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Yamareco

記録ID: 2393517
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
十和田湖・八甲田

戸来(ヘライ)はヘブライからの転訛? キリスト渡来伝説の戸来岳

2020年06月12日(金) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
05:11
距離
11.4km
登り
1,063m
下り
1,062m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
4:49
休憩
0:12
合計
5:01
6:12
16
6:28
6:28
95
8:03
8:04
40
8:44
8:55
43
9:38
9:38
82
11:00
11:00
13
11:13
戸来岳登山口
天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2020年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
広い駐車場がありますがトイレは隣接のキャンプ場が閉鎖?されているためありません。手前の道の駅を利用することをお勧めします。
駐車場から先に未舗装林道が延びています。この林道を先へ進むと中腹まで行けるようですが今回は未確認。
コース状況/
危険箇所等
危険箇所は特にありませんが、人の背丈を超える笹が覆いかぶさってくる場所が多数あり少々煩いです。また今回は熊の気配を感じることはありませんでしたが、一帯は根曲がり竹の一大産地。当然、熊も食べにきますので遭遇注意です。
その他周辺情報 キリスト渡来伝説に因んだグッズなどを販売している「キリストップ」というコンビニ?(笑)があります。残念ながら私が行った日は営業してませんでしたが。
登山後の入浴は新郷温泉が最寄りの温泉となります。400円と安いですが、シャンプー石鹸は持込が必要。
http://www.vill.shingo.aomori.jp/sight/onsensyukuhaku/onsenkan/
広大な駐車場にポツンと一台。
まぁ、平日だしね…。
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広大な駐車場にポツンと一台。
まぁ、平日だしね…。
それでは行ってみましょう!
ちなみに画面左奥に続く林道をたどれば中腹まで車で行くこともできるらしい。
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それでは行ってみましょう!
ちなみに画面左奥に続く林道をたどれば中腹まで車で行くこともできるらしい。
傾斜の緩い歩きやすい道です。
傾斜の緩い歩きやすい道です。
唐突にパイプから水が出ていました。
「ヨガイバ沢の岩清水」とあります。わざわざ引き水してきているようです。
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唐突にパイプから水が出ていました。
「ヨガイバ沢の岩清水」とあります。わざわざ引き水してきているようです。
昨晩降った雨に濡れた木々の葉が我々の靴やパンツを濡らしていきます…。
スパッツつけたくらいでは間に合いませんでした(;_;)
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昨晩降った雨に濡れた木々の葉が我々の靴やパンツを濡らしていきます…。
スパッツつけたくらいでは間に合いませんでした(;_;)
コケイラン。いっぱい咲いていました。
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コケイラン。いっぱい咲いていました。
ヤマオダマキ
登山道は一旦林道と合流します。
この区間を見た限りではフラットな林道です。普通車でも走れそうかな。
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登山道は一旦林道と合流します。
この区間を見た限りではフラットな林道です。普通車でも走れそうかな。
再び林道と分かれ登っていきます。
見える範囲で車を停められるような場所がありませんでした。
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再び林道と分かれ登っていきます。
見える範囲で車を停められるような場所がありませんでした。
林道と分かれてしばらく進むとT字路になっていて、右に進むと大駒ケ岳。左へ進むと兎平Pと表記してあります。なるほど、林道まで侵入した場合の駐車場は別の場所にあるようです。
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林道と分かれてしばらく進むとT字路になっていて、右に進むと大駒ケ岳。左へ進むと兎平Pと表記してあります。なるほど、林道まで侵入した場合の駐車場は別の場所にあるようです。
このあたりから笹の勢いがよくなってきます。
見通しが利かない笹薮の中では熊との遭遇が危ぶまれます。
二人で鈴を鳴らしたり大声を出したりしながら進みました。
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このあたりから笹の勢いがよくなってきます。
見通しが利かない笹薮の中では熊との遭遇が危ぶまれます。
二人で鈴を鳴らしたり大声を出したりしながら進みました。
ブナが大きく枝葉を茂らせているようなところは、林床の笹も薄いのですが…
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ブナが大きく枝葉を茂らせているようなところは、林床の笹も薄いのですが…
少し日当たりが良くなるとこれですよ。
刈払もなんのその。両側から笹のハイタッチを受けます。
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少し日当たりが良くなるとこれですよ。
刈払もなんのその。両側から笹のハイタッチを受けます。
うっぷ!
笹薮の切れ間から外界が見えてきました。
いつの間にか結構な高度に達していたようです。
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笹薮の切れ間から外界が見えてきました。
いつの間にか結構な高度に達していたようです。
日本一のダケカンバ…だそうで。
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日本一のダケカンバ…だそうで。
うねうね〜っと。
確かに立派なダケカンバではあります。
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うねうね〜っと。
確かに立派なダケカンバではあります。
いよいよ森林限界を越えました…が、空は見えません。
いよいよ森林限界を越えました…が、空は見えません。
