飯豊山 御沢から日帰り
- GPS
- 10:25
- 距離
- 21.7km
- 登り
- 2,072m
- 下り
- 2,057m
コースタイム
- 山行
- 9:49
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 10:26
天候 | ガス時々微かに雨のち晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
御沢野営場の登山口から剣が峰の下までの急登は、急登には違いないもののよく整備されていて、登りやすく降りやすいようにできています、500mおきに休憩ポイントとなる「踊り場」が用意されてるのも素晴らしいです。 剣が峰は必要最小限の鎖が備わっていて、最小限具合が絶妙。何もないところではしっかり岩に取り付き、鎖があるところではある程度鎖に頼りながら昇り降りすることになります。一方で数少ないながらもあるハシゴは、あまり役に立たないので無視した方が良いでしょう。剣が峰は登りは易しい下りは要注意というレポを眼にしますが、この日は強風のため登りもまあまあ怖かったです。むしろ警戒してた下りは想像よりは楽でした。 三国小屋から山頂に向かうには、小屋の手前を右折します。剣が峰を登って来て小屋にたどり着いてホッとすると直進方向に道が続いているので間違えそうになりますが、そっちは弥平四郎方面で誤りです。ここは要注意。 三国小屋から本山の山頂までは大小いくつものアップダウンを繰り返しますが、危険個所は皆無なので、要所要所を地図で確認しながら進めば安心してたどり着きます。数ヶ所小さなぬかるみもありますが、敷いていただいている木や石の上をうまくたどれば全く汚れずに渡れます。 水場は、御沢から続く最初の急登を登り切ったところと切合小屋にあるので、今から思えばスタート時には1リットルもあれば十分つなぐことができました。心配性なので3リットルも持って行ってしまいましたが、事前に確認をしたうえで最小限に減らすことはできると思います。 |
写真
感想
事前の「登山天気」では登山口も山頂も9時までは曇り、その後晴れの予報でした。それを裏付けるかのように車中泊して朝起きたときには満天の星空で好天が期待できそうな予感。
ところが朝4時のスタート時こそ天気が良かったものの、急登を登るにつれてガスが濃くなり、時折大粒の雨も混ざるようになって、風も強くなり体感的には10m以上。この状況で剣が峰の岩稜はそこそこ怖い。しかも先行していたご夫婦が断念して引き返して来て気持ちがネガティブな方向に傾く。でも天気予報を確認すると山頂晴れに変わりないので信じてそのまま進むことに。御沢では電波は拾えないものの、急登登り始めて入るのは力強い味方(ドコモだけのよう)。
でも雨こそ降らなかったものの三国小屋を越えても切合小屋に着いてもガスは一向に晴れず。ところが、草履塚まで来たら一気にガスが晴れてみるみる青空が広がり、眼下に雲海が広がりました。この雲海を抜けて来て良かった!
ここで初めて力強い山容の大日岳から飯豊山に至る稜線を眼にすることができたときは最初の感動。半面、草履塚ではガスってる方が、これからガンガン下って大きく登り返す姿を見なくて済むからメンタル的に良いというレポも読んでいたので、ここまでガスってたんだからもうちょっとガスってても良いのに、と少しは頭をよぎりました。が、ガスり続けた後の青空は山では最良のエネルギー源。青空の下では最後に大きな登りがあっても何も苦にならずに一気に山頂まで行くことができました。途中であきらめずに良かったです。何人かが異口同音にあのとき引き返そうと思ったけどやめずに良かったと口にしてました。
イキナリの急登や痩せ尾根の急峻な岩稜、無数の頂きの厳しいアップダウンの繰り返しを乗り越えた末にたどり着ける草履塚から臨む山容や、山頂からの日本海、庄内平野や朝日連峰、月山、その先の鳥海山に至る眺望があまりに美しく、大感動です。登山の楽しさと厳しさを全て兼ね備えていて素晴らしい山だと感じました。飯豊山を登る前までは東北の日本百名山でナンバー1は鳥海山だと思っていましたが、14座を完登した中では飯豊山を置いて他にないと考え直しました。
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