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Yamareco

記録ID: 2281777
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
御在所・鎌ヶ岳

鈴鹿峠から臼杵ヶ岳 〜鈴鹿一低く危険な稜線〜 [滋賀県 甲賀市 土山町]

2020年03月22日(日) [日帰り]
 - 拍手
GPS
--:--
距離
13.5km
登り
1,085m
下り
1,074m

コースタイム

日帰り
山行
6:35
休憩
0:40
合計
7:15
9:15
15
9:50
9:50
15
10:05
10:05
30
11:10
11:10
20
11:30
11:50
10
12:00
12:00
25
12:25
12:25
35
13:00
13:00
20
13:20
13:20
20
13:40
14:00
15
14:15
14:15
75
15:30
15:30
40
16:30
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年03月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
鈴鹿峠に停める
コース状況/
危険箇所等
三子山から安楽越までは、特に錐山から北のキレットが大変危険です。
鈴鹿峠の駐車場に停める。
てかこんな停め方で良いのか?
2020年03月22日 09:13撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 9:13
鈴鹿峠の駐車場に停める。
てかこんな停め方で良いのか?
駐車した時に出会った人。
一緒に登ることになる。
2020年03月22日 09:13撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 9:13
駐車した時に出会った人。
一緒に登ることになる。
鈴鹿峠。
6年ぶりくらいか?
久々だ。
2020年03月22日 09:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 9:16
鈴鹿峠。
6年ぶりくらいか?
久々だ。
街道ウォーカーにとっては最高の場所。
俺も以前やってた。
2020年03月22日 09:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 9:16
街道ウォーカーにとっては最高の場所。
俺も以前やってた。
鈴鹿峠を北に折れる。
尾根手前まで茶畑があるのは驚きだ。
2020年03月22日 09:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
2
3/22 9:16
鈴鹿峠を北に折れる。
尾根手前まで茶畑があるのは驚きだ。
公園みたいな柵がある。
流石は東海自然歩道。
2020年03月22日 09:21撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 9:21
公園みたいな柵がある。
流石は東海自然歩道。
長い階段。
かなり整備が行き届いてるな。
2020年03月22日 09:25撮影 by  KYV42, KYOCERA
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3/22 9:25
長い階段。
かなり整備が行き届いてるな。
三子山3峰直下。
2020年03月22日 09:31撮影 by  KYV42, KYOCERA
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3/22 9:31
三子山3峰直下。
三子山3峰山頂。
2020年03月22日 09:42撮影 by  KYV42, KYOCERA
2
3/22 9:42
三子山3峰山頂。
次はあの2峰に向かいます。
2020年03月22日 09:43撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 9:43
次はあの2峰に向かいます。
普通の急坂。
2020年03月22日 09:48撮影 by  KYV42, KYOCERA
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3/22 9:48
普通の急坂。
三子山2峰到着。
2020年03月22日 09:52撮影 by  KYV42, KYOCERA
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3/22 9:52
三子山2峰到着。
また下って登り返して…
2020年03月22日 09:56撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 9:56
また下って登り返して…
三子山1峰到着。
2020年03月22日 10:05撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:05
三子山1峰到着。
四方草山が見える。
噂による危険な箇所は伺えない山容だが果たして。
2020年03月22日 10:06撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:06
四方草山が見える。
噂による危険な箇所は伺えない山容だが果たして。
案内板だ。
四方草山方面に『危険』と書いてある。
なんか怖いもの見たさのワクワク感がある。
2020年03月22日 10:09撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:09
案内板だ。
四方草山方面に『危険』と書いてある。
なんか怖いもの見たさのワクワク感がある。
アセビと四方草山。
2020年03月22日 10:09撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 10:09
アセビと四方草山。
経ヶ峰と錫杖が岳が見える。
2020年03月22日 10:18撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:18
経ヶ峰と錫杖が岳が見える。
気持ちの良い尾根だ。
2020年03月22日 10:21撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 10:21
気持ちの良い尾根だ。
尾根の雰囲気が変わった。
鈴鹿本来の雰囲気だ。
2020年03月22日 10:24撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:24
尾根の雰囲気が変わった。
鈴鹿本来の雰囲気だ。
キレットだ。
こうして見ても実感沸かないだろうが…
2020年03月22日 10:34撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:34
キレットだ。
こうして見ても実感沸かないだろうが…
見た目以上に怖い。
ロープが無いので気を付けて下りたい。
2020年03月22日 10:35撮影 by  KYV42, KYOCERA
2
3/22 10:35
見た目以上に怖い。
ロープが無いので気を付けて下りたい。
西には綿向山が見える。
2020年03月22日 10:38撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:38
西には綿向山が見える。
まだ想像以上じゃないけど、スリルはある。
2020年03月22日 10:39撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 10:39
まだ想像以上じゃないけど、スリルはある。
西側は切れ落ちてる。
