記録ID: 2139001
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
赤城・榛名・荒船
裏妙義/丁須の頭〜三方境
2019年12月05日(木) [日帰り]


体力度
2
日帰りが可能
- GPS
- --:--
- 距離
- 10.3km
- 登り
- 1,089m
- 下り
- 1,089m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:47
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 7:18
6:28
45分
籠沢登山口
7:13
83分
木戸
9:09
9:17
31分
中間峰
9:48
9:53
76分
「赤岩」指導標
13:30
13:32
1分
巡視道登山口
13:33
6分
籠沢登山口
13:39
妙義山自体初めてで、裏妙義は絶景の連続。しかも油断禁物の岩場が多く、撮影に多くの時間を掛けています。
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ログハウス風のトイレあり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
丁須の頭(ハンマーヘッドの岩場)は妙義山で最難関とのことですが、肩まで登ってみて納得しました。少しでも不安に思えたら無理は禁物と思います。登攀装備とクライマー経験が必要と感じました。 丁須の頭〜風穴尾根の頭まで20mのチムニーをはじめ、岩稜帯のトラバースの連続。難易度はそれほど高くないと感じますが、滑落の恐れは常にあるので気を抜けません。 風穴尾根の頭〜三方境〜巡視道は樹林帯で特に危険な個所はありません。 |
その他周辺情報 | 直帰しました。 |
写真
6:21 旧国民宿舎裏妙義(440m)出発
出発前から裏妙義の岩峰が見えていて圧倒されます。
国民宿舎裏妙義は2016年3月31日に閉館されており、
しっかり残っている建物はまだ比較的新しいようです。
建物の西側の脇を通って舗装林道に出ます。
出発前から裏妙義の岩峰が見えていて圧倒されます。
国民宿舎裏妙義は2016年3月31日に閉館されており、
しっかり残っている建物はまだ比較的新しいようです。
建物の西側の脇を通って舗装林道に出ます。
急峻なルンゼに掛かる数連の長い鎖(1000m)
稜線に出るまでの最後の試練。
最初はフリーハンドで登ってましたが、段々と右手寄りの鎖に頼るようになります。
見上げれば朝日に照らされた稜線。寒かった籠沢コースの登りもあと少し!
稜線に出るまでの最後の試練。
最初はフリーハンドで登ってましたが、段々と右手寄りの鎖に頼るようになります。
見上げれば朝日に照らされた稜線。寒かった籠沢コースの登りもあと少し!
8:37 丁須の頭直下の肩までは登るも登頂を断念
丁須の頭の肩まであっけなく登れました。でもここでも相当な高度感。肩まででも高所恐怖症の人は登らないほうが良さそうです。
オーバーハングしたハンマーヘッドからだらんと垂れ下がった鎖…。取付き始めはどうしても腕の力を頼ることになります。見下ろすと急峻な地形で、もし滑落すれば命取りでしょう。
ここで命を賭けるわけにはいかないと考えて、肩までで止めることにしました。
丁須の頭の肩まであっけなく登れました。でもここでも相当な高度感。肩まででも高所恐怖症の人は登らないほうが良さそうです。
オーバーハングしたハンマーヘッドからだらんと垂れ下がった鎖…。取付き始めはどうしても腕の力を頼ることになります。見下ろすと急峻な地形で、もし滑落すれば命取りでしょう。
ここで命を賭けるわけにはいかないと考えて、肩までで止めることにしました。
丁須の頭(1,040m)
軽井沢方面には浅間山の眺望
肩から一段下りると、それなりのスペースのテラスがあります。でも三方とも絶壁上なので、ここでも高所恐怖症の方は落ち着かないかも。一般登山者の自分はここを実質的な山頂としても充分です。
丁須の頭は南側から見ると残念ながらハンマーに見えないです。
軽井沢方面には浅間山の眺望
肩から一段下りると、それなりのスペースのテラスがあります。でも三方とも絶壁上なので、ここでも高所恐怖症の方は落ち着かないかも。一般登山者の自分はここを実質的な山頂としても充分です。
丁須の頭は南側から見ると残念ながらハンマーに見えないです。
南側にはまだ手付かずの表妙義の稜線。
見るだけで難所の連続であることが伝わってきます…。今回、丁須の頭見たさに裏妙義を選んだけど結果的に好判断。表妙義は裏妙義に比べて難易度が高いようです。(丁須の頭本体のみ妙義山全体で最難関とされています)
見るだけで難所の連続であることが伝わってきます…。今回、丁須の頭見たさに裏妙義を選んだけど結果的に好判断。表妙義は裏妙義に比べて難易度が高いようです。(丁須の頭本体のみ妙義山全体で最難関とされています)
9:10 中間峰(1,057m)
全方位の大展望!