足元は湿った土道となり不意のスリップに警戒が必要になってきました。
私、この大きな裸地で行きも帰りもコケましたわ…。
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足元は湿った土道となり不意のスリップに警戒が必要になってきました。
私、この大きな裸地で行きも帰りもコケましたわ…。
大駒ケ岳の山頂に着きました。
展望、無し。
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大駒ケ岳の山頂に着きました。
展望、無し。
更に先の三ツ岳へ行って戸来岳踏破になるんですが…。
すぐ隣りにある三ツ岳もまったく見えません。
これ、行くの?っていう感じ。
更に先の三ツ岳へ行って戸来岳踏破になるんですが…。
すぐ隣りにある三ツ岳もまったく見えません。
これ、行くの?っていう感じ。
しかし、ここまで来て引き返すという話も無いので先へ進みます。
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しかし、ここまで来て引き返すという話も無いので先へ進みます。
ヒロハヘビノボラズ
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ヒロハヘビノボラズ
ノウゴウイチゴ
時折雲が切れますが、強風によって次々と新たな雲が運ばれてきて一進一退のコンディション。
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時折雲が切れますが、強風によって次々と新たな雲が運ばれてきて一進一退のコンディション。
鞍部から三ツ岳を見上げます。
かなりの急登だと聞いていますが、果たして?
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鞍部から三ツ岳を見上げます。
かなりの急登だと聞いていますが、果たして?
おお…これは、なかなか。
雷光を刻むこともなく一直線に登っていきますね。
潔いっちゃ潔い登山道。
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おお…これは、なかなか。
雷光を刻むこともなく一直線に登っていきますね。
潔いっちゃ潔い登山道。
山頂直下に至っても、まだ見上げるような高度差があります。
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山頂直下に至っても、まだ見上げるような高度差があります。
ほとんど這うようにして登っていきます。
いや〜、これ下りも怖いわ。
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ほとんど這うようにして登っていきます。
いや〜、これ下りも怖いわ。
鼻こすりの急登を登りきり矮化木が覆う山頂付近に立ちました…が。
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鼻こすりの急登を登りきり矮化木が覆う山頂付近に立ちました…が。
ご覧の通りガッスガス。
十和田湖や八甲田などが一望できるという展望の山頂だったはずですが残念な結果になりました。
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ご覧の通りガッスガス。
十和田湖や八甲田などが一望できるという展望の山頂だったはずですが残念な結果になりました。
ガスと強風でゆっくり休むこともできず、早々に退散です。
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ガスと強風でゆっくり休むこともできず、早々に退散です。
十和利山方面への縦走路を示す道標。
この道が生きていれば、登りと下りで別の道を歩くこともできたのですが…
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十和利山方面への縦走路を示す道標。
この道が生きていれば、登りと下りで別の道を歩くこともできたのですが…
残念ながらすっかり廃道になってしまっています。
残雪期でもないと、このルートを取るのは厳しいようです。
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残念ながらすっかり廃道になってしまっています。
残雪期でもないと、このルートを取るのは厳しいようです。
我々が三ツ岳を下り始めると、にわかに空が明るくなってきました。
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我々が三ツ岳を下り始めると、にわかに空が明るくなってきました。
降りたら晴れるの法則発動。
麓の風車群やお隣の十和利山もその姿を確認できるようになりました。
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降りたら晴れるの法則発動。
麓の風車群やお隣の十和利山もその姿を確認できるようになりました。
ツマトリソウ
オオバキスミレ
大駒ケ岳に戻ってきた頃には八甲田の山々も姿を現していました。
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大駒ケ岳に戻ってきた頃には八甲田の山々も姿を現していました。
なんていうか…タイミング悪っ!
完全に下山する前に晴れたのは良かったと思うべきなのかもしれませんが、なんか悔しい。
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なんていうか…タイミング悪っ!
完全に下山する前に晴れたのは良かったと思うべきなのかもしれませんが、なんか悔しい。
天気ばかりはどうしようもないので諦めて下山の途に着きます。
また笹のハイタッチを浴びなければならんのかー、麓まで飛んで帰りたいな(笑
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天気ばかりはどうしようもないので諦めて下山の途に着きます。
また笹のハイタッチを浴びなければならんのかー、麓まで飛んで帰りたいな(笑
日が射してきたら一気に気温が上がってきました。
ハルゼミが「アぢー、アぢー」と騒ぎ始めました。
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日が射してきたら一気に気温が上がってきました。
ハルゼミが「アぢー、アぢー」と騒ぎ始めました。
途中、一回派手に転びましたが、特に怪我もなく無事に下山。
お疲れさまでした。
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途中、一回派手に転びましたが、特に怪我もなく無事に下山。
お疲れさまでした。
帰りの道中、十和田湖越しに見た戸来岳などの十和田の山々。
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帰りの道中、十和田湖越しに見た戸来岳などの十和田の山々。

