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Yamareco

記録ID: 2318330
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無雪期ピークハント/縦走
白山

野谷荘司山(過去レコです)。

2007年09月09日(日) [日帰り]
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onisan その他1人
GPS
--:--
距離
6.8km
登り
625m
下り
606m
天候 曇り。
過去天気図(気象庁) 2007年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
 東海環状道荘川ICで高速道路を降り、白山スーパー林道へ。
コース状況/
危険箇所等
 それなりに危険個所があります。
まずは三方岩岳へ。
2007年09月09日 09:22撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/9 9:22
まずは三方岩岳へ。
記念に。
2007年09月09日 11:57撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
3
9/9 11:57
記念に。
2007年09月09日 12:55撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
1
9/9 12:55
2007年09月09日 13:09撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/9 13:09
2007年09月09日 14:06撮影 by  u780,S780 , OLYMPUS IMAGING CORP.
2
9/9 14:06
撮影機器:

感想

 2007年9月9日、野谷荘司山(のだにしょうじやま)に登ることにした。天気予報は晴れのち曇りということであったが、出発する朝6時には小雨が降っており、今日はカッパを着ることになるだろうとあきらめた。荘川ICで高速道路をおり、道の駅で昼飯用のオムスビを買おうとするも売っていない。白川郷で昼飯を買おうとするもお土産しかなく、今日の昼飯はもう無しかとあきらめかけた頃、白山スーパー林道入り口近くでコンビニを発見。オムスビ2個を買い求め、まずはひと安心。スーパー林道を走る頃には青空も広がってきた。三方岩の駐車場で仕度をし、9時20分に駐車場を出発。三方岩岳には以前登ったことがあり、何の労力も要せずあっという間に頂上に着いたという印象であったが、9月とは言えまだ真夏の暑さが残っている中では、直に汗が吹き出てきて急登が堪える。勾配が揺るやかになり間もなく頂上に到着。ちかくの山は見えるが北アルプスはかすんで見えず、白山も雲の中に隠れてしまっている。おばさんが寄ってきてボールペンを呉れ、白山の自然保護活動でキャンペーンをしているとの事である。「三方岩岳」と記された柱をバックに記念撮影、おばさんの仲間のおじさんにシャッターを押して貰う。「これから野谷荘司に行くのだが危険なところはありますか?」と聞くと、「そこそこ危険なところがあるが、片方が切れているだけだからそれ程でもない」と答える。さっさと給水を済ませ、出発。さて、今いた所が三方岩岳と思っていたがさにあらず。帰ってから調べて見ると、三方岩岳は加賀岩、飛騨岩、越中岩の三つの岩峰からなる山ということで、今いたところは越中岩の頂上のようである。そして少し向こうに小さなピークがあり、これが加賀岩だろう。加賀岩を下ると道が二股に分かれ、左手の道は目の前のピークの裾を廻って下り、右手の道はピークに向かっている。標識の柱には「野谷荘司山→」としか書かれていない。右手の道に入りしばらく行くと登りとなり、登りはしんどいからと引き返し、いずれ同じ所で合流するのだろうと勝手に決め、下りの道に入る。しばらく下ると上の方から声がかかり、「野谷荘司はこっちだよ! そちらは馬狩へ下ってしまうよ」と、先ほどのおじさんが居て教えてくれる。一応お礼を云い、悔し紛れに「ちゃんと標識を立てなくちゃ!」と云うと、おじさんも了解してくれたようだ。分岐点まで引き返し再び先程のピークに登る道に入る。後で知ったことであるがこのピークが飛騨岩で、急な坂には丸太の土留めの階段がついているが、一つ一つの段差が高くヨイショと足を持ち上げる。岐阜県と石川県境の稜線歩きで気楽に歩くつもりであったが、いきなりのカウンターパンチである。飛騨岩からの下りは、倒木を跨いだり、木の根っ子に足を滑らせないよう注意しながら慎重を要する。これが終わると再び段差の高い階段となり、膝を痛めないようにゆっくりと下る。左手、岐阜県側の山肌は崩壊し、はるか下の谷底まで落ち込んでいる。滑り落ちたら一巻の終わりである。石川県側は緑に覆われ安全そうなので、そちら側をソロリソロリと渡る。も一つ、馬狩荘司山(まがりしょうじやま)と思われるピークに登ると、前方に、多分これが野谷荘司山だろう、おだやかな山が見える。馬狩荘司山を下り、日当たりの良い稜線を歩く。ブヨの大群がまとわりついて来る。道は左に向かい、目指す野谷荘司山は右手に遠ざかって行く。岐阜県側、下の方に集落が見え、ダム湖がエメラルド色に光っている。三方岩岳で会ったおばさんが、もうこれ以上進むのは止めたようで、おじさんの帰りを待っている。おばさんに、「あかあたまやま(赤頭山)はどれか」と尋ねると、「あかずやま」と云って緑の山を指差す。「赤くない」と云うと、「向こう側から見ると赤いんだ」と答える。稜線を登るも赤頭山の頂上らしき所は無く、向こうからおじさんが帰って来るのに出会う。「頂上まであと少しだが、急だよ」と教えてくれる。急な稜線を登り切り、道が平坦になると道端に一組の男女が坐って食事をしている。そしてその傍らに三角点、「野谷荘司1797.3m」と書かれた小さな標識もあり、ここが頂上であることがわかる。丁度12時で、駐車場から2時間40分の道のり、登山口にあった案内のコースタイムより30分余計にかかっていた。標識と並んで記念撮影し、少し下ったところの道に座り込み、道を占拠してランチタイムとする。食事を終わって、さてどうしようか?標識には「→三方岩岳2.6km ←妙法山3.2km」とあり、妙法山まではまだまだ遠そうである。明るかった空は雲に覆われ、谷底からガスが這い上がって一瞬のうちに怪しい空気が漂いはじめた。雨ならまだ良いが、雷さんでも来た日にはえらい事だと頂上を退散、帰ることにする。谷はガスに埋め尽くされ、何も見えなくなってしまっている稜線を下る。赤頭山を下る頃には明るさを取り戻し、集落の姿も見えるほどに天候は回復。馬狩荘司山、飛騨岩の登りはきつい。行きと同じ程度の時間と体力を使い、三方岩岳に戻りついてベンチに坐って休んでいると、おじさん一人が猛烈な勢いで走って登ってきた。そして早口で、カメラを駐車場に忘れてきたので取りに行って戻ってきた、どこから来たのか? 自分は長野から来た、三百名山を始めた、趣味でサクランボを作っている、毎年6月の第2日曜の11時に飯綱山でサクランボを配っているので来い、自分の名前は一度聞いたら忘れない、長野の松本というんだハハハハ。しばし一人で盛りあがった後、ダブルストックで駆け下りて行った。ダケカンバ、コメツガ、シラビソの林の中を下り、振り返って見上げれば、岩肌も露わな三方岩岳がそそり立っている。この山の頂上にいる時に感じるおだやかさとは、全く違った印象の眺めである。雨にも雷にも会わず、無事三方岩駐車場に帰り着いた。
 平瀬の新装なった大白川温泉で汗を流した。首筋を洗うとヒリヒリとしみた所を見ると、今日は結構良い天気だったのだろう。岐阜は土砂降りの大雨であった。

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