バラ沢峠・後袈裟丸山・奥袈裟山・折場口MTBシロヤシオハイク
- GPS
- 30:18
- 距離
- 36.5km
- 登り
- 2,431m
- 下り
- 2,441m
コースタイム
6月5日:4:05避難小屋出発ー4:55前袈裟山頂−5:27八反張−5:54後袈裟−8:15奥袈裟−9:45中袈裟−10:23後袈裟−11:04前袈裟−12:00避難小屋−12:20下山開始−14:16折場登山口ー14:57バラ沢峠−MTB回収・出発−15:30沢入駅
天候 | 6月4日:曇時々晴れ、5日:曇 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
バラ沢峠からは地形図の道を歩く。尾根道と巻き道があり、巻き道は消えるケースが多く、尾根をはずさないことが必要。標高1400mあたりの尾根の合流点手前、1350mあたりで、道が分岐し不鮮明になる。右に行かずに左(北西)方向に進路をとってピークを目指すと明瞭な踏み跡に出る。尾根は合流して北北西に伸び、1549mピークを経てツツジ平の少し上で一般コースに合流する。そこから小丸山を経て避難小屋まではヤシオツツジの大群落になり、すばらしいお花見コース。 6月5日:後袈裟までは一般道で八反張もさほど危険箇所はない。後袈裟からは踏み跡が不明瞭になり、笹薮も深く、ルートをはずさないよう注意。事前の下調べ、地図、コンパス、GPSなどを駆使して歩く必要がある。私も中袈裟手前でコースをはずし、笹薮を掻き分けてなんとか尾根道に復帰。尾根道をはずさないように注意するべきだった。奥袈裟まで何とかたどり着いて帰りは往路でいけなかった中袈裟に出て、尾根道伝いに正しい踏み跡を歩くことができた。後袈裟からは一般道で危険箇所など無。折場口に下山し、バラ沢峠まで歩いてMTBを回収した。 |
写真
感想
Topics:6月4日:バラ沢峠尾根・奥袈裟シロヤシオ・石楠花MTBハイク
二年前、自宅火災の直前、沢入から折場までMTBでアクセスし、前袈裟・八反張往復をしたとき、折場口までのMTB登りがかなりきつく、時間がかかった記憶がある。今回は折場より少し短いバラ沢峠まで走ることに。峠からはバリ・ルートでバラ沢峠尾根から、ツツジ平を目指す。いつもの年と同じく、始発で北千住発6時3分の東武伊勢崎線大田行きに乗り込み、大田駅でMTBをもって階段を駆け下り、赤城線に乗り換えて相生に。渡良瀬鉄道に乗り換え、9時11分に沢入。下車する際、しっかり自転車代270円取られた。トイレを済ませ、自転車を組み立てて点検し、駅で水を2リットル弱補給し、9時半過ぎに出発。国道122号線に出て寝釈迦方面への林道に入る。いきなり急な登り。まだ体が暖まっていないので、無理せず押しで切り抜ける。しばらくして傾斜がゆるくなり、乗車。10時20分、駅を出てから50分かかって寝釈迦分岐。少し予定より時間オーバー。あせらずゆっくり体力を温存しながらMTBを走らせる。荷物の重さとの関係で沢の水場を調べながら進む。林道(小中・西山線)沿いの沢の水が取れそうな場所が標高700mから1000mくらいまでいくつかありそう。次回は水は現地調達でよさそう。2kgほど助かる。10時50分ころ、鉄塔送電線通過 、二年前はこのあたりで相当参っていたが、今回は大丈夫。体力を温存しながらバラ尾根峠に向かう。目標のバラ沢尾根が見え、巨大鉄塔もよく見える。11時26分ころ、峠に到着。やはり二時間近くかかった。もっと飛ばすと後が怖い。特に今日はバラ沢峠尾根という正規の道のないコース。鉄塔周辺の広大な空き地の土手にMTBをデポ。MTB関係の荷物を一緒にデポ。
