遠征1日目:頸城の名山・雨飾山へ(花も見事です)
- GPS
- --:--
- 距離
- 7.5km
- 登り
- 998m
- 下り
- 998m
コースタイム
〜山頂(9:00/10:00)〜笹平(10:35)〜岩稜下(10:45/10:55)〜荒菅沢(11:20/11:30)〜ブナ平(12:15/12:25)
〜登山口(13:05)
天候 | 晴れ 山頂はガス |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
(自宅から約5時間の距離) 道の駅から小谷温泉経由で登山口となる雨飾高原キャンプ場までは約40分。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
駐車場脇の休憩所には自販機の他にトイレ、靴洗い場も有ります。 登山届箱は休憩所の中にあります。 登山口〜荒菅沢間で水はを補給できます。 荒菅沢の残雪は豊富ですが、スノーブリッジに要注意です。 美味しい水が得られます。 沢を横切って主稜線までは苦しい登りです。 笹平〜山頂はお花畑になります。 下山後は雨飾荘で入浴できます。 昔は「雨飾山」ではなく双耳峰のために「両飾山」と呼ばれ、両が転じて雨になったという説も。 |
写真
感想
「雨飾山」、素敵な名前に惹かれて気になっていた山だが、やっとチャンスが訪れた。
少し遠出になるが天気も安定してきたので出かけよう。
休憩所の脇からわずかに下ると、木道が整備された湿地帯?になる。
登山口から下りで始まる登山道は珍しい経験だ。
大海川の河原に沿った道のようだ。ここで設置されている道程標は11分割で珍しい。
(この辺りで水芭蕉と脇を流れる川には岩魚が見られるようだ)
しばらくして左手山腹に絡んでの登りに変わるが、急斜面の登りは朝一番の脚にはきつい。
やがて登りも緩み山腹をトラバースして行く様子なので、ブナの林で小休止をとる。 小さな登降を繰り返すと、
ブナの巨木の中に「ブナ平」の指標を見る。
この頃には完全に陽も高くなり、山腹の緑も輝くようだ。
足元には朝露に濡れた笹が現れる。平坦なトラバースコース(荒菅沢の右岸尾根の山腹になるようだ)を行くと、
やがて沢音が聞こえる。「荒菅沢」への下降地点となり、はじめて展望が開ける。
荒れた道を注意して下り、荒菅沢の雪渓に出ると迫力ある眺めだ。
豊富な雪渓が残る急峻な沢が雨飾山に突き上げ、布団菱と呼ばれる岩壁が聳えている。山の名前にはそぐわない迫力だ。
コースは雪渓を横切り左岸を攀じるように伸びている。左岸取付き点を確認してから、
雪渓をわずかに登り左岸で沢に下りる。
手の切れるような雪溶け水で顔を洗い、冷風に吹かれてしばらく展望を楽しむ。
美味しい水で喉を潤し、たっぷり水を補給したので先へ向かう。
いよいよ主稜線への取付きだ。左岸の山腹に絡んだ樹林の苦しい登りが続く。
高度を上げると次第に展望も開け、南には北アルプスらしき峰(薬師岳方面?)
が雲の上に覗く。山頂の展望を励みにもうひと頑張りだ。
枝尾根筋に出ると目の前には「笹平」ピークに続く急な岩稜が伸びる。
照りつける太陽を背に、梯子も有る急な岩稜を攀じるとお花畑のピークに出る。県境の主稜線となる「笹平」は
金山方面を右へ分け、雨飾山山頂もすぐ先だ。花を眺めるのは帰りとして先を急ごう。
気になるガスが北に湧きはじめ、徐々に流れて来た。
お花畑に囲まれた、なだらかな笹平を抜け最後の急登で南峰・北峰のコルとなる。
小さな双耳峰は新潟側と長野側のピークとなり、コルを左折して山頂に出るが、
完全にガスに覆われ期待の展望はかなわない。
平日のせいもあり、静かな山頂で昼食を兼ねた大休止で粘ってみるが、回復の兆しが無い。
1時間ほど過ごしたがあきらめて下る。
花を眺めながら池のあるコルまで下ると、コースの様子がよくわかる。
主稜線から分かれる荒菅沢左岸の枝尾根を下り、荒菅沢を横切り、右岸の尾根に絡んでキャンプ場へ戻るのが概略ようだ。
花に溢れた笹平から急な枝尾根の下りを終え、汗にまみれて荒菅沢まで戻る。
雪渓を渡ってくる爽やかな風に吹かれていると、つい長居をしてしまう。
湿地帯の木道の途中で大きな沢音の誘惑に負け、大海川の河原に逸れる。
まみれた汗を流し、さっぱりしてキャンプ場までゆっくりと戻る。
自販機で冷たい飲み物が手に入るのはありがたい。一息ついた後、雨飾荘の温泉で疲れを癒し豊科ICへ向かう。
主稜線に出るまでは、漠然と抱いていたイメージと違ったが、主稜線からは一転して花に溢れた山頂部になり、
展望には恵まれなかったが、異なる表情を併せ持つ魅力が人気なのかも知れない。
今度は花が見頃の6月下旬から7月初旬に訪れたいな。
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