明王谷@滝の奥にジャンダルム⁉️



- GPS
- 06:02
- 距離
- 6.0km
- 登り
- 582m
- 下り
- 578m
コースタイム
- 山行
- 3:56
- 休憩
- 2:00
- 合計
- 5:56
天候 | ハレ☀️ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
自然のままの渓谷美を誇る明王谷。 巻道には壊れかけのアルミ梯子、切れかけの残置ロープや錆びたハーケンなど 信用ならないものが多いので 体を預ける時は最新の注意が必要 |
その他周辺情報 | 明王谷には高級会席料亭の比良山荘があるが他には何もない 鯖街道を上ルと大原三千院。 ここにはお洒落なカフェや食事処もあるが天然温泉は日帰りでは利用できないみたいです |
写真
感想
今回カテゴリーを沢登りとしたが八ツ淵の滝に続いて2回めの我々初心者集団は「沢遊び」と位置付けている笑
明王谷は去年からよく耳にしていたので沢となればもうここしか思いつかなかった
モーリー、Pちゃんを誘って行ってみることに♪
私とPちゃんは、八ツ淵よりは沢に立ち入るようなので釣り人が使うタビ型のフェルト底靴を用意
ほんとはMベルの沢靴がいいなとは思ったが、フェルトがいいのかゴム底がいいのかまだわからない私はそこまでお金を出す気にはなれなかった
私のウエアは上がミレーのアミアミの上に、アルプス山行時に購入していたFトラックのDタフジップ、薄手のラッシュガードを羽織り
下はアミアミの上に厚手のネオプレーンに似た素材のレギンス 、海パンの出で立ち
装備は岩稜歩き用のハーネスとスリング2本
Pちゃんはインナーの上に半袖のポロシャツだけの2枚、下はインナーなしのズボン姿だ
黒だったので入渓まで気づかなかったが、ポロシャツはなんと!綿だった@@;これは相当ヤバイ笑
モーリーは適当なマリンシューズにMベルのチェーンスパイクを持ってきていた!
沢でチェンスパを履く発想は私にはなかった
ザックもセールで買った、口を折り畳むタイプの防水モノを用意
補助ロープにスリング4本持参
ハーネスは無かったがいざとなればスリングでハーネスを作る気だったらしい
我々のこのまちまちな装備を見て分かる通り
まさに手探り状態で挑む沢初心者集団だ(笑笑
しかしこの日は平日なのもあって9:00に入渓してから口の深谷入口の橋まで綺麗な渓谷を貸し切りで歩けたので
世間に我々の恥部を晒さずに済んだ笑
沢はほぼバリエルート
最初の堰堤を越えて沢に降りるアルミ梯子は足をかけるところが折れていたりひん曲がっていたりで相当痛んでいて
急登の高巻きにはロープが残置されてあったが状態が悪くあまり信用できない
それでも沢歩きは楽しく、初体験のモーリーは面白さを何度も口にするほどハマったようだ🎶
同じく楽しんでいたPちゃんだったが気付くとガクぶるで震えていたΣ@@;
「あれ?これ、綿やん!」
濡れた例の綿ポロシャツが原因
慌てて日のあたる場所で脱がせ別の上着を着るよう指示
コンビニのカッパしかなくとりま着せる
その後震えは収まり元気にはなったが…膝まである白いカッパが白衣のようで
それから「研究員〜!」と呼ばれる🤣
こんな格好で明王谷を歩いたのは彼が初めてじゃないだろうか
ウケ狙いが好きな関西人とはいえ、ほんとに他の人に会わなくてよかった笑笑
そんなこんなで順調に沢を登って行ったが
まさかの、必死にならざるを得なかった壁が立ち塞がった
👉🏻三の滝と呼ばれる瀑布だ
ここは手前で林道に上がる巻き道があるのだが
気付かなかった我々はこの滝の奥に潜むプチジャンダルムに真正面から挑むことになった💦
まずは大きな滝壺を要す瀑布を越えて向こう岸へ行く算段をする
まともに滝壺を横断すれば下流に流されるので
滝の裏を通る事を考える
チャレンジャーは現れないので(笑)私が行く事に^ ^;
滝の裏をくぐるなんて、初体験もいいとこだ
何が怖いって、まず向こう側が見えなかったのと
足場がなく水の中に浸かって通過するので当然深いだろうし巻いた流れがあったりして引き込まれないかという不安がよぎった
とりあえず徐々に様子を見ながら行ってダメなら戻ろうと思ったが
行動に移すまで少々心の準備が必要だった(笑
滝の下に入るとなかなかない光景に信じられない不思議な気持ちになった
そして足などつかないだろうと思っていた真ん中あたりでふと水中に足場があるのに気付く
いける!と思って振り返るとPちゃん、モーリーも続いていて楽しげな笑顔じゃないかっ!
