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Yamareco

記録ID: 220664
全員に公開
沢登り
日高山脈

[北日高周遊のつもりが]九ノ沢〜1967峰〜トッタベツ本流

2012年08月19日(日) 〜 2012年08月21日(火)
 - 拍手
GPS
56:00
距離
28.2km
登り
2,393m
下り
2,398m

コースタイム

19日:ゲート-(1)-八ノ沢-(+)-九ノ沢出合-(2)-co1100二股-(4)-稜線-(0.5)-ピパイロ-(0.5)-.1793先C1
20日:C1-(1)-1967峰-(2.5)-北戸蔦別岳-(1)-戸蔦別岳-(1)-七ツ沼カールC2
21日:C2-(1)-戸蔦別岳-(1)-Bカール-(2.5)-co995二股-(1)-十ノ沢出合-(2)-駐車城
天候 19日:高気圧圏内 晴れ
20日;気圧の谷の中 曇り
21日:東の高気圧に緩やかにおおわれる 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2012年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
トッタベツ林道のゲート前に駐車
コース状況/
危険箇所等
今回は北日高の沢を周遊すべく計画を立てたが、準備不足・体力不足のため、目指していたポンベツ川まで足を進めることができず、不完全燃焼感が否めない山行になってしまった。
八ノ沢出合から入渓
2012年08月19日 06:19撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 6:19
八ノ沢出合から入渓
規模の大きいトッタベツ本流
2012年08月19日 06:30撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 6:30
規模の大きいトッタベツ本流
九ノ沢出合にて入渓写真
2012年08月19日 06:41撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 6:41
九ノ沢出合にて入渓写真
最初は単調
2012年08月19日 06:51撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 6:51
最初は単調
ナメが始まる
2012年08月19日 06:51撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 6:51
ナメが始まる
岩盤質できれいだが、倒木も目立つ
2012年08月19日 07:03撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:03
岩盤質できれいだが、倒木も目立つ
でもきれい
2012年08月19日 07:08撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:08
でもきれい
斜度が出てくると小滝が連続する
2012年08月19日 07:23撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:23
斜度が出てくると小滝が連続する
滝はおおむね簡単
2012年08月19日 07:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:28
滝はおおむね簡単
倒木が邪魔
2012年08月19日 07:29撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:29
倒木が邪魔
滝は続く
2012年08月19日 07:35撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:35
滝は続く
難しさはないがスリップ注意
2012年08月19日 07:37撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:37
難しさはないがスリップ注意
ザイルを出した3段の滝の2段目
上部の右岸をシャワークライム
2012年08月19日 07:44撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:44
ザイルを出した3段の滝の2段目
上部の右岸をシャワークライム
最初の登ろうとした左岸 脆すぎた
2012年08月19日 07:45撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:45
最初の登ろうとした左岸 脆すぎた
水流の負けじと行った
2012年08月19日 07:46撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 7:46
水流の負けじと行った
co1100二股
2012年08月19日 08:50撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 8:50
co1100二股
ここからも滝は続く
2012年08月19日 08:53撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 8:53
ここからも滝は続く
少しガレと倒木が目立つ
2012年08月19日 08:58撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 8:58
少しガレと倒木が目立つ
スリップには注意
2012年08月19日 09:03撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 9:03
スリップには注意
まさに直登沢といったところか
2012年08月19日 09:18撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/19 9:18
まさに直登沢といったところか
だいぶ水が減った
2012年08月19日 09:26撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 9:26
だいぶ水が減った
tentyoがいるところから水流にもどるへつりが難しく空身
2012年08月19日 09:38撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 9:38
tentyoがいるところから水流にもどるへつりが難しく空身
右岸のガレ場を行こうとしたが無理だったので、滝のかかるチムニー状をザイル出して突破
2012年08月19日 10:08撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 10:08
右岸のガレ場を行こうとしたが無理だったので、滝のかかるチムニー状をザイル出して突破
振り返ればカムイが見える
2012年08月19日 10:12撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 10:12
振り返ればカムイが見える
ガレを登るtentyo 結局行けず
2012年08月19日 10:14撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 10:14
ガレを登るtentyo 結局行けず
これもチムニー登りで突破
2012年08月19日 10:46撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 10:46
これもチムニー登りで突破
青空へ滝が続く
2012年08月19日 10:54撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 10:54
青空へ滝が続く
天気はいい
2012年08月19日 11:06撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 11:06
天気はいい
このまま青空へ詰めあがれると思いきやブッシュを漕ぐ羽目に
2012年08月19日 11:53撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 11:53
このまま青空へ詰めあがれると思いきやブッシュを漕ぐ羽目に
稜線の夏道へ
2012年08月19日 13:26撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 13:26
稜線の夏道へ
ピパイロバックに
2012年08月19日 13:35撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 13:35
ピパイロバックに
続く日高の稜線
2012年08月19日 13:53撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 13:53
続く日高の稜線
ピパイロにて
2012年08月19日 13:59撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
8/19 13:59
ピパイロにて
1967峰と稜線
2012年08月19日 14:08撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 14:08
1967峰と稜線
1967峰
2012年08月19日 14:09撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 14:09
1967峰
ピパイロJPへの岩稜
2012年08月19日 14:19撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 14:19
ピパイロJPへの岩稜
岩稜を振り返る
2012年08月19日 14:23撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 14:23
岩稜を振り返る
気持ちのいい稜線歩き
2012年08月19日 14:58撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 14:58
気持ちのいい稜線歩き
イチヤクソウ
2012年08月19日 15:32撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 15:32
イチヤクソウ
ミヤマリンドウ
2012年08月19日 15:33撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 15:33
ミヤマリンドウ
イワブクロ
2012年08月19日 15:34撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 15:34
