天子山地/毛無山
- GPS
- 07:58
- 距離
- 13.0km
- 登り
- 1,316m
- 下り
- 1,448m
コースタイム
- 山行
- 7:04
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 7:49
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
当日のアプローチは無理なので下部温泉に前泊。beishiさんが駅までの迎車、登山口までの送りも頼めて、安くて雰囲気もあると言う条件で「旅館いしもと」に決定したのですが、当日のお弁当(おにぎり×2個)も頼めたし、登山口まで送ってくれたご主人は毛無山には数百回登っているとのことで色々と車中で教えて貰えて大変お世話になりました。 http://ryokan-ishimoto.com/ ◆往路 ・東海道線経由組は身延線で14:17 富士⇒15:57 下部温泉 ・中央線経由組は身延線で15:31 甲府⇒16:50 下部温泉 身延線普通列車は車掌がおらず、また下部温泉は(特急が停まるのに)無人駅なので切符は予め下部温泉まで購入しておくのが良い。SUICAの処理はできないので下車証明を書いてもらうことになり煩雑。 ◆復路 ・19:07 もちや遊園地⇒20:12 新富士(富士急行バス、1320円) 実際にはバスは10分程遅れてもちや遊園地に到着したのでバス停では真っ暗な中でヘッデン点けて待っていた。その前の新富士行きバスが15:07発、河口湖駅/富士山駅行きは15:10発が最終と言う運行なので、これを逃すとビバークしかない。(笑) http://www.shizuokabus.co.jp/wp-content/uploads/2015/05/5db7c95afebec93d12710e871e999a33.pdf https://www.fujikyubus.co.jp/pdf/rosen/fujigoko-shinfuji.pdf http://www.shizuokabus.co.jp/wp-content/uploads/2019/09/baed3612169dfba495ea9f4c1ba73f1d1.pdf ・新富士からは20:36発の東海道新幹線「こだま」利用。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆道の状況 ・下部温泉広河原登山口〜毛無山:特に危険箇所は無い。適所赤テープなどでマーキングはあるが作業道も多く薄暗い下山の時には道迷いに気を付ける必要がありそうだ。 ・毛無山〜朝霧高原麓:ルートに迷うことは無いが急坂を下り、岩場もあるので注意は必要。林道に出たところで二俣になっている所を沢沿いに行くのは間違い。 ◆登山ポスト 毛無山登山口には登山ポストではなく記帳式の登山者名簿が置いてあった。下部温泉側からの登山者は月にせいぜい数名分しか記帳されていない。 |
その他周辺情報 | ◆登山後の飲食 新富士行きバスまで時間があったので営業時間を過ぎたようだが朝霧高原もちやのレストランで待たせて貰った。 |
写真
感想
「毛無山は良い山だ」と常々beishiさんの親父殿が褒め称えていたそうだ。天子山地の主峰毛無山は二百名山の一峰でもあり、そこを故郷の下部温泉から登っていくと稜線に立った瞬間に大きく目に入る富士の姿には震えが来るほどの美しさと神々しさを感じたのだろう。今漸くそのルートを踏んで毛無山に登って来た。残念ながら富士は気紛れで全身を見せてはくれなかったものの、途中金山跡地とかもあり紅葉もそれなりに楽しめた山行だった。
ただ下部温泉は首都圏から東海道で行っても中央線で行っても4時間掛かるので少なくとも午後休みを取って移動し、前泊する必要がある。beishiさんが色々と調査して温泉街の一番奥(つまり登山口寄り)にある「旅館いしもと」を取ってくれた。質素な旅館で御夫婦だけでやっているようだが駅までの送迎も、登山口までの送りも受けて貰えて、しかもお弁当まで頼むことができた。温泉は新しい49℃の源泉から引いているようだけど熱めの湯船と昔ながらの下部温泉のぬる湯と分けてあった。すぐ裏側に下部川が流れていてその沢音は結構高いが、川幅がやや広くまた河床から建屋が高いので台風被害には会わなかったとのこと。下部川に懸かる橋から下流は全部2011年の台風で浸水したらしい。
