北八ヶ岳大冒険〜小笠原の子供達はやっぱり凄かった〜(白駒池-高見石小屋-中山-渋の湯)
- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.1km
- 登り
- 440m
- 下り
- 887m
コースタイム
7日>7:30高見石小屋-9:40中山展望台(コーヒー、オコジョタイム)-11:10中山峠-11:30黒百合ヒュッテ(休憩)-15:25渋の湯
天候 | 6日:曇りときどき雨。夕方から晴れ。夜は満天の星空。 7日:雲は多いがおおむね晴れ。 |
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過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
麦草峠行きのバスは土日祝日のみでした・・・。 http://www.alpico.co.jp/access/suwa/pdf/okutateshina.pdf 復路:渋の湯からタクシー!で米沢温泉塩壺の湯-茅野駅-新宿へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
コース上の危険個所は特に無し。 高見石に登る際はご注意を!(お子さんが登る際は大人と同伴で) 高見石小屋http://www.yatsu-akadake.com/takami-k.html 渋御殿湯の日帰り入浴は15時まででした。(涙) ただし、市街周辺には公共温泉施設がたくさんあります。(入浴料400円ほど) 米沢温泉「塩壺の湯」大人400円 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
感想
今年も妹が2人の子供達を連れて帰ってきた。
世界遺産「小笠原諸島父島」に嫁いで8年。
夏休みが始まると同時に25時間の船旅を終えて東京本土に帰ってくる。
母は一年に3週間しか孫に会えない。自分にお節介な虫が出てくる。
皆で何か思いでを残したい。それには何がいいか?
甥っ子は、マンガ、「岳」にハマり、山に行きたいと言う。
妹も、姪っ子も温泉があるならと賛成。
去年から山旅を企画し、年に一度の家族旅行を始めた。
去年の谷川温泉に続き、今年は八ヶ岳の山小屋泊まりを企画した。
心配なのは母。直前まで風邪をこじらせ、中止も考えた。
だが、前日になり、復活。いざ決行となった。
東京は小雨模様だったが、長野県茅野に着いたら青空が出ていた。
これに母はテンション上昇。「はよ、いくぞ!」とスタスタと行ってしまう。
(新潟の山奥で育ったため、山を見ると、とたんに元気になる)
少し安心したが、麦草峠行きのバス停を見てさっそくやってしまった。
麦草峠行きのバスは土日祝日のみ。背中に冷や汗が流れる。
タクシーなら一万円。母に明かすと「タクシーで行こうよ」とあっさり。
タクシーの運転手さんは小躍りして、後ろのトランクを開けてくれた。
麦草峠からもう標高は2,120メートル。
妹、子供たちはすでに人生史上初めての高所。大冒険が始まる。
白駒池まではアップダウンのない穏やかな道。
薄い霧の中、苔の森に癒される。なんていったって気温18度。涼しい。
白駒荘付近で雨に降られるが、子供たちはいたって元気。
山小屋まで、母の手を引いて、登らせる。
「着いたー!!」
sionが山小屋一番乗り。2カ月ぶりに小屋番の木村さんに再会する。
小屋には神戸から車で来たという4人家族さん(以下神戸さん)が先に到着していた。
この方たちは1階個室へ。ということは、つまり2階を貸切!
子供たちはさっそくプロレスごっこ。こらー!
皆で高見石に登ることにする。
子供にとっては少し危険だが、あそこから見える景色を見せたい。
sionはさっさと一人で登頂してしまった。6才のmakanaは妹とサポート。
怖いと言いながらも、止めるとは言わず、無事に、上がれた。
高見石からは、さっきまで居た白駒池が、山の中に幻想的に浮かんでいる。
周囲の森からは水蒸気が上がり、山が呼吸をしているようだ。
空と森が、ゆるやかに回復している。
これが山だ。sion。
感想を聞かなくても表情を見れば、分かる。
ここまで連れてきて良かった。よく頑張ったなあ。みんな。
神戸さん、小屋番さんと関西弁や山の話をしながら、楽しく食事。
普段食べない子供たちが(神戸の子も)どんどん、おかわりをする。
焼肉に湯豆腐、コーヒーゼリー(手作り)おいしかったな。
外は夕陽がきれいに染まってきた。夕陽。見れるぞ。
高見石にみんなで2度目の登頂。空は穏やかに薄紅色に染まっていく。
北八ツの山容は穏やかで、優しくて、
この森がみんなで過ごすこの時間を大きな手で守ってくれているようだ。
この時間を、いつか、子供たちが思い出してくれるといいな。
ランプの明かりで皆でカルピスと酒盛り。
神戸さんは本当に良い方で特に旦那さんは博学。星にもお詳しい。理科の先生のようだった。(本当にそうだったりして)
ほろ酔いのまま、星の観察会が始まる。満天の星空だった。
天体望遠鏡で土星のリングを見せてもらった。
見たことない大きな流れ星に歓声も上がった。
sionもmakanaも「島では普通だけど」と言いながら、私に付き合ってくれた。
翌朝、御来光には皆、寒いと興味を示さず、神戸さん、小屋番さんと拝む。
