大嵐山白山詣【雪化粧のブナ林と水芭蕉園と大嵐滝】


- GPS
- 04:45
- 距離
- 8.1km
- 登り
- 567m
- 下り
- 549m
コースタイム
天候 | 曇り時々晴れ![]() ![]() ![]() |
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過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
百合谷林道(桑島〜大嵐山園地)を車で行けるところまで行く。 今シーズン雪が非常に少ないためこのアドバンテージがめっちゃありがたい。 少々の遅い出発でも充分に大嵐ワールドが楽しめちゃうねん。 今回も頑張れば大嵐山登山道前の駐車場まで入れたかもしれませんが無理をせず鳴谷山へ向かう林道手前の交差可能な路肩脇に駐車しますた。 【桑島深瀬線】 下山後に向かった大嵐谷へ通じる手取湖畔の道(R157の対岸にあり白峰の桑島から深瀬大橋まで通じている道)は雪は無く通行可能でございますた。 ただし落石や倒木も多く路面の陥没個所も随所に見られましたので運転には慎重にならざるを得ません。 道幅も狭く対向車がすれ違える場所もほとんどありませんので要注意よ。 因みにこの一帯ではdocomo携帯電波も通じませんので覚えておきましょう。 車のアクシデントや本人の怪我または病気などは絶対に避けなければならないわよ。 (だって人がいないもん。下手すりゃ遭難よ…) また一か所だけ(桑島〜大嵐谷間)山の斜面から倒れている(落ちてきた?)一本の木がいわゆる斜め掛けのようなかたちで道を塞いだ場所があり背の高い車両(車高180cm以上)では通行できない状況となっていますので要注意です。 大嵐滝へは大嵐谷川橋たもとから大嵐谷上流部へ川に沿ったかたちで進入していく林道がありますが道幅も狭く対向不可の凹凸激しい未舗装路であります。 路面状況が全く読めなかったので大嵐谷川橋たもとに駐車し歩いていきました。 歩いても10分くらいで到着できますのでその方が無難です。 林道を進めていきますと川幅の広い緩やかな流れからやがて徐々に狭まり、その内「ゴォォォ〜ッ!」と流れ落ちる音が聞こえるようになります。 林道上からのぞき込むと落差にして10mほどの滝状の流れ落ちが見て取れます。 それが大嵐滝でございます。 付近にはそれを示す表示板などが一切ありませんので事前に下調べしておくと良いでデスワ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【大嵐山】 危険個所はなし。 【積雪状況】 林道駐車地で2cm程度。 大嵐山登山口前駐車場で10cm。 水芭蕉園も10cm程度。 (ピンクリボンが適度な間隔で施されているので道迷いにはならないと思います) 大嵐山山頂で40cmくらいあります。 ざらついた固い層の上にフワフワ雪が乗っかっている状況となっているので特に下山時では慎重にいたしましょう。 【大嵐滝】 林道上での落石と獣の遭遇には注意が必要です。 滝見は基本的に林道上から覗き込む事しか出来ません。 林道から降りて真正面から望む場合は滝の縁を慎重に降りなくてはいけないのですが下手をすれば急流の滝壺に落ちる危険性を秘めています。 落ちたら命の補償はありません。 |
写真
ウチのハニーちゃんは足の小指の負傷の為令和初めての新春ハイクは欠場となりますた。
ザンネンデスネ〜。
見てください、どっちが親指か分からないぐらいの太さに腫れちゃって内出血までしてるんですよ。
これじゃ登山靴は履けないわよね。
おとなしく家で箱根駅伝でも見ててちょうだい。
今日も安定の大嵐山をチョイスしてみました。
前日夜から降った雪で美しくお化粧された百白谷が見事だったわ。
これを見られただけでも今日の満足度は50%を超えたと思えるサプライズだったわ。
ここは大嵐谷の最奥地点へまで通じる林道の分岐地点でね道幅も楽に車同士の交差ができるほどの広さが保たれた場所よ。
今日はその場所の隅の方に慎ましく停めさせていただきますた。
っていうかこの時間(11時だもん)だともう誰も来ないと思うねんけどね。
駐車場手前の沢筋にはミズナラの林が形成されていて前夜から降り積もった純白の雪景色が私をブラボーにさせてくれた。
この林には登山道は無いが今なら自由に入っていけそうなので、まさかのナメコの秘密場所でもあるのではと思ってしまう。
ホント言えば本命は勿論白山の眺望なのですが冴えない予報と理解してでの決行なので、ならば絶対に裏切らないブナの森を一番に掲げました。
小雪気味のモノトーンの森でロマンに浸りたいと思っていたのですが一番好い展開で迎えてくれたのが嬉しかったわ。
枝先に付いたシグレ状の雪が太陽の光に照らされてキラキラしちゃってる。
勿論そのビューリフォーを収めようとカメラの設定をあれやこれやと奮闘してみるがその内に「電池が無くなりました」と無言の反撃を食らい諦めた。
素晴らしい青空が広がってくれた御蔭で最高の森を楽しませてくれたのは正しく神様からの贈り物に値する。
しかしながら口を開けてウットリしながら見惚れていると顔に冷たい空爆を受けてしまう。
サラサラ〜なら風情があっていいがドドドドォ〜!もあるからムーミンごっこも程々に。
LLサイズのコチラはしっかりと冷蔵保存が保たれてはいるようですが残念ながら賞味期限は切れちゃってんじゃないですかね〜。
色もちょっとくすんでいますし…。
もうちょっと早く私と出会っていてくれたら「ミラーさんすごーい!」と褒められたのに…。
オオーッ!