鍵沢のコルから登り返したところの中間峰で今日最高の眺望を得られました!
丁須の頭は今まで地震で崩れなかったのが奇跡と思えるような造形。
そして丁須の頭の向こうには榛名、赤城と並んで見え、上毛三山そろい踏みです。
北方の谷川方面はべったり雲が張り付いてました。
全方位の大展望!
鍵沢のコルから登り返したところの中間峰で今日最高の眺望を得られました!
丁須の頭は今まで地震で崩れなかったのが奇跡と思えるような造形。
そして丁須の頭の向こうには榛名、赤城と並んで見え、上毛三山そろい踏みです。
北方の谷川方面はべったり雲が張り付いてました。
9:26 落差20mのチムニー(写真ではイマイチ高度感が分かりませんが)
丁須の頭本体に登頂しないと、ここが今日の行程で最難関です!
写真では左側の上から、右側の下へ下降していきます。
はじめは鎖を頼りにチムニーへと踏み入れ、岩に向かって右側の岩、次いで両方の岩にホールドを求めて下りていきます。
丁須の頭本体に登頂しないと、ここが今日の行程で最難関です!
写真では左側の上から、右側の下へ下降していきます。
はじめは鎖を頼りにチムニーへと踏み入れ、岩に向かって右側の岩、次いで両方の岩にホールドを求めて下りていきます。
9:48 「赤岩」指導標(1,000m)
現在位置は赤岩の東側の取付きですが、なぜかここに赤岩の指導標があります。
この先しばらくトラバースが続くので、ここは絶好の休憩ポイントです。
9:53 出発
一ヶ所、鎖で下降してから、本格的なトラバースへと入ります。
現在位置は赤岩の東側の取付きですが、なぜかここに赤岩の指導標があります。
この先しばらくトラバースが続くので、ここは絶好の休憩ポイントです。
9:53 出発
一ヶ所、鎖で下降してから、本格的なトラバースへと入ります。
10:56 烏帽子岩を巻き終わる(1,040m)
ここで今日の核心部分は終了したことになります。丁須の頭は肩までとしたし、稜線もトラバースに終始したので、ちょっとは直登もしたかったかなというのが正直なところ。でも無事に下山するのが第一です。
ここで今日の核心部分は終了したことになります。丁須の頭は肩までとしたし、稜線もトラバースに終始したので、ちょっとは直登もしたかったかなというのが正直なところ。でも無事に下山するのが第一です。
11:10 風穴尾根の頭(1,050m)
これまで歩いてきた稜線を振り返ることのできる風穴尾根の頭に到着。
ピークには山名標等は一切ないので周囲の地形を見て確認しました。
ピークにある岩の上に立つと、そこそこ視界を得られます。
これまで歩いてきた稜線を振り返ることのできる風穴尾根の頭に到着。
ピークには山名標等は一切ないので周囲の地形を見て確認しました。
ピークにある岩の上に立つと、そこそこ視界を得られます。
12:17 三方境(890m)
四方向へルートが分岐する三方境に到着。コルなので風が通り抜けて寒いです。
長居は無用ですぐに出発。ここから南東方向へ向かう巡視路を下ります。
なおこれまで歩いてきた籠沢コースと裏妙義の稜線ですが、山と高原地図では全て破線表示です。
でも普通に明瞭なルートで迷うようなところはありませんでした。ルートの険しさを評価したのかもしれません。
四方向へルートが分岐する三方境に到着。コルなので風が通り抜けて寒いです。
長居は無用ですぐに出発。ここから南東方向へ向かう巡視路を下ります。
なおこれまで歩いてきた籠沢コースと裏妙義の稜線ですが、山と高原地図では全て破線表示です。
でも普通に明瞭なルートで迷うようなところはありませんでした。ルートの険しさを評価したのかもしれません。
13:30 巡視道入口(460m)
三方境から1時間10分で巡視道を下り切りました。ルートは最後に川から離れて、暗い森を通り過ぎたところで林道に出ました。
あとは短い林道歩きを残すのみです。
林道から眼前に見えているのは丁須の頭から南東側にある御殿と呼ばれる岩稜でしょうか。
このあとすぐに籠沢登山口、そして旧国民宿舎裏妙義へと辿り着きます。
三方境から1時間10分で巡視道を下り切りました。ルートは最後に川から離れて、暗い森を通り過ぎたところで林道に出ました。
あとは短い林道歩きを残すのみです。
林道から眼前に見えているのは丁須の頭から南東側にある御殿と呼ばれる岩稜でしょうか。
このあとすぐに籠沢登山口、そして旧国民宿舎裏妙義へと辿り着きます。
