丹沢一の美渓を歩く〜玄倉川小川谷廊下〜
コースタイム
天候 | 晴れ!沢日和! |
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過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
http://www.fujikyu.co.jp/syonan/rosen_time/time01_w.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
玄倉バス停よりビジターセンターへ少し歩いたところに登山ポストあり。 入渓点をどこにするか迷う。いくつかあるようだが、私はカーブミラーのある場所に踏み跡を発見。ここから河原へ急下降した。(ほとんど崖)。そこから堰堤をひとつ梯子で降り、そこから少し歩き、来た場所から戻るように奥へと流れる沢が小川谷の入り口であった。全く初めての人には分かりづらい! もっと安全に河原に降りることができる場所もあるかと思われる。 沢自体は2級。中級者向けのレベル。 危険個所は滝、高巻き、においては危険。特に初心者が単独で突破できるような場所ではないと思う。(これにおいては初心者の私は非難されるべき) 特筆すべきは入渓してすぐに出てくる5mのCS(チョックストーン)。手掛かり、足がかりが見つからない。残置のアブミに足を掛け両手両足を突っ張って、なんとか登った。滑って頭から落ちたら、ただじゃ済まない。 後半すぐの10m×2の石棚の滝の高巻きも怖い。ホールドが乏しく、草を掴みながら登る場所もある。足を滑らせたら・・・。単独は怖い。 遡行図、詳しくは専門のガイドブック等参考にしてください。 「東京起点沢登りルート120」(山と渓谷社)参照 |
写真
感想
登山も良いけど、沢登りもやりたい!
前回、水無川本谷に続く今年二回目の沢は、西丹沢小川谷廊下。
云わずと知れた丹沢美渓中の美渓。
独学での単独沢登りも2年目、ついに憧れであった小川谷の門をたたく。
実は2週間ほど前、チャレンジを試みたが、あえなく、電車の人身事故のために、
乗ろうとした時間のバスに乗れず、下見で敗退となっていた。
この時は河原へに下降点を見つけただけで、沢には行かず、西丹沢県民の森から
檜洞丸へと登った。(ブナ林の美しいがっつり系の尾根だった!)
だが、残ったのは悔しさだけだった。
崖のような斜面を下り、河原へとたどり着く。
しばらく歩くと、小川谷への入り口が見えてくる。
なんだか、どきどきしている。緊張と期待が交錯する。
30過ぎてもこんな気持ちになれるんだ。山って。
最初の滝を乗越えると巨大な岩が溝に挟まっている。
こんな岩がどこから落ちてきたのだろう。常識外の景観に仰け反る。
しかし、ここの突破がいきなり自分には難所だった。
分かりやすい手掛かりはなく、下部に残置スリングで作られたアブミがあるのみ。
これにぶら下がり宙で足を掛け替え、上部の岩のホールドを探す。
中指が一本入る隙間を見つけた。
これを支点にバランスをとり左足を突っ張って攀じ登る。
これが2級の沢?大丈夫か?難しいんですけど。
なんとか突破した。
突破した先に見えたのは、見たこともないような別世界だった。
白い岩肌が沢のしぶきに反射し輝いている。美しい。
しかも、その沢の水はこれまで見た沢の水のどれよりも綺麗で澄んでいる。
別天地。すごい。こんな世界があったのか。
石棚のゴルジュ帯も素晴らしい。ただ、歩くだけで爽快な気分になる。
これらの景観も現れるいくつもの滝も、沢登りの特権。
しかも、その滝をフリーで登攀したり、高巻いたり。
簡単な滝は水流を浴びながらのシャワークライム。
危険に変わりないが、登山にない楽しみがそこにある。
途中で20年ぶりにこの沢に訪れたという男性に出会った。
5mのCSは、やはり上部に残置スリングがあったという。
いつ頃外れたのかは謎だが、それ以外は20年前とほとんど変わらないという。
強いて言えば、釜がもっと深かったという。
それが浅くなってしまったのは、度重なる土砂崩れの影響か。
いま日本の山々が雨により深く削られている。
原因は温暖化による異常気象か、はたまた過度の森林の伐採か。
