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Yamareco

記録ID: 204475
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無雪期ピークハント/縦走
甲斐駒・北岳

甲斐駒の夏

2008年07月20日(日) 〜 2008年07月21日(月)
 - 拍手
hiratsuka その他1人
GPS
32:00
距離
3.8km
登り
1,010m
下り
35m
過去天気図(気象庁) 2008年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
広河原にてバスを待つ
2008年07月20日 07:03撮影 by  DSC-T70, SONY
7/20 7:03
広河原にてバスを待つ
混雑しているテント場
2008年07月20日 07:55撮影 by  DSC-T70, SONY
7/20 7:55
混雑しているテント場
仙水小屋のチョー冷たい水
2008年07月20日 11:43撮影 by  DSC-T70, SONY
7/20 11:43
仙水小屋のチョー冷たい水
夜明け前、甲斐駒山頂へ向けて歩きだす
2008年07月21日 04:47撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 4:47
夜明け前、甲斐駒山頂へ向けて歩きだす
朝日が昇ってきた。
2008年07月21日 05:30撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 5:30
朝日が昇ってきた。
仙水峠で一息(右後方は甲斐駒ケ岳)
2008年07月21日 05:43撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 5:43
仙水峠で一息(右後方は甲斐駒ケ岳)
駒津峰(2740m)にて一息つく
2008年07月21日 07:58撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 7:58
駒津峰(2740m)にて一息つく
団十郎の雄姿、さぁ行こう!
2008年07月21日 08:38撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 8:38
団十郎の雄姿、さぁ行こう!
巨大なサイコロ?
2008年07月21日 08:38撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 8:38
巨大なサイコロ?
滑りやすい足元
2008年07月21日 09:31撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 9:31
滑りやすい足元
山頂までもう一息
2008年07月21日 09:53撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 9:53
山頂までもう一息
ようやく。。。
2008年07月21日 10:14撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 10:14
ようやく。。。
山頂の花
2008年07月21日 10:17撮影 by  DSC-T70, SONY
7/21 10:17
山頂の花

感想

■大菩薩ヒュッテにて
その夜、ヒュッテの薪ストーブを囲みながらあざみさん、sioさん、
流水麺さん達とほろ酔い加減で親子山教室のことや今までの山行のことなどを話していたと思う。

ほどよくアルコールがまわってきたところで流水麺さんが甲斐駒のことを語り出した。
前年に娘を連れてaidaさんと登ったこと。低山にはない豪快で魅力あふれる山で将来親子山教室でも登りたいことなど。

それまで高山といえる山に登った事がなく甲斐駒の存在すら知らなかった私だが
熱っぽく語る流水麺さんの様子を見ながらいつの間にか
「よーしうちも」
と思い始めていた。
それから1カ月後、私とrikutoは甲斐駒の山頂へ向けて歩き出すことになる。


