丹沢三峰・弁天杉尾根、3年ぶりにリベンジなるーアラレとガスで寒かった
- GPS
- 07:32
- 距離
- 34.5km
- 登り
- 2,466m
- 下り
- 2,455m
コースタイム
天候 | 霰、曇、下山時晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
自転車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ワサビ沢出合の入口は堂平への山道と同じ入口だが、弁天杉尾根に向かうには、堂平への山道分岐(道標なしだが、古い道標の残骸と踏み跡がある)から50mくらい進んだ沢への降り口からだが、何も表示がないのでわかりにくい。少し行き過ぎて、戻る途中に対岸の赤テープを発見して事なきを得たがわかりにくいので要注意。渡渉地点の先にケルンと赤テープがある。 道は林業関係者の作業経路となっているらしく予想と違ってよい道が続く。弁天杉分岐から稜線を目指すが、鹿柵の手前、途中で道形があやふやになり、どこから上るのがよいかはわからない(どこからでもよいようだ)。尾根は次第に広くなって二重山稜になり、どこを歩くべきかわからなくなる場所が多い。比較的西側の稜線にしっかりとした踏み跡があるかもしれない。赤テープは注意深く探せば時々見かける。登りならばなんとか踏み跡やテープを見失わずにいけそうだが、下りは初めてだと迷いそうで難しいと思う。私も3年前に西側により過ぎて沢に出てしまい、失敗して敗退した。特に、円山木ノ頭から直接下ると西により過ぎて、道迷いの踏み跡を追う危険があると思う。今回は円山木ノ頭より少し東側の稜線に出たので、炭焼き釜跡などを確認できたが、円山木ノ頭から直接下ると、そこにはでそうもない。稜線のハイキングコースに出てからは全く問題がない。 |
写真
感想
3年前に道迷いで撤退した弁天杉尾根に、今度は登りで挑戦。この道迷い経験から、後にGPSを使うキッカケになった記念碑的なコースだ。
宮ヶ瀬三叉路までバス輪行。三叉路バス停で下車すると、一人の高齢ハイカーが出発準備中。尋ねると黒岩から鍋嵐に向かうという。私も鍋嵐から黒岩に下った経験があり、下りはわかりにくい上、傾斜もきつく、立木に捕まりながらの下降だった事を告げる。私の方もVルートなので、互いの無事を祈って別れた。
宮ヶ瀬湖から塩水橋に向かう途中、猛禽類が電柱か何かの上に止まっていた。ミサゴなのかどうか、不明。
三叉路から塩水橋、ワサビ沢出合までMTBで登る。前回は宮ヶ瀬から塩水橋までなぜか1時間以上かかったが、今回は40分で通過、すでに車は一杯で、札掛に向かう林道の上の方まで駐車している。塩水橋から、そのままワサビ沢に向かう。瀬戸橋で天王寺尾根入口に向かう本谷林道を分け、塩水林道は傾斜を強める。前回はこの急坂を押して登った記憶があるが今回は乗車して進む。脚力がついたのかな?−−
舗装工事を抜けて、右の稜線に大きな杉が目立ち始める。弁天杉以外にも巨大な杉があちこちに見える。屋久杉と同じく伐採を逃れた生き残り組みだ。
前回はこの尾根を下ろうとして失敗、今回は登りで道を確かめる計画。MTBをデポして歩き出すとぽつぽつ何かが降ってきた。霰(あられ)だ。天気予報は晴れだったがかなりやばそう。とりあえず沢に向かう。
まず入口が問題。ネットの記事にあるような黄色の杭を追うとどんどん上流に行ってしまい、対岸に登れそうなルートや赤テープは見当たらない。戻ると赤テープが見えたが沢への下降点には踏み跡だけで黄色杭はなかった。
石伝いに沢を跳び越して渡り、ケルンと赤テープのある入口を上ると結構よい道だ。林業の作業経路であるらしい。10分くらい進むと鹿柵入口があり、さらに2分くらいで弁天杉分岐、弁天杉に向かう。少し下って鹿柵が現れ、そこをどう越えるのかと、と思っていたらすぐ下に大きな杉、神々しい姿ー弁天杉だった。細い植林の杉を突き抜けて堂々の姿ーー来てよかったとしばし撮影。弁天杉を拝んでから尾根に向かう。
しばらくは歩きやすい作業道が続く。そのうち、作業道が終わり、道が急に狭くなると鹿柵が見えた。鹿柵まで行かずにここは強引に稜線を目指す。いくつものルートで薄い踏み跡がついている。稜線に出ると藪もなく広々と歩きやすい。鋭い鳴き声がして、見ると鹿の親子だった。
