記録ID: 2248444
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積雪期ピークハント/縦走
北陸
経ヶ岳(南峰、北峰) ピストン
2020年03月07日(土) [日帰り]
体力度
4
1泊以上が適当
- GPS
- 06:54
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,371m
- 下り
- 1,356m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 5:38
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 6:53
12:59
地図上では、経ヶ岳の北峰は北岳と表示されているが、一般的には北峰と呼ばれているようなので、4/3に修正。
天候 | 晴れ -3〜5℃ 風速は山頂や手前の強風域で10m/s位 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
白鳥インターから駐車場の区間には、「道の駅九頭竜」に唯一のコンビニ、ファミリーマートがあります。ただし、開店時間が6-22時のため、登山客にはとても残念なコンビニとなっています。他に朝一で食料を買える店は皆無です。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・駐車場~経ヶ岳登山口:舗装走路で雪無し。 ・経ヶ岳登山口〜中岳:数日前に降雪があったようで、登山口から断続的に雪がある。標高900m以上からはずっと雪道。脛から腿くらいまで。トレース外すと踏み抜く。保月山までは2名程度のトレースがあり、以降はトレース無し。 保月山の少し先の牛岩も南に巻いていけば問題なし。保月山〜中岳は、痩せ尾根、短い急登があるが、今日の状況ならば、登坂力のあるスノーシューなら行けそう。往路はアイゼン、復路はスノーシューで通しました。痩せ尾根は、両側にやぶがあり、ガードしてくれているので、少し気をつければ滑落することは無いと思います。 ・中岳〜経ヶ岳:急登でクラストしている箇所も少しだけあるので12本爪アイゼン、ピッケルの方がよいと思います。痩せ尾根もありますが、それよりもコルから山頂までの急登が少し危険です。雪の状況によっては危険な急登となり、滑落や雪崩の可能性があります。尾根上の雪庇や雪壁の崩落も考えられるので、雪の状況により、ルーファイルも重要となります。私はコルまでは尾根の右側をトラバース気味に降りていき、コルへ出てからは、雪の状況がしっかりしている箇所をほぼ直登しました。雪の状況によっては左から巻いていった方が安全です。 ・経ヶ岳南峰〜北峰:アイゼン、ピッケル必須。今日の状況では・・・ここから一気に危険となります。自然が人を殺しに来ている感じです。まるきり別の山です。雪庇が崩落している箇所、崩落寸前の箇所、雪崩跡だけでなく、ヒドゥンクレバスが多数あります。特に経ヶ岳を降りる斜面は、一部、雪崩跡があり、一段低くなっており、その雪面が多数ひび割れていて(ほんの一部しか見えない)、ヒドゥンクレバスの巣となっています。私は往路で見つけることができずに1回落ち、復路では注意して西に外して歩いたにも関わらず1回落ちました。幸運にも片手や両手が引っ掛かったので這い上がることができましたが当然、足は空中です。ピッケルで確認しながら歩かないと本当に危険です。クレバスに落ちた衝撃で雪壁が崩落し、東側の崖に雪崩とともに落ちる可能性もあります。 おそらく先週までの雪が崩落しかかってできた大きな亀裂の上に今週、降雪があり、ヒドゥンクレバスが形成されたものと思われます。 ナイフリッジも雪がパウダー気味のものやスラブ状のもの、表面だけスラブで踏み抜くとパウダーのいわゆるモナカ状のものなど色々です。ここを雪庇が形成されていない西側をトラバース気味にアイゼンの前爪を蹴り込みながらピッケルと連動して進みましたが、足を踏み込まないと雪の状況がわからないので、生きた心地がしませんでした。 ・北峰から先:北峰を降りたすぐ先のコルにあるナイフリッジは、それまでのナイフリッジと比較にならないほど危険な状況でした。かなり鋭利なだけでなく、いつ崩れ落ちて雪崩れてもおかしくない状況です。落ちだしたら、藪もありませんので、雪塊とともに下まで落ちるでしょう。ここで熟考して撤退しましたが、進んでいたら・・・・。 こういった時に、妻から「死なないように」と言われたことを思い出しますm(__)m。 今日は自分の愚かさを思い知りました。 |
その他周辺情報 | 温泉は、九頭竜温泉まで無し。 |
写真
撮影機器:
装備
個人装備 |
長袖シャツ(ジオラインLW1枚)
ミレーメッシュシャツ(ドライナメッシュシャツ)
ウィックロン長袖
ズボン(モンベル マウンテンガイドパンツ中厚手)
厚手靴下
手袋( 防寒テムレス
夏用手袋)
防寒着(化繊の上)
ハードシェル下
レインウェア上
靴はノースフェイスヴォルト
ザック(グラナイトギア
クラウン38)
非常食
昼食(パン2個)
水1L
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ(レッドレンザーMH5)
予備電池 GPS(ガーミンMAP64Sとe-trex30x)
筆記用具
ファーストエイドキット
保険証
ツェルト(EMシェルター)
スマホ
トレッキングポール(シナノ フォールダーフリー115)
カメラ
モンベル12本爪アイゼン
ゲーター
バラクラバ
帽子
スノーシュー
ピッケル
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コメント
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おはようございます。
催促どおり?いつもか?