峠のすぐ先の鹿道?から尾根に入る。はじめははっきりした踏み跡で尾根を巻くように林道沿いに道があったが、やがて行き止まり、再び尾根に入る。しばらく登ると多数の筋の入った不思議な層になっている大岩が多数ごろごろ転がっている場所に出た。どのような経緯でこんな石ができたのか、不明だが面白い。その辺りからミネザクラやシロヤシオが現れ、さらに進むと傾斜がきつくなり、すると尾根の左右にそれを巻くような踏み跡が出てきた。しかしそれらを進むと崩壊地が多く、まともに歩けなくなる。しかもかなり下って大回り。実際は尾根に忠実に歩くほうがよい道があったようだ。多少傾斜がきつくとも歩きやすいほうが時間のロスは少ないはず。少々ロスしている。尾根の右側に見える1250mのピークを下に見るようになったのは、13時近く。13時10分に南ピークに出た。おそらく、ここで昼食の弁当を半分食べたのではないか?それまではパンなどの行動食のみで登ってきたと思う。
これまではかなり歩きにくい道で、コース取りを誤ったこともあり、予定をオーバーしているが、ここからはやせ尾根で踏み跡もはっきりして歩きやすく電車道。10分ほど進むと伐採地が見えてきて、ヤマツツジの赤が出ているのは切られなかった木か、復活したツツジか?シロヤシオとミツバツツジのトンネルを抜けるように進み、1時40分過ぎには目標の1549m峰が見えてきた。2時10分過ぎ、ついにこのピークに到達。バラ沢峠の出発点から2時間半、草原状の山頂の北側は展望が開け、袈裟丸の稜線が、前袈裟から奥袈裟まではっきり見える。
山頂からは草原の中を下降。四方に踏み跡が広がって、方向がわからないが、そこはGPSで大丈夫。それが示す方向にしっかり赤テープがあった。
再びツツジのトンネルの中を進み、すばらしい雰囲気。ツツジ平の方向に向かって笹を掻き分けながらゆっくり下ってゆくとハイカーの男女の大きな声が聞こえてきた。14時27分ころ見覚えのある大岩があり、ハイキングコースに合流。途端に大勢のハイカーが現れた。10分ほど進むと展望台。再びツツジトンネルの中を進むと。14時44分ころ賽の河原に到着し、塔ノ沢コースと合流。ここからもツツジ草原が長く続き、オリンパスペンで一杯撮影したようだが、自分で思っている以上に多数撮影していた(翌日の下山中、カードが一杯になった)。
それもあってか、小丸山山頂まで一時間以上かかった。弁当の残りを食べて登りに備えようかと思ったが、
さほどののぼりでもないので、弁当は取っておくことに。15時53分到着。袈裟丸の稜線がまじかに見える間近に見える。ここは記録の写真を撮って通過するのみ。ゆっくり15分くらい下ると避難小屋が見えてきた。3つくらいテントが張ってある。そういえば途中ですれ違ったハイカーとの会話の中で避難小屋付近で高校生が大勢いたtお話していた。総勢15人くらいの高校生と教師のパーティ。たずねると沼田の高校の山岳部で3年生のお別れ山行のキャンプということ。塔ノ沢から登り、明日郡界尾根を下るという。すき焼きパーティの準備をしていた。
避難小屋は荷物置き場になっていたので、どかしてもらい、ひとりの生活。まず荷物をといて着替え。ぬれた下着と靴下を着替え、シャツ、自転車用パンツと靴下を干す。それから水場までくだり3リットル近い水を確保。水は少量の水がパイプから取れるが十分。小屋に戻ってストーブでお湯を沸かし、
いつものようにレトルトご飯とレトルト牛丼などのほかに豚汁を準備。昼食に残した弁当は一部を食べて明日の弁当に変身させた。
果物の弁当箱の半分を食べてバナナを出し、ご飯を詰めた。あとは食中毒が起きないことを祈るばかり。
食事の準備をしていると、長旅の疲れで足が痙攣を始めた。そのつどマッサージ、ストレッチで対処し、なんとか食事が終わる。足が痙攣しているので体操をして、すぐに寝袋に入る。7時前ころだろう。まだ外は明るい。寝袋に入りながら明日のサブザックの準備。水と行動食、弁当、地図、GPS,カメラなど。8時ころまで高校生が騒いでいた。教師は別のテントで参加していない模様。難しい世代ギャップ?ゲームと馬鹿話のみ?8時になると教師の声。パーティは終わり。静けさが戻る。鹿の鳴き声が時々聞こえる。高校生は鹿の声に騒いでいた。
6月5日:Topics:バラ沢峠尾根・奥袈裟丸山シロヤシオ・シャクナゲMTBハイク2
