奈良 稲村ヶ岳(秋の終わり、冬の訪れ)
- GPS
- 24:28
- 距離
- 16.1km
- 登り
- 1,596m
- 下り
- 1,545m
コースタイム
10:28稲村ヶ岳登山口-11:45法力峠-
13:24山上辻(幕営してのんびり)
2日目
06:07山上辻-06:20大日山-06:39稲村ヶ岳山頂-
07:17山上辻(撤収)
08:07山上辻-09:09法力峠-10:10母公堂
11:00洞川温泉センター
天候 | 晴れだけど気温は氷点下 無茶苦茶寒い! |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
私の乗ったバスは08:17下市口発〜09:13洞川温泉着 ※近鉄の「みたらい渓谷散策切符」がお安いと思います。 発着駅に寄りますが、当地まで\3,700〜。 http://www.kintetsu.co.jp/senden/Railway/Ticket/amanogawa/index.html |
コース状況/ 危険箇所等 |
・温泉地なので下山後すぐにお風呂可能! 私が利用した「みたらい渓谷散策切符」は 洞川温泉センターの利用が\600→\400になりますので 使わない手はありません。 非常に泉質が良いのか、近鉄の電車の中でも体ぽかぽか。 ・温泉街では焼いたお魚を焼いてたり、お豆腐売ってたり…。 また、洞川の歴史や文化を立て看板で解説してあって 歩いているだけで楽しいところでした。 ・登山ポストはいたるところに。 下市口駅、洞川温泉バス停、各登山口、派出所の前etc... |
写真
感想
気温は氷点下。
1500m付近より上では霧氷が見られました。
晩秋の紅葉と初冬の霧氷が共存する2日間でした。
---感想---
初の大峰山系!
山上ヶ岳を目指したいところですが
ぬこは女人結界門をくぐれません。
女人のための山…稲村ヶ岳へテント担いで行ってきました。
今回GPSが暴れたり一部記録忘れがあったのを
修正せずに載せてしまっているのですが
スタートすぐの1時間のログはホントに道間違えの記録です。。
のっけから1時間のロス(泣)先を急ぎます。
法力峠までは緩やかな登り道です。危険個所は無し。
法力峠を越えると、橋と鎖場がいくつか続きます。
今回、ザックが20Kgオーバーだったため大きく鎖場で邪魔に…。
(私のザック、上ではなくて横に大きくなるタイプなのです)
そして、重さのせいでスピードが出ずノロノロ…。
やっと稲村小屋に着いてほっとしていると、寒いことに気が付きます。
おまけに上から何か降ってる……。
霧氷でした。
小屋番のおじさん曰く、一昨日から付きはじめたようです。
後で洞川温泉で聞いたら、ここまできれいに出るのは数年ぶりと。
「良い時期に来たなぁ…」なんて思う間もなく寒くて仕方ない!
お昼ご飯を食べ、お茶を飲んだ後は小屋泊まりの方と少しお話をし
(お嬢様2名+東京のおじさま)、シュラフへもぐりこむ…。
(靴下2枚重ね+ニット+フリース+ダウン+冬用シャツ+雨具のズボン
+冬用シュラフで漸くホカホカに…。私は極度の寒がりです。)
でもこんな恰好じゃお外に出られませぬ。
よって夕飯は前室で調理、テントの中でムシャムシャ。。
夜は風がひどく、テント吹き飛んじゃわないか心配でしたが
雲も流れてくれたおかげか、星がきれいに見えました。
翌朝は5時起き。テントを置いて、稲村ヶ岳を往復です。
悩んだけれど、ご来光よりも寒さ対策が優先。
気温が上がる且つ日の出少し前、6:07出発。
(ニット+フリース+ダウン+ダウンスカート+雨具上下でちょうど。)
笹の生い茂る細い道は雰囲気もよく、私好みの道。
個人的には朝歩くのおすすめします。
朝の静謐がそびえたつ大日山をより大きく見せます。
大日山を越えるあたりで霧氷が一面木についており、
さながら冬山の様相です。なんてきれいな…。
あっという間に頂上に到着し、展望台を独り占めしたら下山モード。
テントを畳み、小屋に挨拶したら激下りスタート。
今回、行きは稲村ヶ岳登山口、帰りは母公堂を使いましたが
分岐からの距離は前者0.7km、後者0.2kmです。
疲れた帰りは母公堂に降りるのがいいかも。
下山後は行に気になっていたごまどうふ屋さんで
ごまどうふを購入し、洞川温泉へ。
雰囲気のある露天風呂まであり、すっかり癒されました。
---諸々---
写真コメントにも書きましたが、
落ち葉で足元が見えにくくなっています。
浮き石に気が付かず足を乗せてしまいヒヤリ。
滑落や遭難が相次ぐ山だからこそ、
今回はいつも以上に気を遣って歩きました。
おかげで、無事下山。
反省点としては、荷物軽量化できなかったこと。
水場はあると思ったのですが下界から2リットル。
スポーツドリンク1リットルを運んだため重かった。
日帰りでもなのですが、もしもの時を考えて常に水を多く持ってます。
これは悪いことではないと思っているので、他で軽量が必要。
そう考えると今回の邪魔者はノンアルコールビールとカクテル計400ml?
