神奈川県最高峰 雪化粧の蛭ヶ岳


- GPS
- --:--
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,250m
- 下り
- 1,250m
コースタイム
08:55 主脈縦走路合流
09:00 黍殻避難小屋探索
09:45 姫次
10:15 地蔵平
11:25 蛭ヶ岳頂上着
12:20 蛭ヶ岳頂上発
13:10 地蔵平
13:35 姫次
14:05 主脈縦走路分岐から釜立沢林道へ
14:40 駐車場着
天候 | 雨のち晴れ強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
林道ゲート手前に4台駐車可 |
コース状況/ 危険箇所等 |
道の状況 危険箇所は特にありません。 ぬかるみ多い |
写真
「広河原、神ノ川ヒュッテ」と読めます。
今日はこのルートを登らなかったのは正解のようです。おそらく落葉と雪でルートはかなり解りにくいはず、そのうえに強風です。
頂上に着いたときは風が強く、ガスで展望もきかないのですぐ帰ろうと思いましたが、急に晴間が広がり素晴らしい光景が目の前に出現したことで、結局1時間近くも頂上で写真を撮っていました。
まだ帰りたくない気分です。思わず振り返ってシャッターを切りました。
感想
最近の山歩きは他県の山にばかり出かけているので、今回は久しぶりに地元の山、丹沢に行こうと考えていました。
地元でありながら丹沢には10年以上も行っていないので、行くのであれば丹沢山塊の最高峰、蛭ヶ岳が良いだろうと思っていました。丹沢や塔ノ岳よりも静かで落ち着いているような気もするので。
登るルートは神ノ川林道−広河原−地蔵平−蛭ヶ岳−地蔵平−姫次−袖平−神ノ川林道に戻る周回コースに決めます。
広河原−地蔵平間は未経験なのも新鮮な気分になれます。
気になるのは、前線通過によって朝方荒天になるとの予報でした。
朝起きてみると、道は濡れていますが晴れ間が見え雨は降っていません。天気予報の前線はすでに通過したと判断して出発します。
ところが、走るうちに次第にに雲が多くなり雨も降りだしてきました。
こうなると、予定のルートは水量が少なければ石の上を歩いて対岸へ行くことできますが、増水すれば渡渉になってしまう。冬に靴を脱いで沢の中をを歩くのはツライことです。
『年寄りの冷や水』いう諺は文字通り、まさに私のこの行為のためにあるような気がしてきます。
そこで、急遽予定を変更して釜立沢林道から登ることにします。
国道を左折し、ゲートの手前の駐車場に車を止め、雨の止むのを待って登ることにします。
コンビニおにぎりで朝食を済ませると雨は止んだので歩き始めます。
遅い出発になりました。
登山道を登り始めると下山してくる人がいたので、話をすると姫次は雪だったので降りてきたとのこと。
風は強いが、すでに晴れ間がでているので登れるところまでは行ってみようとさらに歩きます。
暫く登ると主脈縦走路に出ます。
蛭ヶ岳は右方向ですが、100メートルほど左へ行ったところにある黍殻避難小屋広場に立ち寄ります。
理由は、3年程前の日曜美術館という番組で犬塚勉という画家の特集をしていた中でこの黍殻山に綺麗な場所があるということを放送していたので、もしかするとこの場所かなと思い、来ることがあったら立ち寄ってみようと思っていたからです。
しかし、この場所ではありませんでした。
また、機会があったら探してみようと思います。
この画家については、岳人の9月号にも特集があったそうです。読んでみたいものです!
さらに進むと八丁坂ノ頭あたりから雪が少し出てきますが、歩くのに支障はありません。
姫次に着くと風は強いが、もうすでに晴れていて雪は降っていません。蛭ヶ岳、檜洞丸の頂上付近はすごいスピードで雲が流れています。あちらはまだ雪が降っているのかもしれません。
一瞬、雲が切れて蛭ヶ岳が姿を現します。晴れる前兆とみてすぐ蛭ヶ岳に向かいます。
途中で今日の予定コースの合流点が見つかりますが、この時期、落葉も雪もあり今日は谷から強風が吹き上げています。ここを登らなかったのは正解でした。
蛭ヶ岳が近くなってくると一気にガスってきます。また、雪は降ってませんが風が強くて吹飛ばされそうな場所もあります。
この状況なので、山頂の眺望への期待感はすでにゼロになっています。
せっかくここまで来たので頂上に着いたら蛭ヶ岳山荘の写真でも撮ってすぐに帰ろうと思い始めました。
そして、頂上へ着き数枚写真を撮って帰ろうとした時、あっという間に晴れ間が広がり始めました。
数分前とはまったくの別世界です!
木も草もロープまでもが雪化粧をしています。
まず、近くの山が現れ、次から次へと見えてきます。
海も見えて来ます。真鶴、初島もよく見えて来ました。
樹氷の白と空の青さの素晴らしいコントラスト!本当に奇麗です!
最後に富士山も見えて本当に素晴らしい光景です。
先程までの強風とガス、雪がこの風景を作り上げ、今の晴天がこの素晴らしい光景を私にプレゼントしてくれています。
儚い、壊れやすい光景だからこそ美しく感じるのでしょう。
山頂には私のほかに、千葉から来られた若いご夫妻がいてやはり感激していました。
今日は本当に幸運でした。
もし、あと10分早く頂上に到着していたら、きっとすぐに帰ってしまって姫次で青空の蛭ヶ岳を振り返って悔しがっていたことでしょう!
今回、地元再発見の山歩きになりました。
蛭ヶ岳の山の神様に感謝です!
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