2020年03月22日 10:40撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:40
西側は切れ落ちてる。
四方草山直下に入る。
2020年03月22日 10:46撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:46
四方草山直下に入る。
そこそこの急坂だ。
2020年03月22日 10:47撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:47
そこそこの急坂だ。
登りきったら勾配は消える。
2020年03月22日 10:47撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:47
登りきったら勾配は消える。
四方草山南峰到着。
2020年03月22日 10:50撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 10:50
四方草山南峰到着。
素晴らしい景色だ。
経ヶ峰、錫杖が岳、青山高原。
2020年03月22日 10:50撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 10:50
素晴らしい景色だ。
経ヶ峰、錫杖が岳、青山高原。
四方草山南峰で記念撮影。
2020年03月22日 10:51撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 10:51
四方草山南峰で記念撮影。
仙ヶ岳も見える。
2020年03月22日 10:52撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 10:52
仙ヶ岳も見える。
同じ山のコルなのに痩せ尾根。
2020年03月22日 11:03撮影 by  KYV42, KYOCERA
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3/22 11:03
同じ山のコルなのに痩せ尾根。
四方草山山頂。
四方を草に覆われ景色は皆無。
なるほど、名前通りだ。
2020年03月22日 11:08撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 11:08
四方草山山頂。
四方を草に覆われ景色は皆無。
なるほど、名前通りだ。
相変わらず西側は切れ落ちてる。
2020年03月22日 11:14撮影 by  KYV42, KYOCERA
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3/22 11:14
相変わらず西側は切れ落ちてる。
霧ヶ岳が見える。
次のピークの山だ。
2020年03月22日 11:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 11:16
霧ヶ岳が見える。
次のピークの山だ。
東側も切り立ってきた。
2020年03月22日 11:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 11:16
東側も切り立ってきた。
ここが尾根の分岐だ。
2020年03月22日 11:28撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 11:28
ここが尾根の分岐だ。
展望が良い。
西山が大きく見える。
2020年03月22日 11:29撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 11:29
展望が良い。
西山が大きく見える。
仙ヶ岳から野登山の仙鶏尾根もハッキリ見える。
2020年03月22日 11:29撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 11:29
仙ヶ岳から野登山の仙鶏尾根もハッキリ見える。
霧ヶ岳山頂は樹林帯のピークだった。
2020年03月22日 11:31撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 11:31
霧ヶ岳山頂は樹林帯のピークだった。
記念撮影。
2020年03月22日 11:31撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 11:31
記念撮影。
霧ヶ岳分岐からかなりの急降下。
2020年03月22日 11:49撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 11:49
霧ヶ岳分岐からかなりの急降下。
ここがコルか。
2020年03月22日 11:54撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 11:54
ここがコルか。
錐山山頂からの景色。
霧ヶ岳と四方草山。
2020年03月22日 12:00撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:00
錐山山頂からの景色。
霧ヶ岳と四方草山。
明星ケ岳と新名神高速道路。
2020年03月22日 12:00撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:00
明星ケ岳と新名神高速道路。
錐山山頂の記念撮影。
2020年03月22日 12:01撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:01
錐山山頂の記念撮影。
ここから先はいよいよ例の危険箇所へと突入していく。
2020年03月22日 12:07撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:07
ここから先はいよいよ例の危険箇所へと突入していく。
とりあえず錐山直下の急坂くだり。
2020年03月22日 12:08撮影 by  KYV42, KYOCERA
2
3/22 12:08
とりあえず錐山直下の急坂くだり。
ザレの痩せ尾根。
2020年03月22日 12:10撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:10
ザレの痩せ尾根。
注意書きがある。
よっぽどの場所なのだろう。
2020年03月22日 12:11撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 12:11
注意書きがある。
よっぽどの場所なのだろう。
この痩せ尾根もまたザレてるので、結構怖いんです。
2020年03月22日 12:11撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 12:11
この痩せ尾根もまたザレてるので、結構怖いんです。
この痩せ尾根…東側は落ちたらジ・エンドです。
2020年03月22日 12:12撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 12:12
この痩せ尾根…東側は落ちたらジ・エンドです。
そして痩せ尾根をクリアして少し行くと…
2020年03月22日 12:13撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:13
そして痩せ尾根をクリアして少し行くと…
ついに来た!
例のキレットだ。
東側に足を踏外せば確実に助かりません。
どうやって下るか少し考えてる。
2020年03月22日 12:14撮影 by  KYV42, KYOCERA
3
3/22 12:14
ついに来た!
例のキレットだ。
東側に足を踏外せば確実に助かりません。
どうやって下るか少し考えてる。
振り返る。
とりあえず尾根を西側に巻く感じで下る。
2020年03月22日 12:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 12:16