寒いので飲めたもんじゃないし、両方大事に持ち帰るはめに。。
あとは全部必要なものなので、仕方なしかな。
御飯はちゃんと作ろうと思ったので、材料でそれなりの重さに。
(これは食べたら軽くなるので◎、下山は16kg以下だったはず)
昼のタコライスは沖縄のメーカのもの。
レタス忘れは痛恨のミスですが非常に美味しかったです。
ちなみに写真で鍋の上に置いてあるアルミホイルの中には
御飯が入っており、余熱で温めてます。
夜は動かなかったのでお腹もすかず、パスタとスープで簡単に。
おやつはお汁粉を頂いています。
朝は画期的「タイのアルファ米」。
スーパーで見つけて速攻で手にとったもの。
滅茶苦茶美味しかったのと、寒かったので辛さが嬉しかった。
これとスタバVIAで充実の朝ごはんでした。
これで今年のテン泊はおわり!
充実の一泊二日でした。
nuko さん、今晩は。 mesner です。
ザックが20k! 凄いですね。冬山ではそれくらいなりますね。それにしても nuko さん女丈夫なんですね。
私は山上ヶ岳から縦走して稲村ヶ岳に行った事がありますが、山上ヶ岳は女人禁制ですもんね。今時こんな事言ふのが罷り通るのかと我々思うんですが、修験道をやってる者からすれば登山者のほうが邪魔者で本当は来て欲しくないらしいですよ。来るならちゃんとそのへんの事情を弁えて、感謝の気持を持って来い、といふことらしいです。3〜40年前に一度問題になった事がありましたが、宗教の事でもあり何だかうやむやになってしまいましたね。
山上ヶ岳からも写真 no.21 の様な笹の中の道が続きます。これは大変あの辺の雰囲気が良く出てますね。今回の作品の中で、私が推すベスト3の中の1番目です。こんな道はいいですね。笹も伸びると始末に負えなくなりますが。
2番目は、no.28 の陽炎です。陽炎(かぎろい)とは冬の寒い日に、太陽が出る少し前空が燃え上がる様になる現象です。柿本人麻呂の歌に「東(ひむがし)の野にかぎろいの立つ見えて顧みすれば月西渡(かたぶき)きぬ」といふ歌がありますが(宇陀の阿騎野で読んだ歌)、こういふ現象を指していると言われています。私も30年位前に阿騎野に行って見た事がありますが、この写真もかなりいいとこいってます。ただ私が残念に思うのは、この写真と次の日の出の写真との間に霧氷の写真が3枚あり、次の日の出の写真にはもう太陽が出てしまっています。霧氷の3枚の写真をとる前に連続で日の出を撮っていたら、もっと太陽の近くが明るく黄色味を帯びて、素晴らしい陽炎の写真が撮れたに違いないと思われる事です。でも十分に人麻呂を思い出させる作品です。
3番目は、no.11 の真っ赤な紅葉です。光の具合も丁度いいですね。nuko さん色を出すのが上手いですね。本当にいい色具合です。
何だか偉そうな事ばかりぐたぐたとかきましたが、決して貶しているのではなく褒めてので許して!