■「冷静にファイトして下さい」

流水麺さん
天候がくずれなければ明後日から甲斐駒へ行ってきます。
初日は北沢峠(テント泊)で体を慣らして翌日にアタック予定。
親子ニ人で山頂を踏んで帰ってきたいと思います。
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hiratsukaさん
甲斐駒!
きっと度肝を抜くほどの体験になろうかと思います。
天候がちょっと気がかりなので、決して無理をしないよう。
あとは天気さえもてば、コツコツ根気良く登れば必ず山頂に立てます。
そうそう、仙水小屋の脇にある水場(流し台)の水は最高に旨いので、
水筒にたくさん詰めて登るといいです。下山後もその水が救いの水になります。
時間配分に気をつけて帰りの登山バス(最終)に間に合うように
下山して下さいね。山頂では多分30分程度しかいられないかも知れません。
成功したらきっと親子登山の世界が変わると思うよ。
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流水麺さん
アドバイス有難うございます。
我が家の最高峰は雲取山なので山容も高さもまったく異なるであろう甲斐駒
は正直想像がつきません。
ただこのところ山頂に立っても満足感はあっても達成感が得られていないので
ここらでガツンと度肝を抜かれる体験をしてみるのもいいかもしれません。
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hiratsukaさん
コースタイムより30分プラスする程度でrikutoくんは歩けるはずです。
今までやってきたことに自信を持って冷静にファイトして下さい!
予備日があっても初日の登りは早めの行動で。時期的に雷雨にもご注意を
日は長いので余裕あれば岩場の途中まででもルート確認しておくと翌朝が安心ですね。
天気は良さそうですね。頑張って下さい。登頂の成功をお祈りしています!
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流水麺さん
まずは早めの出発を心掛けていきます。
それと到着日に時間に余裕があればある程度のところまで往復して
足元を確認しておこうと思っています。
それだけでも翌朝のペースも違ってくると思いますし。
とにかく慎重にマイペースで歩いてきます。
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■満員バス
7/19(土) 20時過ぎにクルマで自宅を出発、中央高速を甲府昭和ICで
降りて芦安の駐車場に着いたのが零時前。
バス停近くの駐車場にクルマを乗り入れてみるがすでに満車状態のようだ。
少し離れた駐車場まで移動してようやく駐車スペースを見つける。
以前は広河原まで一般車で乗り入れられたらしいが現在は芦安でバスに
乗り換える必要がある。
混雑するのも無理はない。
始発バスが5時半なのでそれまで車中にて仮眠をとる。
rikutoは自宅を出た時からすでに夢の中。

翌朝、ザックを背負いバス停に行くとすでに10名近く登山者が並んでいる。
受付の人の話では今日はかなり混んでいるらしい。
しばらくしてバスがやって来た。
「エッ、これに乗るの???」
すでにバスの中は満員状態、乗り込めるスペースはないように見える。
と言っても乗らないわけにはいかない。
ザックを下ろしてギュウギュウ詰めのバスに親子で乗り込む。
まいったなと思っているとキップ切りのオバサンが気を聞かせてくれて
rikutoを前扉のステップに座らせてくれた。

夜叉神のバス停に着くとさらに数名が乗車待ちしている。
どうみてもこれ以上は乗れない状況。
というかもう乗って欲しくない感じ。
「ムリムリ」「定員オーバーだ」「ウソでしょ」
車内に無言の叫びがこだましている。
「奥の人達もっとつめて下さーい」
そんな雰囲気を切り裂くキップ切りのオバサンの声。
渋々ちょっとだけつめる抵抗軍。
「ガガガガーッ」
ギュウギュウ詰めのバスは苦しそうなエンジン音をうならせながら林道を走り出す。
あー、恐るべし山梨交通。

1時間後、ようやく広河原に到着。
ここで北沢峠行きのバスに乗り換える。
今度は席に座ることが出来てホッと一息。
車内を見渡すと若いグループが数組、あとは単独といった感じである。
スピーカから流れるテープの声が甲斐駒のことを山の団十郎と称している。
徐々に緊張が高まってくる。
北沢峠まであと一息。


■テント場
「やれやれ、長かったなぁ〜」
ようやく北沢峠のバス停に到着。
重いザックを背負い歩きだす。
テント場までは歩いて10分ほど。
甲斐駒山頂へのアタックはここが起点となる。
北沢駒仙小屋で受け付けを済ませテント設営の場所を探す。
川沿いには赤や黄色など色とりどりのテントがビッシリ張られている。
人影はほとんどない。
きっと甲斐駒や仙状ケ岳へすでにアタックしているためだろう。

空きスペースを見つけ真新しい青色のテントを設営する。
この山行のために購入したモンベル製、「クロノスドーム2型(2人用)」
山岳用テントは高価だがこれは比較的リーズナブルな価格。(22,800円)
今まで使用してきたテントは尾瀬や涸沢ではそれなりに活躍してくれたけど
山用でないのでとても重くテント場についたらもうクタクタだった。
それに比べるとコンパクト&軽量である。
残念ながら今回はテン場が近いのであまり実感出来ないけれど。