イワブクロ
はるかに続く日高の稜線
2012年08月19日 17:16撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/19 17:16
はるかに続く日高の稜線
ハイオトギリ
2012年08月20日 08:31撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 8:31
ハイオトギリ
ウメバチソウ
2012年08月20日 08:40撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 8:40
ウメバチソウ
ミヤマアキノキリンソウ
2012年08月20日 08:40撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 8:40
ミヤマアキノキリンソウ
ウスユキトウヒレン
2012年08月20日 08:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 8:43
ウスユキトウヒレン
1967峰の看板
2012年08月20日 09:04撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 9:04
1967峰の看板
あいにくの展望
2012年08月20日 09:14撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 9:14
あいにくの展望
ウラシマツツジの草紅葉
2012年08月20日 09:42撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 9:42
ウラシマツツジの草紅葉
なぜか少しおしゃれな北戸蔦別の看板
2012年08月20日 12:10撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 12:10
なぜか少しおしゃれな北戸蔦別の看板
七ツ沼カールへ降りていく
2012年08月20日 14:41撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 14:41
七ツ沼カールへ降りていく
ガスの中から沼が浮かび上がる
2012年08月20日 14:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 14:43
ガスの中から沼が浮かび上がる
イワギキョウ
2012年08月20日 15:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 15:05
イワギキョウ
ウメバチソウ
2012年08月20日 15:09撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 15:09
ウメバチソウ
エゾシオガマ
2012年08月20日 15:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 15:11
エゾシオガマ
ミヤマアキノキリンソウ
2012年08月20日 15:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 15:11
ミヤマアキノキリンソウ
ヨツバシオガマ
2012年08月20日 15:11撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 15:11
ヨツバシオガマ
ガスの中の吊尾根
2012年08月20日 15:17撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 15:17
ガスの中の吊尾根
エゾシカ びっくりした
2012年08月20日 18:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/20 18:28
エゾシカ びっくりした
青空と幌尻の肩
2012年08月21日 05:38撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 5:38
青空と幌尻の肩
朝日
2012年08月21日 05:43撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 5:43
朝日
タカネトウチソウ
2012年08月21日 06:02撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 6:02
タカネトウチソウ
吊尾根と幌尻の肩
2012年08月21日 06:04撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 6:04
吊尾根と幌尻の肩
七ツ沼を見下ろす
2012年08月21日 06:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 6:05
七ツ沼を見下ろす
2012年08月21日 06:12撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 6:12
またガスのおおわれる
2012年08月21日 07:00撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 7:00
またガスのおおわれる
ミヤマアケボノソウ
2012年08月21日 07:42撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 7:42
ミヤマアケボノソウ
Bカールへ
2012年08月21日 07:44撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 7:44
Bカールへ
タカネナデシコ
2012年08月21日 08:08撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 8:08
タカネナデシコ
Bカールを見上げる
2012年08月21日 08:17撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 8:17
Bカールを見上げる
北戸蔦別が見える
2012年08月21日 08:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 8:28
北戸蔦別が見える
最初はガレ下り
2012年08月21日 08:34撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 8:34
最初はガレ下り
co1320二股の右または滝
2012年08月21日 08:54撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 8:54
co1320二股の右または滝
青空が映える
2012年08月21日 09:21撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 9:21
青空が映える
こんなのはウォータシュート
2012年08月21日 09:24撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 9:24
こんなのはウォータシュート
簡単だが大きい滝が多い
2012年08月21日 09:28撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 9:28
簡単だが大きい滝が多い
こんなのもウォータシュート
2012年08月21日 09:35撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 9:35
こんなのもウォータシュート
振り返る
2012年08月21日 09:36撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 9:36
振り返る
左岸の木を使ってクライムダウン
2012年08月21日 09:44撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 9:44
左岸の木を使ってクライムダウン
左岸の木の中を巻いた
2012年08月21日 10:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 10:05
左岸の木の中を巻いた
明るい渓相
2012年08月21日 10:06撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 10:06
明るい渓相
北戸蔦別の稜線まで望める
2012年08月21日 10:29撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 10:29
北戸蔦別の稜線まで望める
ヒダカトリカブト
2012年08月21日 10:39撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 10:39
ヒダカトリカブト
明るいナメ
2012年08月21日 10:42撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 10:42
明るいナメ
co1050付近の2段の滝
右岸の踏み跡で巻く
2012年08月21日 10:50撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 10:50
co1050付近の2段の滝
右岸の踏み跡で巻く
巻きの全景
2012年08月21日 10:50撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 10:50
巻きの全景
水量も増えてきた
2012年08月21日 10:51撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 10:51
水量も増えてきた
水はなかなか冷たい
2012年08月21日 11:50撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 11:50
水はなかなか冷たい
釜と小滝が連続する
2012年08月21日 11:56撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 11:56
釜と小滝が連続する
十ノ沢から先は踏み跡を拝借 デポ旗がある
2012年08月21日 14:05撮影 by  TG-620 , OLYMPUS IMAGING CORP.
8/21 14:05
十ノ沢から先は踏み跡を拝借 デポ旗がある