自分の好きなあの山が百年後も千年後も同じ山であるのか。
その保証はどこにもないのだ。
大岩の手前ではウェットスーツを着た3人が湯を沸かし休憩していた。
茶髪のナイスな男性がかわいい子2人をガイドしているようだ。
いいな。と思った。
気を取り直し、おじさんとも別れ、先を行くことにする。
巨大な大岩をロープを頼りにゆっくり攀じ登る。
沢靴があれば、問題はないだろう。
その先にあった2段20mの石棚の滝。
ここの直登は難しく、左側を高巻くしかないようだ。
この滝の高巻きが今回、一番、怖かった。
倒木の上に乗っかり、崖のような岩に取りつく。
その先にある草つきの急斜面をトラバース気味に乗りこさなければならない。
高度感があり、落ちたら、と考えると足がすくむ。
単独でなければ、ロープを出してほしいようなところだ。
パニックになりそうな神経を落ち着かせ、冷静になる。
この感覚がクライミングや沢登りの感覚なのだろう。
そして突破したときの達成感。
極度の緊張からの解放が自由の喜びとなる。
崩壊した遺跡のような堰堤が見えてくれば終りである。
入渓から3時間だった。
これが早いのか遅いのかは良くわからない。
ただ、あっという間だった。
河原を少し歩き、森林整備用の経路を下降する。
穴ノ沢橋に無事に辿り着いた。
橋の上で自然と「よし!」「よっしゃあ!」と言葉が出る。
軽くガッツポーズも出た。
それぐらい、この沢を独りでやれたことがうれしかった。
こんばんは。
今回は沢ですね。
「美しい」という月並みな言葉しかでません。
写真に人の姿があるとそのスケールがわかってビックリ
人知れず滔々と流れる水はこうして気の遠くなる時間をかけて
自分の路を作り、でも岩はなかなか媚びない。
なのに、道具のある人間ってやつぁ〜。
身一つで楽しませてもらうのが正解ですね
沢登りお疲れ様でした。
丹沢にも、こんな綺麗な所が有るんですね!
写真で見ると気持ちよさそうな沢ですが、人と並んだ石の大きさにビックリです。
沢登りは未体験の為、「どーやって登るの?」と、
未知の世界ですが、雨の岩稜帯を歩いている様なものだと思いますので、気をつけてください。
涼しげな写真に、癒されました〜!
今回、沢登りです。
一般的な登山に比べて、危険で難しいため、
やられている方は少ないようですが、
山を知るにつれ、逃げることができなくなりました。
単独でフリーで登れる沢しかやりません。
30mのロープとカラビナ数枚、エイト環など最低限の装備で挑みます。
もし、興味をもたれる時がきたなら、やってみてください。
ガイドや登山教室もあるようですよ。
コメントありがとうございます。
沢登りはクライミングから派生したもので、
日本の登山独特のもののようです。
かつて丹沢はこの沢登りで賑わったようです。
今でも週末は登山教室も盛んに行われているようです。
私は欲張りなもんで、
できる限りの挑戦をしていきたいと思っています。
そう考えれば、山は無限の挑戦がありますね。
もしやるなら、登山教室で学ぶのが正解です。
近い内に行かれるのでは、と思ってました。
いいです、考えさせられることも多数。
この前行った時、「玄倉川水難事故」現場でオートキャンプしてたグループを見かけました。
たぶん、知らないんだろうね。
河原に降りるゲートにある意図的におかれた巨大な岩、うーんです。
まだまだ暑いから沢も良いよね
滝好きにはたまらないコースですね〜〜
紅葉と滝も絵になるから、まだまだ熱い沢登が続きそうですな〜〜!
丹沢も奥が深いよね!まだまだ知らない所だらけだよね〜〜!
俺も若いおねーちゃんと、川遊びがしたい!と強く思った次第です
makasioさん、こんばんは。
沢にも色々な景観があるんですね、奥が深いや。
私は今のところちょっと手を出す状況にはありませんが、
やってみると楽しいんでしょうね、きっと。
安全に楽しんで下さい。
丹沢は、きれいだぁ〜と思っていましたが、
こんなにきれいなんですね。ちょいと気にいって
写真 何枚か頂いちゃいました。
すみません〜。
僕、沢登りはやらないんですよね〜。
makasioさんすごいなぁ〜。と思いながら
読ませてもらいました。
穂高に、沢登り、色々と自分を磨かれて いますね。
素敵だと思いますよ!!