装備
個人装備 |
三脚
水
ハイドレーションシステム
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
スパッツ
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
行動食
非常食
飲料
地図(地形図・山と高原地図)
コンパス
ガーミンGPS
笛
鈴
ラジオ
計画書
ヘッドランプ
予備電池
アマチュア無線機
ファーストエイドキット
補修キット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
登山保険証
健康保険証
スマホ
財布
サングラス
タオル
一眼レフカメラ
広角ズームレンズ
望遠ズームレンズ
軽アイゼン
ねんどろいど(あおい・ひなた)
|
---|
感想
裏妙義の稜線(丁須の頭〜三方境)は比較的難易度は低いとのことですが、他の山から比べると難所の連続といっても間違いではないでしょう。自分は元々高いところ、岩場も好きですが、丁須の頭の最上部への登頂は断念しました。この山をより楽しむならば登攀技術と装備が必要だと感じました。
それでも岩峰の織りなす名峰妙義山の魅力を存分に満喫できたのは間違いありません。今後とも自分のスキルと相談のうえで、再訪してみたく思います。
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コメント
この記録に関連する登山ルート
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ルーンさん お便りをありがとうございます。
wakuwaku拝見しました。
トゲトゲ、段差がたっぷりの手ごわい お山ですね。
私には経験が少なく、
木曽駒の 宝剣を思い出した次第です。
すごい山ですねぇー。
なんとも不思議な岩のオブジェ、大岩のトラバース、鎖で90度の斜面下りと 盛りだくさん。
ルーンさんを飽きさせない山だった
ようですね。
高低差600ほど 山行時間 7時間と
ルーンさんとしては 比較的楽な距離ですが、
この荒々しさでは ほんとに満足度が高かったと感じます。
景色もすごいですね。荒地山も真っ青の岩山 !
全山岩々なようですね
後半の 紅葉にはいやされますね。
こちらもぼちぼち 紅葉も終わりかげんです。
摩耶の峰も冬の用意です。
雪が少ないようですが 冬季はまた バックカントリー
山スキーに復帰されるのでしょう。
お気をつけて 楽しんでくださいませ。
ステキな景色を、ありがとうございました。
(^▽^)/ (⌒∇⌒) (o^―^o)ニコ
mayasanpoさん、こんばんは。
さっそくご覧いただきまして、ありがとうございます!
上毛三山で手付かずだった妙義山。少し前に近くを車で通りかかったところ、
その荒々しい山容とちょこんと立つ丁須の頭を直に見て衝撃を受けました!(^^;)
妙義山は稜線は危険マークで埋まってる手強い山ということで、ヤマノススメにも紹介されています。
でも調べてみると裏妙義の稜線はそれほど難易度は高くないということが分かりまして、
思い切って行ってきました。
おっしゃるとおり距離と標高差は大したことないのですが、奇岩、奇峰で成る山なので
実際に歩いてみると本当に中身の濃い行程です。
一つ間違えると滑落という緊張感で、この前の二子山に続いて楽しめました。
自分は未だに中央アルプスは手付かずなんですよ。宝剣岳もヤマノススメで出てきてるので、
そのうちに行きたいと思ってます。でもできればロープウェイに頼らず自力で登りたいです。
荒地山も良い山ですよ。自分にとって岩場の楽しさを覚えた山は荒地山、雪彦山、
明神山、七種山辺りです。
妙義山にはまた行けそうなルートを選んで歩いてみます。
今年の紅葉は全般に遅れ気味ですね。そのおかげで12月に入っても妙義山で見られたかも。
もう冬かなと思うんですが、なかなか雪の気配が来ないですね。
生活する分には雪が無いほうがいいんですけど、年明け以降には雪山と山スキーもぼちぼち再開したいですね。暖冬のようですが、まあ長野はそのうちイヤでも降るでしょう。
それまでは無雪期の登山を楽しみたく思います。
今回もありがとうございました。
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