岡山県美作市 宮ノ上〜袴ヶ仙周回 好展望&巨岩群&古代文字⁉
- GPS
- 04:21
- 距離
- 7.8km
- 登り
- 638m
- 下り
- 631m
コースタイム
- 山行
- 3:47
- 休憩
- 0:35
- 合計
- 4:22
歩行距離8km、歩行時間4時間、歩行数16,800歩、消費カロリー1,950Kcal
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
往路は作業道、復路は登山道を歩きましたが、どちらも去年の豪雨の影響で、崩れて溝ができていたり石がゴロゴロしていたりする箇所があります。渡渉点の水深はごく浅いのですが、道には足元を水が流れそうな所がいくつかあるので、雨天や大雨後は避けた方がいいでしょう。 両者ともそこそこ荒れてはいますが、歩けなくはありません。ただし、事前に調べておかないと迷いそうな微妙な分岐や不明瞭な道がいくつもあります。コースを描いた地図のコピーやコンパス、GPSなどがあったほうがいいでしょう。下調べして行きましたが、うっかり逸れて適当に歩いて軌道修正した所がいくつかあります。作業道のほうが歩きにくかったので、反時計回りに周回して正解でした。 往路は、宮ノ上登山口をスルーしてアスファルト道をしばらく北上しました。標高435m辺りで前方はヤブに見えましたが、直進すると轍のある砂利道でチカラシバ<写真09>などがまばらに生えていました。 標高470m辺り(ジョロウグモ<写真12>撮影地点付近)で植林帯に入ると、砂利道からすぐに小石がゴロゴロした土道になりました。標高495m辺りからしばらく小石がゴロゴロした溝状の道で、周囲より低いので雨天は水が流れそうです。 標高560m辺りから明らかに豪雨で崩れた跡がある粘土道で、小石がゴロゴロしていました。一部、ちょろちょろ水が流れていますが、すぐに終わります。標高600m辺りで崩れた道は終わり、少し歩きやすくなりました。 標高620m辺りで右(北)の尾根へと歩けそうだったのですが、そのまま西に直進して巻いてしまいました。3,4mでミツマタの通せんぼがあり、そこで気づくべきだったのですが、やわらかな枝をよけて進み、標高630mでとうとう道がなくなりました。崩れやすく水がちょろちょろ流れる石埋まりを上ると細い踏み跡があり、足元が崩れずにすみました。標高660m辺り(マツカゼソウ<写真16>撮影地点)で地形図の実線の作業道に合流すると、広く平らな砂利道になっていました。 まばらに草が生えた砂利の作業道は、地形図の終点辺りまで続き、倒木をまたいだ辺りでストップでした。ここから植林帯を西にトラバースできそうだったのですが、793m峰<写真18>に向かってシダを避けながら登りました。 標高780mからは道らしくなり、袴ヶ仙頂上<写真20〜26>までは一部、低いシダの間の細踏み跡だったり崩れやすい急登だったりするものの、比較的歩きやすかったです。 復路は登山道なので、たまに道標やピンクテープ、ピンク色のビニール紐などがあります。最初は低いシダの間の細踏み跡でした。標高910mで南西に進路を変える所にはビニール紐があります。知らないと見落とすかもしれません。 標高840mに東北東にトラバースする道の入り口があります。ピンクテープが分岐から少し入った位置にあるので、見落としそうでした。ここからは幅20〜30cmの細道ですが、明瞭で歩きやすいです。 カエル岩<写真31>から南東尾根を下る前に、巨岩群<写真32,33>を見に行きました。道はなく、周辺は崩れやすい斜面です。下草はほとんどないので適当に歩けます。この少し東にもっと大規模な岩塊流があったようです。 南東尾根から標高780m峰(小見山)で引き返し、地面に置かれた「登山口」の木製プレートに従って南西に延びる細道に入りましたが、打ち払った杉の枝が積もって道はすぐに不明瞭になり、オオカミ岩<写真34〜36>まで適当に歩きました。 オオカミ岩<写真34〜36>からは谷に下りるのが正規ルートですが、うっかり尾根を下ってしまいました。標高710m辺りでヤブになったので、崩れやすい斜面を西に下りました。GPSを持った連れは踏み跡に気づかず、ズルズル滑りながら適当に下りて「ちょっとひとやすみ」の道標<写真37>のすぐ北西で登山道に合流しました。 「ちょっとひとやすみ」の道標<写真37>からは小石がゴロゴロした沢沿い道で、両側からミツマタの枝が邪魔にならない程度に伸びています。たまに足元の崩れ落ちた箇所を避けながら歩くと、標高630m辺りから広い砂利道になりました。一部、去年の豪雨で崩れて深さ60cm程の溝が続いている所がありますが、歩くのに支障はありません。往路との合流点でアスファルト道に合流、登山口のプレートを確認し、後はのんびりゴールを目指しました。 |
その他周辺情報 | 大原インター&智頭急行智頭線「宮本武蔵駅」の近くに宿泊施設「リゾート武蔵の里 五輪坊」があります。事前予約すれば昼食も可能です。周辺には生家跡など武蔵ゆかりの見どころがいくつかあります。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
マップケース
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
袴ヶ仙(はかまがせん)は那岐山と後山のほぼ中間に位置し、登山者がほとんど訪れない素朴で静かな山です。上部は道が不明瞭な所も多く、直登もハードなため、やや難易度が高いです。
この山に興味を持ったきっかけは今から8年前にあるメディアに掲載された記事でした。それは・・・
「世界最古の文字、シュメール文字ではないかと見られる刻印が美作市東谷上の袴ヶ仙山頂近くの巨岩でみつかり、研究者らが現地を調査した。」
というものです。巨岩というのは、伝説の巨人「三穂(さんぶ)太郎」が置いたといわれる鳥帽子岩のことです。
※さんぶ太郎伝説 ↓
http://www.town.nagi.okayama.jp/kankou/kankou_spot/miru/sanbu-tarou.html
岩に世界最古のペトログリフ(岩刻文字)がある!
明確な結論は出ていませんが、とてもロマンを掻き立てられます。もちろん、烏帽子岩の位置を特定し、見上げながらてっぺんから周囲とくまなく探し、それらしき刻印を写真でもアップしました。一応、2015年11月に文化財保護委員会のメンバーが確認したものと一致しました。
烏帽子岩の先(下)にも、カエル岩、岩塊流、オオカミ岩など自然が造り出した巨岩群アートが見られました。下山で利用した登山道には道標がいくつも設置されているのですが、まるで宝探しをするかのように、常に地図とにらめっこしながら、一つ一つ確認していきました。
山行中、麓の集落以外は誰一人会うことはありませんでしたが、9月中旬の風物詩は想像以上に見られました。
この山域にたくさんいる鹿も恋の季節を迎えましたが、地元では毎晩、鹿が家に近づいてくるので、困惑しているようです。林野庁が今年の春に発表した「森林における鳥獣害対策について」によると、野生動物による全森林被害のうち、鹿によるものが4分の3を占めるという衝撃的なレポートがありました。捕獲しないと年率20%増加、4〜5年で倍増するそうです。
先週、可愛いバンビに出会い、鹿に親近感を覚えたところだったので、保護と駆除、相反する課題に複雑な想いがしました。
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