【武奈ヶ岳】未知の尾根はブナの森🌿賑わう西南尾根をブナへ。下山は急下降のあブナい尾根で🤣


- GPS
- 05:06
- 距離
- 9.1km
- 登り
- 1,114m
- 下り
- 1,175m
コースタイム
- 山行
- 4:58
- 休憩
- 0:06
- 合計
- 5:04
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
葛川市民センター駐車場 曙橋を渡り国道367号の反対側にトイレあり |
写真
感想
調子が悪い。絶不調である。
何が?ってレコが上手く作れない。タイトルを見ただけでその調子の悪さをお解りいただけるだろう。そしてこのレコを作成するのにいったい何時間かかっていることだろうか。
さて、この日の山行の目的は2つ。
地図を見ていて気になった未踏の尾根を歩いてみることが一つ。
明王谷林道の途中、口の深谷の入口あたりからシャクシコバの頭へと続く尾根道。等高線が詰まっていてかなりの急坂に思えるが、いったいどんな尾根だろう。
先日HB1214さんに歩いたことがあるかお聞きした。やはり経験済みであった。さすがだ。
HBさん曰く、近年は足を踏み入れる人も増えている、序盤の急坂を乗り切ったら緩やかな美しい尾根歩きが出来るとのこと。楽しみだ。
もう一つの目的は、武奈ヶ岳の山頂から細川尾根を久しぶりに下ってみることだ。
この尾根は今年1月にyamaneko0922さんにご案内いただいて下降したことがあるのだが、急坂下りだった印象が残るこの道の様子を今一度確かめに行きたい。というのも10月に予定している山行で、もしかしたら小学6年の少年を連れて下山路として使うかも知れないからだ。
葛川坊村の葛川市民センターをスタートし、まずは明王谷林道入口の地主神社に参詣する。
ヤマネコさんによると神社の奥から明王谷林道のウザったいヘアピンカーブ2つをショートカットしてしまえるルートがあるとの事。
薄い踏み跡を探しつつ辿ってみるのだが、よく分からず、結局急な斜面を苦戦しながら適当に這い上がった。かなりの時間短縮にはなったのだが、かなりの疲労と発汗だった。
明王谷林道を歩き、三の滝を過ぎると右手に岩の斜面から名水・覚照水が湧き落ちている。今年は昨年あたりより水量が豊富に感じる。
ザックの中にはペットボトル4本、おおよそ2Lの水分を持参してきているのだが、うち2本ぐらいは空で持ってきて、ここで補給すれば良かったと後悔する。
白滝山へ続く伊藤新道の入口を右手に見送り、暫く歩いて白倉橋を渡る。すると目の前に口の深谷入口の道標が現れる。この場所から尾根に取り付く。
序盤は踏み跡も明瞭な普通の登山道である。樅木の大きな樹がたくさん見られる。
取り付きから20分ほどで分岐に差しかかった。奥の深谷の大橋へと続く道と分かれるこの分岐には古い道標が2つあるのだが、いずれも指している方向などはあやふやな感じだった。
ここからは道は勾配がキツくなってゆく。かなりの傾斜の道を歯を食いしばって頑張って登る。
急な道には比較的新しいトラロープが頻繁に設置してあるのだが、掴んで頼るほどではない。ただ踏み跡が薄くなりブッシュも現れてきているので、黄色と黒のロープは目印として大いに役に立った。
立ち枯れた巨大な台杉を見ながら更に登ってゆくと、やがて標高800m付近からは山毛欅の樹が現れ始めた。
そして標高950mあたりで南側の尾根と合流すると傾斜は緩やかになり、広い尾根には山毛欅の林が広がってくる。
真っ直ぐに伸びた麗樹、枝ぶりの立派な巨樹が頻繁に現れ、やがて若い樹々が立ち並ぶ清々しい山毛欅林の中を抜けてゆく。
標高1,090mあたりの稜線上の好展望箇所からは堂満岳や烏谷山、打見山や蓬莱山など、雄大な南比良の峰々を眺めやることが出来た。
シャクシコバノの頭のピークに向かってはやや細くなった急坂尾根を登り詰めてゆく。
山頂は地味で何もない。以前は木の枝に小さな手作り山名板が掲げてあったのだが、前回訪れた時から既に見当たらない。
通過して直ぐ北側の眺望が開ける場所まで歩みを進める。ここからは比良の主峰・武奈ヶ岳と美しい西南稜が一望できるのだ。
山毛欅の回廊を中峠へと下ってゆく。
中峠では丁度ソロの女性ハイカーさんが休憩をされていた。女性は人の行き来が少ないシャクシコバの頭の方向から勢いよく駆けて下りてきた私を不思議そうに見つめ、そっちには何があるのですか?とお尋ぬになられる。何処から登って来たのかを含めて地図を見ながら説明させていただくと、興味深げに一生懸命に聴いてくださった。
もう少しこの美女とお話ししていたかったのだが、金糞峠の方からワイワイと賑やかな子供連れの5.6名のグループが到着され、水を差された感じになった。伸びた鼻の下をキュッと短く戻し、女性に失礼してワサビ平の方へと下る。
口の深谷の沢を渡渉するワサビ平には紫色が鮮やかなキタヤマブシ(トリカブト)がたくさん咲いていた。根っこに猛毒があるとされ、ロス疑惑の事件の際には三浦さんと共に主役になった植物だが、花はとても美しいと思う。その奇妙で淫猥な形は女性器を思い浮かべてしまい、ついつい内部を覗き込みたくなるウリさんなのである。
ワサビ峠に上がって御殿山ルートと合流する。大人気のこのルートは日曜日ということもあって
たくさんのハイカーさんが歩かれている。
人気があるのが頷ける美しい尾根道。武奈ヶ岳の西南稜を軽快に登ってゆく。