振り返る。
とりあえず尾根を西側に巻く感じで下る。
どうでしょう、こんな感じ。
結構伝わると思います。
2020年03月22日 12:18撮影 by  KYV42, KYOCERA
4
3/22 12:18
どうでしょう、こんな感じ。
結構伝わると思います。
錐山を振り返る。
2020年03月22日 12:22撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:22
錐山を振り返る。
危険箇所はクリアした。
2020年03月22日 12:23撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:23
危険箇所はクリアした。
そして大峠に着く。
小休止する。
2020年03月22日 12:24撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:24
そして大峠に着く。
小休止する。
大峠を過ぎると容赦ない急坂登りになる。
キレットのスリルから地獄の登り返し。
2020年03月22日 12:27撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:27
大峠を過ぎると容赦ない急坂登りになる。
キレットのスリルから地獄の登り返し。
登りきった。
名もないピークだった。
2020年03月22日 12:31撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:31
登りきった。
名もないピークだった。
その先は痩せ尾根。
2020年03月22日 12:40撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:40
その先は痩せ尾根。
また緩やかな登りになる。
2020年03月22日 12:50撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:50
また緩やかな登りになる。
このピークは相場坂山と言う山名があった。
2020年03月22日 12:55撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:55
このピークは相場坂山と言う山名があった。
林道が見えてきた。
2020年03月22日 12:59撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 12:59
林道が見えてきた。
安楽峠だ。
一緒にいた人とはここでお別れして、先へと進む。
2020年03月22日 13:00撮影 by  KYV42, KYOCERA
2
3/22 13:00
安楽峠だ。
一緒にいた人とはここでお別れして、先へと進む。
安楽峠から北は非常に歩きやすい尾根になった。
2020年03月22日 13:12撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 13:12
安楽峠から北は非常に歩きやすい尾根になった。
まるで公園だ。
そうか、これは東海自然歩道だ。
2020年03月22日 13:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 13:16
まるで公園だ。
そうか、これは東海自然歩道だ。
直ぐに普通の登山道になった。
やっぱりこうじゃないと違和感ある。
2020年03月22日 13:29撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 13:29
直ぐに普通の登山道になった。
やっぱりこうじゃないと違和感ある。
あの先が臼杵岳に違いない。
2020年03月22日 13:34撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 13:34
あの先が臼杵岳に違いない。
臼杵岳山頂。
2020年03月22日 13:41撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 13:41
臼杵岳山頂。
展望岩に向かう。
2020年03月22日 13:45撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 13:45
展望岩に向かう。
展望岩からの景色は素晴らしい。
鈴鹿市街地方面。
2020年03月22日 13:46撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 13:46
展望岩からの景色は素晴らしい。
鈴鹿市街地方面。
仙ヶ岳に野登山
2020年03月22日 13:46撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 13:46
仙ヶ岳に野登山
登ってきた道を戻り、ここを右に折れる。
2020年03月22日 14:16撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 14:16
登ってきた道を戻り、ここを右に折れる。
階段付きの下りなので楽勝かな。
2020年03月22日 14:18撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 14:18
階段付きの下りなので楽勝かな。
と思ったら斜面に崩れており、ロープを頼りとするトラバース。
難易度が上がってた。
2020年03月22日 14:21撮影 by  KYV42, KYOCERA
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3/22 14:21
と思ったら斜面に崩れており、ロープを頼りとするトラバース。
難易度が上がってた。
夏にはヒルがウヨウヨいそうな植林地帯を進む。
2020年03月22日 14:25撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 14:25
夏にはヒルがウヨウヨいそうな植林地帯を進む。
林道になる。
2020年03月22日 14:27撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 14:27
林道になる。
弥生武士器出土の地らしいが、なんの事だかさっぱり分からない。
2020年03月22日 14:29撮影 by  KYV42, KYOCERA
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3/22 14:29
弥生武士器出土の地らしいが、なんの事だかさっぱり分からない。
明るい林道へと化した。
2020年03月22日 14:31撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 14:31
明るい林道へと化した。
害獣柵が見えてきた。
2020年03月22日 14:42撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 14:42
害獣柵が見えてきた。
山女原に出た。
2020年03月22日 14:48撮影 by  KYV42, KYOCERA
1
3/22 14:48
山女原に出た。
これを左に逸れる。
2020年03月22日 14:59撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 14:59
これを左に逸れる。
林道を歩く。
2020年03月22日 15:03撮影 by  KYV42, KYOCERA
3/22 15:03
林道を歩く。
あの先の川にスマホを落とした!
なので写真はここまで
2020年03月22日 15:10撮影 by  KYV42, KYOCERA
2
3/22 15:10
あの先の川にスマホを落とした!
なので写真はここまで
撮影機器:

感想

いよいよこのルートを実行する日がやってきた。
鈴鹿山地で1番低く、そして1番危険なエリアと称される場所だ。

天候は微妙なところで午後に北から下がってくるにわか雨があるかも知れないが、ここなら綿向山と雨乞岳がガードしてくれるはずだ。

鈴鹿峠に着いたのは9時だ。
駐車する車がありその隣に俺も停めさせてもらった。
目的は一緒で気の優しそうな人だったので同行することになった。

本来ならば峠からの登山なんて邪道だと思っているが、この先の事を考えたら拘ってられない。
鈴鹿峠は久しぶりに訪れた。
もう5年以上前だろうか?
関宿から東海道を歩いてここに着き、それから南の尾根を南端まで歩いて柘植に降りきったものだ。

今回は鈴鹿峠の北を攻めるので早速向かう。
いかにも東海自然歩道っぽい整備で歩きやすい。
自然歩道が別れてから登りに入り、登りきれば三子山3峰、2峰、1峰と小刻みなアップダウンでテンポよく踏破していった。

三子山1峰からは難関が潜む四方草山が拝められるが、山容を見る限りでは危険箇所があるようには思えない。
とりあえず進んでいくと、尾根は急に東に振ったりする。

とある場所から急に尾根の雰囲気が変わり、鈴鹿っぽい風化したザレた痩せ尾根へと変化し、キレットが出てきた。
見た目は大したことないように見えるが、ストンと落ちていてロープのないザレたキレットなので、それなりに危ないところだ。