時計を見るとまだ昼前、今日は途中までのルートを確認するだけなので時間はたっぷりある。
日差しが強く、テント中にいると暑くてたまらないので川岸へ移動。
両足を川の中に入れると冷たくて気持ちがいい。
持参したパイン缶やビールを流れていかないように石で固定して冷やしておく。
お湯を沸かしゴハンと冷凍ハンバーグをあたためてお昼にする。
川の流れる音以外は何も聞こえない。
しばらくrikutoと水切りをしたりして過ごす。


■下見へ
さて、あんまりノンビリしているわけにもいかない。
下見に行かなければ。。。
明日は暗いうちから出発するためルートの確認が必要だ。

樹林帯の中、沢沿いの道を登っていく。
危険なところはないがはじめて歩くところなので慎重に進んでいく。
40分ほど歩いて仙水小屋に到着。
樹林帯の中に小スペースのテント場がいくつか点在している。
流水麺さんたち一行がテントを張ったところである。
小屋の前には冷たい水がとうとうと流れていて「ボーリング飲料水」の
木札がかかっている。
rikutoと一緒に両手ですくってゴクゴク飲んでみる。
「おおっ、ウマイ」
こんなに冷たくて美味しい水は飲んだことがない。

小屋を過ぎしばらく樹林帯の中を歩き続ける。
しばらくすると景色は一変、唐突に目の前に荒涼とした岩場があらわれる。
岩につけられた赤ペンキとケルンを目印に足元に気をつけながら先を進む。
青い空と黒々とした岩場のコントラストが鮮やか、天気もいいし吹く風も涼しい。
見渡す限りの岩場に人影は見えない。
気持ちの良いこともあり気づいたら仙水峠まで歩いてきてしまっていた。

峠の手前で摩利支天が顔をのぞかせる。
こっちを覗かれたような気がしてドキッとさせられる。
さらにその奥に位置する甲斐駒ケ岳が圧倒的な威圧感で迫ってくる。
「こりゃスゴイな」
明日ここを登るのか・・・

これまで我が家が登った山はほとんどが2000mに満たない山ばかりだが
丹沢を中心にしてこれまで5年間歩いてきた。
高低差や距離だけなら甲斐駒登頂も不可能でないと判断している。
今回の一番の不安は時間である。
無事に山頂を踏んでも15時までにテント場までに戻らないと終バスに乗れない。
早出はもちろんだが何しろ始めての山、何が起こるか分からない。
しかもrikutoの足は決して速くはない。
そんなことを考えながら来た道を引き返す。

静かだったテント場は一転してにぎやかになっていて
あちらこちらで酒盛りが始まっている。
我が家も夕食の準備に取り掛かる。
隣のテントのオジサン2人組は下山してきた解放感もあるのか盛り上がっている。
我が家のようにこれから登るのに緊張している人もいればオジサン達のような人もいる。
徐々に暗闇につつまれていくテント場は、色んな思いの人達もつつみこんでいく。
さぁ、明日はいよいよアタックだ。
お腹を満たして早々にシュラフにもぐりこむ。


■アタック開始
朝4時半。いよいよアタック開始。
rikutoを起こしてテントを出る。
満月の月明かりが静かなテント場を薄暗く照らしている。

装備は、最低限のものを息子のザックにつめて私が背負う。
雨具、朝昼の食事(パン)、水、薬類といったところ。
飲料水はプラティパス1つ、500mlのペットボトルを2本。
ちょっと多いかなと思ったがこの日の暑さもあり下山した時はほぼ空の状態であった。
rikutoは空身にさせた。
身軽にすることで少しでもスピードアップをはかりたい。

暗い樹林帯の中、ヘッドランプが照らす明かりを頼りに沢沿いの道を登って行く。
前日に歩いたばかりの道ではあるが、私が先に立って慎重に歩を進めて行く。
途中数名の下山者とすれ違う。今頃下りてくるということはどういうことなのだろうか?まぁいい、自分達のことを考えよう。

