裏妙義・入山川裏谷急沢アイスクライミング

1995年02月12日(日) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 2.9km
• 登り: 636m
• 下り: 645m

コースタイム

日帰り

• 山行: 6:10
• 休憩: 1:00
• 合計: 7:10

8:50 裏谷急沢出合
11:20 11:50 F4上
12:10 F6・20m大滝上
14:00 14:30 谷急山
16:00 裏谷急沢出合

天候

晴れのち曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

写真

前夜10時30分、横川駅。上信越自動車道が開通したおかげで、集合場所の新座駅前からわずか1時間半後には、横川駅に着いてしまいました。横川駅は、夜も駅員さんがいて、寝ようとするといい顔はされず、Aさんの交渉も実らず結局リタイヤ。隣の西松井田駅へ。0時30分、西松井田駅。静かな橋上の駅で仮泊。

8時00分、裏谷急沢出合付近。上流側に少し行った所に3台分の駐車スペースがあったので、そこに車を置きました。

出合に凍った滝が見えています。植えたばかりの杉の植林の斜面を下り、対岸に向かいます。

アイゼンをつけ、入渓します。目の前の滝を登ります。傾斜は緩いです。送電線をくぐるとナメが続きます。

F2。結果的には、ここが一番楽しい場所でした。KさんリードでHさん、Aさんの3人が先に。そのあとTさんに続いて取り付きました。途中、スナーグ2本を打ち込んで支点を取る練習をしました。

（どこを登ろうとしているのか？）

F4のやさしい小さな氷瀑をいくつか越えると、沢が右にカーブします。ここで30分ほどの休憩をとりました。

振り返れば、高岩の雄岳が、ニョキっと現れました。

氷のナメを登っていくと、左手に柱状節理の岩峰が見えてきます。

そして正面には20m大滝が現れます。全体に氷は少なく、わずかなツララでかろうじて上部と下部がつながっている状態です。ここは左手から高巻くとちょうど落口に出ました。

そこから氷のナメが300mくらい続きます。雪が積もっています。

ナメの上に4mの滝が現れ、ささやかながら最後の楽しい所です。

傾斜は、だんだんきつくなります。しばらくして右手の尾根に上がり、稜線に出ました。

稜線に出て、踏跡を北に辿ると谷急山頂に着きました。丁須ノ頭のトンカチも確認できました。

裏妙義がかたまって見えます。丁須ノ頭に続く裏妙義の稜線をはじめ、とにかく見晴らしはいい所です。浅間山が大きくてきれいでした。

上信越道の向こう側に、高岩の雄岳を見下ろし、うしろに石尊山、桜堂山など見慣れない山を見渡せます。

裏谷急沢右岸側の大岩尾根を下降します。小さな登降を繰り返した後、きれいに”スパッ”と切れ落ちたやせ尾根になりました。文字通り、ナイフリッジ。見事に尾根が垂直に切れていました。

雪が着いているところもあるので緊張します。風が吹いていなくてよかった・・・。「ここが今日の核心部？」なんていう声も聞こえました。柱状節理の岩峰も見おろせました。

裏谷急沢の大滝から上部のナメなどを見ることもできました。この谷は、大きな木はないが、ほぼ広葉樹の谷なので、紅葉はきっときれいなことでしょう。尾根が広くなり、傾斜も緩くなると出合はもうすぐです。裏妙義の沢と尾根に足跡を増やすことができ、満足でした。