第二の鹿柵をくぐると程なくモミの林が現れ、しばらくモミ林の中を進む。広々として気持ちのよい道だが、踏み跡は頼りない。時々テープが出てくるので安心する。モミの巨木やアセビの森の中を歩き、次第に尾根はさらに広くなり、二重山稜のようになる。今見える二重の尾根はどちらを進んでも大丈夫そう。右側を歩いていて、左に行ってみるとその方が道形がはっきりしていたりーー。前回間違えたのはもっと上のほうだろう。再び道が不明瞭になるが、よく観察すると目の前に薄い踏み跡があった。これを追って進む。稜線に出てから50分ほど進んだところで、下りの道が二手に分かれている枯れ木の前に出た。もしかしたら、ここで右に下ってコースミスしたのかなーー?もう片方の道と合流する方向に進めば問題なかったはずなのにーー。上から下る場合、下に見える草原の尾根を真直ぐ南に下ってはいけないということは調べたはずなんだがーー。
しばらくこの薄い踏み跡を追って進むと途中途切れ途切れだが、最後は炭焼き釜跡に出た。前回はここに出ることができずに、西側の脇尾根を下って沢に出て敗退した。今回ここに出られてよかった。そのまま踏み跡を追うと円山木ノ頭より少し北側の稜線の登山道に出た。円山木ノ頭に向かうとこれまで会わなかったハイカーとすれ違う。大倉から縦走する健脚ハイカーが結構いるようだ。山頂には11時50分、予定より一時間早く到着。ここでも一人別のハイカーと会う。山頂裏の弁天杉尾根への下降点入口を確認。ここから下ると炭焼き釜跡より西側に出てしまい、道を見失いやすいかもーー??
一度治まったかに見えた霰が再び降り出し、ガスで何も見えなくなる。これはやばいーーそして寒い。その後も数組のハイカーとすれ違う。太礼ノ頭の先で堂平のブナ林に下る入口を確認。無論閉鎖されているが、いざというときのエスケープルートとしては最短の下山コースだ。
次の瀬戸沢ノ頭では山頂手前の早戸川への下降ルート入口のテープを確認、さらに急いで堂平分岐に出た。太礼ノ頭から45分くらいだった。さてここから丹沢山まで行ってから下る予定だったが、ガスがひどく何も見えないので、すぐ下山することに。時間があれば宮ヶ瀬でなく唐沢林道に回ってみたいという案もある。
天王子尾根分岐まで20分、後ろから猛スピードで大きな荷を背負った二人組みがあっという間に天王寺尾根を下っていった。こちらは堂平に下ってワサビ沢入口にデポしたMTBを回収しなければならない。こんなに早く下山できるなら塩水橋か瀬戸橋付近にデポして天王寺尾根を下ればよかったかなーー
堂平方面に下山中、霰は止み、晴れ間が出てきたが山頂方面は雪雲のような雲に覆われている。堂平ブナ林は保護策で閉鎖されているが、土壌が弱くて崩壊しやすいらしい。斜面も崩れており、砂防工事が奥まで行われている。
30分強で塩水林道に出て雨量計測所のすぐ右脇の山道に入る。17分くらいでデポ地に戻ってきた。
2時過ぎ、荷物を整理してまとめ、MTB出発。20分あまりで瀬戸橋に出ると天王寺尾根分岐でであったハイカーがすでに下山していた。すごい。1時間20分で分岐から瀬戸橋まで下っている(CTで約二時間だから急げばそんなものかなーー)。
塩水橋に到着し、宮ヶ瀬に下らずに札掛方面に登りはじめる。意外とゆるい坂で助かる。疲れた足に急坂では足が持たないがこれならがんばれそうーー。途中対岸の宮ヶ瀬への林道や唐沢林道も見え始める。右側に札掛に行く道や下ノ丸に向かう山道の入口があったが、地図には出ていない。守屋氏らの詳細登山地図に出ている黒竜尾根に出るのかなーー。その先に神奈川景観50選のモミ林があった。20分強で唐沢林道分岐に出る。下ってみると物々しいゲートに出た。12月7日まで工事中で全面通行止め、自転車もだめと出ている。試しに自転車をくぐらせようとしてもくぐれないようなゲートになっている。上から自転車を落とせば行けないことはないが一人では自転車が傷つく。これほどしっかり通行止めにしているのであきらめて塩水橋に戻り、一気に宮ヶ瀬まで走った。途中、女性のローダーがゆっくり走っているので追い抜いたが車が来て急ブレーキが滑って危なかった。
宮ヶ瀬はクリスマスモードだがイルミネーションも見えず、がっかり。すぐバス輪行準備して、着替えを二・三枚着込み、冷えた体をケアした。車中、大倉から縦走したという高齢ハイカーと話しながら本厚木に戻った。
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