詳しいレコ、ありがとうございました。(^^)
こりゃレベル高そうですね。クレバスなんて私には無理そうです。
経ヶ岳までなら行けるかな?
でも、来年ですね。
命、大事にしてくださいね〜。(^^)
こんにちは。
木曽駒ケ岳に行こうか迷ったのですが、天候の不安も考慮して経ヶ岳に行きました。
…が、こちらの方が危険だったかもしれません。
経ヶ岳までなら普通に行けば安全ですよ。ただ、雪の状況は注意が必要ですね。
これからは、今まで以上に自分の愚かさを認識して、慎重に行こうと思います。
それにしても、今日の雨、よく降りますね。
greenriverさん 遅コメで失礼いたします。
私達が部子山を周回していた日はgreenriverさんは経ヶ岳におられたんですね。20日に赤兎に入り、21日に経ヶ岳まで縦走して参りました。
経ヶ岳北峰への最後の登りからは経ヶ岳本峰への吊尾根におばけ雪庇が発達しているのが見えたので、雪庇の幅の広さがおよそ検討がついてはおりましたが、稜線に出て、雪庇の広さに改めて驚きます。長男にも、「まさかここが雪庇の上とは思えないよな」と話しておりました。
ただ大舟山からこの経ヶ岳北峰にかけての稜線はさらにスリリングな箇所が連続しており、北峰にたどり着いた時には長男と共に安堵の胸をなでおろしておりました。
レコは時間がかかるので明日以降になるかと思いますが、宜しければご来訪お願い致します。
ヤマネコさん、こんにちは。
その区間、行かれたんですね!!
雪の状況によってはかなり危険なにおいがします。
特に経ヶ岳本峰〜大舟山間は危険ですね。
私は同じ状況では、二度と行きません。死にたくありませんので。
今回の経験から雪山の恐ろしさを再確認し、心のブレーキを掛けるように戒めています。
ちなみに、ちょっと前に雪が降ったようですが、この区間の状況変化がとても気になります。
レコ、楽しみにしてますね。
追記:経ヶ岳の北峰は、地図では北岳と標記されていますが、どちらが正解なのでしょうかね?
返信有難うございます。
ご明察の通り、北峰(北岳)〜大舟山の区間はかなりやばいです。しかも、クラストした雪の上に木曜から金曜日にかけてかなりの新雪が積もった状態なので、greenriverさんが経ヶ岳に行かれた3/7の雪の状態に近かったのではないかと思われます。greenriverさんの技量なら十分に行けるところだとは思いますが・・・
一箇所、牛岩と同じような岩が尾根上に聳えており、その北側の斜面をトラバースするのですが、ここがクラストした雪のとんでもない急斜面で、ここは間違いなく最大の核心部でした。ここを一枚も写真を撮っていないのが悔やまれるところですが、本当に怖いところは写真を撮る余裕がないですよね。あとはレコで詳しくご報告させて頂きたいと思います。確かに心のブレーキが必要ですね。心掛けたいと思います。
経ヶ岳の北岳、北峰はwikipediaでも「北岳と呼ばれる北峰」と記されていますし、これまでの記録でもどちらの表現も多くみられるので、どちらでもいいようですね。
ところで、先のレスで木曽駒ケ岳・・・とあるのですが、greenriverさんはどのようなコースを考えておられたのか、宜しければ教えて頂けないでしょうか?
ご返答ありがとうございます。レコ楽しみにしてます。検討していた木曽駒ケ岳は上松Aコースピストンです。8号目9号目が危険らしいですが。そろそろ雪の状態がヤバイかもしれません。
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