トムラウシ山 紅葉とナキウサギに会いに
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.9km
- 登り
- 1,497m
- 下り
- 1,481m
コースタイム
06:33 カムイ天井
07:57 コマドリ沢分岐
08:38 前トム平
09:08 トムラウシ公園
09:46 十勝岳分岐
10:14 トムラウシ山頂
10:59 十勝岳分岐
11:34 トムラウシ公園
12:06 前トム平
13:06 コマドリ沢分岐
13:58 カムイ天井
14:41 短縮コース登山口
天候 | くもり |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ぬかるみ、岩石が多く歩きやすい箇所は少ない。 |
写真
感想
仕事のついでに三度北海道の山に。夏に行った大雪山が紅葉ピークとTVニュースあったが、天気が少し良さそうなトムラウシに行ってきた。前日、帯広駅前よりレンタカーを借りて、食料を買い込み、トムラウシ短縮ルート登山口まで移動し車中泊。人里から20〜30kmくらい離れたところからさらに未舗装道路が20km以上続く。途中からカーナビには登録されていない狭い道に入る。ところどころ凹凸や尖がった石や岩でパンクしそうだ。途中までは早いが未舗装部分だけで1時間位かかったと思う。
夜間登山口に移動中、キツネ7匹、鹿4匹、熊2匹に遭遇。キツネと熊は車が近付くと逃げるが、鹿は逃げてくれないのでソロソロと徐行運転しないといけない。熊はヒグマだと思われるが、走るのが想像以上に早く、追われたら人間に勝ち目はない。登山口の近くで2匹いたということは、登山中にいつ遭遇してもおかしくない。
短縮駐車場には夜10時頃到着。駐車中の車は予想に反して1台もない。深い闇と静寂。近くでシカが警戒して鳴いている。いつもは2時か3時くらいまで起きているので、こんなに早くは寝付けない。他の登山者がいれば、お話しでもできるのだが。熊もウロウロしているから車からは出ない方がよい。することがないので一人寂しく読書をする。司馬遼太郎の分厚い本を持ってきて良かった。コンパクトカーは狭くて寝苦しい、オマケに気温も低く(おそらく0℃近いと思う)ツェルトをかぶって寝ていたが寒くてよく眠れない。途中でエンジンを掛け、暖房を入れ少しだけ睡眠が取れる。朝5時20分頃起床。寝ている間に車が2台止まっている。6時前に出発。出発前にもう1台到着、結局この日の登山車は4台のみのようだ。
携帯は登山口から通じない(カムイ天上では使えるらしいが試してはいない)。遭難したら生きて帰ってこられないくらい深い山。そこがまた良いところでもある。登山者は非常に少ない。出会ったのは5名。百名山を目指していない限り九州から登りに来る人はいないだろうと思われる。
登山道は岩石が非常に多い。つまずき、踏み外し、ぐらつく岩もあり集中力とバランス感覚を必要とする。紅葉は噂にたがわぬみごとなもので、これまで経験した中で一番美しい紅葉だった。ナキウサギは鳴声はするけれどなかなか見つからない。風体は耳が短くネズミに近い。動きもネズミのようにチョロチョロとすばしっこく、警戒心も強いのですぐ逃げてしまい、カメラに収めるのが難しい。冬場の豪雪のなかではどうしているのだろうと調べてみると、干し草をこしらえ、それを巣穴ため込んで冬眠せずに過ごすらしい。数ヶ月も、おそらく暗闇のなかで過ごすとは驚きだ。
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