小さな灯りが次第に上がってくる。次第に赤い光は膨張し、
何倍にも膨れ上がった球体はその光を拡散し、地上に灯りを届ける。感動的だ。
この時間を体感することがゴライコウというのだろう。
朝食を食べ、出発。いろいろ考えた末、中山経由で渋の湯に降りることになった。
前夜、神戸さんの奥さんに中山でもけっこう辛かったという話を聞きながら・・。
子供たちに疲れはなかった。だが、中山展望台に着いた時間は予想よりも遅かった。母がやはり疲れている。
実はこの時から、最短コースが正解だったと少しずつ後悔し始めていた。
ただ、展望台で湯を沸かし、コーヒーを飲んでいると、
子供たちが騒いでいる。
「おこじょだー!」
なぜ、オコジョの名前を知っているのか不思議に思ったが、確かにいた。
オコジョは周囲をぐるぐると走り回り、ときどき、子供たちに寄ってきた。
素晴らしいオコジョのワンマンショーだった。
中山峠から黒百合ヒュッテに到着したときには、皆、もう終わったような満足感が出ていた。生ビールまで飲んだ。しかし。
薄うす気が付いていたが、ここから渋の湯まではまだ、かなりある。
母がペースに着いて来れない。
励まし、騙し、降りる。渋の湯はまだか。温泉はまだか。
渋の湯(渋御殿湯)に着いた時間は15時30分。
予定より大幅に時間がかかったことは私のミスだと思った。
さらに立ち寄り湯は15時まで。30分遅かった。
sionが渋御殿湯の玄関前で大の字になって倒れこんだ。しまいには、
「山より実は温泉が楽しみだった」という始末。テンション激下がり。
「温泉、あるよ、たくさん」「えっ」携帯で検索。
市街に出れば、公共浴場はたくさんあるはずだ。すぐに見つかった。
タクシーで市街に出る。運転手さんに米沢温泉「塩壺の湯」が一番新しいと聞き、そこにした。
sion復活。ハイテンションで初サウナ、水風呂まで体験。
八ヶ岳牧場のコーヒー牛乳を飲み、至福の表情。
こうして北八ヶ岳大冒険は終わった。
東京に帰ると温泉の効果なのか、皆、疲れた顔を誰もしていない。
ビールを飲みながら、母と妹はオリンピックのバレーボール、日本中国戦を観戦していた。ようだ。
一番にダウンしたのは私だった。
いや〜、大家族で山歩きとは、makasioさんやるじゃないですか いつもの激登山とは違って、こういうホンワカ登山も楽しそうでいいですね!
小笠原に嫁がれた妹さんがいらしたとは初耳でしたが(そもそもそんなに知ってるわけでないので、私が知らなかっただけですが)、甥っ子姪っ子や、お母さんとまた大人数で一緒に山を楽しんでるとは羨ましい限りです
そういえば自分は両親と妹を連れて奈良(実家)の曽爾高原を歩いたことあったな〜、でももう25年くらい前だな〜とか思い出してました。
小さい子供にもいい想い出になったでしょうし、お母さんも大変だったけど大満足のようで何より
最後makasioさんが先にダウンてのも笑っちゃいましたが、さすがに旗振り役の気疲れなんでしょうね、お疲れサマでした。
一日違いで同じようなところを・・・。
勝手にいろいろ影響を受けて感銘して体験して感動して少し混乱している
自分がいましたが、このレコを偶然拝見してしかも!
山の楽しみ方は人次第、そのときの状況次第、すごくすっきりしました!!
makasioさん、こんばんは。
北八の大冒険、おつかれさまでした
家族みんなで山登り、良いことも大変なこともいい思い出ですね。
リーダー役は気疲れしましたね
単独で自由に登るのも楽しいですが、誰かと一緒にあれこれ話しながら歩くのもいいもんだなって最近思ったりします
満点の星空に「島では普通だよ」って、すごいことですね。
羨ましいものです
sionくんが本格的に登山に目覚めたら、これからもっとmakasioさんの楽しみも増えますね
そうなんです。小笠原にいって帰ってこなかった妹がいるんです。
でも、死んだ親父も、寿司屋で酔っ払っては、よく、バカ野郎と自慢していたようです。
私にとっても誇らしく思っていたりします。
今回の登山はいつもの単独行と違い、いかに山を楽しむか。それに重きを置いた登山です。
一年に一度、こんな登山を皆で続けられたらいいなと思っています。
僕も偶然、携帯版でmmgさんのレコ発見してびっくりしましたよ。
一日違いでしたね。いつか出会うことありますね、これ。
レコで自分の名前が出てきたのでまた驚きですが、(うれしいですよ)、
僕、単独は常に挑戦の姿勢ですが、
誰かと登ろうとしたらば、山はやっぱり、楽しむことに
重きを置きます。
ゆったり、まったり、これが一番良い登山だと、
本当は思っているんですよ。
やはり、どこかで気疲れしていたんでしょうかね。 でも、本当に皆、ぐったりしていなかったので、良かったと言えば良かった。母は筋肉痛が3日続きましたが。
一年に一度ですもんね、最高の思いでを作ってあげたい。今回は高見石小屋さんの力をお借りして、130点の登山ができました。 全てをくれた八ヶ岳に感謝。
シオン、いつか、俺とロープ、結んでくれないかなあ。
makacioさん、こんばんわ〜
元気一杯の小笠原っ子とお母様との北八、
いつものmakacioさんのがっつり登山とは違い(当たり前ですね、笑)、
楽しそうな会話とたくさんの笑い声か聞こえてきそうな素敵なレコですね
オコジョのショーもついて 嬉しいおまけでしたね!
