山で煙を立てていた@明星・明神ヶ岳グルメハイク
- GPS
- 06:19
- 距離
- 9.7km
- 登り
- 829m
- 下り
- 817m
コースタイム
- 山行
- 4:45
- 休憩
- 1:34
- 合計
- 6:19
食事後に明神ヶ岳の北側の端まで往復しています。
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
明星ヶ岳登山道は勾配のキツい階段登りや根っこの段差等が続くものの、ぬかるみはあまりなく、滑るところ心配は少ないでしょう。 明神ヶ岳への稜線の道は、平坦部で泥濘になったところが多いです。坂は多少落ち葉の下に湿った土が滑ることがあるので、気を付けないといけません。二度名無しの小ピークがあるので、意外と距離は長く感じます。 宮城野登山口ルートは岩が多い強目の勾配区間が上の方で続きます。ごろた石も結構あって落ち葉に隠れがちなため、足首を捻らないように足の置き場をしっかり見定める必要があります。下の方は勾配が緩んだ階段区間になり、別荘地の脇を抜けますが、これが意外と長いです。 駐車場に抜けるために小学校の裏側の道を終点まで進み、斜面の作業路と言うか獣道を抜けて鉄塔管理道に出ましたが、これは笹薮ジャングルなので、素直に舗装路を一旦下に下ってから登り直すようにした方が良いです。 |
写真
感想
前回一緒に歩いた丹沢バリ仲間のひとりである「ずす」さんと、以前からゆるゆるグルメハイクをしようと約束していたので、彼が休み日に合わせて行くことにしました。場所も静岡県側に転勤した彼と合流しやすいように西丹沢にしようとも思いましたが、そうなるとどうしてもハードな「道」を探索するようなハイキングになり、ゆるい山メシメインの山行にならないので、気分を変えて箱根方面にしました。肝腎の目的地は、二人ともまだ登ったことがない(と言うか箱根登山は彼も自分も1回しかしたことがない)箱根山こと駒ヶ岳にしようと言うことになりました。ただし、ご存じの通り箱根駒ヶ岳は数年前の噴火のために、ケーブルカーの駒ヶ岳駅までしか開放されておらず、山頂には行けません。それでも、裏側から神山経由のルートで登れば、山頂まで行けなくてもそこそこ歩けるので、そっちを周回することにしました。
朝7時45分頃に三島駅でずすさんと待ち合わせて大涌谷に向かいましたら、ロープウェイ駅の駐車場に向かう分岐路の入口が9時からしか入れないので、しばらく待ちぼうけしてからやっと駐車場に向かうと、大涌谷側からの登山ルートは閉鎖されていて通行禁止だと指摘され、仕方ないので登山目的地の変更を余儀なくされました。結局表側のロープウェイで駒ヶ岳駅まで行けても、大涌谷側から登山道で表側に抜けることはできない訳です。考えてみると噴火して黙々と白い煙を噴き出している側の上を通るのだから、確かに通行止めになっていても当然ですね。
急遽予定を変更して登ったのが東側の明星ヶ岳と明神ヶ岳の縦走路で、ここは自分は3年前に歩いていたのですが、ずすさんは金時山だけしか登ったことがないので、案内することにしました。およそ30分ほどで移動できましたが、大涌谷で時間をつぶしたので登山開始は9時40分頃になりました。それでも、ここなら充分山頂でゆっくりしても明るいうちに戻れるルートです。前日の予報では18日は12月の気温とは思えないほど高くなるとのことで、上着は薄いウィンドブレーカーを羽織る程度にしておきましたが、登り始めてすぐに急登になって、とても12月とは思えない暑さに、上着はあっという間に脱いでシャツも袖をめくって歩きました。
明星ヶ岳登山道は以前の印象は鬱蒼として狭くて滑りやすい土の急登が続く感じでしたが、意外と落ち葉だらけの今の時期は、土っぽくなくて歩きやすかったです。ただし、急登なのはその通りで、段差の大きい階段や岩や土の段差が多くて息が上がります。後半になると大文字焼きの行われる斜面の上の展望が開けた爽快なところに出ます。そこを越えると道が雨で削られて足の置き場が大変細くなった区間になりますが、これが記憶に鮮明に残っていた訳です。そして杉林を越えて平坦な区間の後に、明星ヶ岳の山頂にある外輪山の東側の縦走ルートに合流しますが、そこには山頂表示板はなく、しばらく平坦な山頂を南東側に進んで行かないといけません。そこには小さな鳥居と石碑があるお宮があり、その隣に山頂表示板が立っています。
