トムラウシ山 西沢遡行・ヒサゴ沢下降



- GPS
- 32:00
- 距離
- 19.7km
- 登り
- 1,570m
- 下り
- 1,542m
コースタイム
出発(5:20)-入渓(5:52)-なめ滝(6:04)-源頭1050(11:44)-トムラウシ山東峰(13:30)-本峰(14:00)-ヒサゴ避難小屋(17:30)
(9月23日)
ヒサゴ避難小屋(4:50)-凱旋門下降終了(7:35)-地獄谷出合(9:42)-ワセダ沢出合(11:52)-林道出合(13:24)-出発地点(15:00)
天候 | (1日目) 晴れ (2日目) 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
もちろん温泉は東大雪荘 |
写真
感想
もともと是非遡行したかったトムラウシ渓谷の西沢(パンケトムラウシ川)でしたが、ganさんの投稿でもっちゃん・俊一さんが行ったことを知り、もっちゃんのホームページ(もっちゃん 日高山脈ありがとう http://www9.plala.or.jp/mocchann-hidaka/index.html )をチェックして本当に行きたくなりました。
へたれだけどもっちゃん。俊一さん。気が向いたら平日誘ってね。
更にganさんのヒサゴ沢の記録をみてこちらも是非行きたくなったので西沢遡行・ヒサゴ沢下降の計画を組み所属山岳会に誘いをかけるとうら若き女性の同行を得ることができました。ウシッシ(^^♪
前日金曜日、午後10時半に林道通行止め近くの道開発建設部トムラウシ雨量観測計の近くに車を止めてテントを張りました。車は我々の一台だけ。
秋の澄み切った空気の中、満点の星空をうっとりと見上げほどなく爆睡。
翌日5時20発。晴れ渡る秋空の下、もっちゃんのHPで10分歩いて入渓となっていて時計を見てきょろきょろしますがそれらしきものがありません。
結局、30分後パンケトムラウシ川に掛かる崩落した橋を越えて林道の屈曲点から沢に降りました。もっちゃん走ったのか?(笑)
直ぐになめ滝が目に飛び込み全装を理由に右岸を巻きます。ナメの美しさにに嬌声が絶えることがなかったのですが、直ぐに終わっちゃって、でも苔むした渓谷美にうっとりと進みます。
水は直ぐに涸れてしまい、また復活するだろうとお気楽に進みますがその後水が復活することなく、同行の女性は手持ちの水の量に不安を隠せません。しかし涸滝多すぎてうんざり。
2回、空身で上がってザックを引き上げ、上でビレイしました。
高巻く場面も多く計画から時間がどんどんと遅れだします。
自分のデブが恨めしい(~_~)
源頭部に到着しその雄大な景色に二人の雄たけびがこだましました。
紅葉ピークには程遠くとも、十分に美しいです。
西沢はトムラウシ公園に源を発することになっていてコンパスを切ってそちらに向かうたびに藪やらなんやら行き手を遮りめんどくささが募ります。
結局、ganさんの一冊目・もっちゃんの記録どおりトムラウシ東峰に出てしまいました。
この登りがきつかった。
そこから本峰に向かって進みます。誰もいない頂上ではじめての晴れのトムラウシ山に感激の同行者。
オコタンペさん。お会いできずじゃんねんでした。
ヒサゴ避難小屋には泊まれないだろうと思っていたのですが、我々入れて5人の利用者でした。
翌日、素晴らしい朝焼けに向かいヒサゴ沢に進みます。
源頭のロックガーデンを越えると不思議な岩盤がメニュー満載で現れます。
トムラウシ山のいつもと違うとがった山容にも二人は驚きを隠せません。
1回、下の様子が分からないのでロープを出したのですが、ganさんが凱旋門と呼んだ滝のが四方から流れ落ちる上部で随分と迷いました。
私は右岸のグズグズの幾条もの滝が流れ込んでいる泥壁をクライムダウンしようとしたのですが、同行者の同意が得られず大分偵察をして、思い切って左岸を高巻きます。
大藪漕ぎ大会だなと覚悟を決めて突入したのですが、上に踏み跡らしきものが見えてそちらに漕いでいくと明らかに鹿道でない踏み跡があります。
「春ちゃんには頭が上がらんな」と笑いながら脱帽しました。
途中で踏み跡が判然としなくなり崖の近くをトラバースすると沢が入り込む滝の中段に再び踏み跡を見つけて降りることができました。
更に右岸の草原上を巻いて一番下まで降り立ち、振り返ってみる凱旋門の壮大さに開いた口が閉まりません。
後は長い長いゴーロ歩きが続きます。
地獄谷出合(トムラウシ川)付近では息を吸い込むと咳き込むほどの硫黄臭を嗅ぎながら、来年はここをベースにまた来ようと二人は誓い合いながら先に進みます。
同行者は水の流れに渡渉を躊躇する場面が多く、本来はザックのショルダーベルトをつかむところ胸に手が触れて誤解されても困るのでしっかりと腰に手を回し手を握ってサポートを繰り返します。(手を握るのが目的ではない(^。^))
流れに負けないデブである自分自身でよかった・・・・(^^♪
一回、「どうしても渡渉は厳しい」と申し出を受けて大高巻きをした場面でザイルを出しました。
この計画を組むときに色んな記録をみて美渓の呼び声の高かったワセダ沢の出会いにその片鱗は見えませんでしたが、来年はここに来ようと誓い合います。
長い長いゴーロ歩きの果て、「枝にぶら下がるピンクテープがゴールテープに見える」同行者の言葉に納得。
そこからの1時間半の林道歩きの間、「また来よう」の誓いもどこへやら。悪態をつく二人の前にやっと通行止めの簡易柵が。思わず二人でハイタッチ。
天気にも同行者にも恵まれてよかった〜。
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