戸倉三山縦走〜年忘れの山〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 15.4km
- 登り
- 1,279m
- 下り
- 1,342m
コースタイム
8:56 Iさん集合⇒タクシー
9:05 今熊神社遥拝殿まえスタート
9:25〜30 今熊山往復
10:20 刈寄山頂上
10:30 同発
10:45 分岐着(うすら寒い)
11:20 高圧線下休憩(トレラン者が向こうから来た)
11:30 同発
12:20 市道手前コブで休憩(コーヒーがうまい)
12:30 同発
12:50 市道山
13:05 同発
14:10 臼杵山(ラーメンを喰べる)
14:45 同発
15:55 荷田子峠下山口
過去天気図(気象庁) | 2012年12月の天気図 |
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アクセス | 曇り |
コース状況/ 危険箇所等 |
◆今熊神社遥拝殿(稲荷神社)〜刈寄山 ・稲荷神社まではタクシーがはいる。(料金は武蔵五日市駅から1200円程度) ・稲荷神社入口は指導標がない(見当たらなかった) ・神社社殿の階段をあがりそのまま社殿の右側の坂を登っていく。 ・今熊神社の往復は5分ほど。 ・指導標はその後もしっかりしている。 ◆刈寄山 ・分岐から15分ほどで頂上。 ・展望は北東方向に開けている。 ・東屋がある。 ・2等三角点 ◆刈寄峠〜入山峠〜市道山 ・車道が交わる。 ・登ったり降りたりの退屈な道が続く。 ・市道山の手前の伐採地で臼杵山方面の展望が開ける。 ・市道山の頂上は狭い。 ・3等三角点峰であるはずだが、三角点は見当たらなかった。亡失したのかも知れない。 ◆市道山〜臼杵山 ・退屈な道が続く。 ・少しずつ高度をあげ臼杵山 ・3等三角点 ・頂上からは東側の展望がある。(新宿副都心が遠く望める) ◆臼杵山〜荷田子峠(茱萸(ぐみ)尾根) ・特に問題はない。 ◆日帰り湯 ・瀬音の湯 800円/大人 http://www.seotonoyu.jp/ ・荷田子峠の下山口から15分ほどの徒歩。 ・本数は少ないが、瀬音の湯から武蔵五日市駅まで直行バスもある(今回は夕方6:39のバスに乗った) ◆歩数:36503歩 <地名の由来> ■戸倉三山 以前、三山のある一帯が戸倉村であったことから名付けられた。いまは併合されあきる野市になっている。この三山に「戸倉三山」の名を与えたのは登山家中村謙であった。中村謙は登山を中学生の頃から始め、日本山岳会会員であるほかに山小屋倶楽部、山と高原の会などに関係した。膨大な数の山の文章を書き『東京附近山の旅』『山と高原の旅』『国防登山読本』など多くの単行本を出版した。1981年に『山ひとすじ』という遺稿と追悼の文集が茗溪堂から出版されている。夜通し山を歩くカモシカ山行の提唱者でもある。時間と金がない登山者は、2〜3日で歩く登山を夜通し歩いて1日で終えるのがいいとした。ちなみに彼の筆名は加茂鹿之助(かもしかのすけ)である。 ■今熊神社 本殿は、今熊山山頂にあり遥拝殿は登山口にある。祭神は建速須佐之男命, 月夜見命を合祀している。縁起は「安閑天皇の御宇疫病流行旦饑饉之に加わる。時の人霊験者著き紀州熊野本宮大社を勧請し今熊野宮と号し祀ると伝う。その後同天皇の宮妃和州笠縫の祠に御参籠熊野身やに渡らせ給う、折柄大風雨俄かに起り御行衛不明となり給う。時に丹生大神の神託あり勅使差遣され呼戻祈願せられ其の行衛を知ると言う。此の縁由により爾来諸人「呼わり山」と敬称し近郷遠国の崇敬を蒐む。創立語興發十度に及び貞治3年別当正福寺開山法印重円中興し正福寺守護神たり。是より今熊大権現と呼ばれしを明治維新の際今熊神社と改称す。明治42年本村川久保の天満神社を合祀す。家出人呼戻足止神事・今熊権現獅子舞。 境内社 今熊開運稲荷社 倉稲魂神 ■刈寄山 山名の由来は不明。「刈」は伐採から来ていると思うが、戸倉は昔から林業が盛んであった。戸倉で産出した木材を秋川を通じて五日市に流し、江戸へと出荷されていったと思われる。 ■市道山 「五日市」への道を意味する。南麓の恩方の人々が、市の立つ日にこの山を越えて五日市に向かったことに由来する。 ■臼杵山 双耳峰となっており北峰と南峰がある。名前のとおり臼(うす)と杵(きね)であり、男の神と女の神を意味する。北峰には臼杵神社があり養蚕の神様を祀っている。養蚕の神の守り神は猫とのことで臼杵神社には猫碑と呼ばれる一対の石像がある。南峰には二等三角点がある。 |