しばらく眠りに入り、目が覚めると星が出ていた。真夜中12時半ころ、トイレに出る。しばらく眠るとも起きているともいえない状態だったが、気がつくと高校生の声で目覚めた。3時半前、しまった、遅かった。あわてて寝袋をしまってc飽食の準備とサブザックの準備。スープを二食分作ってひとつは残りのご飯をいれてぶっ掛けご飯、もうひとつを飲む。急いで片付けて出発。4時少し過ぎ。すでに明るい。ヘッドランプをつけていたがすぐにしまう。前袈裟に向かう途中で夜が明けた。のぼりの斜面から日の出が終わり、少し高くあがり始めた太陽を見た。シャクナゲが開花を始めていた。撮影を十数枚してから急斜面を登り始め、20分くらいで山頂近く、太陽がかなり昇っている。それを撮影。4時55分山頂。ここは山頂のミネザクラなど記録を数枚とり、行動食を補給してすぐ出発。しばらく下ると尾根筋には今度はシャクナゲのトンネル。撮影しながら進み、6時10分前には後袈裟が見えてきた。
ここでも一分間に10枚近くも写真を撮っている。撮りすぎだが性分か?6時半前、八反張に到着。ゆっくり進むと赤い花が見えた。ユキワリソウ(サクラソウ)かと見るとイワカガミが開花を始めたところ。その先に白い花、後で調べたら「イワハタザオ」らしかった。あるいはヤマハタザオ?数株ニー三箇所に分かれて咲いている。砂礫地に主に分布している。高山系と低山、低地系とあるらしい。その先のがけにユキワリソウの群落発見。写真撮影のための踏み跡が多数。私もはじめはそのうちのひとつを踏んでみたが、太陽が影でよい写真は取れそうもないので、これ以上踏み荒らすのを避けるために帰路立ち寄ることに。15分ほど撮影して、後袈裟を目指す。12分ほど登ると5時55分、山頂に。出発から約二時間弱、予定より30分ほど遅れている。5分ほど撮影と行動食補給で休憩し、郡界尾根方面と奥袈裟方面分岐を確かめ、すぐ出発。
シャクナゲの海の中を進む。しかし踏み跡が所々頼りない。道迷いの跡らしき踏み跡が多数分岐している。私自身、途中で赤テープを軽視し、テープを見失った。はっきりしているまき道らしき踏み跡にうっかり入ったのが誤りで、かなり下って大回り。向きを変えて方向転換、尾根に向かうが笹が深くなり、笹の海を掻き分けて踏み跡をたどる。これは多分間違った選択だったと思ったが仕方ない。なんとか尾根筋に近づくと、やはり綺麗な踏み跡が尾根についていた。尾根をはずしてはいけない、これがこの稜線の行動の鉄則らしかった。それ以降は尾根をはずさないようにしたが、今回は枝尾根に入ってしまい、中袈裟を巻き道で通過してしまったらしい。中袈裟が出てこないので、仕方なく尾根を進む。直接奥袈裟への道になった。
相変わらずシャクナゲの道を進むが、標高が1900mに近づくと、開花株は減り、つぼみばかりになってゆく。奥袈裟へは、中袈裟から8つのピークを越えると資料にあった。7時36分過ぎ、最初のピーク。何か石の柱がある。おそらくそのピークかその裏が本峰だろう。さらに進むともうひとつの石柱のあるピーク、ここで多分お弁当を食べた。
さらに進むと奥袈裟最高地点のピークが見えてきた。もう一分張り。まだつぼみの多い石楠花のやせ尾根を一気に進み、8時15分、とうとう奥袈裟最高地点1961mに到着。今日の目的地に達した。
山頂には奥袈裟の道標と1961mの表示板。他には何もないこじんまりした山頂だ。その先を見るとびっしり詰まった石楠花の下に踏み跡はあるかないかの薄さ。これでは六林班峠までは大変そう。ただ思ったより距離はここからなら短そう。将来行く機会があればーー。
さてここからどうする?
さてどうする?ゆっくりしたいが、予定より時間はオーバー。取りあえず下山開始。帰路は極力尾根をはずさないよう注意する。しばらく下って最高地点ピークと本峰ピーク両方を見ながら20分くらい進むと石柱のピーク、これが本峰か、次のピークか?9時10分に二つ目の石柱ピーク、ここかな?
