二週連続の三頭山、今回は御前山まで縦走
- GPS
- 10:15
- 距離
- 19.4km
- 登り
- 1,699m
- 下り
- 1,868m
コースタイム
天候 | 快晴 温かい |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
橋詰バス停-奥多摩駅−御嶽駅-駐車場 |
写真
感想
圏央道を使えば、混んだ時期でなければ奥多摩も行けるな、と先日の三頭山で検証できたので、今週は、早速第二弾でいきなり、三山縦走をもくろんだ。
ヤマレコで読んだレポは、先週の日曜日のもの。
ヌカザス尾根から三頭山に上がり、月夜見山、御前山、大岳山、御岳と縦走したという、youtarouさんの記録であった。
さすが健脚の方。その真似はちょっと無理っぽかったが、御嶽駅近くの無料駐車場に車を置き、一番電車で奥多摩駅に行って一番のバスにのる、というアイデアはいただけた。大岳、御岳に到達しない場合には、奥多摩駅から電車で御嶽駅まで戻ることになる。、当然ながら、それも想定した。
youtarouさんと同様、御嶽駅近くの苑地駐車場に車を置く。30台ほど停められるが、7−8台すでに停めてある。トイレもある。5〜6分歩くと御嶽駅。下りの一番は5時38分。持ってきたアンパンと自販機で買った温かいスープで朝食。
先日の寒気を考え、防寒に気を遣って装備してきたが、どうも、温かく、ホームに一人でいてもカッターシャツのままで大丈夫だ。
時刻通り、電車が来る。車内には数人の登山者も。奥多摩駅で待っていた、始発の鴨沢西ゆきバスに乗り込む。登山者は、6人ほど。
ちなみに、倉戸入口でひとり、小河内神社でひとり、それぞれ登山者が降りた。
奥多摩の稜線が明るくなってくる。雲一つない。深山橋で下車。今日は、ムロクボ尾根を登る。まず、深山橋を小菅方面に渡る。ムロクボの立ち上がりが正面に見えている。三頭橋をわたり、登山口に向かう。橋の上には、釣り人が三人いた。
橋を渡ると、すぐ目の前に登山口がある。
いきなり、「丸山尾根」と言う看板があった。とにかく暑く積もった落ち葉。足は簡単に埋まる。落ち葉をかき分け、この痩せた急な尾根を上がっていく。深山橋が下に見える。このあたり、さびた鉄製の指導標が点々と設けられている。
となりのヌカザス尾根に、イヨ山のピークが見えた。朝日が当たって眩しい石尾根の鷹巣山がくっきりみえる。
ヌカザス山に着かないのに、オツネノ泣き坂の標識があった。ここにもあるのか。。
分岐の指導標と太陽が目に入いり、ヌカザスとの合流点が、見上げた先に明るく見えた。最後の急登だ。登り口から1時間40分ほどだ。
ムロクボの急登を振り返ると、相当なものだ。辛うじて出ている木の根っこにつかまりつつ這い登った。
ここからは、日の光を浴びて歩ける。この季節、これはずいぶん違う。
鶴峠分岐まできた。登り口から2時間半ほど。岩の間を抜けると、頂上までは20分弱だ。
西峰の西端に登りつく。9時半過ぎ。先週より五時間近く早い到着だ。だいたいこの間は、この時刻にはまだ車の中で、登山口に到着すらしていない。
何と言っても、富士山の展望がすごい。右に三ツ峠山、左に鹿留山を従えて、その均整のとれた姿は他に比べるものも思い浮かばない。
笹尾根への下り道を覗き込む。中三の時に、こちらから登ってきた。雪で真っ白だったけど。
着いたのは、ほぼ九時半ころ。カップルが一組、後は単独の男性登山者が4〜5人ほど。話し声もせず、静かな山だ。
デジカメの電池がなくなり、予備に取り換えたものの、しばらく前に充電したものとて、替えてみたらエンプティ。。。仕方なく、非常用品の箱をザックの底から引っ張り出し、アルカリ乾電池を取り出し、事なきを得た。こんな日にカメラが使えないんじゃね来た意味がないよ。そんなんで時間を使ってしまう。
10時少し前にようやく出発。この時点で、参考としたyoutarouさんの記録より一時間弱、遅い。
これまで行ったことのない中央峰、東峰に向かう。
展望台から、御前山と大岳山と、その向こう、少し霞んできたが、東京都心と、その向こうに千葉などが見えている。。。。
今日は気温が高く、地表からは上昇気流が上がっていることだろう。
南に、丹沢のシルエットがくっきり。木の間越しだが。。
鞘口峠近く、子供連れのグループが楽しそうに騒ぎながら上がってくる。
ここから、また静かな山に戻る。
昼近くなっても、雲一つ現れない。雲取山は、さぞや賑わっていることだろう。
冬の暖かい日射し、深く積もった落ち葉が日を浴びると、一層暖かさを感じる。