またいい写真を見せてください。
コメントありがとうございます。
私は古来からの雰囲気や文化が残る山が好きです。
京都や奈良などの山には特にそれを感じます。
書かれているように歌にも詠まれていますし
信仰の対象として敬われているところもありますよね。
女人禁制は、信仰の山が持つ大切な文化です。
ご意見少し違うかもしれませんが、
私自身は登山者は山の歴史や信仰を
犯してはいけないと思っています。
そして、これを今後も守ってほしいです。
写真、何枚かはボケていますがそのまま載せています。
お日様の写真ですが、早く頂上に行きたかったので
写真よりも歩き優先で行ってしまいました。
本当は頂上からご来光を臨めれば…だったのですが
今回写真の優先度は低いです。
真っ赤な紅葉は私も好きな写真です。
写真に残したほうがきれいな景色ってあると思います。
この紅葉はまさにそうでした。
一番きれいな紅葉の一番きれいな部分を残せました。
また色々ご指導ください。
nuko さん、今日は。 mesner です。
「女人禁制は信仰の山が持つ大切な文化」、「登山者は山の歴史や信仰を犯してはいけない」。
実は私も全く nuko さんに同感です。でも実際は nuko さんからそんな意見を聞くとは思っていませんでした(失礼!)。若い女の人の意見とは思えないからです(これはもっと失礼?)。
修験道は日本古来の山岳信仰に基ずくもので、日本の文化そのものだと思います。だから観光地に土足で踏み込むように、我が物顔でその伝統やしきたりを無視した行動は許されないし、少なくとも登山者がその掟を犯すような事は絶対してはいけないと、私も思っています。
このような事は、以前に奈良桜井にある額田王の三輪山に登った時にも思いました。山に登るの者として、その山の歴史と文化を理解して畏敬の念を持って登らねばと。しかしこれは他の山でも同じ事だと思うのです。でないと山が荒れて汚くなってしまいます。やはり我々は子や孫にその立派なマナーと共に綺麗な自然を残す義務があります。
大峰山の地元では、国が登山者の事故や遭難を防ぐために、人工物、梯子、鎖、手すり等を設置するのに反対をしてます。修験道に反する、余計なツァー登山客が押し寄せる、といふのがその理由のようです。一単独アマチュア登山者の私でも解かるような気がします。色々地元は地元で大変なんだと思います。しかし、素晴らしい大峰山を沢山の人に経験して貰いたいとも思うし。
確りした意見をを聞き、私も嬉しくなりました。
うーん…たしかに若くはないかも(笑)
日本は地殻変動によって列島を形成しており
その中で山々は出来てきました。
先日、ジオパークの所長さん(だったかな)の講演で
そのような話を聞き、
山って日本の歴史を示すものなんだなぁと
当たり前ながら地学的な意味からも感じ入りました。
文化的な面については書かれておられる通りかと。
どちらにせよ、山は大事に!ですね。
ホントは人が入らないのが一番なのかもしれませんが。
稲村に登って内心びっくりしたのが、
登山道がかなりきれいに整備されていたことでした。
地元の方の意見もわかります。
無粋と言えばそうだし、
そんなもん昔は使わずに登ったんだということも
有ると思います。
私自身は整備さている方が嬉しいので…複雑です。
nuko 1212 さん、今晩は、mesner です。
nukoさんが言ふように、本当は人間が入らないのが一番いいと言ふのは本当ですよね。しかし、遠くから眺めるだけではこれまた人間の願望といふか欲望を満たさない。エヴェレストでも、あれが世界で一番高い山だと解かった途端に一番乗りの熾烈な競争が始まりました。
そして今では、ベースキャンプは糞尿だらけ、サウスコルもごみの山、登頂ルートは死体野山になりました。
我々が山に入るのは山を汚すのだといふ事を常に認識して入らねばならないと思うのです。そしたら汚したり壊したりできないはずです。特に登山者はその意識を持って登って欲しいですね。
それに山道は矢張り地元の自治体やボランティアの人々によって維持されています。武奈でも akiho さんや他の皆さんによって登山路や道標が整備されてますし、六甲も神戸市が矢張り笹を切ったり橋を直したりしています。霊仙山に行くと地元の西村商店の親父さんが道標や登山路を整備してくれています。
こういふのは、我々登山者にとっては嬉しいことですよね。これも矢張り我々は感謝の気持を持って登らねばならないと思います。
こう言ふ事が解かるとごみを放っ散らかして帰るなんてできなくなると思います。
私たちがこの矛盾した複雑なアンヴィヴァレンスな気持を持つと言ふ事が、その始めで、大切なことであると思います。
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