シオンくんとロープ結ぶ日がたのしみですね〜
小笠原っ子はやっぱり、すごかった。
6才まかなはもっと高いところへ行きたいと言いました。女子は強い。
ただ、母親にとっては少し、きつかったかも。
でも、子供たちの夏休みの良い思い出になったでしょう。絵日記の宿題にも貢献できたかな。
今日の船で皆、島に帰ってしまいました。
来年はどこに行こうかな。
お盆も今日で終わりですね、小笠原のゴジラ達は帰って行きましたか・・・。
ka-tyanさんも暫くは心に穴がポッカリ開いたように寂しいですね、きっと。
皆さんへの素晴らしい想い出作り、本当にお疲れ様でした。
それにしても小笠原のゴジラ達、岩も平気、
きっとmakasioさんのプロフィール写真にある地蔵岳、
オベリスクも平気だったりして、凄いなぁ〜。
渋御殿の湯はタイムアウト、残念でしたね。
しかし、オコジョとの出会いは素晴らしいなぁ、私も見たいです。
ka-tyanさんはお疲れ様でしたが、タクシー代の事でも太っ腹、
それに引き替え、タクシーの運転手さんニッコリ、思わず笑ってしまいました。
夏の一大イベントは終わりましたね、次回は自分の為の山かぁ〜。
槍・穂高最強ルート、本当にお疲れさまでした。
また、おおきな夢、ひとつもらいました。
僕は家族とほんわか登山していました。
皆と行く山は、単独より、本当に楽しい。
でも終わるとなんか寂しいですね。
オコジョは今回のMVPですね。
シオンは、このまま、山に興味を持ち続けてほしいですね。
次はオベリスクかな
小さなゴジラ達も皆、島に帰りました。
また、一人、山に行こうかな
makasioさん、こんばんは。
お子さん連れ、大変でしたね。
でも、さすが、皆さんを励ましながら歩くっていうのは、すごいことだなぁ〜と記録を拝見しながら、僕の方まで少し元気をもらった気がします。
自分も家族がいるので、ときどき山には登っています。母を連れて行ったことはないですけどね。
いずれにしても、連れて行くって疲れますよね。
でも、皆さん楽しまれたようですし、よい空気も吸って満足だったんじゃないですかね。満天の星空、そう簡単に見えるものではないですし、よい思い出になったのではないでしょうか〜。
また、ときどき覗かせてもらいます〜(@^^)/~~~
大変でしたが、楽しい山行でした。
一年に一回、家族登山やりたいと思っているんですよ。
強力な子どもらもいるので。
山初めて、自分の母親世代がずいぶん楽しそうに山を歩かれているのをよく見ます。
母も、大自然というド田舎で育ってもので、
ついつい見せてやりたいという気持ちになりました。
2年前は秋の谷川岳に無理やり登らせました。
今でも、語り草にしていますよ。
66歳、来年はどういうプランにしましょうかね。
どうも!こんばんわ!高見石の木村です。
最近ずっと忙しくて、なかなか見に来れませんでした。
だいぶ遅れてしまってすいません!
みなさん楽しんでもらえたようで、良かったです。僕も楽しませてもらいましたよ。
オコジョにも会えたのはちょっと羨ましいですね。僕はまだ見たことはないんですが。
皆さんにもよろしく伝えて下さい!
またいつか来て下さいね!楽しみにしてますよ!
本当にありがとうございました。
お騒がせしました。木村さんが寛容な方でよかったです。
皆も本当に満足したようです。
母もこんなに全てに恵まれたことはないと
大満足。(母にとっても大冒険でした)
子供たちも、たくさんの写真を持って帰りました。
しおんも今頃、島で友達に自慢しまくっているでしょう・・。嫌われないといいけどね。
うちの家族にとって、貴重な旅行でした。
成功に導いてくれて感謝しています。
個人的にはまた、遊びに行きますよー。
お忙しそうで!何よりですね。
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