オオシラビソnなどの樹林を抜けると再びシャクナゲの稜線を進み、30分ほどすると中袈裟らしきピークが迫ってきた。途中、前から音がして、突然老ハイカーが現れた。今日はじめてであったハイカー。挨拶をして奥袈裟最高地点を往復したことを告げた。ハイカー氏は郡界尾根を早朝出発し、往復予定。話すと以前六林班峠まで言ったことがあるそうだ。シャクナゲの藪漕ぎはさほどでもないが、峠近くの笹原の藪漕ぎは難儀らしい。GPSが威力を発揮する場所らしい。時間がかかる、というのがその方の感想。また高校生パーティとも会ったという。昨日来たバラ沢峠まで戻るため、別れを告げて先を急ぐ。
そこから10分少しで中袈裟に出た。しっかり山名プレートがかけてあった。ここは往路では通過できなかった地点。9時45分だった。そこから後袈裟までは近かった。30分少しで戻ると大勢のハイカー。ほとんどが郡界尾根からの人たちのようだ。シャクナゲは後袈裟山頂付近の開花状況とさほど変わらないそうだ。10時23分出発、15分くらい下って八反張。数枚ユキワリソウの写真を撮るが、がけまでは行かなかった。これ以上荒らすのは忍びない。そこから20分ほどののぼりで前袈裟。一枚だけ記録写真を撮ってロールケーキでエネルギー補給。11時4分、すぐ出発。人は増える一方だ。30分くらい下って鞍部に、それから20分くらいで避難小屋に帰着。数組が休憩・昼食中。
すぐお湯を沸かし、帰り支度。カップヌードル(辛ラーメン?)とおにぎり、コーヒーで腹ごしらえして、12時20分過ぎ、下山開始。近くで食事中のハイカーを話して、通行禁止の巻き道を使うことに。もう体はつかれきって小丸山を越える理屈はない。植生保全も巻き道はあまり関係あるように見えない。シロヤシオとミツバツツジの中をゆっくり下山し、25分くらいで12時48分、一般コースと合流。ここにも通行禁止のロープが。それより各コースの両側にロープを設置すべきだ。コースを外れてツツジなどの写真を撮るためにツツジが痛むのだろうからーー。
合流点からシロヤシオの中を撮影しながら30分くらい歩いて、賽の河原。そこから20分弱でバラ沢峠尾根の分岐に13時42分。実は賽の河原の手前で二子山方面への分岐(廃道)があるはずだが、ツツジの撮影に夢中になって、分岐をチェックしそこなった。もっともどこが入口か事前チェックも怠っていたがーー。そこからは一気に下る。オリンパスペンのカードが一杯で撮影できなくなったので、ツツジ平で水を補給し、カメラをザックに収める。途中、霧が出て幻想的なツツジの光景を小型デジカメで撮影するなどしたが、ほぼ30分ほど一気に下り、折場口に14時16分。車は昨日は一杯だったらしいが今日は比較的少ない。水場で顔を荒い、口をすすいで再び、林道を2−3キロバラ沢峠まで下る。途中巨大鉄塔が見えてきたが、なかなか到達するまでは遠く感じる。結局40分近くかかり、14時57分、到着、急いで荷物を整理してデポしたMTB関係の道具などをザックに詰めてMTBを点検し、3時前に出発。
かなりの急傾斜のくだり、スピードを抑えて急カーブを曲がるのは大変。MTBのハンドルにつけたGPSを落とさないように慎重に下る。こんな急坂を二時間も登って来たと思うと、やはり足への負担は小さくなかったと実感。下りでも足に来ているので痙攣が起こりそうだが、ポジションをかえながら耐える。
鉄道の時間を3時36分と思い込んで3時半前に駅についたが、しかし実際は3時55分だった。お酒やビールを商店で買えばよかったが、国道から旧道に入る道を見逃した。今回は我慢。MTBをたたんで電車を待つ。携帯で帰りの乗り換えを調べた。相生で特急が10分くらいで乗り換えられる。トレインアテンダントに特急券の買い方を確認し、岐路に着いた。お酒はなくとも長い電車旅の道中、車窓からの眺めと沿線のさまざまなことを考える楽しい旅だった。