写真
感想
奥多摩の登山は『高水三山に始まり、戸倉三山で終わる』といいます。
初心者は高水三山からスタートし、奥多摩の高峰で経験や技術を積んで、ベテランの域に達したら、渋味の戸倉三山を味わいながらシメなさい、ということかと思います。
奥多摩登山を終わりにしようというわけではないですが”一度は行ってみよう”という思いもあり今年最後の山を戸倉三山に決めました。
学生時代の仲間との忘年山行も今年で5年目となりました。
箱根(金時山〜明星ヶ岳)、そして奥多摩(本仁田山〜川乗山)、三頭山(数馬〜三頭山〜槙寄山)、滝子山と登ってきましたが、それぞれによい山でした。
何より一年最後の山だと思うと山行がひと味違ったものになるような気がします。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-107014.html
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-159078.html
戸倉三山はこの一帯がかつて「戸倉村」であったことから命名された由緒ある山で、登山家中村謙という人が命名したそうです。
この三山、距離が長いことでも知られており、低山ゆえ夏に歩く山というよりは、冬の陽だまりにポコポコ歩くというのがベストのようです。
登山口に集合すると早くも始まっています(笑)。
「コースタイム長いし。最後はヘッドランプ?」
「エスケープルートを使って早く呑みに行こうぜ」
「別に三山登らなくても二山登れば四捨五入でいいんじゃないの」
「四捨五入ならゼロ山じゃね?」
「それをいうなら切り上げだろ」
「誰だ、こんなところ選んだのは。コースタイム長すぎ。明るいうちには着かねえぞ」
と言っているのは集合時間に30分も遅刻してきたIさん。
微笑ましい(笑)会話はいつも通り。
昨日までの雨はあがり、日中は晴れの予報でしたが山は雲が垂れこめて、モノトーンの世界。
とても”陽だまりハイク”とはいかず「晴れて良かった」が「天気が悪いじゃねか!」の中を進みます。
戸倉三山は似たような樹林の景色がずっと続き、進んでも進んでも同じ場所にいるような摩訶不思議な世界。
”動く歩道を逆に歩いている”錯覚に陥ります。
加えて尾根上を忠実にたどり、コブの登り下りだけはしっかりある。
静岡から参加のMZKさんは「800mのイモ山なのにこりゃ山岳縦走だな」。
終日トップだったIさんは、後ろを顧みない高速ペース。
メンバー全員、不満を持ちつつも(笑)落ちこぼれまいと黙々とついていきます。
刈寄山・市道山・臼杵山と難しい名前ながら特徴はしっかりない(笑)ピークを踏んで臼杵山で大休止のラーメンタイム。
各自持ってくるはずのラーメンも2名は忘れ、人のラーメンをもらって喰うやつも一部にはいました。
ラーメンを沸かしているとコンロのカートリッジが木の台に凍りついて取れなくなり、どんどん温度も下がってくるので、切り上げてグミ尾根を荷田子峠にくだりました。
下山口で臼杵山方面を見上げると相当にそびえ立っています。
「うへっ! 逆コースじゃなくて正解!」
「これから同じ道を戻って登山口まで戻れって言われたらいくらでやる?」
「50万円だったらやる」とKJN.
「誰も一緒にいかないからズルするだろ」
「写真撮ってこいよ。証拠がないとなー」
「だいたい誰がそんなことに50万円も払う?」
と生産性ゼロの会話をしつつ瀬音ノ湯まで行って今年の汗を流しました。
ぬるぬるのアルカリ性のお湯でご機嫌でした。
そのまま宴会に突入し、来年はMZKさん居住の沼津アルプスを制覇することにして解散としました。
コメント
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junjapaさん
皆さんの掛け合いも含めてのどかな感じが伝わってきます。
温泉と宴会で締めて、最高の年末ですね。
ありがとうございます。そうですね。そういう想い出が残っていますね。山はあまりいい印象はないんですが(笑)。
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