岳沢から前穂高試登


- GPS
- 08:37
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 1,289m
- 下り
- 1,282m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
復路:14:40 上高地⇒15:50 新島々駅、16:06 新島々駅⇒16:35 松本 人出を見てすっかり1時間待ちかと思ったら次のバスに乗れてしまった。おかげでアイスを食べる暇もなし。まだ本格的な夏休みモードではなかったようだ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆登山ポスト:上高地バスターミナルにあり。 ◆危険個所: 重太郎新道は非常に上手く岩場の弱点を見つけて通したようなルートなのでそこらに2級程度の岩場がある。 岩場を乗越したら木の枝に頭をぶつけるようなシーンもあり、常に注意を要する。浮き石が多いところも何箇所かあり石を落とさないように神経を使う。 |
写真
感想
焼岳で味をしめたわけではないが月曜日に塩尻で用事があるのを良いことに土曜日の夜行バスで出掛けて日帰りで前穂高まで足を伸ばそうと考えた。
結果的には足が攣って痛み、岳沢パノラマ直前で引き返すことにしたが、岳沢小屋にテントを張って荷を軽くして行けば僕でも十分に前穂高〜奥穂高のラウンドトリップができそうな感触が得られた。
重太郎新道は考えていたよりも急登が厳しく12-3kgの荷ではキツかった。非常に上手く岩場の弱点を突いたようなルートで印象的。こんな径を赤子を背負ってよくも開いたものと驚嘆する。今でも整備は大変なものと思われるが、整備に当ってくれている方々には頭が下がる。
朝はほとんど一番便なので上高地バスターミナルの人影もまばらだ。登山届けを書いて河童橋に向かって歩くが梓川の河畔からはまだ雨の湿気が残っていて白い靄に隠されて山はどこも見えない。河童橋で右岸に渡り、梓川沿いの歩道を行くと治山道を大きなボス猿が歩いていた。とこちらの径を見るとちょうど歩道の上に枝を出している木のその枝に猿が数匹登っている。嫌なもんだがお互いに刺激を避けるのが良策と言う感じで互いに直視しないですれ違う。バスターミナルを出て岳沢への分岐まで30分近くも掛かってしまった。
岳沢ルートに入ると一気に登山道になる。ゴゼンタチバナが沿道に多く見られた。そして30分で天然クーラーに到着。周囲は15℃だったけど風穴から出て来る冷気は11℃で実に気持ち好い。ついつい気持ち好くって休憩も長引いてしまう。ここから1回休憩をはさんで1時間10分で岳沢小屋に到着したが、天然クーラーを出てすぐに右脚が攣った。攣ってから2週間前の瑞牆山でも同じく右脚が攣ったことを思い出した。歩き出す前にストレッチしなくちゃって言うのも攣ってから思い出した。本当に最近すぐ忘れてしまう。ポストイットに書いて貼っとかないと。痛みが引かないが兎も角岳沢小屋までは歩こうと気を取り直して歩く。
岳沢小屋は夏に向けての準備でいろんな作業が行われている様子。この時はまだ晴れていて天狗岩もくっきりと望むことができたし、上高地を振り返ると乗鞍岳の頭も見えた。ここでテント泊にすれば前穂、奥穂、ジャンダルムのラウンドトリップもできそうだ。
小屋で長い休憩をした後、雪渓を渡り、重太郎新道へと進む。お花畑になりそうな草付きをつづら折りに登っていくとどんどんと急登になっていく。1時間ほどで長梯子に出逢う。そこを越えてたまらずに小休止。でもそれ以降どんどん休憩の間隔が短くなる。荷の重さが堪え、脚の痛みも鈍く、景色も見えないガスの中でモチベーションも落ちて行った。あとちょっとで岳沢パノラマだろうと言う2640m地点で腰を下ろしてつらつら考えた。なんだかんだ小屋から2時間位で来ているからコースタイムとほぼ同じだ。荷をここにデポして行けばあと1時間位で紀美子平だと促す声もあるが、そこまで行ったら前穂まで行くだろう、そうすると往復3時間。何より前穂から帰りの1500mの下りを考えると気が重い。これまでの登りでも「ここを下るの?」って印象のところが何箇所かあったし。
10分の逡巡の後、下山を決心した。まあまた来れば良い。こうして宿題が増えて行くのだが。下りは苦労するかと思っていたが、案に反してそれ程ではなくまた脚の調子も小康状態を保ってくれた。1時間弱で岳沢小屋を見下ろす台地に到着し、そこで昼飯とした。こんなに順調ならやっぱり行けたじゃないか、と言う声もあるが、いやいや安全第一と声に出さずに反論。楽しみは残しておいても良いもんだろう。
決めたからには一直線。降りて来ると上高地はすっかり観光地風景だった。アジア系の外国人団体さんも多く実に国際的。朝の猿は森に帰ったんだろう。混んでいて1時間待ちは覚悟していたがバスターミナルの切符売り場に行ったら10分後のバスに乗れると言う。時間が早すぎてアイスを食べる時間も無かった。バスもガラガラ、新島々からの松本電鉄もガラガラだった。やっぱりまだ夏休みには早いんだね。
今度は岳沢小屋テント泊の1泊2日(予備日1日)で来たいものだ。そして前穂、奥穂、ジャンダルムの周回旅行。妄想するだけでしばらく楽しめそうだ。それにしても重太郎新道で遭遇したのは2名だけだった。
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