大岳山−御岳−日ノ出山


- GPS
- 07:34
- 距離
- 21.2km
- 登り
- 1,621m
- 下り
- 1,759m
コースタイム
- 山行
- 6:26
- 休憩
- 1:08
- 合計
- 7:34
天候 | 快晴後晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2020年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
復路:日向和田駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・整備良好、道標完備。ただ、御岳山の土産物店街から日ノ出山に向かう際、鋭角に曲がる所を直進してケーブル駅側に行きかけた。山道より人家の中の方が迷いやすい。 ・大岳山頂付近の登山道で解け残った雪がアイスバーン化していたので注意。 |
その他周辺情報 | 奥多摩駅の外のトイレが工事中で仮設トイレになっていました。仮設ながらきれいな水洗でした。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ
予備電池
ガイド地図
コンパス
筆記具
保険証
飲料
ティッシュ
バンドエイド
タオル
携帯電話
計画書
雨具
防寒着
ストック
水筒
時計
非常食
緊急保温シート
着替え
ツェルト
ファーストエイドキット
医薬品
カメラ
GPS
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感想
年末年始の食っちゃ寝でついたぜい肉を落とそうと、メジャールートを長めに歩くコースを考えたが、トシには勝てず、最後は腿と膝が痛み出して参った。
意外とすいていたホリデー快速を奥多摩駅で下車。多少冷えてはいるが快晴、無風で絶好の山日和だ。11月には気づかなかったが、駅トイレが工事で仮設になっていた。登山客が増えて混雑していたから、ありがたい。
昭和橋で多摩川を渡り、まず愛宕神社を目指す。登山口の東屋で2人ほどが準備していた。こちらは体が温まるまで着込んだまま先行する。登計園地でダウンなどを脱いでいると、先ほどの2人を含め数人が抜いていった。すぐに名物の直線急階段187段。疲れた。さらに急坂を少し登って愛宕神社。ここでレインの上着も脱いで登山シャツ1枚になる。
単独行数人が抜きつ抜かれつしながら進む形となった。岩場めいた天聖神社で先頭となり、一休み。振り返ると11月に登った本仁田山がどっしり鎮座している。5分ほどで鎖場コース分岐。6,7mの鎖があるが今日は左の一般コースを行く。ひたすら標高を稼ぐつらい登りが続き、ようやく1046m三角点に到達した。
三角点に座って休んでいると、1人が抜いていった。鋸山まであと少しなので、気を取り直して出発。御前山分岐を経て登り詰めた山頂では、抜いていった男性が休憩していた。少し先の日当たりで小休止。西を見ると、葉を落とした木々の間から本日初の富士山の白い姿が見えた。冬はこの先、樹間に見え隠れする富士を右手に見ながらの山行となる。
いったん「オヤオヤ?」と思うほど下り、再び御前山への道を分けて登り返した。標高1100mまで戻して、また少しだけ下った後は緩やかな尾根歩きとなる。以前はもっと楽に飛ばせたはずだが、やはり体力が落ちているようだ。
馬頭刈尾根へ大岳山山頂を巻く道を右に分けて、最後の急登。だいぶ足に来た状態でにぎわう山頂に到着した。西が大きく開けて大展望が広がる。春夏に来ても霞んで見えないことの多い富士山は、今日はバッチリだ。御前山から雲取山方面もよく見えている。丹沢は頭に雲をかぶせているが、シルエットはよく分かる。
風がほとんどなく、温かく感じる中で昼食。富士を見ながら食べたいが、まぶしいし激しく日焼けもしそうなので、背を向けて食べた。ゆっくり40分ほど休憩。「脂肪燃焼ウオーク」は、下り基調の縦走となるこの先のコースが本番だ。
長いコースなので理想としては正午にたちたかったが、15分ほど遅れて出発。岩場の下りで難儀している家族連れに声を掛けて抜かせてもらい、先を急ぐ。降った雪が踏み固められてアイスバーンとなった区間があり、先行者の注意で道のわきを慎重に下った。
