山らしく抜けて落ちる石は落ちる。摩利支天を登り、剣ヶ峰は登らないが、大日岳を登って八ッ峰完登。一応この連山での最高峰である入道岳までは行こうと先へ進む。登山道は切れ落ちた崖の際に引かれているから草木が生えていると言って油断は禁物だ。入道岳まで行くと中ノ岳への稜線が良く見える。なかなか長く厳しそうだ。五竜岳は眼下かなり低いところに見えるのであそこまで行く気には流石にならない。小休止を摂って入道岳で折り返す。
大日岳の基部での分岐を迂回路に進むとハシゴの下降の連続。数10m下って今度は新開道との分岐に出合う。ここから新開道に進むがこれまたデリケートなトラバースと鎖場の下降の連続で八ッ峰と同じくらいに神経を使う。九合目の標石が転がっているところまで来ると勾配も緩くなる。振り返ると八ッ峰の展望が素晴らしい。ここからは勾配は緩くなるが逆に砂礫の登山道になるのでみんな滑って苦労した。七合目の標石が転がるカッパ倉まで来るとロープウェイも見えるようになる。八ッ峰では涼しい風が吹いていたけれど下りに入ってからは風も無く暑い。日向は更に暑い。あと50分で水場と信じて降りてきたが稲荷社には水が無くがっかり。更に30分下って三合目の下でようやく沢に出合い、体を冷やすことができた。ここから二合目登山口まで20分、更に駐車したロープウェイ駅まで40分。やっぱりロードに出て日向の登り坂が一番堪えたなぁ。でも流石に宿泊山行なので午前中に帰着できて余裕があった。やっぱり大人の山行だね。
渋滞でのロスはあったけれど天候にも恵まれ良い山行でした。越後三山はやっぱり良い山でした。機会があれば八海山から中ノ岳とか更に兎岳から丹後山と言うのも楽しそう。と言うか苦あれば楽ありルートかな。
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