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Yamareco

記録ID: 2309690
全員に公開
沢登り
大雪山

【過去レコ】クワウンナイ川からトムラウシ

1993年07月24日(土) 〜 1993年07月26日(月)
 - 拍手
i-tomo その他1人
GPS
56:00
距離
35.4km
登り
2,032m
下り
2,019m

コースタイム

1日目
山行
9:30
休憩
0:00
合計
9:30
5:40
570
スタート地点
15:10
宿泊地
2日目
山行
11:40
休憩
0:00
合計
11:40
5:30
480
宿泊地
13:30
13:30
40
14:10
14:10
180
17:10
17:10
0
17:10
宿泊地
3日目
山行
7:30
休憩
0:00
合計
7:30
6:00
420
スタート地点
13:00
13:00
30
13:30
ゴール地点
天候 大体晴れ
アクセス
利用交通機関:
自家用車
滝の瀬13丁
延々と続く滑
2020年04月21日 19:17撮影 by  EPSON EP-879A Series,
5
4/21 19:17
延々と続く滑
こんなところ他に見た事ない
2020年04月22日 18:41撮影 by  EPSON EP-879A Series,
3
4/22 18:41
こんなところ他に見た事ない
たどり着いた源頭
2020年04月21日 19:23撮影 by  EP-879A Series, EPSON
5
4/21 19:23
たどり着いた源頭
ひさご沼
2020年04月21日 19:28撮影 by  EPSON EP-879A Series,
5
4/21 19:28
ひさご沼
アーベン
2020年04月21日 19:36撮影 by  EPSON EP-879A Series,
11
4/21 19:36
アーベン
2020年04月21日 19:23撮影 by  EP-879A Series, EPSON
1
4/21 19:23

装備

個人装備
Tシャツ 長袖インナー ズボン 靴下 雨具 着替え ザック 行動食 非常食 調理用食材 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 保険証 時計 タオル ナイフ カメラ ヘルメット カラビナ ロープスリング 渓流シューズ テント シュラフ マット

感想

過去レコ クワウンナイです。
ログは手入力なのでアバウトです。あしからず。
コースタイムはメモっていたので大体合っていると思います。
当時はほとんどリバーサルフィルムで写真を撮っていたので、プリントがなくて写真が少ないです。
リバーサルをプリントしてからレコを作ろうと思ったら、新型コロナウィルスの影響でキタムラも5月6日まで休みになってしまい、このままレコを作る事にしました。
過去レコについては最新情報は何もないし、作っていても正直テンションも上がらないし、僕自身レコをあげていいのか懐疑的に感じるけど、今の現状を考えたらそれも面白いかもしれないなと思い、一つ作ってみようかと思いました。
テンションがあがらない分、あまり伝わるものはないと思います。
自分用の記録として割り切って載せます。

1日目
天人峡の公共駐車場に車を停め出発。
クワウンナイ川は夏でも水量が多く、腰までの渡渉が数多くある。
腰以上の深さになると体が持っていかれるので、何箇所かザイルを使い、一人がビレーをして渡渉した。
いい加減渡渉にうんざりした頃ようやくカウン沢出会いに到着。
そこではおじさん一人のんびりと釣りをしていた。
見るとヤマメをたくさん釣っていた。
僕たちはカウン沢出会いまで約10時間かかっていたけど、おじさんは7時間くらいで着いたようで、巻道をうまく見つけられるかどうかでかなり差が出るようだ。
カウン沢出合いのテン場はテントが三張くらいのスペースで、あまり広くはないけど、この沢自体広い河原はないので貴重なテン場なのである。
その夜はそのおじさんと三人で焚き火をして色んな話を聞いた。
焚き火では枝に刺した魚を焼き、ウィスキーもご馳走になった。
それはまるでBe-Palに出る写真のようなだった。笑

2日目
今日も一日ここで釣りをするというおじさんに別れを告げ、いよいよ滝の瀬13丁に入る。
テン場から少し先の魚止めの滝を超えると延々と滑が続く滝の瀬13丁だ。
ずっと思っていたそこのイメージは普通の滑滝歩きなんだけど、実際の滑は緑色の厚い苔が河床に着いていて、まるで海藻の上を歩いて行くようだった。
苔は滑りやすく、サクサクと歩くというより慎重に歩を進めていくという感じだった。
でもこの滑滝はやはり感嘆の声が出るほど素晴らしい、誰でも歓声をあげるだろう。
特に光が当たった滑はうっとりするほど美しく、壮大でしかも長い。
銀杏が原から流れている大滝を右に見てしばらく行くとオーバーハングの滝がある。
巻道はすぐわかるので問題はなかったけど、滝の上では踏み跡と獣道が錯綜していて少し迷った。
オーバーハングの滝を越えると沢も小さくなり、緊張していた気持ちもおさまり小沢をのんびりと歩くだけになる。
そのうちトムラウシの縦走路に出て、後は登山道を行くだけ。
トムラウシまで行き、すぐ引き返してその日はひさご沼でテン泊。

3日目
最終日で憶えているのは、化雲岳に続く雪渓がガチガチで怖かった事と、ポン化雲あたりでナキウサギがのんびり日向ぼっこしていた事くらい。
のんびり歩いてもお昼過ぎには天人峡に着いたので、時間的にはちょうどいい感じだったのだろう。

最後に
この3日間で一番のインパクトは1日目と2日目だろう。
トムラウシの山頂には申し訳ないけど、カウン沢出合いのおじさんと、滝の瀬13丁以外はあまり記憶にないくらい。
おじさんはクワウンナイ川の神様のような人で、何度も何度も来ているらしい。
来ると1週間くらい釣りをしながら過ごしているという。
一度大雨が降り、クワウンナイ川が濁流の状況になり、進むのも戻るのも出来なくなり、丸太を抱えて沢を下ったという。流されても丸太が石や岩で体を止めてくれるという話だった。
住んでいるのが札幌の西区で、冬はザックに石を詰めて三角山でトレーニングをしていると言っていた。
あのおじさんはお元気だろうか、会えるならぜひまたお会いしたい。
クワウンナイ川は何人も遭難して亡くなった方も少なくない。
今は規制が厳しくなり、届出を出した上で1日の人数を決められたりして簡単に行けないところになった。
いつかまた行きたいと思いながら年月だけが過ぎていく。

山は逃げないというけど、そうじゃないと思う。
自分でチャンスを作り、そのチャンスを逃さないようにしないと逃げてしまう。
計画を立てそれを実行するために力を注ぐことは、行きたい山にいくための最低限の事なんだろうと思う。
でも出来る事をやっても今回のように考えもしなかった事が起きるが現実の世界。
山に行けても進退を決断しなきゃならない時がある。
どんな時でも一歩立ち止まって考えてみる事が必要だと思うし、今がその時かもしれない。

久しぶりに昔の山行を思い出すと同時にそんな事を色々考えてしまう。

みなさん頑張りましょう!

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