リードはいつだって大変だ💦セカンド以降のこのお気楽ぶり…
そのまま進み滝を抜けそこから岸までひと泳ぎさせられたが無事に対岸へ行けた
ん?ここからどこを??
目の前には角の全くない丸みを帯びた大岩盤
奥にルンゼっぽい枯れ滝があり様子を見にいったが登れそうもなく
やはりこれを上がるしかない@@;
我々の貧弱な装備ではこの岩盤はまさにジャンダルムに思えた💦
補助ロープを持つモーリーがリード
しかし掴み所のない岩盤に困った
今考えたら引き返せばよかったんですが岩を前にしたジムクライマーはチャレンジに燃えていた☆
幸いハーケンが打ってありスリングをつけれたので
モーリーはいけると踏んだのだろう
補助ロープを出しつつモーリーがチェンスパでガリガリと少しずつ登る
段差などほとんど無く切れ込みがあってもカドが丸い為足がかからない
が、チェンスパを活かし上がっていく
続いてPちゃんが行こうとするが、途中に設置した一つ目のスリングを手にしたところでモーリーから待て!の合図
上でも掴み所がなくかなり苦戦している模様で「怖いわ〜」を連発している😱
もはや戻れない。落ちないでくれ👏🏻
ハーケンが他にあと2つほどあるらしくスリングをかけてさらに上がっていったようだ
垂れ下がっていた補助ロープもどんどん上がる
すると2人目のPちゃんの手の届かないところまでロープの先が上がっていくではないか!
「ロープいっぱいやでー!」と叫ぶが支点がないらしく上がるしかないと返事があった
やや茫然気味の取り残された2人…笑笑
おそらくモーリーは途中からロープを残してくれてるはずなので
彼が各ハーケンに残してくれているであろうスリングと私の二本のスリングで
そこまでなんとか繋げるしかない
ひとまずPちゃんを下ろし交代
私が上がりPちゃんが登ってこれるようスリングで手助けしなければ。
とはいえフェルト底の靴はツルッツルに滑り、のっけけら足のかけようがないのでハーケンを信じてスリングをグイッと手繰り寄せ強引に上がる
やはり靴はゴム底がいいかも😰
2つ目のハーケンまで行くとやはりモーリーがスリングをつけてくれていた
そのスリングにつかまりまだ一歩も登っていないPちゃんにも登ってくるよう伝え、さらに上へ。
そこからますます足のかけ場はなくなり滝の流れるキワぎりぎりに僅かな段差があったのでそこに足を置いた
轟々と流れる大迫力の滝のキワなので足を置きにいくだけでかなりビビる💦
そして見上げると3つ目のハーケンがあったので何とかそこまで這い上がる
モーリーはすでにスリングを使い切ったのかそこには無かったので私のスリングをかける
同じくフェルト底のPちゃんはもうすでにアドレナリン全開☆
しかし1つ目のハーケンから2つ目のハーケンまでの間で手こずる
わー!という声と同時にドボーンという音☆@@;
ツルツル岩盤に跳ね返され3回ほど滑り台のように滝壺に落ちていた💦
やっとこさ2つ目のスリングに手をかけたので1つ目のスリングを外し私に渡すよう言うが
頭を下げた体勢で動かずかなり時間を食っている
どうしたのかと思ったがカラビナなどあまり触ったことがない彼なのでピンときた
焦って環付を回す方向がわからず手間取ってるのかも。
しばらくして外せたので聞くとやはりそのようだった(笑
外したスリングをなんとか渡してもらい、それを3つ目のハーケンのスリングに付け足す
これで2つ目から3つ目もスリングを頼りに上がってこれる
さて、私が進まないとPちゃんは上がってこれない
3つ目のハーケンのスリングを持ち上を仰ぐと3m先にロープの先が見えた♪
きっと支点を見つけてフィックスして固定してくれてるはず☆
ところがこの3つ目のハーケンからロープの先までが、フリーになるのでメタメタ怖かった><;
相変わらずのツルツル岩盤で掴みどころが全くない
左は相変わらず轟々と流れ落ちる滝
ゆっくり、ゆっくり…そしてロープの端をつかんだ!!