大岳神社近くまで下ると雪が消え、あとは気楽なハイキングコースとなる。「滑落注意」の看板もあったが、どこか危ないのか分からない程度で気にはならなかった。鍋割山分岐の少し先のサルギ尾根分岐で一瞬、方向感覚が狂ってサルギ尾根に向かいかけたが、休憩中のハイカーに確認して正しい左側へ。大きく下って沢のほとりに出ると、板橋が新しくなっていた。
ロックガーデンに続く綾広の滝分岐を過ぎれば、御岳山も近い。観光客が徐々に増えだして、左上方に御岳山神社周辺の建物が見えた。ちらりと初詣に寄るか?と思ったが、いつも神社を無視している不信心者が、余計なことをして疲れを増すこともなかろうと考え直した。先ほどから腿の付け根が疲労で痛み出しているし、頑張って登って参拝の列ができていたら、並んで待つほど時間の余裕はない。
というわけで、わきから参道に合流し、本殿には背を向けて随神門の方へ下る。中国人がカメラを構えて喜んでいるので、見ると門のわきに寒桜が咲いていた。当方も写真に収め、仲見世のような土産物店街を抜けて右へ。下界が望め、北東方向に山が見える。方角的に山なんてないはず、と思いかけて遠く筑波山が見えていることに思い当たった。くっきり見えているので勘違いした。正月の関東平野の空気は予想以上に澄んでいるようだ。
さて、日ノ出山を目指して急いだつもりだったが、ふと見るとケーブルカー駅への道標が立っていた。土産物店街を抜けてすぐ右へ折り返すのを忘れていた。引き返して藁ぶき民家のわきを通り、最後の宿坊を通過。夫婦連れが何か撮影しているので見ると、猫がポーズを取っていた。
ケーブルに戻るハイカーとすれ違いながら歩きやすい道を30分余り辿って、最後のひと登りで日ノ出山に着いた。外人と日本人のカップル数組を含めて、まだ20人ほどがゆっくりしている。景色は素晴らしく、都心のビル街や横浜ランドマークタワー、その向こうにうっすら房総半島、手前には西武ドームと狭山湖、多摩湖などが一望のもとに見渡せる。左の樹木に隠れがちだが、筑波山もしっかり見えていた。南寄りは雲が出ているが、午後にしては空気の透明度が高い。
さて、ほかの人はほとんど御岳かつるつる温泉へ向かうと思うので、一緒にのんびりしているわけにはいかない。疲れた足に鞭打って、ガイドマップで所要2時間20分という日向和田駅への下山に向かった。
2003年暮れごろ初めて日ノ出山に登った時は、日向和田駅に降りた記憶がある。吉野梅郷を経て今回の逆コースを辿ったはずだが、その記憶はない。いずれにしてもこのルートを下山に使うのは初めてのはずだ。
ピークの急坂を降りきると、巻き道から夫婦連れが現れた。自分一人でないのは心強い。ようやく梅野木峠が近づいたと思う頃、スマホで地図を確認する年配男性に追いついた。まだ2時台だが、梅の里まで行くと暗くなりそうなので道標にある軍畑へのコースを辿ってみる、との話だった。
梅野木峠には車が一台。先ほどの夫婦連れの車かな?などと想像しながら先を急ぐ。三室山で最後の登り返しを覚悟していたが、南を巻く道が用意されていた。ほっとして、東側から三室山頂へ上る踏み跡のある分岐で一休み。足音が聞こえて、半ば駆けるように男性が先行していった。
道は広くてよく踏まれている。展望の良い琴平神社で一休み。緩やかな尾根が終わってここから山腹を急降下するようだ。神社から直接下る道に入りそうになったが、少し下で合流する参道だったので、そちらを辿っても問題なかった。ほどなく二俣尾駅方面という分岐に至る。なぜか日向和田方面の道の整備が貧弱に感じるが、信じて下る。さらに踏み跡は細くなったが、これはジグザグに巻く道と横着して直接下る踏み跡が混じり、不明瞭になっているのだと理解した。
やがて道は元のしっかりしたものに戻り、標高250mほどで左に忽然とゴルフコースが現れた。フェンスわきを少し下ると階段になり、鳥居と建物が見えて登山口に到着した。舗装路をしばらく歩けば梅の公園。うーむ、十数年前のことなのに見たような、見たことないような・・・はっきりしない。
電車の発車まで30分。ゆっくりと静かな住宅街を駅へ向かった。
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