高月城趾・根小屋城趾・戸倉城趾


- GPS
- 07:32
- 距離
- 22.1km
- 登り
- 769m
- 下り
- 719m
コースタイム
天候 | 晴れ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
武蔵五日市:15:39発 どちらも余裕で座れました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
高月城趾 多分、1458年に大石氏の居城となった城。大石氏はその後、1521年に滝山城に移り、高月城は支城になります。多分、1550年頃に北条氏照が大石氏の養子となったようです。大石氏はこの辺りでは結構な勢力を持っていたようで、北条氏と縁組みする事によって、その勢力は北条氏に受け継がれたよう。 高月城趾は大手道の途中から遺構がよく残っています。その方面が好きな方なら、ウロウロすれば土塁や馬出、竪堀などが見つけられると思います。何度か来て、水の手を探しているのですが、見つけられませんでした。北側の谷は重要な防御の要だったそうですが、今では廃棄物残土で埋められています。また、かつては尾根筋に西に行けたようですが、踏み跡は途中で不明朗になり、私には行けませんでした。 根小屋城趾 地名を取って戸吹城とも、また二城城とも言うようです。尾根筋を辿っても行けますが、南から上がる事も可能。城と言うよりは砦といった様子。滝山街道は古甲州道で、秋留橋の辺りで秋川を渡り、五日市から三頭山の辺りを越えて行ったようです。その渡河地点の守りに作られた砦のよう。いつ頃誰が作ったかはよくわからないようですが、高月城の支城として機能したのは確からしい。 大きく北曲輪と南曲輪に別れ、それぞれが独立して戦う事も可能。二城と言う名前はうなづけます。南曲輪の辺りに危険は無いのですが、北曲輪の方は崩落が激しく、両側が切れ落ちているような所もあります。サマーランド駐車場の東端の尾根から上がる事も出来ますが(かつてはその尾根を降りて渡河地点の攻撃をした筈です)、かなり危ないので行かれる方は気をつけてください。かつては無かったのですが、トラロープで行くな表示がありました。また、北曲輪に限らず、この辺の北側は結構崩れた所が多いです。踏み跡があったりしますが、深入りしない方が無難です。 高月城趾・根小屋城趾については「よみがえる滝山城」滝山城跡群・自然と歴史を守る会編。揺籃社(ISBN978-89708-251-6)が詳しいです。 雹留山 林道のような道を行くと、左に雹止山の標識があります。ちょっと上がれば山頂。小さなお宮があります。が、東はゴルフ場、西は墓地で、あまり山中の趣の無い山頂。 送電鉄塔巡視路 雹留山から道路に降りると、東京電力の巡視路表示あり。この先は鉄塔を順に巡視路を辿って行く事になります。さすがに深山の中とは行きませんが、結構山の中の雰囲気が味わえる道。道自体はしっかりしています。標識の類いは東電の黄色いポールのみ。迷ったら空を見上げて送電線を追ってください。ゴルフ場の横に出る辺りは、踏み跡が錯綜してます。69号鉄塔から始めて、74号鉄塔を過ぎると、すぐに小峰峠で、尾根筋の北を巻く感じになると、小峰公園の馬頭観音の所に出ます。鉄塔の所は刈り払われているので、そこそこ展望があります。 小峰公園->沢戸橋 この先はまともなハイキング道。変電所の脇を通り、金剛の滝への道、広徳寺への道を分け、北側を巻き気味に降りれば沢戸橋はすぐです。橋の戸倉側たもとに出ます。 戸倉城山 光源寺からの道は、尾根筋が結構急坂で険しいです。岩場もあり、軽いハイキング気分なら、(特に下りに)使わない方が良いと思います。ここも戸倉城趾として名高い所。築城時期、城主などハッキリは解らないけれど、武州南一揆の頃に使われた城のようです。北条氏照に名跡を譲ったあと、大石定久の隠居城となったとも。古甲州道の守りの役目を担ったようです。 虎口や竪堀などの遺構も認められるようです。水の手に行ってみましたが、水は出ていませんでした。昔は井戸だったんじゃないかと思います。城跡マニアなら、ここも楽しいでしょうね。頂上からは五日市から都心まで一望できます。五日市から見ると、結構、格好良くて存在感があります。五日市の象徴のような山です。 全般に、それ程危ない所は無いと思います。根小屋城趾辺りで北側に入り込まない事、城山光源寺コースの急坂に注意と言ったところでしょうか。 APRS 東京方面に視界の開けた所ではほぼ成功。東に山があるとダメなようです。根小屋城趾の辺りは標高が低いのが災いしたのか、全くダメでした。鉄塔の近くでは、なるべく鉄塔から離れた東側でうまく行きました。 |