感想

19日
元木さんなるとを途中で切り上げて、車に乗り込んで久々に日高を目指す。日勝峠を超えるのも久々だ。
トッタベツ林道を大正の沢の先くらいまで入ったゲートの前に駐車。
眠い目をこすりながら準備をして出発する。

八ノ沢までは林道歩き。カタルップ沢を過ぎたあたりから道は踏み跡チックにある。
1時間ほどで八ノ沢出合に着いて入渓。まだまだ規模の大きいトッタベツ本流を少し詰めていくと、九ノ沢が小滝になって合流してくる。

規模はだいぶ小さいが、岩盤質の沢だ。規模が小さいため倒木が目立つの少し残念だ。
最初の屈曲を過ぎたco850あたりからナメが続く。

co950の二股を過ぎると、ナメは終わり、斜度もまし滝が増える。
大体快適に登ることはできるが、少し足元が滑りやすいく、フリクションを使うことも多いためスリップには要注意だ。
場所によっては大根おろしのになってします。

co1050付近に3段の滝が出てくる。
1段目は3m程度で倒木を使って簡単に登ることができる。

2段目は8m。中段までは簡単に上れるが残りの4mくらいを左岸から行こうとするも、スタンス少なめで脆く登るのが難しいので、いったん降りて、右岸をシャワークライム。
こちらのほうがホールドが豊富で登りやすかった。
ハーケンを打って、後続は空身確保。ザックは釣り上げた。

続く3段目は6m程度。右岸を直登したが、ちょっとむずかしめだったので、またもやハーケンを打って後続は空身で確保し、ザックを釣り上げ。

なかなか時間がかかってしまった。

co1100二股はしっかり左をとったのだが、その後どこかの二股をスルーしたのか、
ピパイロの東の1730ポコの東に突き上げる沢に入って詰めあがってしまった。

ずっと滝が続く直登沢といった様相で、難しさはあまりないが、足元は滑りやすい岩質なので気をずっと抜くことができない。滑ったらどこまで行くのだろうか。

ザイルを出した滝は1つで、チムニー状で右岸がすこし崩壊している滝だ。
最初、右岸を行ったが、登れず、結局滝のかかるチムニー状を突破した。
確保のピンはハーケン。

また、上部のほうで右岸から取りつき、水流のほうに戻るところの岩が張り出して難しいへつりを持った滝があり、へつり部のみ空身でザックはシュリンゲで引っ張るような滝もあった。

そんな感じでいくつあるかわからない滝をこなし、水流が枯れ始めしばらくしたらブッシュ漕ぎに突入。
本来ならばお花畑に詰めあがるためこのあたりからおかしいと思っていたが、30分ほどブッシュを漕いで稜線に出て、やっぱり詰め間違えたことに気付く。今季2度目だ。