白山加賀禅定道の天池がある稜線が見える!
これはひょっとしたらひょっとするんじゃないかしら。
そうよ、今から山頂を目指せば令和初となるシンシュンハクシャンショー(新春白山ショー)が拝められるかも。
気にはなっていたんだが数日前のものと思われるトレースの跡が登山道にずっと延びているのよ。
大きさ的には人よりも少し小さいんだけど丸みを帯びた形状で、雪の沈み具合からすると重量体って感じなの。
ここの山頂で三角点を見た事が無いのを思い出し雪も大した事はないので直ぐに見つかるだろうと手持ちのGPSと照合してTRYしてみた。
「ここだな」。
スノーシューをスコップ代りにして気合で掘りまくるが中々現れてくれない。
そうこうしているうちに雲行きも怪しくなってきたので無念のリタイアとなってしまった。
「クヤシイ〜」。
まぁ結論を言うとだな大嵐山山頂には三角点が無いねん。
(それ先に言うて…)
小雪が舞いだしてきた。
まぁこれが予報通りって事ですわね。
でもそんな対策はちゃんと出来てます事よ。
雪降る森散策には欠かせないアイテムで視界を遮らない上に空爆も阻止してくれる優れものよ。
さて場所は変わって手取湖沿いの道を深瀬大橋方面へ向けて走らせ大嵐谷までやって来たわ。
今から大嵐滝を見に行こうと思うの。
車はこの橋のたもとに駐車して谷と沿うように付いている未舗装の林道を上流部へ向けて歩いてみますわ。
歩き始めて10分足らず。
辺りは岩壁が迫り立つ断崖の様相。
谷の川幅も狭まり轟音をとどろかせながら沢の水は激しく流れ落ちる。
まさかコレが大嵐滝か?
だけど付近には大嵐滝を示す表記は一切ない。
(正解はコレ)
GPSを見ながら進めるが肝心の「大嵐滝」と表記しないので歯がゆい思いとなる。
すると左手の急斜面から流れはショボイが落差はかなりありそうな滝が現れた。
だけどこの一帯にもそれを示す案内板がない。
そんな事よりも沢の水の奇麗さには感動させられた。
これはおかしい。
こんな奥地まで入りこまなくていいハズだ。
だけどここは電波が届かず携帯で国土地理院地図が確認できない。
こんな時こそ紙の地図。
(最初からそうしろよ)
GPSと照合してみるとやっぱり先ほどの滝でBINGOだったんだ。
林道脇から慎重に降りると滝を真正面からみられる事が出来たわ。
ただし真下は激流の滝壺だから落ちたら一貫の終わりよ。
落差10mくらいの二段滝。
ここは滝メグラー向けの滝であって観光者向けの滝ではないね。
冬期限定で登山が可能なショウガ山の取り付き地点がココね。
このトンネルの左手に取り付きトンネル真上を通っている尾根を突き進むのね。
ただ今は雪が無いから来れたけど雪が積もればこの場所すらが遠い秘境となりますねん。
トンネルを出ましたわ。
道幅も狭く照明のない長いトンネルでしたのでゾクゾクするものを覚えますたわ。
ちなみにこのトンネルは冬期から春先になると融雪した水がトンネル内に溜まるのか?水深30cmぐらい浸るって事もあるらしいねん。
いつだったか国道を走っている時に手取湖で遊覧船のような船を見かけたの。
確かに紅葉の時期や雪景色の時は変わったアングルから楽しめるので良いかも知れないけどもそれは晴れて麗らかな日和限定ってなるわね。
外灯が燈す橋はR157の鴇ヶ谷橋(とがたにばし)よ。
ちなみにその橋は「読めない・書けない・覚える気がない」名前をしているので知らなくても困る事はありませんわ。
ふりがなを消したら10分後には忘れているわ。
感想
皆様明けましておめでとうございます。
本年も宜しくお願い致します。
新たな年を迎えました。
皆様は素晴らしい新年のスタートとなられたのでしょうか。
えっ?ウチですか?
