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Yamareco

記録ID: 2352996
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積雪期ピークハント/縦走
尾瀬・奥利根

会心の奥利根単独縦走・丹後山〜平ヶ岳〜尾瀬【過去レコ】

1989年04月29日(土) 〜 1989年05月01日(月)
情報量の目安: A
都道府県 群馬県 新潟県
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GPS
--:--
距離
50.4km
登り
3,131m
下り
2,443m
天候 4/29晴れ、4/30晴れ、5/1曇り
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往:上越線六日町駅−(バス)−野中
復:鎌田−(バス)−上越線沼田駅
コース状況/
危険箇所等
残雪期の利根川源流域では歩行の障害となる藪や飲料水の問題はないですが、いったん縦走路に入ると逃げ場がないので入山には十分な天候の見定めが必要です。1989年の春は剱ケ倉山からの下り急斜面に積雪のクラックが生じて通過に危険を感じました。また晴れていれば問題ありませんが平ケ岳頂上付近はなだらかなのでガスって視界が悪いと尾瀬方面へのルートを失う可能性が高いです。1989年の春は尾瀬ケ原から平ケ岳にスキー登山したグループのシュプールが残っていてルート選択の役に立ちました。
その他周辺情報 4/29丹後山避難小屋泊、4/30平ケ岳山頂でツエルト泊。
鳩待峠から戸倉へ笠科川沿いに下っている途中、坤六峠経由で山菜採りに来ていた方の車に拾われ戸倉まで乗せてもらうことができました。
野中のバス停から徒歩で十字峡へ。当時三国川ダムはまだ建設中であった。後方に見えるのは大割山
野中のバス停から徒歩で十字峡へ。当時三国川ダムはまだ建設中であった。後方に見えるのは大割山
カモエダズンネ二合目付近から日向山。この登路は1985年4月の予備調査(丹後山〜中ノ岳)できついことが分かっていたので慌てずに登ることができた
カモエダズンネ二合目付近から日向山。この登路は1985年4月の予備調査(丹後山〜中ノ岳)できついことが分かっていたので慌てずに登ることができた
ジャコノ峰はまだまだ高い
ジャコノ峰はまだまだ高い
後方に阿寺山
ジャコノ峰の奥に丹後山が見えてきた
ジャコノ峰の奥に丹後山が見えてきた
ジャコノ峰から南西の山々
ジャコノ峰から南西の山々
ジャコノ峰から北西の山々
ジャコノ峰から北西の山々
丹後山への稜線上から今回目指す利根川源流域の縦走路
丹後山への稜線上から今回目指す利根川源流域の縦走路
丹後山から巻機山に続く群馬県境の山々
丹後山から巻機山に続く群馬県境の山々
越後三山の中ノ岳とその右奥に越後駒ケ岳
越後三山の中ノ岳とその右奥に越後駒ケ岳
標柱に張り付いたエビのシッポ
標柱に張り付いたエビのシッポ
氷が張り付いた丹後山避難小屋。その左奥に平ケ岳と右奥に尾瀬至仏山
氷が張り付いた丹後山避難小屋。その左奥に平ケ岳と右奥に尾瀬至仏山
丹後山から巻機山への群馬県境縦走路
丹後山から巻機山への群馬県境縦走路
丹後山北面の山々
丹後山北面の山々
大水上山に設置された利根川水源碑
大水上山に設置された利根川水源碑
大水上山を下り藤原山への群馬県境縦走路に入る。ここからは後戻り不能、行くしかない
大水上山を下り藤原山への群馬県境縦走路に入る。ここからは後戻り不能、行くしかない
群馬県境をまたぐ。右足は只見川へ、左足は利根川へ
群馬県境をまたぐ。右足は只見川へ、左足は利根川へ
藤原山頂上にて。背景は荒沢岳
藤原山頂上にて。背景は荒沢岳
藤原山から尾瀬に続く県境縦走路
藤原山から尾瀬に続く県境縦走路
積雪にクラックの生じたにせ藤原山への危険な登路
積雪にクラックの生じたにせ藤原山への危険な登路
にせ藤原山頂上にて
にせ藤原山頂上にて
厳しい稜線が続く平ケ岳への縦走路
厳しい稜線が続く平ケ岳への縦走路
越えてきた県境縦走路を振り返る
越えてきた県境縦走路を振り返る
手前剱ケ倉山の左奥に2072m峰
手前剱ケ倉山の左奥に2072m峰
尾瀬方面の山々
剱ケ倉山頂上から大きなドーム状の平ケ岳
剱ケ倉山頂上から大きなドーム状の平ケ岳
只見線沿線の山々を背景に
只見線沿線の山々を背景に
2072m峰から剱ケ倉山。丹後山に続く足跡が愛おしい
2072m峰から剱ケ倉山。丹後山に続く足跡が愛おしい
14時間の苦闘の末にたどり着いた平ケ岳頂上。尾瀬の燧ケ岳が見えて感動した
14時間の苦闘の末にたどり着いた平ケ岳頂上。尾瀬の燧ケ岳が見えて感動した
平ケ岳から尾瀬への県境縦走路
平ケ岳から尾瀬への県境縦走路
夕闇迫る平ケ岳頂上の雪面に映った自分の長い影。奥に帝釈山の姿が見える
夕闇迫る平ケ岳頂上の雪面に映った自分の長い影。奥に帝釈山の姿が見える
平ケ岳に設営したツェルト。右奥は燧ケ岳
平ケ岳に設営したツェルト。右奥は燧ケ岳
大きな平ケ岳と小さなツェルト。何日か前に尾瀬からのスキー登山者が残していったシュプールは明日のルート探しにとても心強かった
大きな平ケ岳と小さなツェルト。何日か前に尾瀬からのスキー登山者が残していったシュプールは明日のルート探しにとても心強かった
大白沢山からはワル沢に沿って下った
大白沢山からはワル沢に沿って下った
雪の解けたワル沢は渡渉点を見つけにくかった
雪の解けたワル沢は渡渉点を見つけにくかった
ようやくたどり着いた尾瀬ケ原の雪原
ようやくたどり着いた尾瀬ケ原の雪原
山ノ鼻小屋前にて。日焼けを免れたサングラスの跡が痛々しい
山ノ鼻小屋前にて。日焼けを免れたサングラスの跡が痛々しい

装備

個人装備
長袖シャツ 長袖インナー タイツ ニッカーホース 靴下 グローブ 羽毛服 雨具 ゲイター 毛帽子 着替え ザック ザックカバー アイゼン 行動食 調理用食材 飲料 水筒 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 筆記用具 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ ポール テントマット シェラフ

感想

学生山岳部に在籍し5年間を前橋で過ごした私にとって群馬県境を巡る山旅は長年の夢でした。特に一般ルートのない利根川源流域は当時の私にとって資料入手も難しく、その様子を想像しては胸を高ぶらせていました。1985年4月には丹後山〜中ノ岳を歩き、カモエダズンネの登りや丹後山避難小屋の様子、大水上山から平ケ岳に続く県境稜線の雪の状態などを予備調査しました。そして4年後の4月、安定した天候にも恵まれついに単独での縦走を実現することができました。半世紀以上に渡る登山人生のなかでも特に記憶に残る「完璧な山行」だったと思います。

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