しばらく眠りに入り、目が覚めると星が出ていた。真夜中12時半ころ、トイレに出る。しばらく眠るとも起きているともいえない状態だったが、気がつくと高校生の声で目覚めた。3時半前、しまった、遅かった。あわてて寝袋をしまってc飽食の準備とサブザックの準備。スープを二食分作ってひとつは残りのご飯をいれてぶっ掛けご飯、もうひとつを飲む。急いで片付けて出発。4時少し過ぎ。すでに明るい。ヘッドランプをつけていたがすぐにしまう。前袈裟に向かう途中で夜が明けた。のぼりの斜面から日の出が終わり、少し高くあがり始めた太陽を見た。シャクナゲが開花を始めていた。撮影を十数枚してから急斜面を登り始め、20分くらいで山頂近く、太陽がかなり昇っている。それを撮影。4時55分山頂。ここは山頂のミネザクラなど記録を数枚とり、行動食を補給してすぐ出発。しばらく下ると尾根筋には今度はシャクナゲのトンネル。撮影しながら進み、6時10分前には後袈裟が見えてきた。
ここでも一分間に10枚近くも写真を撮っている。撮りすぎだが性分か?6時半前、八反張に到着。ゆっくり進むと赤い花が見えた。ユキワリソウ(サクラソウ)かと見るとイワカガミが開花を始めたところ。その先に白い花、後で調べたら「イワハタザオ」らしかった。あるいはヤマハタザオ?数株ニー三箇所に分かれて咲いている。砂礫地に主に分布している。高山系と低山、低地系とあるらしい。その先のがけにユキワリソウの群落発見。写真撮影のための踏み跡が多数。私もはじめはそのうちのひとつを踏んでみたが、太陽が影でよい写真は取れそうもないので、これ以上踏み荒らすのを避けるために帰路立ち寄ることに。15分ほど撮影して、後袈裟を目指す。12分ほど登ると5時55分、山頂に。出発から約二時間弱、予定より30分ほど遅れている。5分ほど撮影と行動食補給で休憩し、郡界尾根方面と奥袈裟方面分岐を確かめ、すぐ出発。
シャクナゲの海の中を進む。しかし踏み跡が所々頼りない。道迷いの跡らしき踏み跡が多数分岐している。私自身、途中で赤テープを軽視し、テープを見失った。はっきりしているまき道らしき踏み跡にうっかり入ったのが誤りで、かなり下って大回り。向きを変えて方向転換、尾根に向かうが笹が深くなり、笹の海を掻き分けて踏み跡をたどる。これは多分間違った選択だったと思ったが仕方ない。なんとか尾根筋に近づくと、やはり綺麗な踏み跡が尾根についていた。尾根をはずしてはいけない、これがこの稜線の行動の鉄則らしかった。それ以降は尾根をはずさないようにしたが、今回は枝尾根に入ってしまい、中袈裟を巻き道で通過してしまったらしい。中袈裟が出てこないので、仕方なく尾根を進む。直接奥袈裟への道になった。
相変わらずシャクナゲの道を進むが、標高が1900mに近づくと、開花株は減り、つぼみばかりになってゆく。奥袈裟へは、中袈裟から8つのピークを越えると資料にあった。7時36分過ぎ、最初のピーク。何か石の柱がある。おそらくそのピークかその裏が本峰だろう。さらに進むともうひとつの石柱のあるピーク、ここで多分お弁当を食べた。
さらに進むと奥袈裟最高地点のピークが見えてきた。もう一分張り。まだつぼみの多い石楠花のやせ尾根を一気に進み、8時15分、とうとう奥袈裟最高地点1961mに到着。今日の目的地に達した。
山頂には奥袈裟の道標と1961mの表示板。他には何もないこじんまりした山頂だ。その先を見るとびっしり詰まった石楠花の下に踏み跡はあるかないかの薄さ。これでは六林班峠までは大変そう。ただ思ったより距離はここからなら短そう。将来行く機会があればーー。
さてここからどうする?
さてどうする?ゆっくりしたいが、予定より時間はオーバー。取りあえず下山開始。帰路は極力尾根をはずさないよう注意する。しばらく下って最高地点ピークと本峰ピーク両方を見ながら20分くらい進むと石柱のピーク、これが本峰か、次のピークか?9時10分に二つ目の石柱ピーク、ここかな?
