20191215-岡本バットレス（甲南バットレス）
toshee
体力度について
- GPS
- 03:33
- 距離
- 1.9km
- 登り
- 247m
- 下り
- 226m
アクセスを調べる
標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 2:18
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 3:33
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2019年12月の天気図 |
| アクセス | 徒歩 |
| コース状況／ 危険箇所等 |
八幡谷道から岡本バットレス（甲南バットレス）へのアクセスの斜面は、多少の踏み跡の名残と、10 年以上前の記録にも見られる残置ロープとで進む方向が分かりますが、基本的に斜面をまっすぐ登った先で行き着きます。この斜面は、季節を問わず、落ち葉で滑りやすいです。木、木の根や岩を頼りによじ登り、下りはそれらで制動しながらズリズリとずり下がります。 岡本バットレス（甲南バットレス）の向かって左手（南）から岩塊の横を木につかまりながら岩の上へ登れる箇所がありましたが、今回、そのつかまってよじ登る木が倒れていて、根っこ、土、積もった枯れ枝と藪の塊が登路を塞いでいて、この向かって左手（南）から岡本バットレス（甲南バットレス）の上へ登るのは著しく困難な状況でした。 岡本バットレス（甲南バットレス）の岩塊群の一番下の箇所では、北へ向かう踏み跡が分岐しています。その踏み跡は途中からはかすかなものになりますが、左上の稜線を見ながら北へ進んでその稜線へ向かって西によじ登っていきますと、木にテープマークがありました。そこからさらに少々よじ登ると、稜線上の踏み跡に出ました。 |
写真
八幡谷の登り口。この下の水害殉職の碑（昭和 42 年 7 月 9 日、故古川�郤‥貽臂男秒痛椹垣省�団部長）を消防団の方々が手入れしておられました。拝礼してから登っています。
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岡本バットレス（甲南バットレス）のテラスの少し上から、懸垂下降 2 回目。地面には過去の記録にありました古い残置支点のロープがありました。
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岡本バットレス（甲南バットレス）の上のテラス。写真中央の岩の斜面（スラブの面）にわかりにくいですが、二つ前の写真のRCC ボルト。軸の部分には錆が見えます。このあたりに適当な木はありませんでした。
この写真の右後ろの方に下降しますと、太めの木がありました。
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このあたりに適当な木はありませんでした。
この写真の右後ろの方に下降しますと、太めの木がありました。
岡本バットレス（甲南バットレス）の南の縁近くの岩の隙間に生えている太めの木から懸垂下降 3 回目。これで岡本バットレス（甲南バットレス）の下端まで下りました。この木から 30m のロープ 2 つ折り返しで降下しますと、ギリギリ下端に届きました。
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装備
| 個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー（ブレスサーモ）
Tシャツ（ブレスサーモ）
ズボン（ラドウェザークライミングパンツ）
靴下（安全靴用）
靴 (Five Ten Guide Tennie)
ザック (Black Diamond Speed 30)
行動食
非常食
飲料
ファーストエイドキット+常備薬+筆記用具
保険証
時計
タオル
ストック（折りたたみ式 携行のみ）
GPS付携帯型情報端末（スマホ）
地図（地図ロイドアプリ）
ソフトシェル（携行のみ）
コンパス+笛+ヘッドライト
ヘルメット (折りたたみ式 Edelrid Madillo)
クライミングロープ30m (Mammut Infinity Dry 9.5mm)+登攀用具一式
（飲料1L+飲料以外約10.5kg）
|
|---|
感想
今日の神戸の最高気温の予報は 12 度でしたが、行動していると少々暑いくらいで，山中では蛾が飛んでいました。
水分 1L を含む約 11.5kg の荷物で、デカビタ C ダブルスーパーチャージ 200ml を消費し、岡本バットレス（甲南バットレス）の上方の緩斜面でコンビニおにぎり 1 ケの行動食を摂りました。
今日は、Five Ten Guide Tennie の Euro 41.5（US 8.5、26.5cm）の靴を試してみました。Five Ten が Adidas 傘下になったときに、割引で売られていたものです ^^
今まで使ってきた Guide Tennie（Euro 42、US 9.0、27.0cm）は、靴の中にフェルトをはったりして足に合わせていましたが、Euro 41.5 の方はちょうどよい感じです。
これまでのものの靴底がすり減ってきていましたので、古いほうは本当に散歩程度の時に使うことにして、岩場を含む足下が悪い登下降のときには、安いときに買ってとっておいた Euro 41.5 の Guide Tennie を使うことにしましょう。
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岡本バットレス（甲南バットレス）の岩の上端は、横に細長いテラスです。落ち葉や雑草に覆われ、今日は、クライミングの終了点になるようなボルトは見当たりませんでした。
またこのテラスから降下しようとしても、支点になる丈夫そうな木はテラス上にはなさそうでした。
岡本バットレス（甲南バットレス）の上方の緩斜面のいうなれば広場のような所の木からまず 1 回目の懸垂下降をし、テラスよりやや上の丈夫そうな木に下り着き、その木から 2 回目の懸垂下降をし、岡本バットレス（甲南バットレス）の岩塊の南側の縁近くの途中の木に下り着き、そこから 3 回目の懸垂下降をして、岡本バットレス（甲南バットレス）の下端まで下りました。
3 回の下降とも、木の枝の合間や藪に絡まれながらの降下でした。
持って行った 30m のクライミングローブを支点の木に跨がせる形で 2 本による懸垂下降をしようとしますと、最大で 14m くらいしか下りることができませんので、3 回に分けました。
ですので、このロープにフリクションノットをかけてのプロテクションをとりながら岡本バットレス（甲南バットレス）のクライミングをするのは無理でした。60m ロープなら、前述の 2 回目の懸垂下降の木（テラスのやや上）から下までロープが届いたと思います。
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岡本バットレス（甲南バットレス）は、1920 年（ころ）、旧制甲南高等学校（現、甲南高等学校と甲南大学）の山岳部が開いたクライミングの岩場（岩壁登攀場と呼ぶそうです）ということです。