5時過ぎに仙水小屋を通過。
徐々に周りが明るくなってきた。
樹林帯を抜け岩場に出たところで小休憩。
正面から昇ってきた朝日が岩場全体を照らしはじめている。
ふたりで迷う事なく仙水峠方面に向かう。
かなり前方を歩いていた男性が私達の方へ戻ってきて
「道がよく分からないですねぇ」
と声を掛けてきたので仙水峠まで一緒に歩いてあげることにする。
やはり前日下見をしておいたのは正解だった。
道を知っているのと知っていないのとでは、心理的な負担が全く違う。

5:40 仙水峠到着。
峠にはすでに10人くらいの若い男女がこれから登る駒津峰に備えて休憩している
ここから先は我が家にとっては未知の領域だ。
見上げると甲斐駒は昨日と同じようにこちらを見下ろしている。

駒津峰にとりつくといきなり急登がはじまる。
ここからが本番だ。
後ろを歩くrikutoが遅れだす。
どうも調子があがらない様子だ。
息子は小さい時から口が達者で周りからしっかりしてるねぇとよくいわれてきた。
しかし精神面はかなり弱い。これは多分に父親譲りなのだけど。。。(笑)
私と2人だけの時は顕著にその傾向があらわれる。
苦しい事があるとすぐに言い訳をして逃げる傾向がある。
まぁ、どこの子どもも多少の差はあれ同じようなものかもしれないが。
同学年の子に比べて体が小さい事もコンプレックスのひとつなのかもしれない。
お腹が痛い、足を捻ったといっては足を止める。

丹沢あたりなら気楽に対応するところだが、今回目指すのは歩き慣なれた山ではない。
まだまだ始まったばかりでしかもこの日は時間が限られている。
コースタイムだと駒津峰山頂、甲斐駒山頂までが各々1時間半。
rikutoの足を考えると10時には山頂に到着していたい。

ダラダラと歩く姿を見ているといけないと思いつつ厳しい言葉が口をついて出てしまう。
あー、ここまで来て何をやっているんだか。。。

二人とも無言のままこのキツイ登りをゆっくり登っていく。
いつ間にか周りの木々が腰の高さになっている。
どうやら森林限界を超えたようだ。
振り返ると、北岳、鳳凰三山、その後方には富士山のシルエットが雲海に浮かんでいる。
地蔵岳のオベリスクもはっきりと形が分かる。
先ほどまで見上げていた甲斐駒も目の高さで見ることが出来る。
そのまま右手に目をやると仙丈ケ岳、その麓には私達が泊まったテント場のテントが小さく色鮮やかに見える。

「素晴らしいね」
私達の先をゆっくりとひとり登り続けていた年配の男性が声を掛けて来た。
私も相槌を打ちながらしばらくこの眺めを堪能する。
男性は繰り返し、
「いやぁ、素晴らしい」
を連呼しているためこちらも何だか嬉しくなってきてしまう。

登り始めて2時間を経過した頃にようやく駒津峰の頂が見えてきた。
rikutoもようやくエンジンがかかり始めたようで先ほどとは違い力強い歩きだ。
さっきあった事もすでに忘れているように私に話掛けてくる。
切り替えが早いところも特性のひとつである。

駒津峰の山頂から正面に見える甲斐駒は堂々としたたたずまいだ。
ゴツゴツした白い岩肌は、まさに団十郎の迫力である。
甲斐駒へ続く稜線を歩く人が見える。
ここから下りさらに登り返してようやく甲斐駒にとりつく事が出来る。


■登頂
尾根は甲斐駒に向けて急降下していく。
途中、大人の背を超えるような巨岩がいくつも転がっていて気が抜けない。
大人だろうが子どもだろうが容赦ない。
「ここは子どもの歩くところじゃないだろう」
ブツブツ言いながらも楽しそうに歩くrikuto。
帰りにここを登り返しする事を考えると気が重い。

稜線を下りきったあたりでひときわ大きな岩があらわれる。六方石というそうだ。
なぜこんなところにこのような巨岩が転がっているのか不思議だ。

甲斐駒にとりつくための登り返しがはじまる。
あいかわらず岩稜地帯は続いており、場所によっては息子を引っ張り上げながら
2人で乗り越えて行く。
「直登↑」赤ペンキでこう書かれた岩が目の前にあらわれる。
我が家は迷うことなく巻き道を選択。

