菅沼から日光白根山と五色沼
- GPS
- 06:25
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,016m
- 下り
- 1,002m
コースタイム
天候 | 曇り後晴れ 全般的に風は弱かったが、山頂付近は強風で飛ばされそうなほど |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2019年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場から山頂まで雪は途切れない。概ね弥陀ヶ池付近までは雪は硬かった。 |
写真
感想
金精峠を通る国道が冬季閉鎖になる前の恒例行事として、菅沼より日光白根山を往復してきた。過去5年で4回登頂したが、今回のコンディションが一番良くなかった。詳細は以下に。
菅沼の駐車場にはまだ暗い6:10ころに到着。先客5台ほど。冬季閉鎖になる前の最後の週末のため、準備中も後続のクルマは続々到着していた。準備の後6:27に出発。例年この時期に来ているが、今年は気温がマイナス4℃ほどと、しびれるような寒さにはなっていなかった。駐車場に雪はあったが、雪と言うよりも氷に近く、クルマから降りて準備している時に何度か転びそうになったほど。雪はあまり多くないので取りあえずアイゼンはなしで歩く。しかし本格的な登りが始まると、ソールの磨り減った登山靴ではグリップせずずるずる滑るので、早速今シーズン初めてのアイゼン歩行を開始。例年なら一度くらいは家でアイゼンを出して異常の有無をよく確認するのだが、今年は何もせず、いきなり現場へ来てしまった。歩き始めても異常はないのは幸いだった。樹林帯の登りは退屈だが、黙々と登れば標高は確実に上がる。1時間強歩いて弥陀ヶ池に到着。天気予報は曇り程度だったが、実際には曇りどころか粉雪が舞っていて、風も樹林帯から出ると少し吹いている。天気予報が当たっていない。ここまでインナーとジャケットの2枚で登ってきたが、さすがに寒いので1枚フリースを着る。グローブもアウターを被せる。Zさんがここで少し先行するが、池の際を歩いていた時にズボッと潜り、片足の靴の中まで濡らしてしまう。何と間が悪い。本人曰く大丈夫とのことなのでそのまま先に進むが、この先は一部ラッセルもあり楽ではない。ロープウェイとの分岐を過ぎると本格的な登り。弥陀ヶ池に着いた時は曇天だったが、歩いていると時折青空が見えることもあり気分が上がる。池からはピッケルを念の為ザックから外して突きながら歩く。更に進むと毎年厄介だなと思う岩場が登場。アイゼンで雪と岩が混ざった斜面を登る。今年は雪の付き方が良くて、斜面が急なことを除けば特に問題なく上がることができた。岩場をこなすと山頂方向が見えたが、風は強い。時折顔に雪が当たり痛い。山頂に至るには一度下って登る。ここも慣れっこだ。風の強い山頂には9:30に到着。風は強いがその風が雲を飛ばしてくれるため、周囲の山々が時折ぱっと見えることがあった。それよりも下界には雲が付いているようで、雲海が見られた。風が強くて不用意に立つと飛ばされそうだったが、景色は良かった。今年含めて過去5年で4回目の冬期登頂だが、今回が条件的には一番厳しくて天気も悪かった。しかし雲海を見たのは今回が初めてで、その点では来た甲斐はあった。山頂からの戻りのコースは、山頂での様子を見て来た道を戻るか避難小屋方向に下って五色沼をかすめて弥陀ヶ池に登り返すかどちらかだったが、山頂付近の風の強さに怯み、そのまま元来た道を帰ることに。戻り始めると後続の登山者が続々登って来る。日の出前に出発した我々は早めの出発で、途中行き会う登山者はとても少なかったが、時間の経過と共に増えていった。天気予報では遅い時間ほど天気が良いとのことだったので、それを狙った人もいたのかも知れない。強風の山頂から下ると風は弱まった。山頂付近滞在中は手足の先が寒くてたまらなかったが、標高を落とすとだいぶ凌げるようになってきた。登りの登山者をかわしつつ下り弥陀ヶ池に到着。ここでピッケルはザックに取り付ける。また休憩を取ると共に先の予定を確認。まだ10:30と早く、このまま下山すると正午前には駐車場に着いてしまうので、五色沼へ少し寄り道をすることに。弥陀ヶ池から五色沼はだいぶ下らなければならず、途中本当に降りるか少し躊躇したがそのまま進む。五色沼からは山頂方向が臨めた。風は少し吹いていたものの、山頂付近の寒風と比べたらそよ風レベルだった。五色沼から登り返しにあえぎつつ三度弥陀ヶ池に到着。ここですることはさすがにもうないので下り始める。下り始めてもまだ登山者は登って来る。どこでキャンプか不明だが、テント泊と思しき大きなザックを背負ったパーティも登って来る。この界隈に、キャンプ場があるのだろうか。アイゼンを効かせながら下り、転ぶことなく12:37に駐車場に到着。クルマは15台ほどに増えていた。
帰りの湯元への金精道路の途中、日光の山々がよく見えた。朝は曇っていたが、いつの間にか良く晴れたようだった。しかしこの晴れ間も戦場ヶ原までで、そこから下り始めるとあっと言う間に雲の中に入り、下界に降りたころにはすっかり曇天の下になっていた。今日は一般的には終日曇りだった模様。
この時期の日光白根山は毎年の定番だが、毎年登っても飽きることなく楽しい。来年は、できれば雪質も含めてもう少し良いコンディションの時に登りたい。
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