ヤビツ峠〜表尾根〜塔ヶ岳〜丹沢山〜蛭ヶ岳〜檜洞丸〜西丹沢
- GPS
- 26:00
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 1,413m
- 下り
- 1,625m
コースタイム
5/20:不動ノ峰 5:00 〜 5:50 蛭ヶ岳 6:09 〜 7:08 臼ヶ岳 7:20 〜 8:43 青ヶ岳山荘 〜 8:47 檜洞丸 9:05 〜 11:40 西丹沢自然教室
天候 | 5/19:曇りのち晴れ(夕立あり) 5/20:晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2007年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
au と mova の受信状況:ほぼ同じ |
写真
感想
夏に向けたトレーニングのつもりで、弟と二人でかつて勝手知ったる丹沢に出かけてきたのですが、予想外にすばらしい山行で、丹沢を見直しました。(感動の分だけ長文です)
丹沢は高校の頃からトレーニングが中心だったせいもあったのか、あまりおもしろくない山だと思っていたのですが、ところがどっこい、ここ数年の山行では(あまり行ってませんが)、一二を争う素晴らしさでした。
■ Day 1
初っぱなは雨が若干残っており、ガスの中をヤビツ峠から表尾根を歩き始めました。この辺りは人も多く、印象も予想通り、ま、こんなものだろうという感じ。
よくなったのは、塔ノ岳を越えて、丹沢山に向かう辺り。急にガスが晴れて、新緑の木々に覆われた丹沢が見え始め、さらには遠くに冠雪した富士山や南アルプスまで見えます。
丹沢山への道のりは、短い丈のクマザサの原に、木道が敷かれていました。この木道は以前にはなかったように思います。丹沢の植生はかなり傷んでいるので、必要な処置だと思います。
宿泊地は蛭ヶ岳の手前の不動ノ峰の避難小屋、というか屋根とテーブルがあるだけの休憩所。だけど、あたりは広々していてなかなか快適。
夕暮れを眺めに、不動ノ峰の山頂まで上がると、少し肌寒さを感じさせる風とともに、傾いた黄色い日差しに照らされて哀愁を帯びた風景がまたなんとも言えません。
すばらしい眺め、しかし人気はまったくなく、丹沢ってこんなにいいところだっけ?と思うことしきり。
暗くなりつつある青空に浮かんだ真っ白な積雲の存在感が、異常なほどくっきり感じられます。
やがて空に細い細い月が浮かび、空は僕の大好きな、橙色から群青色へグラデーションのかかった色に。遠くには町明かりが見え始め、こんなところからでも見えるのか、と少し驚きました。
夜には星を眺めたらさぞかしきれいだったと思うのですが、久しぶりの山行に疲れていたのか、朝まで寝てしまいました。
■ Day 2
4時起床。鳥たちはもうあちこちでさえずっています。この山行中、あちこちで聞こえる鳥の声に、鳴き声で鳥がわかるように勉強しておけばもっとおもしろいんだろうな、と思いました。
昇ってくる日を眺めながら蛭ヶ岳を目指します。朝の光に包まれた蛭ヶ岳からの景色もこれまた最高。まだしっかり雪化粧している富士山がどっしり腰を降ろし、遠くには小田原、真鶴の海が望めました。
檜洞丸へは高低差の結構ある道のり。一度 1300m に下りてから、一気に 1600m まで上がるので疲れるかなーと思ったら、意外にあっさり檜洞丸の山頂についてしまいました。
ここからはひたすら下り。下って行くと、なんでこんなに多いんだろうっていうほど下から人がどんどん登ってきます。正直、この人たちが登ってくる前に下りれてラッキーだったと思ってしまいました。それにしても10代の頃に歩いたときは、こんなに人に会わなかったような。これが昨今の中高年の登山ブームというものでしょうか。丹沢では大抵の人が日帰りのようで、少しでも奥の方は静かなので助かりました。
沢の出合まで下りてきて、冷たい川の水で顔を洗い、生き返るひととき。ここは水深がないのでできませんが、昔は川に飛び込んだりしたものです。
最後のひとがんばりで、車道まで出て西丹沢のバス停へ。このあたりも、以前はただの河原だったのに、今では開発されたオートキャンプ場です。もはや川の水を飲む気は起こりません。
バス停へは、バスの発車時刻の 20分前に滑り込み。1時間に1本くらいはあるだろうと高をくくって時刻表を調べてなかったのですが、次のバスは2時間後くらいだったので、ラッキーでした。
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