赤城山&赤城自然園〜朝焼けのMilkeyWayと咲き始めたレンゲショウマ・花と蝶の楽園散策


- GPS
- 06:07
- 距離
- 12.4km
- 登り
- 415m
- 下り
- 401m
コースタイム
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
・赤城自然園入園料1000円、私はセゾンカード所有のため500円。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・まだ暗い夜明け前の小沼東散策路は、石敷でつまずき易い。 ・覚満淵の木橋は板が一本抜け落ちていた。(私ではない) |
写真
感想
思い込みによる勘違いは誰しも経験があるだろう。「いいです」と断ったのに「了承」と思われたり、「台風一過」は「台風一家」ではない。気象現象に家族は居ないのだ。言葉を操り文字を書く人間でも、意思の疎通は難しいのだ。
梅雨明けがほど遠く感じる太平洋高気圧の力の無さ。私が藪漕ぎしたログのように偏西風が蛇行している。関東の梅雨明けは遅くなると予想され、当面すっきりしない日々が続く。
月曜の男たちのkazumさんから、長七郎山山頂の北東方面の眺望を聞かれた。はっきり言ってあまり思い出せなかった。厳冬期に鳥居峠から作業道へ入り、そこから日の出を見たことがあるくらい。日の出や夜景は、100m標高の高い地蔵岳に行くのがほとんど。
最近は便利でグーグルマップの3Dでおおよそ見ることができる。しかし現地に行って、この目で確認しないと気が済まないリアリストの愚か者。どうせ行くなら夜明け前から行動することにした。
自宅を2時50分に出発。赤城県道では一台も車と出会わなかった。鳥居峠に一度立ち寄る。桐生市方面の夜景は霞んでいた。八丁峠へ行き地蔵岳を見上げる。やはり霞んでいる。小沼駐車場に停めて長七郎山へ向かう。
3時45分に出発。夜明けを迎え東の空が明るくなってきた。20代の頃は高崎の柳川町か前橋の千代田町で夜明けを迎えていた。朝焼けは眩しく、酔い覚ましだった。
小沼湖畔へ下りる道は工事中。足場が追加され歩きやすくなっていた。薄暗い小沼湖畔。静寂の水面を眺める。対岸の景色は上下左右がシンメトリーで居心地が悪く感じた。
静かな湖畔を歩きだす。ヘッデンを点灯させ樹林帯に入る。足元は石敷きとなりつまずきやすい。水門から地蔵岳や黒檜山を眺める。ゆっくり景色を眺めすぎて、東の空が明るくなってきた。ここからダッシュして長七郎山へ。
約10分で山頂に到着。山頂から少し小地蔵岳方面へ北上すると、北東方面が良く見える。夜明けから朝焼けへ。黄金色から赤色へ変化していく東の空。地平線上には雲が大量にあり、ご来光を眺めることは出来ないだろう。ある程度明るくなってきたので下山。急いで覚満淵へ。
面倒なので車は入口前に路駐。キーを抜くのを忘れたので、帰ってきたらクマが遊びで乗っているかもしれない。木橋を渡っていくとカメラマンが三名。皆さん私を見て不思議がっている。半袖で汗をかき、上半身から湯気が上がっているからだ。気温15℃でみなさんブルゾンを着ている。
朝霧の幻想的な風景を、背中から湯気を上げた愚か者が幻滅的な写真を撮る。緩い西風が水面を軽く揺らす。静寂の均衡を破ったのはカモだった。水中にもぐり朝食。一度車に戻り沼尻へ向かい、早朝の黒檜山の風景を眺める。お気に入りの景色。
再び覚満淵に戻って花観賞。ニッコウキスゲは終盤でもう少ない。クガイソウが増え、ワレモコウが咲き始めていた。開催されない花火大会の代わりにシシウドが大きく花開いていた。
八丁峠に移動して地蔵岳へ。夜空に星は見えなかったが、クサタチバナの星のような花は残っていた。ビクトリーロードにはハクサンフウロが咲き始め、ヤマオダマキが青空の下で揺れていた。
山頂からの眺望はガスがかかり、谷川武尊は山麓程度しか見えない。至仏山は見えていたので、尾瀬大江湿原へと向かったirohaさんにエールを送る。電波塔のお花畑を楽しんで下山。
朝飯前の山行だったので、朝食をとりながら車で移動。赤城自然園へ。8時45分頃着いたが誰もいなかった。一番前に停めて待機。車内に居ても目の前のヤマユリの匂いがしていた。
9時開園で園内へ。いつも通り反時計回りで歩んで行く。オオバギボウシが傾き、鮮やかなヤマアジサイが彩っていた。マルバタケブキが黄色い花を咲かせ、見るだけで暑さを感じた。
緑の森林にひっそりとレンゲショウマが咲いていた。まだ数が少なく数輪程度。それでも夏の可愛らしい花を見ると、心には清涼の風が通り抜ける。森の妖精。蕾の丸い玉が数多くあり、今後が楽しみだ。ここの満開時の群生は圧巻だ。
オカトラノオ、クガイソウ、ヤブレガサなどの花には、たくさんのチョウが集まっていた。蜜がたくさん出るのだろう。まさに蝶の図鑑のように、たくさんの種類のチョウが飛来していた。
ミズスマシの池やトンボ池ではトンボが多数飛来していた。水中にはオタマジャクシ。カエルも草むらに隠れて鳴いていた。木々の上にはカッコウやイワヒバリなど鳥類。まさに食物連鎖の縮図。厳しい環境で生き抜くための手段。
天気予報は良い方に外れ、日中は雨が降らずに済んだ。今週は連休が控えているが、私は仕事があり巷の方々のように休めない。毎日が正月だよと、どこかでお会いし笑って答えてくれた初老の男性を思い出した。
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