ロープを掴んだところで「これで登り切れる」と確信した
ロープというのがこれほどありがたいモノだとは…
さぁ、あとはPちゃんがこのロープを掴むまでが勝負だ。
ナメクジのようなスピードで3つ目のハーケンまで上がってきたPちゃんから
はずしてきた2つ目のハーケンのスリングを受け取り、それをロープ先のスリングに付け足した
これでロープまで容易にたどり着ける☆
先にモーリーの待つ上まで登って待っていよう
ロープを持ちさらに上がると…
今度は馬の背が現れた!@@;
アルプスの馬の背と違うのは、ツルツルで足の置き場は一切なく立ち上がれない💦
頂点に跨って進む以外は登っていけない
跨がって進む途中でバランスを崩しどちらかに傾けば踏ん張りが効かず下まで落ちます😱
その馬の背の先を見れば、草が生え足場もありフィックス地点とモーリーがいるのも見えた
ゴールを確信したので、馬の背をほぼ通過したところで向きを変え跨ったままPちゃんに指示☆
Pちゃんがなんとかロープの端を掴み馬の背に跨ったところで「待て!」の指示を出す
この馬の背はバランスを崩す可能性が大いにあるので、まずロープ先のスリングを外して自分のハーネスに戻させ、
次にロープ端のエイトノットで作ったリングにカラビナをかけろ!と私のカラビナを上からロープに通し滑らせて渡す
カラビナをつけそれをPちゃんのハーネスにも付ける
これでロープとPちゃんは繋がって少なくとも下まで落ちることはなくなり密かにホッとした
フィックス地点ではモーリーがムンターヒッチで即席のビレイシステムを組んでくれていた
さすがやん👏🏻👏🏻👏🏻
これでPちゃんに滑落はない☆ほっとしたので先に登りモーリーのもとへ
あとは2人で声援を送るのみだった
しかしこの最後の難関の馬の背はPちゃんにとってはかなりキツかったみたいです💦
その動くスピードはアリ以下だ
跨って前のめりに大の字に岩にへばりついている
写真にも撮っているがあまりに動かないので気絶しているのかと思った程(笑
それでもジワジワ攻めてようやく登り切った時には精魂尽き果てた感じだった😵
恐るべし三の滝のジャンダルム!
時間もかなり経ち沢を歩くPちゃんはヨレヨレだった為
口の深谷入口にある橋の手前から林道に上がり
沢登りはお開きとする事になりました☆
予想以上に三の滝ジャンにヤラれて中間地点の牛コバにも行けませんでしたが
それでも思い出に残るとても楽しい沢を満喫したので充実した1日でした
あれだけヤラレたPちゃんも帰りの林道で着替え中に
貸していたハーネスを買い取ってくれたので
その情熱を感じ嬉しくなりました♪
辛い思い出にならず「楽しかった〜🎶」といってくれたのが何より👍
行けなかった口の深谷、奥の深谷はまたのお楽しみに残しておこう☆
準備不足だったとはいえ、みんなでそれぞれが役割を果たし共に乗り切った今回の経験は貴重で思い出深いものになりました✨
次に沢の機会があれば足りなかったところをしっかり準備して挑みたいと思います^ ^
お疲れ様でしたー☆
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