御池岳から頭陀ヶ平〜カルスト地形の魅力

2019年12月16日(月) [日帰り]

• GPS: 07:09
• 距離: 13.6km
• 登り: 1,243m
• 下り: 1,249m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:55
• 休憩: 1:10
• 合計: 7:05

8:15 鞍掛トンネル東登山口
8:29 8:31 コグルミ谷登山口
8:46 8:49 コグルミ谷・タテ谷分岐
8:57 9:02 長命水
9:23 9:28 カタクリ峠
9:54 9:54 冷川岳
10:04 10:07 白瀬峠
10:24 10:25 木和田尾分岐
10:29 10:48 頭陀ヶ平
10:51 10:51 木和田尾分岐
11:03 11:03 白瀬峠
12:49 12:57 奥の平
13:07 13:07 幸助の池
13:13 13:17 天狗の鼻
13:19 13:20 風池
13:43 13:53 御池岳
14:08 14:08 鈴北岳分岐
14:14 14:18 真の池
14:27 14:32 鈴北岳
15:07 15:07 鞍掛峠
15:20 15:20 鞍掛トンネル東登山口
15:20 ゴール地点

天候

快晴。気温3度。微風
日陰は残雪・凍結ちらほら

アクセス

利用交通機関：

自家用車

国道306号沿い・鞍掛トンネル手前の駐車場。
キャパ10数台程度。
登山ポストあり。
登山開始口は、コグルミ谷から。
こちらは、駐車場所がありません。
トイレは、両方の登山口とも
ありません。

◎　アクセス道の、国道306号は
12月20日から、冬季通行止めとなります。
参照、三重県土木事務所。
http://www.pref.mie.lg.jp/WKENSET/HP/index.htm
今のところ、全然雪はないんですけど。

コース状況／危険箇所等

コグルミ谷登山口〜カタクリ峠）

「荒れても、なお美しい、カルスト谷」

駐車地から、一旦、舗装道を下ります。
登山口からは、枯れた沢地形を、九十九折りに
詰めてゆきます。
倒木、石灰岩の土石流などが、
谷を覆い尽くしていますが
歩き辛さはなく、しっとりと、
コケに包まれる景観は
他では、なかなか見れない眺めです。


頭陀ケ平・県境尾根縦走区間）

「展望良好なカルスト尾根歩き」


木和多尾周辺までは、両側に
樹木が密生していて、展望は
ありませんが、木和多尾分岐から
頭陀ケ平（ずだがひら）までの区間は
前半のハイライト。
まっ平で広大なピーク部の展望は
バツグンです。休憩適地。

白瀬峠〜真の谷を目指して）

「破線ルートで道を見失う」

ドリーネが多く見られて、
面白そうな、真の谷経由の道を
選びましたが、真の谷には、
たどり着けませんでした。

ログを検証しますと、唯一の
左折箇所を、直進してしまい
道を見失ったようです。
GPSを確認しながら
急斜面を直登して、
ルートに復帰しましたが
かなり苦戦しました。
機会をみて、再検証を兼ねて
再び歩きたく思います。

山頂台地）

「癒しのテーブルランド」

なだらかな地形が
伸びやかに広がる、テーブルランドと
称される眺めが広がります。
カレンフェルト・ドリーネなど
顕著なカルスト地形が広がります。
カルスト台地の広さは
鈴鹿山脈中、最大だと思われます。

鈴北岳経由下山路）

「急坂の下りは、泥ぬか」

鈴北岳の展望も、素晴らしく
御池岳山頂を凌ぐほどです。

途中の急坂の下りは、スリップ注意。
植生保護のためにも、登山道以外の
草の上などはは歩かず、
泥ぬかに耐えるべし。

その他周辺情報

温泉）
桑名方面なら
あじさいの湯。
http://ajisainosato.com/
上石津方面の温泉は
廃業されました。

写真

12/16 14:18

御池岳山頂。
鈴鹿山脈最高峰
1247m。

12/16 10:43

青空山バナナ！！
久しぶりに登場です。

12/16 14:25

遠望)