ウチは大変でしたわ。
元旦の朝。
バキッ!
「うううううう!!!!!!」。
ん?、家のどこかで何やらデッカイ音が聞こえたけど…。
その直後にもハニーちゃんの唸り声も聞こえたわね。
果て一体どうしたんだ?
どこだどこだ?。
居間に入ってみるとハニーちゃんが鬼のしかめっ面してサッカー選手のやらせみたいに足を押さえてうずくまってる。
ハニーちゃん、どしたの???。
どうやら我が家の中心にある3m角のぶっとい大黒柱の角に自分の足の小指をぶつけたらしい。
一方、ぶつけられた大黒柱だって半ベソかいちゃってうずくまってるわ。
相手がハニーちゃんでは怒りを露わにする訳にはいかないからヤラレ損ね。
可哀想に…。
バキッ!つったのが気になるんだけど、まさか柱にひびが入ってたりしないかしら…。
(家の耐震は大丈夫かなぁ…)。
ってな事が正月早々に起きましたの。
えっ?、ハニーちゃんは大丈夫なのかって?。多分大丈夫よ。
2日と3日はソファーに寝っ転がってずっと箱根三昧だったし、昨日だって「私、ヨガに行ってくるから!」つってインドまで行ったぐらいだからへっちゃらなんじゃない。
超硬合金の骨太ハニーちゃんは無敵よ。心配ないって。
ただ登山靴が履けないから山はちょっとね…。
とまぁそんなアクシデントがあった為、今回のお山も御一人様の私だけで行いたいと思います。
とは言っても今日の予報もパッとしないし朝方まで雨が降り続いていたのもあってお山へのモチベはからっきしでありましたの。
でもね、ゴロゴロ正月、グータラ正月、食っちゃ寝正月っつうのは身体を蝕むよね。
やっぱ規則正しい生活と適度なmoveをやんないと直ぐにあちこちガタが現れだして油を差し忘れたロボノイドみたいになっちゃうのよね。
朝の8時を過ぎた頃から降っていた雨が止み外が明るくなりだしてきた。
やがて幾分青空も覗きたまに雲間から陽を差すようにもなってきた。
こうなったら樹氷MODE全快よ。山へ行くしかないわ。
麓の街で冷たい雨模様だったって事は標高1000m辺りでは雪が降りしきっていたに違いないハズ。
見るタイミングとしたら今からでも遅くないわ。
となりゃ〜場所はアンキンタンブナブナの満貫で大嵐山に決定ね。
これに青空と樹氷と白山眺望が揃ったら役満いただきだわ。
正義の味方のコスチュームに着替えていざ出発よ。
白山市尾口R157沿いにあるの手取川ダムを過ぎるとトンネルをいくつか重ねるも左手はずっと手取湖が広がりその後方には未だ未踏の大辻山やショウガ山の雪化粧を施した美しい山肌が見て取れる。
実はその景色をじっくりと眺めた事は一度も無いんですけども、これが湖と雪景色のシーンってのはめっちゃ絵になるっつうのは分かっているんですわ。
運転中にそのように思いながらもいつもスルーしているんだけど、深瀬大橋から桑島にかけての対岸の道もいつか通ってみたいと常々考えていたの。
そうだ、今日大嵐山が早く終わったら偵察も兼ねて立ち寄ってみよう。
今シーズンは記録的に雪が少ないからその区間は今現在でも車で通れそうだと思うしね。
大嵐山は年末にもTRYしたから今回はそのプラスαとして雪の水芭蕉園や大嵐滝散策、手取湖畔ドライブを盛り込んだ新春スペシャル版にしようと決めたのであった。
もうね挑む前から自身の初物ネタをプランに組み込んだからめっちゃワクワクしっぱなしになったわ。
今日も安定の遅い出発なので出来れば車でガンガン林道上部まで入り込みたい。
だがスタックはシャレにならんので無茶は出来んのだ。
おそらく先行車や後続車も無いと思うねんけども、だからといって路上のど真ん中に駐車ってのはやっぱ気が引ける。
林道序盤に現れた百白谷の雪景色は息を呑み今日のヤル気に俄然火が点いたわ。