キレットをやり過ごしたら四方草山の直下に入る。
四方草山南峰に登り切ると展望の良い場所で、綿向山、雨乞岳、南を向けば錫杖が岳や経ヶ峰など見渡せた。
北峰に向かうコルは同じ山なのになんと痩せ尾根という。
その北峰が四方草山の山頂だ。
四方を木に覆われ展望が無い、正に四方草山と言うわけだ。

先に進むと痩せ尾根も多くなる。
霧ヶ岳手前で尾根は西に折れる。
そこからの景色もなかなかのもので、西山、綿向山、雨乞岳、更に仙ヶ岳、鎌ヶ岳までもが望める。
その分岐から霧ヶ岳はすぐだが、鬱蒼とした樹林の中の残念なピークだった。
分岐は気持ちが良いので中休止しておにぎりを食べた。

分岐からは容赦なく標高を落とす急坂下りだ。
そこからまた登り錐山に到着。
さっきまで登っていた霧ヶ岳と四方草山を拝める事が出来る。

そしてここから先が鈴鹿山地で最も危険な例のキレットの入口となる。
近づくにつれてザレた下りになり、更に痩せ尾根になると突如現れた。
変わりのないザレた急坂での岩の痩せ尾根で、東側は完全に切れ落ちてて、足を踏み外して滑落すればジ・エンドだ。
かと言ってロープがある訳でも無ければ掴むための木の枝すらない。
その痩せ尾根を見つめてたら、唯一西から捲るルートを描けたのでそこを下ったらなんとかなったが、キレット通過時も緊張は半端なかった。

キレットを通過して大峠までたどり着いてホッとしたのも束の間、今度は鬼のような勾配での登りだ。
登りきれば、樹林に覆われたただの名のないピークだった。

その先は緩やかに下りながら安楽峠に辿り着けた。
ここで一緒に同行してくれた人とは別れる。
同じような経験話をしたりして、意気投合出来た人なので、楽しかったし感謝してます。

安楽峠を北に歩くと、さっきまでの痩せ尾根、キレットが連続した尾根が嘘のように緩やかで安全に歩ける道となる。
臼杵岳までは呆気なかった。

臼杵岳山頂でもいい景色だが、展望岩に行ってみるとこの山行1番の景色が拝められた。
仙ヶ岳と野登山の仙鶏尾根、新名神高速道路、錫杖が岳、経ヶ峰といつまでもここに居たい、そんな場所だった。

来た道を戻り、かもしか高原というところから西に逸れるショートカットルートがあるのでそこを下る。
公園みたいな階段下りだったので、心配は皆無だったがなんと斜面で歩道の柵ごと崩落してる箇所があり、ロープで横ばいしながらトラバースする、難易度の差が激しい。

なんとか林道に下りきり、やがて山女原に辿り着き、今度は鈴鹿峠に戻らなければならない。
林道で橋から沢の写真を撮るときに事件はおきた。
手を滑らせてスマホが10m以上下の沢に落ちてしまったのだ。
当然スマホは取れない場所まで流され、仮に取れたとしても助からないだろうと思い、全てを諦めて鈴鹿峠を目指す。

スマホが無いので時間も分からず歩く。
三子山分岐までの登りは急いでいたのもあったせいか、登りきった時には大汗をかいていた。
急ぎ足でなんとか16時半には駐車場に戻る事ができ、その足で水口のauショップに駆け込んだ。

当然今まで撮ってきた写真は全てオシャカどころか、電話帳やラインから全てを失う大惨事だった。
それでもこうしてレコ出来たのは、ヤマレコだからだ。
撮った写真はちゃんとヤマレコで保存されてあったので凄く助かった。

色んなドラマがあり過ぎて長文になり過ぎてしまい、このレコを書くのに膨大な時間を費やしてしまった。

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