はるか彼方にそびえる
「白山」
鈴北岳からの展望です。

12/16 14:23

遠望)

うっすら望める
「御嶽山」
霊峰2座の展望は
雄大です。

12/16 8:15

登山開始〜
まずは、R306を
30分下ります。

12/16 8:28

往路)

コグルミ谷登山口から
スタートです。
春のカタクリが
有名です。

12/16 8:36

往路)

何度も崩落し
地形が変わってしまった
コグルミ谷。
かっては白い
石灰岩の美しい谷でした。

12/16 8:59

往路)

予想どおり
霧氷はありません。
でも寒いので
早く陽がさす場所に
行きたいです。

12/16 9:32

往路)

この看板を左へ進みます。
ここから、赤線つなぎの
延伸に挑戦です。

12/16 10:12

往路)

途中の県境尾根は
とても歩きやすい道です。

12/16 10:22

往路)

木和多尾到着〜
青空にそびえる
巨大な鉄塔が
シンボルです。

12/16 10:27

往路)

わずかな歩きで
頭陀ヶ平到着です。
この区間の踏破で
赤線つなぎは一気に
北端から南端まで
延伸できました。

12/16 11:09

往路)

霊仙山。

御池岳と同じく
大きなカルスト台地を
有する山です。

12/16 10:28

往路)

頭陀ヶ平の展望は
360度のパノラマ。
伊勢湾、琵琶湖が
一望です。
展望を満喫後
折り返しです。

12/16 11:02

復路)

白瀬峠到着〜
ここからは未踏区間の
真の谷への道に
進んでみます。

12/16 11:08

復路)

斜面に散見される倒木。
コケに吸収されそうな
シュールな景観。

12/16 11:04

復路)

歩きにくいトラバースの
連続です。

12/16 11:09

復路)

すぐ南まで
雲が迫ってきてます。
急がねばっ。

12/16 11:25

復路)

まったくマーキングのない
場所に出ました。
沢は歩けそうにないので
尾根を目指します。

12/16 12:00

復路)

マーキングもふみ跡も
全くない場所を
進みます。
写真では分かりづらいですが
45度の急斜面です。

12/16 12:02

復路)

カレンフェルトが
たくさん見えてきて
稜線が近い雰囲気です。

12/16 12:04

復路)

ますます、岩が
ニョキニョキに
なってきて
不思議な景色です。

12/16 12:45

復路)

テーブルランドの端に
到着しました。
テーブルランドは
地面が、乾いて
カヤトに覆われています。
少し歩くだけで
景色が変わって
面白いです。

12/16 12:48

テーブルランド)

一面にカヤトが広がる
「奥の平」
気分爽快な眺めです。

12/16 13:27

テーブルランド)

伊吹山が大きいです。
どっしり重厚感。

12/16 13:28

テーブルランド)

伊勢湾方向は、一面の
雲海が広がります。

12/16 13:29

テーブルランド)

琵琶湖方面は
雲ひとつない
快晴。
背景には、比良山地が一列。

12/16 13:29

テーブルランド)

白山が見えます。
少し霞んでいましたが
白さは十分。

12/16 14:23

テーブルランド)

御嶽山も見えてますが
霞んでしまってます。
遠目に見ても
雪が少ないです。

12/16 13:47

テーブルランド)

鈴鹿南部の
セブンマウンテン達。
御在所岳と雨乞岳ですね。
写りこんでる鳥は
カラスです。

12/16 13:47

テーブルランド)

山上台地の南端は
切れ落ちています。
こちらは
ボタンブチと呼ばれる名所。
ボタンは、猪を指します。

12/16 13:47

テーブルランド)

なだらかな丘陵が
広がっています。
この場に身をおくだけで
リラックスできます。

12/16 14:01

テーブルランド)