巻き道の途中から足元が花崗岩の砂地に変わる。
足元は滑りやすく眼下に見える摩利支天に向けて傾斜している。
とても歩きづらくズルズルと滑りながらも何とか前進していく。
それまで快調に歩いていた子どもの足が度々止まるようになる。
樹木などの掴まるものがない砂地の斜面にすっかりビビってしまっている様子だ。
白い砂地からの日射しの照り返しが強い。
あとどれくらい歩いたら山頂だろうか?
徐々に疲労感を感じはじめるようになる。

摩利支天への分岐で一休みする。
見上げると山頂に向かう人の列はみえるがその先はまだまだ続いているようだ。
「白い砂の上も歩けたし、もうこの辺でいいよ」
息子が言う。
ここまで来て断念か、しかしこのペースで登り続けて時間通りに下山出来るのか微妙だ。
しかも帰りはあの巨岩だらけのヤセ尾根を登り返さないといけない。

その時、山頂を踏んで降りてきた人が息子に
「あと1時間頑張れば山頂だよ」
と声を掛けてくれた。
「エー、まだ1時間もあるの?」
と言いながらもズボンを払いながら立ち上り登る様子を見せ始めた。
どうやらあと1時間登れば終わりという解釈をしたようだ。

足元は相変わらずだが慣れてきたためペースはさっきよりあがっている。
危険な箇所にはロープが張られており一歩間違うとそのまま何十メートルも
滑り落ちそうな斜面が続いている。
息子を先に歩かせながらもしもの時に備え身構えながら後を歩いて行く。
腕時計を見ると高度はすでに2800mを超えている
息子は後ろを振るかえるたびに
「雲の上だ、スゲー」
と感動している。

時刻は9時半、登頂目安の10時まであまり時間がない。
しかしここまで来たら山頂を踏まないで帰るわけにはいかない。
rikutoも私も同じ気持ちだ。終バスに乗れなかったらその時にまた考えればいい。

何回目かの岩場を越えた時に山頂の祠が小さく見え始めた。
山頂に向かって先を歩く息子の後姿を見ながら何とも言えない熱いものがこみあげてくる。
山頂が近づいてくる。
すれ違う人が皆一様に「もうすぐだよ」と声を掛けてくれる。
山頂直下の最後の岩場を息子が上がろうとした時、年配の男性が上から手を差し伸べて引き上げてくれた。

午前10時 甲斐駒ケ岳に登頂。
さえぎるものがない山頂は360度の素晴らしいパノラマだ。
ホンモノの世界がここにある。
テント場を出てから5時間半、色々あったが結局予定通りの時間で山頂に立てた。

山頂にはすでに沢山の人がいて登頂の余韻を楽しんでいる。
子どもがヒョッコリ登ってきたことに皆一様に驚いている。
「頑張ったね〜」
声を掛けてくれるオバサン達も苦労して登頂した人達だ。
大人も子供も関係ない。

ザックに入れて持ってきたパイン缶をあけ二人で食べる。
川から引き上げて何時間も経っているはずだが冷たくてとても美味しい。
ささやかなご褒美といったところだ。

10時半下山開始。
名残惜しいように何度も振り返りながら登ってきた道を戻る。
息子は早く帰りたい一心で前しか向いていないけれども。(笑)

下から徐々に雲があがってきて駒津峰に着いた頃には甲斐駒はかくれてしまい
再びその姿を見る事は出来なかった。
その後テント場までは、下りが得意な息子に完全にぶっちぎられてしまう。
年をとるとヒザに来てしまうのだよね〜。

途中、仙水小屋で水をたっぷり汲んで家で待っているカミさんのお土産にする。
14時過ぎ、無事にテント場に帰着。
バテバテのためテントの撤収に1時間もかかってしまったが
無事に終バスに乗車する事が出来た。

帰りのバスの車中、爆睡している息子の横で流水麺さんに登頂の報告をメールする。
しばらくしてメールが返ってきた。
自分のことのように喜んでくれている様子が分かる。

有難う甲斐駒、また来るよ〜!

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