オオシラビソnなどの樹林を抜けると再びシャクナゲの稜線を進み、30分ほどすると中袈裟らしきピークが迫ってきた。途中、前から音がして、突然老ハイカーが現れた。今日はじめてであったハイカー。挨拶をして奥袈裟最高地点を往復したことを告げた。ハイカー氏は郡界尾根を早朝出発し、往復予定。話すと以前六林班峠まで言ったことがあるそうだ。シャクナゲの藪漕ぎはさほどでもないが、峠近くの笹原の藪漕ぎは難儀らしい。GPSが威力を発揮する場所らしい。時間がかかる、というのがその方の感想。また高校生パーティとも会ったという。昨日来たバラ沢峠まで戻るため、別れを告げて先を急ぐ。
そこから10分少しで中袈裟に出た。しっかり山名プレートがかけてあった。ここは往路では通過できなかった地点。9時45分だった。そこから後袈裟までは近かった。30分少しで戻ると大勢のハイカー。ほとんどが郡界尾根からの人たちのようだ。シャクナゲは後袈裟山頂付近の開花状況とさほど変わらないそうだ。10時23分出発、15分くらい下って八反張。数枚ユキワリソウの写真を撮るが、がけまでは行かなかった。これ以上荒らすのは忍びない。そこから20分ほどののぼりで前袈裟。一枚だけ記録写真を撮ってロールケーキでエネルギー補給。11時4分、すぐ出発。人は増える一方だ。30分くらい下って鞍部に、それから20分くらいで避難小屋に帰着。数組が休憩・昼食中。
すぐお湯を沸かし、帰り支度。カップヌードル(辛ラーメン?)とおにぎり、コーヒーで腹ごしらえして、12時20分過ぎ、下山開始。近くで食事中のハイカーを話して、通行禁止の巻き道を使うことに。もう体はつかれきって小丸山を越える理屈はない。植生保全も巻き道はあまり関係あるように見えない。シロヤシオとミツバツツジの中をゆっくり下山し、25分くらいで12時48分、一般コースと合流。ここにも通行禁止のロープが。それより各コースの両側にロープを設置すべきだ。コースを外れてツツジなどの写真を撮るためにツツジが痛むのだろうからーー。
合流点からシロヤシオの中を撮影しながら30分くらい歩いて、賽の河原。そこから20分弱でバラ沢峠尾根の分岐に13時42分。実は賽の河原の手前で二子山方面への分岐(廃道)があるはずだが、ツツジの撮影に夢中になって、分岐をチェックしそこなった。もっともどこが入口か事前チェックも怠っていたがーー。そこからは一気に下る。オリンパスペンのカードが一杯で撮影できなくなったので、ツツジ平で水を補給し、カメラをザックに収める。途中、霧が出て幻想的なツツジの光景を小型デジカメで撮影するなどしたが、ほぼ30分ほど一気に下り、折場口に14時16分。車は昨日は一杯だったらしいが今日は比較的少ない。水場で顔を荒い、口をすすいで再び、林道を2−3キロバラ沢峠まで下る。途中巨大鉄塔が見えてきたが、なかなか到達するまでは遠く感じる。結局40分近くかかり、14時57分、到着、急いで荷物を整理してデポしたMTB関係の道具などをザックに詰めてMTBを点検し、3時前に出発。
かなりの急傾斜のくだり、スピードを抑えて急カーブを曲がるのは大変。MTBのハンドルにつけたGPSを落とさないように慎重に下る。こんな急坂を二時間も登って来たと思うと、やはり足への負担は小さくなかったと実感。下りでも足に来ているので痙攣が起こりそうだが、ポジションをかえながら耐える。
鉄道の時間を3時36分と思い込んで3時半前に駅についたが、しかし実際は3時55分だった。お酒やビールを商店で買えばよかったが、国道から旧道に入る道を見逃した。今回は我慢。MTBをたたんで電車を待つ。携帯で帰りの乗り換えを調べた。相生で特急が10分くらいで乗り換えられる。トレインアテンダントに特急券の買い方を確認し、岐路に着いた。お酒はなくとも長い電車旅の道中、車窓からの眺めと沿線のさまざまなことを考える楽しい旅だった。
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