永田岳/永田歩道往復 屋久島 ガイド


- GPS
- 32:00
- 距離
- 21.3km
- 登り
- 2,198m
- 下り
- 2,194m
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
永田歩道をガイドします。
ガイド依頼は
https://guideyakushima.amebaownd.com/pages/5224104/page_202108241103
をご覧ください。
永田歩道からの永田岳が日本一。
屋久島内で一番好きな登山道は永田歩道に。
8月、11月上旬に続いて、今年3回目の岳参り。
念願だった永田歩道を、ようやく往復にて制覇。
たまたまなのか、
自分にとって特別な日である11月20日に永田岳に登れたことに
運命を感じた。
永田歩道は、自分が所持している昭文社の2013年版の地図だと
永田橋から永田岳まで11時間10分かかるという長丁場。
最新版だと、所要時間は短縮されているのかもしれないけど、
わざわざ11時間10分、
ほぼ半日である11〜12時間もかけて通る登山道なのかという自問自答を、移住してきてから、ずっと続けていた。
今回も仕事の疲れや睡眠不足で心が折れる寸前だった。
前回通った旧宮之浦歩道(益救参道)、前々回通った日帰り可能な淀川歩道、永田岳に行ける歩道(登山道)はいくらでもある。
わざわざ往復する価値はあるの?
けれど、特別な日。この日は1年に1日しかないので、
出発前にユーチューブで有名な方のモチベーションアップさせるための動画を見て
意思をより強化させた。行かなければならない。今日がその日なのだ。
結果としては、往路は写真や動画を撮るという目的があったこともあり
ドーパミンが出まくっていたせいか、心身ともに疲労せず。
復路は、「よくこの斜面を登ってきたよな自分」と、
精神的に来るものがあって、正直なところ辛かった。
永田歩道は、旧宮之浦歩道(益救参道)のように、森林限界を超えた尾根沿いを歩く時間も短いので景色的な変化には乏しい。
往路は初めてでも復路は2度目。気分転換がしずらいかも。
体力的には直近に、旧宮之浦歩道(益救参道)を制覇していたので
超回復で筋力はそれなりに維持されていたと思われる。
それでも、ちょこちょこと大きな屋久杉は点在しているし、
左まき大ヒノキ、
桃平以降の渡渉箇所、湿原などはなかなかの見応えだった。
往路の左まき大ヒノキでは、調査目的の方々3名と遭遇。
永田歩道で人に会うとは思いもしなかった。
調査目的の方々3名も、同様に驚いていた。
どうやら、大川林道から左まき大ヒノキ近辺に続く林野庁管理の大川作業道というものがあるっぽい。
林道には車止めのゲートがあるだろうから、一般人の車での乗り入れ利用はできないと推測できる。歩きのみでの利用は、まぁできるはず。
鹿之沢小屋から永田岳山頂までをハンディカメラにて撮影。
ノンストップで撮影したが、
カメラの保存設定なのか3分割されていて、
ひとまず、そのままアップロード。
鹿之沢小屋から永田岳まで1
https://www.youtube.com/watch?v=EIGHdxF_QNQ
鹿之沢小屋から永田岳まで2
https://www.youtube.com/watch?v=EJGqgZhOrMA
鹿之沢小屋から永田岳まで3
https://www.youtube.com/watch?v=cSi49IL8Kus&t=302s
山頂では、永田集落方面をようやく見下ろすことができた。
到着直後は雲に覆われていたが、10〜20分待っていたら、
永田集落方面だけの雲が消えていった。
山を挟んだ隣には、まだ雲海が残っているというのに。
これは、ちょっとした奇跡だな。
ふもとから、見上げてきた永田岳。
その山頂から、いつも見上げているだろう永田集落を見ることができたのは
心にグッと来るものがあった。
山を挟んだ隣に残った雲海も、絶景といえば絶景。
位置的に雲海の上に、海が広がっていて、その上に空。
永田岳山頂で、素晴らしい眺望を堪能できた。
今回も永田岳山頂でのビバークを計画していたが、
太陽が沈むであろう方角の雲海が消えなそうなこと、
鹿之沢小屋が復路沿いにあることから、
鹿之沢小屋に泊まることにした。
これまでのルートだと、
鹿之沢小屋までの往復が面倒だったこともある。
鹿之沢小屋に戻ると、花山歩道を登ってきたという3名のグループの方々が食事されていた。
寒さが予想される時期なので、避難小屋に同宿者がいるということは
室温アップに繋がるので非常にありがたいこと。
実際に、この日の夜は寒かった。
今回はツェルトを持参したとはいえ
ビバークはしんどかったかもしれないな。
翌朝、さっさと自宅に帰りたいこともあり日の出前の6時25分頃に
鹿之沢小屋を出発。
前述の通りの精神状態だったものの、
怪我することもなく無事に帰還することができた。
Mt.Nagatadake Elevation/1886m
Many granites are exposed on the top of the mountain due to erosion
Place:Yakushima , Kagoshima in Japan
Date:11/20 - 21/2019
【hon52 Twitter】
https://twitter.com/hon52
※追記1
2017年8月15日、NHK総合にて放送された
「大捜索ドキュメント! 屋久島“伝説の超巨大杉”』
屋久島内で語り継がれる「巨大杉伝説」を追い、現代技術を駆使しての大捜索。
おそらく永田が舞台。そして、永田歩道のどこかに
この天空杉に近い場所もあるのではないだろうか。
https://www2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009050814_00000
※追記2
2018年5月、行方不明になっていた方が、永田歩道入り口から約1・3キロ入ったトガヨケ沢で発見された。
4月21日に民宿に戻る予定だったが、夜になっても帰らないため、宿泊予定の民宿が屋久島署に通報。22日から警察や消防の関係者が捜索したが発見できず、25日に捜索は打ち切られたという。地元ガイドは28日まで捜索したが、手がかりはなかった。
家族が解析した男性のスマートフォンの位置情報を手がかりに捜索は再開され、見つけたという。最後にGPSの電波を受信したデータを解析したところ、永田歩道の西側を流れるトガヨケ沢中流域に近い標高744メートル地点だと判明。
「報道発表があれば、もっと早く発見できたかもしれない」
同署は「捜索に重点を置いて消防や林野庁などの関係機関に協力を要請したので、報道発表はしなかった」としている。
本記事
http://blog.livedoor.jp/yakushima_post/archives/9439222.html
前記事
http://blog.livedoor.jp/yakushima_post/archives/9413872.html
後記事
http://blog.livedoor.jp/yakushima_post/archives/9461255.html
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する