天祖山ー雲取山ー飛竜ー天平尾根


- GPS
- 18:10
- 距離
- 32.3km
- 登り
- 2,764m
- 下り
- 2,848m
コースタイム
東日原0910−天祖山分岐1000−1030尾根1045−ルート錯誤引返1135−正規ルート1155−1210雨量計1220−天祖山1345−1355ナギ谷の頭1425−1600ヤケトの頭1610−芋の木どっけ1655−1730オオダワ1740−1805雲取山荘
8月26日(日)
雲取山荘0600−0630雲取山0645−0825休憩0835−飛竜0940−飛竜権現0955−1030前飛竜1110−1150熊倉山1200−1240サオラ峠1310−1510お祭
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
お祭ー奥多摩駅 八丁橋手前に車を数台駐車できます。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
現在小川谷経由の登山道、雲取山荘直下オオダワから雲取林道への道は通行止めのようです。 天平尾根では野生の猿軍団が、前方100mほどの場所を通過していきました。 |
写真
感想
8/25(土)
前日の夜までどこに行こうか、初めての小屋泊まりをしてみようかと迷いながら山支度をしていると、寝付いた時間は12時を過ぎてしまい、起きたのは5時半を過ぎてしまいました。結局予定の電車に乗り遅れることになってしまいました。さらにカメラも忘れてしまい、そのため携帯カメラの使いすぎで、携帯電池も翌日途中で無くなり、後半は写真も撮れず、時間もわからずの状態となってしまいました。(腕時計も最近故障して装着せず)
電車の中でぐっすり眠ろうと思っていたのですが、驚いたことに青梅線は多くの登山客で賑わい、空席もなく途中まで立ちっぱなしでした。そして、日原へのバスも増便してもなお超満員で、これまた川苔山登山口までは立ちっぱなし、そこで2/3ほどの乗客が降り、ようやく座れるほどでした。ほんとに老若男女を問わず山ブームだと痛感させれました。
さて今回のルートは、天祖山から雲取までは高校2年のときに、雲取から飛竜までは大学1年のときに逆コースで歩いたなつかしのコースです。30年以上も昔の事ですが断片的に記憶もあり、郷愁に思い伏せる山行となりました。また、初めての小屋泊まりなので緊張感もいつも以上にありました。
日原でバスを降りたところで山小屋(雲取山荘)に宿泊予約を入れて、9時過ぎに出発。日原を降りた登山客はほとんどが鷹巣山へ向かい、林道方面へ進んだのは私一人きりとなり、雲取山荘に到着するまで一人も会わない一日となりました。都内、休日、一般道の条件で人に会わないような山域なのですね。
林道から登山道に入ると急な登りとなりやがて尾根に到達します。ここらはひたすら尾根筋を上りつめればいいところなのですが、下を向いてつづら折れの道を歩いているうちに、分岐に気がつかずになんと保安林監視路に迷い込んでしまいました。おかしいと思いながらもズンズン歩き続け、気がつくと道は下り坂の連続となり、ここでようやく引き返す決心をしました。1時間のロスと疲労感に今日は引き返そうかと思うほどでした。
これからのコースタイムを考えると、明るいうちに雲取に到達できない位の時間となっていたので、休息は短く、1回の歩行時間は長くをノルマに、天祖山ー長沢背稜ー雲取を目指しました。この日はバナナを4本もってきていて、これを休憩の度に食指し貴重なエネルギー源となりました。
天祖山の神社はかなり朽ち果てた感は辞めなのですが、それでもしでは比較的新しく供えられており、定期的にお参りされる信者はいるのでしょう。山頂は眺望もなく時間もないのでそそくさと通り過ぎ、下り途中でカップめんとコーヒーの昼食も早々に済ませ、これからのコースタイムを確認すると5時間強。このままでは、到着時間は20時近くになってしまうと思うと、気持ちばかりあせり足元が空回りし前方ダイビング転倒となってしまいました。長沢背稜を目指しての登山道は稜線をはずしている事もあり、比較的楽にあららぎ山のくびれに到達し、そこからは芋の木ドッケを目指して、アップダウンを繰り返しながら徐々に標高を稼いでいくのですが、今度は上りの途中で踏ん張りきれずにお尻から転倒する事となりました。足腰はかなり疲労が蓄積していたのでしょう。それでも芋の木ドッケに予想以上に早く到着でき、気持ちよく雲取山荘へ向かうことができました。オオダワにて夕日を眺めつつ最後の休憩をとり、ヘッドランプの助けを借りずに雲取山荘に到着しました。
8月26日(日)
はじめての山小屋泊まりは、少々のいびきと寝言が若干気になり、決して熟睡とはいきませんでしたが、すばらしい日の出で朝を迎えることができました。この時期山小屋は最盛期を過ぎており、宿泊者は50人ほどのようでした。おかげで手足を大の字に広げて眠ることができたのは良かったです。
雲取山頂上で富士山、そして帰路となる飛竜、ミサカ尾根、天平尾根をはるかに眺望できるものの、昨日登ったルート方面はあまり見ることができません。こういった事からも、天祖山・長沢背稜を訪れる登山客は少ないのでしょう。
飛竜までのルートはピークを巻いて進むためアップダウンが少なく楽なのですが、いかにも奥秩父の稜線といった感じで眺望はありません。それでも、時々広がる南面の景色とのコントラストが秩父の奥深さの特徴ですね。飛竜山も眺めはないとわかっていてもピークを経由し登頂し、景色は前飛流の露岩で満喫しました。ここからは、眼下にこれから進む尾根が見渡せ、この景色を1枚撮影したところ携帯電話の電池切れとなり、写真撮影ができなくなりばかりか、時間もわからず状態となってしまいました。
急激なミサカ尾根を下りきると熊倉山からサオラ峠へ到着。ここで休憩していた登山者に時間を確認して、帰りのバスの時間を勘案して天平尾根から親川へと降りることに決定。そして、最後の大休止でカップめんとコーヒーの飲み干し出発しました。
この尾根は地図に記載のとおり広葉樹、アカマツの樹相が美しくまたマルバダケブキの満開の時期でもあり、広々とした尾根と相まって山行のエンディングとして極上の演出をしてくれました。また、途中サル軍団が前方100m程の場所を怒涛のごとく横断する事に2回も遭遇し驚きもしました。最後は、こんな場所にまで人は住んでいたのか思う廃屋とそこまで電気が来ていた事に驚きながら親川に到着しました。時間があったのでお祭りまで行き、ここで風呂につかり、うまいビールを1本頂戴しました。
行きの電車・バスの登山者の数を考えると、信じられない事ですが、ちょっとだけマイナーなルートを選択すると奥多摩は静かな山行が楽しめます。
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する