トムラウシ山 カムイサンケナイ川源頭の斜面をすべる

2024年02月24日(土) [日帰り]

• GPS: 08:11
• 距離: 20.6km
• 登り: 1,510m
• 下り: 1,496m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:50
• 休憩: 0:21
• 合計: 8:11

4:42 トムラウシ温泉登山口
9:53 10:14 トムラウシ山
12:53 12:53 トムラウシ温泉登山口
12:53 ゴール地点

00:00 起床
00:30 家を出る
04:15 登山口到着
04:40 スタート
09:50 トムラウシ山の山頂
12:50 下山
14:30 東大雪荘出発
18:20 帰宅

天候

晴れ、-18℃、強風
山頂部は曇ったり晴れたり

アクセス

利用交通機関：

自家用車

札幌市から車を使い、道東道の高速道路に乗って4時間。遠い、、、。
札幌はドカ雪、道東は雪が無くて乾いてた。

コース状況／危険箇所等

・最初の沢のスノーブリッヂは若干心細くなっていた。

・カムイサンケナイ川源頭の斜面はco.1500スタートで、徐々に標高を上げてくと前トム平上に出る。

・前トム平から上は強風デスゾーンです。雪もカリカリ。岩も出てる。

・山頂付近は岩が凍結してる。アイゼンを効かせて歩く。

・山頂からは素晴らしい景色が見える。

その他周辺情報

風呂は東大雪。日帰り1,000円。スチームサウナが殺人的に熱くて、入ってた人たちも唸り声を上げていた。僕も入ってたけど、蒸されすぎて饅頭の気持ちになれた。

写真

2/24 3:58

−18℃、痺れる寒さだ

2/24 4:45

行くぞ！

2/24 5:01

先行者のトレースは完璧

2/24 5:42

明るくなってきた

2/24 6:11

冬尾根で明るくなってきた

2/24 6:17

ニペソツ山がとても綺麗

2/24 6:20

十勝岳連峰方面はモルゲンだ

2/24 6:21

日高山脈もモルってきた

2/24 6:22

冬尾根はカチカチでウェービー

2/24 6:31

6:31、ニペソツ山からの日の出、美しい

2/24 6:35

辺りもモルゲン

2/24 6:37

光り輝く黄金の道

2/24 6:46

十勝岳連峰がとても綺麗

2/24 7:07

シロさんのアドバイスを元にco.1500ぐらいからトラバース開始

2/24 7:16

高まる期待

2/24 7:23

ずっトラだよ（ずっとトラバースだよ）

2/24 7:36

ところどころヤビーところがあった

2/24 7:41

ドン！カムイサンケナイ川源頭の大斜面、北海道の宝！

2/24 7:42

吸い込まれそう（滑りたい）

2/24 7:44

上の方面もツルツル（滑りたい）

2/24 8:05

前トム平の上を目指しずっトラ

2/24 8:11

ずっトラのトレースが見える

2/24 8:19

いつかこの斜面をトップから落としてみたいという目標ができた

2/24 8:19

トラバース完了！

2/24 8:22

ザ・大斜面

2/24 8:22

いきなり現れた登山者。山頂で一緒になった方だ。泊まっていた猛者。

2/24 8:23

前トム平に降りる方々も泊まっていたらしい。

2/24 8:29

圧巻トムラウシ山の山頂。なんと美しい。

2/24 8:31

雪付きが良い場所を選んで歩くけど、岩がゴリゴリしてた。

2/24 8:37

なんと左からガスが湧いてきた。

2/24 9:05

スキーデポ地。待っててくれ。

2/24 9:12

コイツで登る！

2/24 9:21

かなりでかい岩も凍結している。異世界感がすごい。

2/24 9:41

ピークまであと少し

2/24 9:46

異世界

2/24 9:55

トムラウシ山の山頂に到着。先行者に撮っていただく。

2/24 10:05

伸びた氷の塊をみると環境の過酷さを伺えるな

2/24 10:13

凍てつく山頂部

2/24 10:13

大雪山方面がチラ見え

2/24 10:14

東側ピークも絶賛凍結中

2/24 10:19

雲が取れるとすごい景色でビックリ

2/24 10:43

降りてきた、トムラウシ公園付近の奇岩たち

2/24 11:05