単独は、大変なこともあるかと思いますが、
頑張ってください〜。
僕もここで北アルプス行ってきます。
lonさんとの記録、何回も読みました。
行って良かったですよ。綺麗な沢です。
こんな沢がいつもでもそのままの形で残ってくれると良いですね。
玄倉川の水難事故、ちょっと検索してみました。
あれが、玄倉川だったとは、すいません。
今知りました。テレビで見たのを覚えています。
子供を含む13人もの方が亡くなったんですね。
ただ、度重なる避難勧告になぜ、従わなかったのか、
大変、疑問に残ります。
自然に対する正しい心構えを持つことが大切ですね。
滝好きにはたまらんでしょー。
丹沢では超お勧めの沢ですよ。
紅葉の時期も良いでしょーねー。
イケ面の兄ちゃん。
ちょっとうらやましかったな。
そろそろ、沢、復帰したくなってきたのでは?
おかえりなさい。
レコ楽しみですよー。どきどきします。
沢登り、バリエーションルートの一つだと思ってください。
きっと、興味が出てくるとおもいますよ。
でも、沢でもnoboさんにどんどん、やりたいこと、先越されたらちょっと嫌ですけど。
そのうちってことでお願いしますね。
紅葉の景観美もまたいいんでしょーね。
どこ行こうかな。
写真、僕のでよかったら、いくらでもどうぞー。
丹沢、特に西丹沢の沢は本当にきれいなんです。
首都圏にこれだけの景観美があるんですね。
沢登りは一般的な登山に比べ、危険です。
でも、それでもやりたいのは、私の「欲」でしょうね。
北ア、いいですね。レコ、楽しみにしてます。
お天気良いといいですね。
爽快ですね〜
残暑の厳しい中、こういう涼み方ができるのは羨ましい!
目にも体にも爽快ですもんね。
こういう滝とかって、写真で見るのと実物と、美しさが全然違いますよね。
山もそうなんですけど、滝の方がそのときの感動をそのまま映し出すの難しい気がします。
だから、こんなきれいな沢、私も見たいなと思いました。
渓流とか渓谷とかを歩くのが好きなので、私も来年は勉強して沢登りやってみたいなぁ。
沢登り。爽快ですよ。
夏の酷暑ならば、こんなに気持ちの良いこと、無いでしょう。
それよりも、沢の景観です。滝それぞれに、個性があって、それを高巻いたり、登れたりするので、景色に飽きることがない。
それを写真で表現するのは、そうですね、難しいです。(単純に腕がないんですけど)
この沢は丹沢では特別きれいです。
沢登り、良かったらやってみてください。
ただ、一人では危険です。
よかったら、御一緒しますよ。
独学で行かれる勇気に尊敬します。
私はヘタレのビビりなので、単独の沢デビューはまだまだ出来る余裕ナシです。
小川谷は滝は巻けば、ある程度沢慣れしてる人なら問題ナシ。
CS滝と石棚の巻きは怖いですよね!
私もそこがクリア出来れば1人で行けちゃうんですけども。
まだまだ修行が足りないですw
ウエットスーツの集団、今年は沢でよく見ますね。
ガイドですよね。
確保しないで滝で遊んでるグループも居たとか聞きました。
raeさんのことは、沢始めたころから、レコちょこちょこ見せていただいていました。
本当に、沢が好きなんですね。
小川谷は本当に岩肌、そこに流れ落ちていく水の美しさが貯まりませんね。
また、来年も行きたいな。
raeさんのように仲間が居れば、いいでしょうけど、
独学、単独なのでホントにびびりながらの沢登りです。
きちんと基礎を学びたいと思っています。
>CS滝と石棚の巻きは怖いですよね!
いきなり核心でした。落ちたら、大怪我ですよね、あそこは。石棚も怖かったな。
登山と沢、僕は同じくらい好きなんです。
景観と達成感。
どちらも捨てがたいです。欲張りですね。
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