コケです。
モコモコです。

12/16 14:03

テーブルランド)

ツンツンしたコケも
たくさんあります。

12/16 14:12

テーブルランド)

ネコノメソウ開花！！
間違えて
咲いちゃったのかな。
とても目だってました。

12/16 14:20

テーブルランド)

くねくねした低木と
ツルツルした
白い岩を覆う
コケの世界。

12/16 14:50

テーブルランド)

「真の池」

分厚い氷が張っています。

12/16 14:50

テーブルランド)

鈴北岳への
ゆるやかな道を
進みます。
のどかな風景です。

12/16 15:02

テーブルランド)

鈴北岳から望む
霊仙山と伊吹山。
滋賀県の名峰が
一望でした。

12/16 15:04

テーブルランド)

霧氷があれば
見事なトンネル状態が
楽しめそうな場所が
ありました。

12/16 15:04

テーブルランド)

北側の、鈴ヶ岳。
琵琶湖の眺めも
素晴らしいです。

猫のいるお寺)

猫と落ち葉。
軽快な足取りです。

猫のいるお寺)

猫と屋根。
遠くを見つめています。

猫のいるお寺)

猫と柱。
僕のことが
気になるようです。

撮影機器：

EOS Kiss X7 CANON

COOLPIX L32 ニコン

感想

komaki

12月16日(月)、鈴鹿山脈の、
御池岳界隈を歩いてきました。
目的は、「赤線つなぎ」であります。

この時期、目指したいのは
霧氷鑑賞をメインにした
登山ですが、暖冬続きで
どこへ行っても、霧氷は
見れそうにないこの日。
行き先が決まりません。
、
そこで本年、メイン箇所が、
一本の赤線で繋がった
鈴鹿山脈の、さらなる赤線つなぎの
完成に向けて、このたびの区間を、
歩くこととしました。

登山・前半)

序盤の、大きく崩落した
コグルミ谷の歩きでは
自然の破壊力の凄まじさと
コケが演出する、再生への
小さな生命のチカラを感じました。
その後、予定どおり、県境尾根に乗り
未開通区間の、カタクリ峠から
頭陀ヶ平の区間を歩きます。
序盤の樹林歩きを抜け
木和多尾辺りまで進みますと
風景は一変して、広大な
草原が広がります。
さらに進んで到着した
頭ヶ陀平では、さえぎるもののない
360度の展望を楽しみました。
そして、この区間の踏破で
鈴鹿山脈の赤線つなぎは
鈴鹿山脈最高峰、御池岳まで
赤線が繋がることとなり、
満足しました。

その後、白瀬峠まで戻り
未踏の地、「真ノ谷」を目指してみます。
地図では、ドリーネと呼ばれる、くぼ地が
続々と登場する、楽しそうな道に
期待が膨らみます。

しかし、見事に撃沈してしまいました。
今振り返っても、左折箇所が
どこだったのか、謎であります。
強引に尾根に上り、奥の平の看板が
見えたときには、ほっとしました。
今回のルートロス区間は
機会があれば、再検証したく思います。
プチ道迷い区間でしたが
カルスト地形の美しさを
改めて感じた区間でもありました。

登山・後半)

なだらかな丘の起伏と、
柔和なドリーネが演出する
テーブルランドの地形の美しさは
冬枯れのこの時期でも、変わらず
魅力的な眺めでした。
霧氷、紅葉などの装飾が加われば、
さぞ美しい眺めだろうと
思いました。
遠望も素晴らしく、白山、御嶽山
伊吹山に琵琶湖と、
大満足の眺めでした。

今回の山旅で、鈴鹿県境稜線の
南北の線つなぎは、ほぼ完成したので
鈴鹿10座のコンプリートを
来年の課題としたく思います。

(赤線つなぎの,ログ登録目的のレコにつき
　コメント欄は、閉じさせていただいております。)