最後に振り返るとスッキリ晴れていた！また来るぞ！！

2/24 11:35

誘惑に負けてカムイサンケナイ源頭の斜面を滑ってみた→薄パウで最高すぎた！

2/24 11:44

今度来る時はこの大斜面を滑る！

2/24 12:02

ニペソツ山はキレキレ

2/24 12:04

安全地帯にて東大雪の御三家である、石狩岳、ニペソツ山、ウペペサンケ山を見ながら休憩。

2/24 12:11

ニペソツ山のエグい斜面。落ちたら巨大な滑り台となりかなりヤバいな。

2/24 12:41

帰りのスノーブリッジもまだ安定している

2/24 12:44

モコモコが動物に見える

2/24 14:26

下山後はココ東大雪荘。スチームサウナが超熱くて蒸し焼きの饅頭になるところだった。

各心部のトラバースはシロさんのアドバイスもあり楽々でした。あざっす。

撮影機器：

OM-D E-M1 Mark II ボディ オリンパス

iPhone 13 Pro 256GB SIMフリー Apple

感想

I_am_Ryo

天予報よし。予定に空きあり。温めていた計画であるトムラウシ山を実行に移す時が来た。前回はアオフクロウさんとトトさんときた時はガスガスだったから、あの素晴らしいと言われる景色を見ておきたかった。情報はシークさん、パクさんの情報がとても鮮度が高くて参考になりました。ありがとうございました。

04:40スタート。-18℃とはかなり寒い。テムレスを貫通してくる寒さだ。意味のない大きな動きを取り入れて体を震わせる。前日のトレースが残ってる。渡渉点もバッチリで上りのキックターンもエレガントだ。ありがとうございました。ただ、平坦な森では1009mのポコを回避するべくトレースを外れ右寄りに進んだ。

風で叩かれてカチカチになっている細尾根に乗り上げると東空が明るい。しばらくすると二ペソツ山の山頂部からの日が出てきた。あら美しいじゃないの。周囲が真っ赤に染まりだす。

核心部のカムイサンケナイ源頭部の攻略法はシロさんから聞いていた。1,400沢型手前でクトーを装着しトラバース開始。大斜面は1500ぐらいを維持してトラバースするのが雪が柔らかくて良い。前トム平付近のトップは硬い。まさにその通りだった。さすがです。プロですね。その大斜面は風で飛ばされたフカフカの雪が溜まっていたので生唾を飲み込んだ。

前トム平付近まで上がってくると左から人が現れた。めちゃビックリ。後ほど山頂で会話すると、中腹で雪道掘って泊まっていて、冬尾根を歩いてきたそうな。こんなに寒いのに。猛者ですね。

稜線に上がるとドン！と見えるトムラウシ山の山頂部がとても白くて美しい。これが見たかったんだ。しっかしトムラウシ公園からは爆風極寒地獄。急速冷凍されマジで凍えた。長居できん。冷凍食品になっちゃうよ。山頂の取り付きまで来るとガスってきた。マジか・・・。でも希望は見える。アイゼンに換装してガシガシと登りまくる。でかい岩にこびり付いているエビの尻尾が大きすぎてもうスケールがわからん。

力を振り絞りやっとのことで山頂に到着。ちょっと青空が出ている。先に登頂していた猛者とお互い写真を撮り合った。待っていたら青空が見え出した。少しの時間だけだったけど周囲の景色も見ることができた。感無量。あまりの美しさに涙が出てくる。

さて下山。デポしたスキーを回収して岩がないところまでアイゼンで歩いて滑走スタート。前トム平付近はカリっていて緊張した。大斜面までくると柔らかくなってきた。下を見ると良質な雪が溜まっている。これは！山スキーヤーなら行くしかない！！ほんの数ターン滑走すると気持ちよかった。ただ失った標高分、辛い労働が待っていた。日射もありまなら暑かった。その後は快適に冬尾根と森を滑ってゴール。さすがは山スキーで帰りは早い。

カチカチになった体を温泉でほぐす。スチームサウナが強烈に熱く、蒸し饅頭にされるかと思った。十分に休憩してから帰路につく。道東は晴れて全然雪がないのに、札幌付近は大雪だった。雪かきは大変だけど、札幌周辺はシーズンが長くなりそうで嬉しい。

まだ指先がジンジンする。軽微な凍傷だろうか。様子を観察する。

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前回はアオさんとトトさんと行った時はガスっていて強風だった。何も見えなく寒くてへこたれそうな時に、笑いを提供してくれ、登山技術を教えてくれたトトさんには本当に感謝です。