廻目平より「日本のヨセミテ」小川山プチ周回(秋の梨百巡礼:岩・沢・原生林の魅力がコンパクトに凝縮!)
- GPS
- 07:03
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,182m
- 下り
- 1,212m
コースタイム
- 山行
- 6:16
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 7:45
天候 | 朝曇り、のち快晴 |
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過去天気図(気象庁) | 2019年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・カモシカコースの尾根合流点(唐沢の滝コース分岐)手前、ハシゴ(上・下計4本)のかかる岩場あり、通過注意 ・大日岩コースから西股沢への下降路、後半は沢の左岸を高巻くルート。途中、ナメ滝縁や谷側の切れ落ちた岩場高巻き路(ロープ付き)の通過箇所あり、通行注意。 |
その他周辺情報 | ・登山口の金峰山荘で入浴・シャワー可 (小生は温泉求め増富ラジウム鉱泉→武田乃里・白山♨を放浪;いずれも定休日のため、双葉スマートIC近くの日帰り温泉「湯めみの丘」にて入浴[大人700円:スマホクーポンで600円に割引]) |
写真
装備
備考 | (消費水分量)PETボトル(530ml:氷結特茶ポリタン水700ml(うち500mlは昼食用)、ガッツギア1本 |
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感想
充実のお盆休み父子北ア山行2連チャンからはや一ヶ月。休日出勤や週末の悪天が続き、この間、中低山歩きもままならない中、ヤマラーとしてだいぶストレスも溜まってきたため、好天の水曜日に思い切って代休を取り、久々の梨百ソロツアーに前夜から出撃です。今回のターゲットは、登山口周辺が「日本のヨセミテ」と称される甲信国境の存在感溢れる隠れた名山、小川山。先達のレコを見ると、山頂から八丁平までの破線ルート稜線歩きを含む周回コースがほとんどで、先週末の台風の余波による「倒木祭り」が心配ながら、早朝に廻目平キャンプ場の駐車場へ。平日ということで車も少なめ、車中で朝食を済ませ、7時前に出発。
カモシカコースの登山道はマーキングも豊富、道もしっかりしており安心して歩けます。木洩れ日も差す中、途中から主稜線の岩稜も見えてくるとルートも一気に険しさを増し、ハシゴの連続する岩場のアップダウンにかかります。一気にテンションも上がりますが、結果的にこの区間が本日の核心部でした。登り着いた唐沢滝コース分岐からはコースも一転なだらかとなり、途中の露岩の展望台からは雲の帽子を被った眼前の金峰に加え、遠く上州〜日光方面の山々も望めます。ここからはやや踏み跡・マーキングは薄めとなりますが、緩やかな灌木帯のコースを登りつめると、名だたる名山の中でも最も地味に思える小川山頂に到着。人間が5-6人も来れば満員御礼の狭いピークには、お馴染み「山梨百名山」の標識が立つのみで展望はゼロ。山頂からの踏み跡を少し辿った露岩の上からは、辛うじて八ヶ岳や南ア・中央アの山並みは望めますが、苦労して登った末のご褒美がこれでは…と少し遅れて登ってこられたシニアハイカーご夫妻と顔を見合わ思わず苦笑します。
山頂でお湯を沸かし、これまた地味なコンビニ弁当の昼食を済ませて、早速下山開始。まだ時間はお昼前、天気も良いので帰路は満を持して八丁平への破線ルートのチャレンジです。倒木のオンパレードや藪漕ぎ、ルーファイを覚悟し、身構えて尾根道を進んでいくと、あに図らんや踏み跡・マーキングは明瞭、倒木もきちんと迂回路が出来ていて、往路よりも遥かに歩きやすい超快適なコースに思わず拍子抜け。途中の露岩ピークからは、眼前の大迫力の金峯から国師〜甲武信へと連なる奥秩父連山の大伽藍、そして右方の樹間越しに瑞牆山、奥には南ア〜中ア、そして八ヶ岳の雄姿が望め、これまでの苦労が報われた思いです。結局、八丁平までこのパラダイス的な尾根道が続き、これなら実線ルート昇格確実、後は山頂周辺の展望さえ開ければ、金峯・瑞牆並みのメジャー入りも間違いなし、と確信。
八丁平を過ぎて大日岳方面へ少し進み、丁寧な標識に導かれて西股沢への下降路に入ると、やがて沢音が間近に聞こえ、清流の左岸を進むルートに。それまでの平和でステキな尾根歩きからは一変、マーキングも薄い上、滑りやすいナメ滝の縁を歩いたり、次々現れるトリッキーな高巻き道など、気の抜けない下降が続きます。それでも30分強で年季の入った廃車が ”鎮座“ する林道終点に降り立ち、ホッと一息。味のある廃車を眺めながらフルーツゼリーで一息入れ、峨々たる岩稜を見上げつつ淡々と砂利の林道を歩くこと1時間弱、朝方出発した金峰山荘に無事帰着。コンパクトながら見どころてんこ盛り、内容充実のプチ周回ツアーをトラブルなく終えました。
金峰山荘で駐車料金を支払い、久々に小川山のバッジも購入すると、心は下山後のお楽しみ、日帰り温泉へ。クルマを飛ばして懐かしの信州峠を越え、増富ラジウム鉱泉へと乗り入れますが、残念ながらこの日は月一の定休日の由。仕方なく韮崎ヘと下り、以前訪ねたノーベル受賞・大村先生創設の武田乃里・白山温泉を再訪しますが、こちらも水曜定休…。どうやら水曜は観光サービス産業の休業日のようですが、ここまでで既に下山後約2時間を経過、心身の疲労と空腹感もMax…。急遽、スマホで検索した双葉スマートIC近くの日帰り温泉「湯めみの丘」(こちらは年中無休、深夜まで営業!)へ向かい、スマホクーポンの割引も受けられ何とか入浴・着替えを済ませることができ、ホッと一息です。双葉SAで土産購入と軽食を済ませると、既に時計は午後7時近く。帰宅は遅くなりそうで、明日の仕事に差し支えるかも…と身構えるも、流石に平日夜の中央道上り線は週末のドン詰まり渋滞がウソのように快調そのもの。過去最高記録の僅か1時間半弱で、都内の自宅まで無事帰り着きました。
ということで、約一ヶ月ぶりの山歩きはコンパクトながら沢、岩、山岳展望と原生林の魅力をギュッと凝縮した、気持ちの良い充実感あるツアーとなりました。アルプスの山々もそろそろ紅葉真っ盛り、秋山シーズン中に何とかもう一度、泊まりがけでツアーに出かけたいところですが、「週末悪天」のネガティブスパイラルに入りつつある天気サイクルの方がポジティブに転換してくれるかどうか…。当分は天気図や週間予報とにらめっこの日々となりそうです。
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