平成23年3月26日 矢筈山(1848) 石堂山(1636)
- GPS
- 08:26
- 距離
- 19.0km
- 登り
- 1,196m
- 下り
- 1,195m
コースタイム
- 山行
- 7:17
- 休憩
- 1:09
- 合計
- 8:26
【記録】
深淵 駐車地点 7:20 --- 営林小屋 7:54 --- 落合峠 (9:37-9:50) --- 矢筈山 (12:18-12:47) --- 石堂山 (13:42-14:11) --- 林道 15:12 --- 営林小屋 15:18 --- 深淵 駐車地点 15:46
天候 | 曇り 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
【山頂】
矢筈山 山頂 「マイナス7.4度 1-2m 北風 雪 何も見えず。新雪が積もる。」
石堂山 山頂 「マイナス5.1度 西風 1-2m 曇り 陽がさして 矢筈山 天狗塚まで見える。新雪で 真っ白」
【夏道 トラバース】
案の定 一歩踏み出すと 堅雪の上の新雪に 亀裂が一気に広がり 雪崩誘発。
夏道 トラバースは 危ない。 少し戻って 固い雪面を 上に登り 矢筈 第二峰 経由。
平成23年3月26日 落合峠 矢筈山(1848) 石堂山(1636)
https://blog.goo.ne.jp/shumiyama/e/a8ceaa182f59dfc793847e9faf76da49
【雪崩遭遇】
季節はもう 3月下旬。 例年の この時期にくらべ 2011年は雪が多く残っていたのに、雪も締まっているからと、迂闊にも判断。
夏道の トラバースコースをとってしまった。
積雪期は いつも意識して尾根通りのコースをとっているのだが 3月下旬という 先入観が判断の根底にあった。
途中 雪面から 例年より すこし 季節が違うなと暗示的な 違和感を感じとってはいたが もう少しで 鞍部へ という気持ちのほうが 先に立って 前へ前へ 進んでしまった。
そのとき 一歩 踏み出すと共に 突然 大きな雪面全体が 一気に 亀の子状に破れて 動きだし 雪面が滑りだした。
やばい!
はじめ 畳四帖半くらいが 瞬時に 10m四方 20m四方と どんどん広がって 瞬く間に さらに 大きく どんどん 亀の子のキレツが 広い雪面いっぱいに ひろがって動いていく。
一瞬 スローモーションのような 割れと 雪面の動きに 体勢は崩れながらも 必死に 端部に逃げようとするが、 はやい雪面の流れのなかでは どうしようもない。
なんとか 主流の流れに だけは まき込まれないようと 立て直し 必死に逃げようとする。
このあいだ 時間としては ほんの数秒だったろうが ずいぶん長く感じた。
止まってくれ。
さいわい 端部の ほうだったので 流された距離も少なくてすみ 埋没せず 怪我もなく ことなきをえて 雪崩は 止まった。
雪崩の主流の中に まき込まれたら さらに はるか下まで流されてしまうところだった。
助かった。
本当に危ない。
すぐに引き返し 矢筈山 第二峰経由に切り替えて 矢筈本峰へ向かった。
http://shumiyama.blogspot.com/2012/03/blog-post_1759.html
【過去大丈夫の 先入観】
2009年2月21日 落合峠から矢筈山へ 矢筈山第二峰は 夏道のトラバースルートを 何事もなく 通過していた。
だが 2年後 同じトラバースルートで 雪崩に遭遇し 流されてしまった。
山では 過去の成功体験ほど 怖いものはない。
自然の奥深さを 人が すべて 知り尽くせないだけなのに
何度かの成功体験で 人間が得意満面の有頂天になっているだけなのかもしれない。
【教訓】
「良い判断は経験から 経験は悪い判断から得られる」
http://shumiyama.blogspot.com/2012/03/blog-post_1759.html
”僕は16歳の時、ほとんど何も考えずに、高い雪庇から飛び下りたり、険しいクーロワールに飛び込んだりした。今は、ロープを装着せずには、雪庇の先端に近づくことさえあり得ない。年齢と責任が増し、僕は注意深くなったが、それはバリー・ルバルトナーの言葉を借りれば「良い判断は経験から、経験は悪い判断から得られる」からである。”
『雪崩リスクマネジメント』Bruce Tremper著 日本雪崩ネットワーク訳
山と溪谷社 2004年12月1日
【写真】
https://www.flickr.com/photos/shumiyama/albums/72157644266149242
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