表丹沢/水無川水系 木ノ又大日沢
- GPS
- 06:10
- 距離
- 4.7km
- 登り
- 841m
- 下り
- 810m
コースタイム
戸沢 09:40
水無川本谷
木ノ又大日沢出合 10:40
木ノ又大日詰め 12:30
政次郎尾根入口 13:25
戸沢 14:10
天候 | 曇り時々晴れ(沢日和) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2007年03月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
木ノ又大日沢の詰めは超ボロの岩屑と土。 稜線まで残20mは、左寄りに行くととても登れない。 右寄りに行くか、左ルンゼから残20mになったら 中央へ強引に脆い尾根に上がるか。 ザレに入る前に右側尾根に取り付いた方が無難。 が、しかし、今回はこのザレを最後まで直登した点が 他の遡行記録(皆逃げている)に載っていない成果であった。 稜線登山道から我々を見下ろしているハイカーさんは ただただ口をポカンと呆れ顔で見ていたのが印象的であった^^;; |
ファイル |
非公開
2445.xls
計画書
(更新時刻:2010/07/28 08:54) |
写真
感想
今年の初沢は表丹沢・水無川水系でもマイナーな
木ノ又大日沢となった。
戸沢につけば丹沢も雲に覆われていたが
結構TシャツでもOKなくらい沢日和。
山滑走系志向者には申し訳ないが
暖冬は沢屋にはありがたいね。
ということで書策新道からアプローチするのではなく
水無川本谷を戸沢から入渓する。
本谷は久し振りだがF1からF5まで滝の基部にすべて
F(FALL)ナンバーがふってあるし
側壁にはほとんど鎖が設置してある。
みな沢慣れメンバーなので極力鎖は使わずロープも出さず
1時間もかからず書策新道が横切る地点まで登る。
3ヶ月振りの沢なのでとにかく楽しい。
更に本谷を詰め、沖ノ源次郎沢の涸滝を見送れば
左岸(右側)から意外に広いゴーロ帯が注ぐ木ノ又大日沢の二俣。
大倉尾根などからこの谷を眺めると結構急なガレ沢に見えるが
それほど斜度もなく明るい沢だ。
滝も難しくなく左手が大きく崩れたガレ場に出る。
以前の記録だと20m滝があるはずだが、おそらくこのガレで
半分以上埋まってしまったのだろう。
どうみても7−8mくらいしかない。
谷は次第にガレから土とまったくあてにできない脆い岩となる。
ザレの中に靴をねじ込んだりキックステップをしたり
過去の記録はこのいや〜なザレ詰めになる前に右手尾根に這い上がるのだが
ひたすら最後まで詰めようと粘った。
が、しかし、表尾根でも烏尾山南面と争うくらい悪い詰めは
そうそう甘くはない。
あと10mで一般道というあたりで、どうやっても「こりゃ登れん」。
ルンゼ状の何もホールド・スタンスのない脆ザレを
突っ張りで這い上がろうにも、最上部はオーバーハングしているんだから。
上を見上げると、悪戦苦闘している(でも結構楽しい。M入っているよね)姿を
ハイカーのおばちゃんたちがポカ〜ンとして顔で見下ろしている。
「こんにちわ〜」と笑顔で(しかし両手足を突っ張りながら)挨拶するも
20組中19組は返事もしてくれなかった・・・。
(おもしろかったので数えてしまった)
きっと彼女らには「一体この人たちは何をしているんだろう。まさか落ちたの?」
とでも写ったのか。
結局一旦突っ張りでクライムダウンし、中央寄りのこれまた脆い小尾根状を
強引に身体を引き上げて登った。
もう二人は右側からバランスで抜けた。
あそこを登るのはめずらしいだろうな。
そういう意味でなかなかの達成感であった。
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