日帰り 黒部五郎岳


- GPS
- 12:04
- 距離
- 27.6km
- 登り
- 2,322m
- 下り
- 2,317m
コースタイム
歩数計:56,600
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
登山ポストは飛越トンネルにあります。 登山道明瞭。 トンネルから北ノ俣避難小屋までの泥濘がとてもいやらしい 危険箇所はあえて言えば北ノ股岳への登り 木道が終わったあたりからのえぐれてるところ。えぐれている脇を歩くときは踏み外さないようにしないと痛い目に遭います。 |
写真
感想
先週は短めの登山(小秀山)だったのでロングルートを探して飛越トンネル-黒部五郎岳を選択。
金曜夜に名古屋を出発。ひるがの高原で仮眠をして飛騨清見で高速を下りる。
初めて向かう飛越トンネルへは道がややこしいのでナビに任せる。このため卯の花街道を通れば近道なのだが、中部縦貫道で高山まで行ってしまった。まあ道が安定していると思えば良いだろう。
途中コンビニで暖かい物を食べようと寄ってみるが、深夜はおでんや肉まんやってない。 ひるがの高原SAのサークルKで買えば良かった。
神岡町までは国道41,471を経由して広い道だが、ここからは狭い県道や有峰林道を30キロほど進むことになる。道は狭い箇所もあるが、落石などなくまあ走りやすい。
トンネルへは5時頃に到着。まだ真っ暗で星が綺麗であった。
あと数十分もすれば明るくなるためしばらく休憩をして明るくなり出した頃に出発。
登りはじめ 送電線を越えてしばらくまでは急登なので長丁場だがゆっくり確実に登る。
早速うわさに聞いていたドロ道に遭遇。事前にスパッツを装着していたのである程度は防げるが、それでも何回かは深みにはまって靴が泥だらけになってしまった。
寺地山まではドロには苦労するが登りは急な箇所もなく先を急ぐ。
寺地山に到着。正面にそびえ立っているのが北ノ俣かぁ 高くてでかくて遠いなぁ(棒読み)
ここからいったん下って避難小屋分岐まで登り返す。相変わらずドロ道がいやらしいが、分岐まででドロは終わりなので我慢。
分岐から先はしばらく木道が設置してある。霜でうっすら白くなっている木道は板が水平ではないためうっかり乗るとスリップしてしまう。実際何回か滑りそうになり踏ん張ったため無駄に疲れた。
木道付近は池糖が点在しており、薄氷も張っていた。
冷え込んではいるが天気が良いため厚手インナー1枚着て登っている。これでちょうど良かった。
(一応中厚手のシャツ、フリース、ウィンドブレーカー、ウィンターグローブも持ってきている)
木道終了地点からはえぐれた溝状の道を行く。
溝の中は狭かったり石がゴロゴロしていて歩きにくいので 踏み後の多い溝の脇を歩いた。
2回ほど笹で隠れた落とし穴に片足は待って転びそうになった。ここは注意が必要だ。
この日、何となく腹が張ったような感じで調子が悪かった。そのためか深い呼吸がしにくかったので中々ペースが上げられない。
水分補給も冷えている水をのみ胃腸障害の発生を恐れてあまり飲まなかった(これが後の苦労の遠縁となっている)
それでも我慢しながらじりじりと高度を上げて行く。
ようやく稜線上に到着、雲はほとんど無くそこからの景色は筆舌に尽くしがたい。絶景だ。
写真を撮り肌寒くなったので上着を着てから歩き出し、数分で北ノ俣岳へ到着。
山頂部はなだらかで360度のパノラマが広がる。
黒部五郎岳をしっかりと視認。
わかってはいたが何回もアップダウンを繰り返すその登山道を見ると帰りのことが心配になる。
北ノ俣からも見える槍ヶ岳はを新穂高から日帰りしたことがある。
距離は今回のルートとほぼ同じだがアップダウンがほぼないので、いったん登ってしまえば下り一辺倒でかなりラクだが今回はそうはいかない。
先へ進もう。
赤木岳を経由し中俣乗越までは大体下り。標高差は大体200mくらいか
小ピークを2回越したら後はひたすら黒部五郎を登るだけ。
しかし頃になると指先をシビれる感覚が襲い始める。何度か経験がある、高山病の症状で酸素が行きわたっていないのだ。
ともかく深い呼吸を意識し 今更になって水分補給をまめに行うようにする。水を飲んでいるときは呼吸が浅くなるので、飲み終わった後はしばらく苦しい。苦難の登山となってしまった。
ザレた斜面をジグザグに進み黒部五郎岳の肩に到着した。
今まで見えなかった東面のカールが見え、花の時期に来ればさぞ素晴らしいお花畑であろう。
そして10分程度ゴーロ帯を進み黒部五郎岳山頂に到着。
感動はもちろんあったのだが、このときは写真だけ撮って一刻も早く下ることばかり考えていた。せっかく来たのになんと慌ただしいことだ。
さて下山。
黒部五郎を一気に下る とは行かず、たびたび休憩をはさむ。
登り返し手前に来た頃、呼吸をおろそかにすると吐き気が出るようになった。正直このときかなり焦った。山小屋は既に営業を終了しておりこんな時期にビバークなどしたくもない。ともかく北ノ俣岳まで行くことに集中した。
北ノ俣岳へは往路とほぼ同じ2時間10分ほどだった。
ここまでこればアップダウンはあるもののほぼ下りなので何とかなりそうだ。
時間は14:30前。暗くなる前に下山したい。あのドロ道をヘッドランプで下りたくはないのだ。
斜面を下る。えぐれた落とし穴に注意しイマイチ歩幅の合わない木道を渡り、寺地山への登り前で呼吸を整え寺地山まで約1:15。また来るぞと思いながら北ノ俣岳を写真に納め先を急ぐ。
ちょくちょく現れる登に苦労しながら1時間半で何とか日没前に下山。
夕日に染まる山並みや紅葉など楽しむ暇がなかった。
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