ちょっと探すと道が見つかり、自分たちの現在地がわかる。う〜んどこで間違えたのかも分からないのは問題だ。
初遡行かもと思ってもみたが、間違いは間違いなので虚しい。

ここからはしばらく稜線歩き。ポコを超え、岩稜輝くピパイロに立つと、1967峰や幌尻はもちろん、エサオマンやカムエク、コイカクなどを見渡すことができた。
3年前のGWに登った1967峰はひときわ思い入れが強い。

気持ちのいい稜線を歩いて、.1793付近のコルにテンバを見つけて今日の行動は終了。
夕焼けを楽しみにしていたが、雲が多くなってしまい期待したほどのものは見られなかった。
雑炊食って沈。

20日
意外と寒くなくしっかり寝れた。
さて、今日は稜線歩きなのだが、気圧の谷の影響であいにくのガスガスの天気。
何にも見えない。

露払いをしながらひたすら1967峰・北戸蔦別・戸蔦別といったピークを越えていく。
どこまで行っても見える景色はいっしょ。
北戸蔦別を過ぎたあたりから、踏み跡からしっかりとした登山道っぽくなる。
稜線上はクマの糞や掘り返しがいっぱいあり、恐怖を覚えるも結局であうことはなかった。

戸蔦別から幌尻への吊尾根へ入り、一番標高が低くなったであろう所から踏み跡で七ツ沼カールへ。
急でガレているので落石には要注意だ。だいぶ下すとガスの中からカールの中の沼が姿を現す。
これはこれで幻想的。一度は泊まってみたところだったのでうれしい。
お花畑もなかなかきれいだが、ブヨがうっとおしい。

テントを設営していると、上から若い登山者が下りてくる。
聞いてみると慶応のワンゲルだそうだ。今日は糠平をあがってきたそうだ。
遠いところから、日高を選んで訪れるとはなかなか渋いな〜。

さて、テントで天気予報を見つつ、明日以降の予定を立てる。
なんか、雨が降るのか降らないのかよくわからない予報と天気図だ。
ポンベツに行くには2日くらい天気の見込みがほしいが、もし降ったら増水は怖いと判断し、トッタベツ川本流を下ることにする。
なんともひよった感じの判断だ。今、思い返してももう少し粘ってみてもよかったと思うが、それも自分の実力なのだろう。

晩御飯を食べ外に出たとき、テントのすぐ近くにシカがいってちょっとびっくり。
そんなこともありつつ、夜は更けていった。

21日
朝起きると、ガスは上がったり下がったり。
幌尻に行くかどうか迷うが、いつか来る機会もあるだろうし、今行ってもガスガスだからとあきらめる。

戸蔦別のピークには慶応のワンゲルの人たちがいる。今日は同じルートだそうだ。
戸蔦別の次コルからBカールの入っていく。ここも最初は急で落石には要注意だ。
それよりもなによりもまとわりついてくるブヨがうっとおしい。

カールの底まで降りると青空が広がり、カールが美しい。ちょっと悔しいが、幌尻をカットした判断はのちのち効いてくる。

ここで、慶応のワンゲルパーティをぬかし、下っていく。
最初は急なガレの詰まった沢だが、co1320を過ぎる、岩盤の映える美しい沢となる。
co1200付近にある、ブッシュをつかんで左岸を巻く滝と、co1050付近にある左岸の踏み跡を使って巻く2段の滝以外は、小滝か階段状で楽に下ることができる。

十ノ沢付近で釣りをするも針の選定ミスか釣れず。
このあたりから踏み跡を使いつつ八ノ沢出合まで行き、だるい林道を歩いて車に戻ってくるも、なんとバッテリーがあがってしまっている。

なんともまぁ。しかし、ちょっと前に林道で作業していたおじ様方がいらしゃったので少し待ってみる。
しばらくすると、やってきたのでお願い見ると救助を快諾してくださった。
作業場の中から電源ケーブルをもってきて、それを瞬く間にブースターケーブルへと改造し、何回かトライして復旧できた。

それにしても、現場の人たちはかっこよくて偉大だった。お礼を言って別れる。
明日、エサオマントッタベツ川にでも行こうかと思っていたが、いろいろ疲れたのとひよった自分たちに萎えてしまったので下山することに。

帯広でおいしいかき揚げ丼を食べて、札幌への帰路についた。
帯広の郊外からから見える夕焼けに染まる日高の稜線は、今回の悔しさとともに、また来たいという気持ちを掻き立ててくれるものだった。


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