北を見下ろすと、奥多摩湖が緑の湖面を見せている。浅間尾根分岐。11時20分。
道が悪いらしい。明るくて広い落ち葉の斜面が続く。
右下に、奥多摩周遊道路が近づくところ。御前山が大きく見える。
木の枝が切れたところから、御前山と大岳山。御前山までは何とかたどり着きたい。
小広い落ち葉の広場で、昼食とする。11時35分〜12時10分。のんびりしてした。固形燃料でおでんを温める。うどんも作った。付け合せはいわしの缶詰。
奥多摩周遊道路に出て、飛龍山、国師岳、北奥千丈岳などが望める。
しばし舗装道路を歩く。車も少なく、のんびりした雰囲気だ。
このあと、ついつい遠回りな踏み跡に引っ張られ、月夜見山を巻きすぎてしまう。。このタイムロスは痛かった。
御前山へ向けて縦走を始め、月夜見山近くまできた。
奥多摩周遊道路の上を歩き、ふと巻き道に入ったところ、月夜見山の西斜面をグルっと巻いてしまった。そのふみ跡とて、どんどん薄くなり、あーあ、と思いながら、月夜見山から西に延びる、ただっ広い尾根に上がってきた。
仕方ないので、五万分の一地図を確認後、月夜見山の頂上に戻った。
あがってきた、ただっ広い尾根に、月夜見第一駐車場へのひろい道がある。
月夜見山の頂上へ向かう。
下ってくると、月夜見第二駐車場より先の舗装道路に出る。戻らなければならない。
舗装道路をそのまま来ればよかったのに。失敗。。。
第二駐車場から、小河内峠、御前山へ、また山に入る。
温かくなった午後、嫌なのは、霜柱が融けて、道がゆるゆるになっていることだ。スリップにめちゃくちゃ神経を遣う。
防火帯のような、植林と落葉樹の間の広い、緩やかな道を行く。
ここは、巻いても、稜線を辿っても一緒だ。
巻き道と稜線どおしの合流。日射しが低くなってきつつある。
南面や西面の巻き道は、これ以上ないくらい、明るく暖かい雰囲気だ。
西日に、遠く丹沢や陣馬山の方面、そして浅間嶺の尾根が見える。
小河内峠に着く。北には、石尾根がくっきり。
小広いが、南側が植林で、日が当たらない。
すっかり午後の遅い感じがする。
広い、明るい尾根を、惣岳山へと登っていく道は、なかなか気持ちのよいものだ。
惣岳山頂上の広い広場は、融けた霜柱で、ドロドロ。
前方に見える御前山から、カップルの登山者が降りてきた。
月夜見山で年配の夫婦に出会って以来のここまで人には会わなかった。
御前山手前の展望台から北を眺めると、石尾根が奥多摩駅に落ち込んでいく。
遠くは酉谷山から蕎麦粒山への稜線で、左に蕎麦粒山、右に川苔山。その間にのぞく白い峰は、日光白根山の方向が見える。
頂上間近の展望台で、富士山の大展望が。
御前山頂上に到着。14時50分着。広くて、ぬかるんでいる。
鋸山の方から、ベテラン女性の登山者が、と思ったら、惣岳山の方からも、バリバリの女性登山家風の方が追い付いてきた。聞くと、三頭山が11時だという。こちらが三頭山を出たのは、10時少し前だから、一時間を詰められたわけだ。
バリバリの女性登山家風の方は、暗くなるか、ぎりぎりだけど、と言って、鋸山経由で奥多摩駅への下山路に向かわれた。
御岳を目指したそうだが、あきらめて下られるとのこと。
こちらも日暮れとの競争になりそうだ。避難小屋経由で栃寄沢へと下ることにする。
なんか、別荘風の避難小屋。こんなガラス戸じゃ泊まりにくいな。
行けなかった大岳山が見える。こんなに間近だ。次は必ず。
40分ほどで、体験の森のあずまやに出たので、ベンチで休憩し、湯を沸かした。
熱々のココアをテルモスに満タンにし、残った湯で味噌汁を。
熱々の味噌汁。うまい。
ここから、さらに沢道を下る。ここで暗くなったら面倒だ。急ぐ、急ぐ。
20分と少しで、登山口に出た。もうすぐ日が沈む。舗装道路をバス通りへ下る。
バス通り近く、見上げると、雲一つない薄暮の空に、細い月が上がっている。
いいお天気の一日だった。
バス通りに、境橋で出ると、すぐ橋詰トンネルがある。(境橋のバス停が少し左にあったのに気付かず。)トンネルを抜けたところに、橋詰のバス停。10分くらい待つとバスが来るので、ここで待つ。
バスに乗ったら、ほんの7−8分で奥多摩駅に着いた。
電車には、まばらに登山者の姿も。一人、御嶽駅で降りる。
さあ、駐車場へ。長い一日だったような、あっけないような。
一日、奥多摩の主稜線を歩いた。冬枯れの稜線、おおむね、静かな山旅ができた。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する