翌日は朝風呂に浸かって7時から朝食、7:45に出発と頼んでおいた。ご主人がバンで登山口まで送ってくれたが車中で色々と毛無山について教えてくれた。何しろ毛無山には数百回も登っているとか。林道が無い時代には下部温泉から歩いて行ったそうだし、下部温泉駅から登るルートも昔整備したのだが維持されず薮に戻ってしまったのは残念と語っていた。湯之奥から林道を広河原登山口に向かう途中で前席に座っていたbeishiさんが路傍を走るクマを見たとのこと。ご主人が言うにはこの辺りでは冬でも山中でクマの足跡を見ることがあるので冬眠しないクマもいるようだ。
地図を見ても解るけど広河原登山口から1400mまでは急登が続く。1200mで古いベンチがあり南アルプスが展望できた。1300mでも絶景ポイントがあり、身延山越しの南アルプスの展望が楽しめた。1400mまで登ると勾配が落ちてくるがこの辺りから中山金山の跡地になる。所々に道標と解説文が掲示してあり参考になる。女郎屋敷跡まで来ると左手の沢沿いに広い平地がありそこへ辿る小径も付いていた。ザックを置いて行ってみるとここが精錬場だったようで釜の跡やら住居があったらしい石垣とかが散見された。金山沢では水を汲めるが砂金はどうか?金山沢の右岸にはいくつもの坑道があったらしいがそのうちの一つはすぐに見付けられた。ただ入口には土砂が落ちていてとても入れるものでは無かったが。
道草してたんでコースタイムから30分程遅れてしまった。ここから稜線まではそれ程の勾配でも無く容易に1550mの第二地蔵峠まで至る。ここで東側を望むと富士山とご対面…と思ったのだが西側に対して東側は雲が厚く富士山の一部しか見えない。でもお弁当のおにぎりを頬張っている間に天辺が見えてきた。やっぱりTさんの晴れ男パワーのお陰かな。そこから1850mまではまた急登が続く。写真で振り返ると紅葉が結構綺麗だが現地では余りそうは感じなかったのはやっぱり余裕が無かったってことかな。1850mで左側から支尾根を交えて北東に稜線は屈曲し勾配は緩やかになる。第二地蔵峠から1時間で朝霧高原からのルートの合流地点に達し、20分で毛無山の山頂に出た。やっぱりガスが広がってて残念ながら富士山は拝めない。毛無山のピークはこの先にもありこのピークの1945mに対して1964mとなっている。行きますか?と2人に聞くともうここで十分と言う感じなので、ここでお昼を食べて朝霧高原に下山することにした。
下山ルートは登路の1.5倍位の勾配で落ちて行くからこれも結構大変だ。先ずは転んだりしないことが最重要、次が膝を痛めないこと。ちょこちょこと岩場もあり、緊張感を持続して降りることが出来た。三合目を過ぎると左から滝音が響いてきてやがて不動の滝が見えて来る。冬は水量が細くて余り印象に残っていなかったけれど今観るとなかなか豪快な滝だ。滝を過ぎるとすぐに二合目でやがて沢に出合い突然平地に戻る。しかし平地に降りても終点の朝霧高原もちやまでは5kmあるんで1時間の道のりだ。行きに登山口まで送ってもらって良かったと改めて感謝した。もちやのレストランで飲んで食べてバス待ち。このバスを逃すと大変なんで予定到着時刻より15分前から真っ暗な中ヘッデンを点けてバス停で待った。10分遅れてバスは来たが結構ヒヤヒヤした。まあ予定しいていたこだまには間に合ったが、流石にみんな寝過ごすのは嫌なんで飲むのは我慢。
念願の下部温泉からの毛無山登山が出来た訳だけど、富士山の眺めがもう一つだったのが残念なところ。この天子山地で歩くとしたら毛無山から雨ヶ岳の縦走も面白そうだ。これは是非富士山がバッチリ見える日を選んで挑みたいもんだ。
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