記録ID: 21393
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沢登り
積丹・ニセコ・羊蹄山
ポンネアンチシ山・余別川、美国川
1986年06月21日(土) 〜
1986年06月23日(月)
- GPS
- 56:00
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 1,155m
- 下り
- 1,168m
コースタイム
6月21日余別川122点沢二股C1
6月22日C1→余別川本流→ポンネアンチシ山→美国川→美国OB小屋
6月23日美国OB小屋→下山
6月22日C1→余別川本流→ポンネアンチシ山→美国川→美国OB小屋
6月23日美国OB小屋→下山
アクセス | |
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コース状況/ 危険箇所等 |
余別川本流→ポンネアンチシ山→美国川 留年覚悟で3ヶ月のネパール行きを間近かにひかえていたため、僕はメイン山行の無い夏だった。たいぞう、沢柿、スーさんと1度限りのパーティーを組んで余別川本流から登り、美国川へ下りた。余別川の122点沢二股の天場を出発してから美国川の林道にたどり着くまで、14時間の長時間行動になった。 余別本流、下の廊下は相変らずこけ蒸して緑のじゅうたんをたたえている。小雨の中、上の廊下をひた泳ぎに泳ぐ。源頭は積丹特有の4級プラスのヤブ漕ぎ。広い稜線らしき所にたどりついたのはいいが一面ガスで背丈以上のハイマツのヤブ海だ。 ピークはどこだ!トラックほどの大きさの岩のあるところがどうやらピークらしいということになり、一同よじのぼる。半島第三の高峰を踏み締め、ガスに煙る峰々を眺むれば隣の余別岳は圧倒的に高い。高曇りの空のした、シトシト降る雨を漏斗のように集める賀老の沢源頭のカール状地形は、行く手の賀老の沢の大増水を想像させる。 美国川を下り、林道も間近い賀老の沢との合流で、予想通り渡渉不可能な増水だ。岸から数メートル離れるのも恐ろしい。左岸だけをイジイジと進むうち、夏至の近い長い日も遂に沈んだ。真っ暗の中で岸のヤブをつかみ、足探りで浅瀬を探りながら前進する。たまに深みにはまって胸までつかる。激流に身も心も消耗して、ヤブのなかに踏み跡をやっと見つけた。ラテルネをつけて林道を歩き、美国川林道のOB小屋に辿り付いた。たいぞうが鍵の隠し場所を知っていて助かった。びしょぬれの体を薪ストーブで温めて、現役は誰も持っていない上等な羽毛シュラフで乾いて眠る。 |
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