記録ID: 212149
全員に公開
沢登り
大雪山
赤岳沢
2012年07月28日(土) 〜
2012年07月29日(日)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 11.4km
- 登り
- 1,442m
- 下り
- 609m
コースタイム
7/28:流星の滝下(8:40)→捲きおわり(10:10)→二股左岸C1(14:00)
7/29:C1発(4:40)→三股(6:00)→夏道(14:30)→赤岳(15:00)→銀泉台(16:00)
7/29:C1発(4:40)→三股(6:00)→夏道(14:30)→赤岳(15:00)→銀泉台(16:00)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年07月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
先週は緑のゴルジュだったが今週は赤いゴルジュだ。 ゴルジュ合宿第2弾は現役2年班を飲み込んで大人数の遡行となった。 銀河の滝のすぐ上流側で石狩川を渡渉する。 観光バスからぞくぞくと観光客が下りてきて駐車場は大賑わいだ。 その注目を浴びながら河原へ下りていく。 「やばい、ここは御神体ではあるまいな」 一抹の不安を覚えるが 大丈夫。 大勢のおじさんおばさんに「頑張って登ってきてね〜」と送り出される。 流星の滝は右岸の林の中、小尾根から取り付いて薮の中をトラバース気味に捲いていくと、幾度か進退を繰り返しながらも落ち口付近へと導かれる。 滝の落ち口の上にはもう1段登れない段差があり、まとめて捲いて沢身へ下りる。 そのすぐ先に函滝があり、さらにその奥にも大きなチョックストーンの滝がちらりと見える。 初めから捲くのも良かったが今回はゴルジュ合宿だ、まずはすぐの函滝を泳ぎとハンドジャム、全身摩擦を交えて強引に登る。 結局、その奥のチョックストーン滝はルーフ状に張り出しているために登れず、再び戻って右岸を捲くことになる。 沢身に下りるのに20mの懸垂。 次に現れるのは両岸切り立った柱状節理の壁で、沢底が赤く染まった見事なゴルジュだ。 火山性の水質のため、なめると鉄錆びの味がする。 このゴルジュは泳いで突破するような所は無いが、たまに現れる段差は水流に抗いながら粛々と突破する。 沢中から正面に岩塔(酋長岩?)が見えてくると函の幅も広がって、河原のようなところとなる。 C1は1030m二股の左岸。 もう少し先に伸ばしても気持ちの良い天場はいくつかあった。 明けて2日目、1270m三股までは何も無い。 三股を過ぎるとすぐに函状となり、傾斜も出てくる。 何か素敵なものが出てくる予感に胸を躍らせる。 最初に出てきた15m滝を左岸からシャバシャバとシャワークライムで突破すると、その先雪渓が沢を埋め、雪渓の切れ目からツルツル系の釜滝が2段見えた。 しばらく雪渓に乗り、薄くなった部分を右岸の泥壁からザイル2ピッチ出して捲く。 先頭が再び雪渓上に戻ったとたん、轟音とともに反対側の一角が崩れ落ちた。 比較的厚い雪渓だったのに、このような光景を目の当たりにするとやはり雪渓はくぐるものではないと実感する。 この雪渓のドン詰まりにある8m+3mの函滝はまとめて右岸を捲く。 次の5mCS滝は右側の水流を強引にシャワークライム。 最後のメンバーが登るころ急に水流が強くなりだし、難しくなったので、上から左岸側壁にザイルを垂らしてもらってゴボウで抜ける。 沢が南に屈曲するあたり30mのスラブ状の滝。 左岸からザイルを出して登る。ピン、終了点ともにハーケン。 そのすぐ上にある5m滝は水流左の凹角から抜ける(ザイル垂らす)。 崩れた雪渓を抜けて10mのハング状滝は左岸草付帯から捲く。 それを抜けると赤いナメ床、ナメ滝が延々と続き、気持ちの良いところだ。 最後の難関が1830mの屈曲付近にある10mの滝。 左岸の脆い壁を凹角から取り付き、全員が苦労して抜ける。 もっと左岸寄りの方には残置ピンがあり、こちらの方が楽に抜けられたかもしれない。 この最後の滝を過ぎれば傾斜も緩くなり、水も清澄になり、烏帽子岳、赤岳、白雲岳に囲まれたカムイミンタラに導かれる。 雪渓歩きで足回りを清め、名も知らぬ高山植物の咲き乱れる絨毯を踏みしめて赤岳の頂上を目指す。 途中立派な夏道に合流、頂上では眼下に桃源郷のような景色を眺めながらボルダリングに興じる。 帰りはお花見ツアーの大勢の登山客にじろじろ見られながら小走りに銀泉台へと駆け下った。 |
写真
感想
前日はGのサイトウさんが私のバイト先の焼肉屋にご家族と一緒にご来店。「チェイサーお願い」のチェイサーの意味が分からず、おろおろした。この焼肉屋のアルバイトはサイトウさんがはじめて以来、山岳部員に受け継がれている。こうして私が稼げているのもサイトウさんのおかげってわけですね。
肝心の沢はか弱いハートが折れちゃいそう♪なレベル。特に二日目は終始「二年班メイン行けるのかな、私」と自問自答。
ほとんどの滝は確かに登れるが、あたしゃあ水流がある滝に激弱だ。さらにいやらしい捲きが連続し、雪渓が目の前で崩壊、先輩にも怒られた。Gのサポートがありなんとか沢を抜けピークへ。大雪の悠々とした展望をみていたら、なんだか情けなくなった二年目の夏であります。
帰りの車では先輩方がフォローしてきたのだけど、情けなさに拍車がかかるだけでした。
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