明星ヶ岳から明神ヶ岳までの稜線は道標では2時間ほどの行程になります。平坦に見えて結構凹凸があり、帰りで使う宮城野ルートが分かれる鞍部は800m台で、明神は1100m以上になりますから、結構まだ登り返さないといけません。しかも途中に2つ偽ピークがありますから、もう少しだと思って登ると後ろにまだ突起が見えると、気分的にガッカリしてしまいます。後半は崩落地が続きますが、そのおかげか木々がないために箱根駒ヶ岳〜金時山に加えて富士山もきれいに見えるポイントになります。それでも朝は見えた富士山も、徐々に雲が多くなって、昼頃にはほぼ雲に覆われてしまいました。明神ヶ岳山頂では駒ヶ岳の頭さえも雲に隠れてしまいましたが、中腹の噴火の煙は複数個所から立ち上っているのも見えました。しかし、こちらの山頂では日が出ていたので、かなり暑くてとても12月後半とは思えないほどで、大涌谷であんなに強かった風もこちらでは山頂なのに全く吹いていないので、ここで料理をするのは最高でした。
今回の山メシは、ズバリ焼き肉。本物の焼肉店のタレとスーパーで買ってきた牛バラ肉がメインで、豚肉は生姜焼きの味付け、鶏肉は塩胡椒でつけておいたものを持って行きました。同じく、野菜焼き用にピーマンと玉ねぎ、長ネギをタレに浸しておいて、別にスーパーで買っておいたカット野菜もフライパン炒めにしました。ご飯は一々飯盒で炊いていたら面倒なので、お湯をかけるだけのα米にしましたが、意外とこれが普通に食べられました。あとはワンタンスープを並べて、豪華な昼食になりました。焼き肉をフライパンで(網だと汁や油が垂れてストーブが大変なことになります)ジュージューやっていると、向かいの駒ヶ岳の白煙に負けない真っ白な煙がもくもくと立てますが、こちらは硫黄臭ではなくて、香ばしくいい香りを振りまいていました(笑。
ゆっくり昼食を堪能した後は温かいコーヒーで〆て今回の主たるミッションは完了。それでもまだ1時40分ほどなので、せっかくだから幅広の明神ヶ岳を端まで歩いて戻ろうと言うことになって、北側の肩まで進んでみました。かなり横長の山頂になっていました。
下山ルートは宮城野分岐から別荘地に抜ける道ですが、ここは中間地点にある堰堤脇(林道終点)まではかなり勾配のある岩の段差の多い荒れた区間が続きますので、登りでは使いたくないですね。堰堤から下は一度林道を横切りますが、そこからの別荘地の横を真っ直ぐ下ります。その勾配は緩いのですが、思いのほか距離が長かったです。このルートは全般で日が当たらないので、土や丸木の埋め込み階段の端が滑りやすくて慎重に歩く必要がありますが、やはり面白味はイマイチでしたね。
一旦下に下ってから舗装路を左に進んで、分岐を小学校側に曲がって坂を登り先で右折して道の終点を抜けて木の板を架けた水路を渡る小さな橋を渡って行くと、目の前には木々の枝が覆う藪になって道は消えます。地形図では線が見えるので、そこから踏み跡を探すと、それらしきものがあって入ったら、何か獣道っぽいものでした。そのまま笹だらけの斜面を藪こぎして進むと、やっと鉄塔脇に出て駐車スペースの近くに抜けられました。ここは普通に舗装路を下ってから登り返すようにした方が疲れないし、確実ですね。
何はともあれ、余裕を持って駐車スペースに戻れましたが、今回の主目的の山頂焼肉は大成功。ずすさんもとても美味しそうに食べてくれましたが、またちょくちょくゆるゆる山メシ登山をしようと言うことになりました。避難小屋泊での豪華グルメ登山なんかもやりたいですね(^∇^)v
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