鐘ヶ岳北尾根・大山Vルート・山ノ神尾根であわや滑落遭難!?


- GPS
- 08:12
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,420m
- 下り
- 1,397m
コースタイム
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年02月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
別所温泉入口バス停から鐘ヶ岳北尾根は松浦本に従う。登り口は作業道ができていて歩きやすく、階段を上っているうちに北尾根に出る。その後はテープなどに注意しながら福神山を経て鐘ヶ岳に出る。見晴広場B前後から雪が増え、大沢分岐付近は急傾斜でけっこう滑落の危険があった。アイゼンをつけるべきだったが、キックステップで登ると滑落。あっと思ったが立木にぶつかり、捕まって難を逃れた。危なかった。このVルートは大山縦走路まで結構傾斜があり、積雪期はアイゼンをつけた方が安全だ。滑落時は腕の打撲だけで何とか復帰し、縦走路に出てしばらくしてからアイゼンをつけた。大山を越えれば雪はたいしたことなくなり、蓑毛までは一般道でよい道になる。 |
写真
感想
始発で本厚木に向い、6時発の上煤ヶ谷行きバスで別所温泉入口下車。セブンイレブンの脇の道を入り、6時31分、元湯旅館の先の別所の湯を通過し、その先の林道にある煤ヶ谷125の電柱から山道に入る。いきなり整備された歓談、おそらく林業用であろうが、新しい道だ。稜線に出るまで新しく整備された階段を登る。これまでの記録には出てこないよい道だ。6時52分、稜線に出た。このあたりの道をいろいろ確認したかったが、先が長いので次回に回す。しばらく尾根筋に沿って踏み跡を追う。右に大山三峰、左に高取山、華厳岳、経ヶ岳の稜線を見ながら進む。7時を過ぎると太陽が山の向こうから日差しを照りつけ、右後方には高取山(西山)の採掘現場が見える。
最初のピークを左に巻きながら進む少し下って7時19分、鹿柵が出てきた。これをくぐってしばらく登ると柵が壊れて、右側と合流、テープは右側の柵の外についているのでもしかしたら柵をくぐらないほうがよいのか?再び登って7時27分、10分足らずで420mピークの福神山に出た。ここには山名プレートがある。ここから道はわずかに右に曲がり、10分くらい進むと鹿柵が現れ、7時37分山ノ神に出た。松浦本ガイドにあるように正面ゲートでなく、右に少し下って鹿柵ゲートに入る。ここから行き交じりの斜面となり、10分くらい進むと山頂が近い雰囲気、ゲートをくぐり、踏み後を追えば8時7分、鐘ヶ岳山頂に出た。若干予定より遅れている。少し補給してすぐ山ノ神隧道分岐に向かう。
雪はこの辺りではほとんどない。17分下って8時半前、分岐に出る。新しい道標に大山・見晴台Bとオレンジの字で書かれている。見晴広場に向かって進むと後ろに鐘ヶ岳、左手にはこれから合流する弁天尾根が見える。合流地点が見晴広場Bだ。30分の登りで雪の見晴広場に出た。以前、この季節にここに始めてきたときの事を思い出した。そのときは弁天尾根をあがって鐘ヶ岳を目指したが、間違えてすり鉢広場に出てしまった。ここで少し補給し、出発。
9時9分、見晴広場A通過。すり鉢広場には9時半到着、少しずつ雪が増え、右側に梅ノ木尾根と大沢分岐辺りが見え始める。東屋を過ぎて9時49分、大沢分岐に出る。梅ノ木尾根への下降点を確かめ、縦走路との合流点を目指す。
雪の量が増え、傾斜がきつくなる。10時に778mピークに出て道は右に曲がる。左の尾根には通行止めの看板。鐘ヶ岳から二時間近く経過。少し時間がかかった。さらに雪が増え、傾斜も増す。ここでアイゼンをつけるべきだったが、大して凍結していないので、アイゼンなしのキックステップで進むがこれが間違い。足の筋肉は疲労が増し、キックが効かずに、滑落、あっという間でもうだめか思った瞬間、立ち木にぶつかり、必死につかんでかろうじて止まる。急傾斜地の登りで左の谷方向に滑落して、とまらなければ数十メートル谷側に落ちるところで、大怪我も考えられた。ただ滑落中は意外と冷静に下や周囲を見て立木が見えていた。しばらく木にぶる下がり、息を整え、辺りの状況を確認して、根っこをつかんで雪の谷筋で立ち上がり、何本かの立ち木につかまって何とか道まで這い上がった。辛うじてセーフ。軽い打撲で済んだ。ここでもアイゼンをすぐつければ楽に早く登れたはずだが、しばらく急傾斜をキックステップで慎重に登る。なんとか急傾斜地を過ぎて、GPSを見ると900m近い。すぐ先で縦走路と合流した。10時40分。どうやら滑落を含め、雪道で苦戦して40分近く遅れてしまった。ここでもアイゼンを装着すべきだったが、勢いで進む。しばらくはどうということはなかったが、次第に傾斜がきつくなり、キックステップだけでは足がもちそうもない。振り返れば大山三峰が大きい。11時35分、日向薬師への分岐があり、その先で足が疲れて最後の急傾斜を登れそうもなくなり、アイゼンを装着、急に楽になってアイゼン装着をしないでいたことの失敗を悔やむ。不安定な場所でアイゼンを装着するときに足が痙攣を始めていることがわかった。山頂からハイカーが次々に降りてきた。見晴台から下社に行く人、見晴台や日向薬師に下る人などーー。12時13分、なんとか大山山頂の一角に出た。すぐ昼食にしてその間、三峰、鐘ヶ岳方面を撮影、前のテーブルには女性ハイカーがお餅を焼いていた。皆ゆっくりしている。こちらは蓑毛に下山し、渋谷のアップリンクに行くので早々に引き上げる。
12時25分前後に山頂付近の阿夫利神社などを撮影、表参道の道を確認して進む。アイゼンがあればスイスイだ。アイゼンを持たず、下りに手こずるカップル、少し下ると12時39分、ヤビツ峠に向かうイタツミ尾根分岐があり、カップルはそちらに向かった。おそらくバスがなさそうなので、蓑毛に向かう。この道は始めてかな?次第に雪が消えかかり、アイゼンを脱ぐかどうか迷うが、しばらく様子を見る。12時57分、下社・蓑毛分岐。下社への道はハイカーの利用が多く、雪は消えているが蓑毛方面は歩く人が少ないのかまだ雪が多い。13時17分、女人禁制の碑があった。13時25分、その先に数体の古いお地蔵さんがあり、13時32分、蓑毛へ分岐に出る。この先に蓑毛越があり、そこから下ってもよかったが、ここから下山する。10分くらいで蓑毛越からのよい道が合流。打撲と足の痙攣の後遺症で手足が突っ張って早く歩けない。アイゼンをここではずし、バス停に急ぐ。13時56分、舗装林道に出て、再び山道を下り、何回か林道を渡って最後は赤いのぼりのある古い民家に出た。14時10分割烹料理店らしい。その下にはヤビツ峠の分岐があり、14時15分、すぐバス停に出た。浅間山から高取山の稜線とテレビ、電波塔が大きく見えた。バスがすぐ来て14時32分に秦野駅に向かった。
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