こんな綺麗な景色が見られるのであれば林道歩きも存分に楽しもうじゃないか。
今日は雪模様の天気の中を森を中心にと思っていたがミルミル良いお天気になっていくじゃないか。
もう何を見ても素敵なモデルさんばかりで特技一目惚れの私が一番カモにされる展開である。
下山後のお楽しみであります手取湖ドリーミンの事も考えますと時間割はキチっと守らねばならんのに誘惑が多すぎてお相手大変なの。
峠に出たら白山加賀禅定道の天池がある純白の稜線が目に入ったわ。
これで私は役満狙いにシフトチェンジよ。
いつまでもってくれるか分からない奇跡の青空ですがこれも令和のお山の神様が私に与えてくださった粋な計らいなのでございます。
ならば是非とも白山にご挨拶せねばなるまい。
私は白虎谷のブナの森を経由して大嵐山の山頂を目指した。
序盤から傾斜が緩くて楽チンMODEだったために最後の高低差80mくらいのやや急斜面が絶壁に思えてヒーヒーさせられ「これも年齢による衰えか?」ってのを感じてしまう。
だけど今日は普通の週末ではなく令和初めてのお正月だからプレミアム感は違いすぎる。私は相手がジャイアンだろうとのび太だろうと手は抜かないわ。
そのような独り言をブツブツ言っている内に山頂へたどり着いた。
そして感激の白山とご対面できた。
いやぁ、この上ない幸せなお正月です。
白山に感謝の御礼とささやかな祈りを捧げますた。
だがこの直後から急激に雲が広がり出してきて瞬く間に白い闇の世界に変わった。
正に運命を感じるわ。
これがほんのちょっとでも遅かったりしていたらこのハッピーな気分は半分くらいだったもんね。
逆に言えば一時間早くに来ていてもこの感動は無かったかも知れない。
本当にラッキーだった。
小雪の森散策の為に持参した傘を開き水芭蕉園へ向かった。
水辺のシーンにはモノトーンも情緒があって落ち着いた雰囲気を醸し出してくれるのでむしろ歓迎である。
沢の流れる湿地では可愛い新芽が沢山出ていたわ。
今年は開花が早いかも知れないから直々見に来たいもんだわね。
大嵐山のミッションは十分すぎる出来となったので下山に掛かった。
だけど消化試合みたいなテンションはつまんないので春の息吹きでも探しながら降ってみた。
誰かさんのキノコ探しのような意識で歩いてみるといろいろとあるもんだね。
フキノトウが早くもあったなんてのは驚きだったけどね。
やっぱ雪山は楽しい。そすて大嵐山は楽しい。
百白谷林道を降りて初めての地である大嵐谷を目指す。
初めて見るアングルとその景色がとても新鮮に映る。
その代わり未知の道はややこしい。
落石、陥没、倒木、獣、あと何が欲しい?
勝手知ったる大嵐山とは違い気持ちにゆとりが無い。
日没が迫ってきてたのもその要因かな。
今度は時間に余裕を持って訪れてみたいね。
そうだ、その時は未踏の大辻山やショウガ山をプランに盛り込めればいいかな。
今日は良い意味で次回以降につながる山行だったな。
今度またハニーちゃんと一緒に来てのんびりと楽しんでみよ。
おしまい。
あけましておめでとうございます。
宣言通り、5日以内のアップですね。この調子ですよ〜
ハニーちゃんはこんな事情でしたか。早く治して一緒に遊びに行きましょう!
今年もどうぞ宜しく。
ランちゃん、おはようございます。
ありがとうございます。
ハニーちゃんの足は大分良くなってきましたので次回ぐらいからはお山へ行けそうかな。
ただね、私がまた風邪引きをぶり返してしまってグロッキーしちゃってます。
このところ夫婦向後でこんな調子ですから中々二人揃ってでのライフが出来なくてね。
だから今週末はハニーちゃんの単独でまたまた鞍掛山になるかもね。
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