通堂主人 さん
旧制甲南高等学校
http://qsay55.starfree.jp/KN.html
朝日新聞 関西スクエア
六甲山に連なる岳人
https://www.kansai-square.com/nakanoshima/2012/04/post-4.html
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岡本バットレス（甲南バットレス）の岩塊群の下から北へ向かう踏み跡は、次のウェブページなどで紹介されています。稜線上に登って北上した場合、宗教施設に入り込むようです。昨年までザフクガ原堰堤の工事があったときは、そこに工事基地があったようです。
山と橋を渡る さん
岡本バットレス（甲南バットレス）
2008 年 9 月 22 日の記録
http://shousam.fc2web.com/080922okamoto.html
アプローチ斜面の塩ビパイプとロープは、この時すでにありました。
Phoenicia さん
岡本バットレスを見てから最高峰へ
2018 年 6 月 16 日の記録
https://yamap.com/activities/2018638/article#image-30865324
_hari_ さん（ハリーさん）
山修行 〜登山とギターとトレーニングの日々〜
2017 年 3 月 4 日の記録
岡本バットレスのハングに完敗。
http://www.yamasyugyou.com/2017/03/04/okamotobat/
岡本バットレス〜迷走して打越峠〜芦屋川
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1076390.html
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岡本バットレス（甲南バットレス）は登る人がいなくなり荒れてきているのですが、最近も登った方がいらっしゃいました。ウェブ上で登った記録を遡ってみました。
大阪同窓山岳会 さん
岡本バットレス
2019 年 11 月 23 日の記録
http://dosoalp.blog.fc2.com/blog-entry-379.html
_hari_ さん（ハリーさん）
2017 年 6 月 18 日の記録
岡本バットレス
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1173817.html
http://www.yamasyugyou.com/2017/06/18/okamotobatres/
2017 年 3 月 4 日の記録（前述と同じ記録です）
岡本バットレスのハングに完敗。
http://www.yamasyugyou.com/2017/03/04/okamotobat/
岡本バットレス〜迷走して打越峠〜芦屋川
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1076390.html
koriba さん
2016 年 1 月の記録
甲南バットレスを偵察
http://koriba.sakura.ne.jp/wp/?p=2821
神戸大学山岳部 さん
2014 年 9 月 23 日の記録
甲南バットレス
https://ackuweblog.wordpress.com/2014/09/23/甲南バットレス/
関西の岩場の本からのルートとグレードを紹介くださっています。
左ルート 5.7
中央ハングルート 5.8
右ハングルートバリエーション 5.10b
竹ちゃんのクライミング日記 さん
2010 年 12 月 6 日の記録
岡本バットレス
http://blog.livedoor.jp/takechan1030/archives/51893209.html
山岳同好会 アルムブルーメ さん
2009 年 11 月 3 日の記録
ひとり 甲南バットレス
http://almblume.blog85.fc2.com/blog-entry-18.html
shige6532000 さん
三人寄れば山岳会
2009 年 2 月 23 日の記録
ダイジェスト版
https://ameblo.jp/shige6532000/entry-12547603377.html
京都 エンジョイ!クライミング! さん
2005 年 11 月 23 日の記録
甲南バットレスを登りました
http://blog.livedoor.jp/mt_kitbe/archives/50108771.html
関西の岩場の本からのルートとグレードを紹介くださっています。
左ルート 5.7
中央ハングルート 5.10b
右ハングルートバリエーション 5.10d
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ルートの紹介は、上記 2 つの記録に食い違いがあります。機会があれば図書館に調べに行くことにしましょう。
神戸市立中央図書館
https://www.city.kobe.lg.jp/a09222/kosodate/lifelong/toshokan/index.html
蔵書検索
https://www.lib.city.kobe.jp/opac/opacs
関西の岩場
林照茂編
東京 : 白山書房 , 1985.6
クライミング・ガイドブックス:9
所在 中央図書館
ロケーション 2階 郷土資料
資料ID 0007433346
資料状況 館内閲覧
書架分類 786A
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岡本バットレス（甲南バットレス）の上方の緩斜面にあった人工の構造物は、上述の記録の中でも紹介されていました。
山と橋を渡る さん
岡本バットレス（甲南バットレス）
2008 年 9 月 22 日の記録
http://shousam.fc2web.com/080922okamoto.html
山頂のケルンの跡と紹介されています。
_hari_ さん（ハリーさん）
山修行 〜登山とギターとトレーニングの日々〜
2017 年 3 月 4 日の記録
岡本バットレスのハングに完敗。
http://www.yamasyugyou.com/2017/03/04/okamotobat/
岡本バットレス〜迷走して打越峠〜芦屋川
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-1076390.html
石を積んでコンクリートで固めた四角柱ですので、何らかの建造物の基礎か土台だったのか。
過去の航空写真（1949 年以降）を調べてみましたが、ここに建物が写っているようなものは、見当たりませんでした。
第二次大戦中までは、六甲山中に高射砲その他の軍施設が設置されていて、それらは戦後取り壊され、記録も残されなかったということです。そういうものがあったのかもしれません。
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