感想

東北百名山の一座、戸来岳に登ってきました。
この山も計画するたびに天気が悪かったり、道が通行止めになったりで挑戦すらさせてもらえない山だったのですが、この度ようやく登るチャンスを得ました。

登山口の駐車場は広すぎるほどで、広大な敷地にポツンと一台自分の車だけが停めてある様子は不安を誘いほど(笑
メジャーな山ではないし、平日だしこんなものだろうと自分を納得させ入山します。

登山道は最初緩い傾斜で山肌を巻くように進んでいきます。徒歩道としては路肩が広くとってあるので、昔は山仕事の作業道だったのかもしれません。非常に歩きやすい道です。

最初は楽々ハイキング気分でしたが、この道の本当の姿は後半になって現れてくるのです。
まずは濃い笹薮が行く手を阻むために立ちふさがってきます。二メートルを超える密度の濃い笹薮は、多少の刈払を物ともせず両脇から登山道に覆いかぶさっており、視界の悪さと大量の露と蜘蛛の巣で心を折りにきます。熊も怖いですしね。なかなか最悪の気分。なかなか景色が変わらないし忍耐力が試されます。

ようやく笹薮地帯を抜けると今度は滑りやすい土道の急登となります。我々が登った日は前日にかなり雨が降っていてなおさら滑りやすかったようで、成すすべなく2回も転んでしまい泥だらけになりました。ずいぶんと山歩きにも慣れてきたつもりでいたのですが、一日に同じ場所で二度も転ぶなんて…。なかなか手厳しい歓迎を受けました。

そんな苦労をしても、山頂からの景色で心が癒やされる…はずだったのですが、天気予報に反して大駒ケ岳の山頂は強風&ガスで視界ゼロ。そこから一旦下って次に登った三ツ岳も同じくガッスガスの虚無の世界。正直、やってらんねーと思わずにいられませんでした。なかなか登らせてもらえず、ようやく登ったと思ったらこの仕打…。戸来岳にはよくよく嫌われてしまったようです。

失意のまま下山しようとすると、最後に「仕方ないなぁ、ちょっとだけよ?」といった感じで晴れ間が広がりました。せっかく早起きして登ってきたのですがねぇ…。早起きは三文の徳とは行かないのが山の天気の難しいところです。

ちょっとスッキリしない感じになりましたが、懸案の戸来岳、初踏破できました。これで青森県の東北百名山、完全踏破となりました。

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コメント

青森県の東北百名山完登おめでと!
梅雨の時期ですからぁ〜
それでも少しだけ展望が得られて良かったじゃん!
土の道は下山時にコケるのよね〜
最近私はこけなくなったけど・・・( *´艸`)
コケても怪我をしない様に上手にコケないとね!
2020/6/17 14:13
Re: 青森県の東北百名山完登おめでと!
北東北はまだもうちょっと行けるかと思ったんですが、あっさりと梅雨入りしちゃいましたからねぇ。それでも、この日はもうちょっとだけ予報は良かったはずなんですが…。仕方ないですね。
土道の下山、普段は慣れているつもりだったんですが、ここの土は難敵でした(笑
受け身はうまくとれたようです
2020/6/17 22:19
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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