写真
感想
二ヶ月ぶりに出かけてきました。二ヶ月もブランクがあると登り方を忘れちゃう。それに、お忘れ物もしがち(毎週のように行っていると、大抵の物はその辺に転がっていて、出かける前におっと忘れる所だった…となるんですがね)。登ってから「おっと忘れた」とか「こんな筈では…」とかになっても、すぐに降りて来られる手頃な所にしてみました。
最初はウォーミングアップで、街歩きの延長。段々山登りっぽくなって、最後はちょっとした登山と言う感じのコース。とは言っても、根小屋城趾から先は、かなり山中の趣き。街が近いので、車の音が聞こえるとか、柵に出くわすとか、まぁ気分を損なうものを完全に排除と言う訳には行きませんが、行き交う人も無く、静かな山歩きが楽しめました。最後に城山頂上から辿った道の遠望で締め。高低差こそ少なかったものの、まぁ22km程歩いたので良しとしましょう。最後の城山の登りはヒイヒイ気味でしたが…。
東秋留駅から高月城趾、根小屋城趾までは、ほぼ平地の道。高月城趾は登ると言っても40m程しか登りません。なんだか無理矢理くっつけた感があります。ウォーミングアップと言う意味合いもありますが、個人的には、高月城趾と根小屋城趾をつなぐと、家のドアから多摩川流域の自分の全トレースが繋がるという意味合いがあります。これで、玄関先から、高尾山、大岳山、雲取山、大菩薩嶺、笠取山、……と全部繋がりました。根元が一本しかないのは寂しい限りですが、どんな形でも家から山々までトレースが繋がっていると言うのは楽しい物です。
前回は小峰峠から強引に旧道に降りてしまい、小峰峠->沢戸橋が未踏になってしまいました。また、戸倉城山もかつての大手道にトレースがありません。両方ともいずれと思っていたので、良い機会になりました。が、どちらも登山地図には出ていないので、一般登山道踏破は全く伸びず。
次も低めの所でボチボチ行きます。
コメント
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miketamaです、
アップしばらくなさっていなかったから、どーしちゃったのかしら、と。。。
冬眠からお目覚めしたのですネ。
で、目がテン※※のようなコース
a tomさん、健在なり。
武蔵五日市駅からの、いろいろな状況下の中でのこういうルートということですが、たっぷり感ありますね。
それにしても、玄関先から高尾山、大岳山、雲取山、大菩薩嶺、笠取山へ繋がるってスゴいことです!
着眼がa tomさん独特で面白いです!
そっか、わたしも河辺駅から日向和田駅間を歩くと、ある意味雲取山まで繋がる?!
初春からワクワクさせてくださってありがとうございます
本年もよろしくお願いいたします
miketamaさん、こんばんは。
ヒイヒイ記録を書いていて、お返事が遅れました。すいません。
時間が自由にならない宮仕えの身。その他に何か理由が重なると、途端に山登りに行けなくなります。しばらく行かないと、なんだか余り高い所は敬遠したい気分。勢い、低い所でお茶を濁す羽目に。
でも、意外とこういう所をフラフラするのが好きです。ちょっとした冒険。この道はどこへ…。と言う訳で、フラフラネタは尽きません。とは言っても、本当の山中で全然分からない所を行く度胸はありませんが....。
可辺から日向和田ですかぁ。山登りっぽくするのは、ちょっと苦労しますね。地図を見い見い、頭をひねって。それもまた楽しみ。
実は、青梅駅から高尾駅まで分水嶺が繋がってから、自分チを分水嶺上に持ってくるか?と思案中。山の上に引っ越す訳ではなく、東側、青梅駅から高尾駅まで、自分チを通って繋げば、ぐるっと一周のトレース中に自分チが入る。なるべく自然豊かなルートで、無理なく書かれた輪の途中に自分チをこそっと入れるにはどうするか?思案中です。
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