南には先ほど登ったシャクシコバの頭が鋭く聳えている。
ふと足元を見るとリンドウの花が2輪、開きかけていた。つい先日まで比良も灼熱地獄のような猛暑だったのに、もうリンドウが咲き始める時期なのだ。季節の移り変わり、そして一年が経つのは早い。
そういうことならもうセンブリも咲いているかも知れないと思って念入りに登山道脇を探したが、さすがにまだのようだった。
しかしどうだろう、恐らく比良では初めてだ。シオガマギクの花を一輪見つけたのは嬉しかった。
11時前に武奈ヶ岳に登頂。山頂は登山者で大賑わいだ。山頂標の写真を一枚だけ撮ってすぐに北陵側へ移動する。
やや霞があるものの眺望は悪くない。秋になったとはいえまだまだ空気は澄んでいないので遠望は効かないが、伊吹、霊仙、御池あたりは確認できた。
山頂北側直下の岩と苔が印象的な場所で軽く昼食を摂る。
釣瓶岳や蛇谷ヶ峰を眺めながら、10月に予定している山行をイメージする。
帰路は細川尾根を下る。1月にヤマネコさんと歩いて以来2度目だ。
この尾根道でも山毛欅の樹々が頻繁に現れる。しかもかなりの大樹が多く、なかなか見応えがある。
しかし道はやはり急坂の急下降であり、荒れ気味だ。踏み跡もわかりにくい。危ない。
長い山行で疲労が溜まった脚で下るルートとしては良い道では無さそうだ。ましてや小学生を連れてとなるとリスクも大きい。
ルートの後半は植林の尾根となり、倒木帯を抜けるとやがて葛川細川町の集落へと降りてくる。
石垣積みで段々になった旧の村落跡と思われる敷地には、今や杉の樹が立ち並んでいるのだが、その下草は一面シャガソウの群生である。濃い緑色の葉に太陽の光が射して美しい。これがゴールデンウィークごろ花が満開になったら、どれほど美しいことだろうか。
そんなことを想像しながら国道へ出た。
細川休憩所には折り畳み自転車をデポしてある。自家用車を停めてある葛川市民センターまで、緩やかとはいえ安曇川沿いの国道367号を下流から上流方向へと重力に逆らって漕いでゆく。
そして坊村に着くころには脚が棒村だった。
・・・やはり、絶不調だ。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
ウリさん、こんにちは。
あれ? koumamaさんとkou君にニアミスですね。小ケルンで30分差みたい。
またマニアックなルートへ行かれたんですね。口ノ深谷からの尾根ルートですね。熊の捕獲檻が写ってなかったけど無くなったのかな? トラロープも新しそうな感じ。
何度か比良でお逢いしたベテランさんが、積雪期のほうが登りやすいと言っておられましたけど、私にはその勇気はありませんわ。
四駆を強いられる急峻場所もありますが、私は好きなルートです。
細川尾根は登りにしか使ったことがありませんが、下りはいかがでしたか。少々段があったりと下りにくそうな感じですが疲れた足には堪えたかと。
「調子が悪い。絶不調である」とのことですが、いかがですか。でも歩くペースは0.6〜0.7とは凄いですね。
坊村までの上りのR367は気分的にも辛いですね。アゲインストだったらなお大変。
お疲れさまでした。
「脚が棒村」に座布団1枚
ののさん、こんにちは。
熊の檻、ありました!よく知っておられますね。歩かれたことあるのですか?この道。
かなりの急坂でした。でも覚悟してたので大丈夫。ガシガシ行きましたよ。
細川尾根も急下降でキツいですね。山毛欅が多くていい尾根ですけどね。こちらから見る西南稜の風景は新鮮ですね。
調子が悪いのはレコです。別にウケを狙ってるわけでは有りませんが、今回の山行分は上手く作れませんでした。見切り発車です。
鼻の下ねぇ〜、最近ソロの女性ハイカーさんが多いですね。しかも美女ばっかり。伸び伸びで話しかけたりするのですが、なかなかの強者ばっかりですよ!侮ってるわけではないのですが、私より経験豊富な健脚の持ち主だと途中からわかってきて、ガチガチの敬語になったりします。
アゲインストロードのサイクリングは辛いですね〜。「脚が棒村」に着くまでに自販機で三ツ矢サイダー買っちゃいました。
「棒村」で暫く待ってますと、ゆるゆる仲良し親子が下りてこられましたよ、涼しい顔して😁
uriさん、こんにちは
あのコース行かれたんですね。黒戸や早月とはまた違った急坂だったのではないでしょうか。下りも急坂、すっかり急坂マニアですね。
私も嫌いではないので、良い急坂があったら教えてください。
ワサビ平のキタヤマブシは今が見頃なんですね。8月に行った時にあまり咲いておらず
葉もかなり傷んだりしていたので、今年はあまり咲かないのかなと思っていましたが
時期の問題だったよう、ちょっと安心しました。
細川尾根は下の植林地ではヒルが多いと聞いていたので、この時期は敬遠していましたが、大丈夫だったようですね。ここもまた登りたくなってきました。
ウリさん、こんにちは。
口ノ深谷からシャクシコバの頭までの尾根ルートは歩いたことありますよ。下りには使いたくないルートですけど。
細川尾根の下りは大丈夫みたいですね。夏季に細川尾根を上がって稜線に出ましたなら、ベテランさんに「夏に よ〜登るわ〜」って言われましたけどね。登山用品ショップの方とお話ししていても、細川尾根は積雪期に登るルートですね〜って聞きました。
ウリさんの「細川尾根から見る西南稜の風景は新鮮」の言葉に共感です。稜線に近づいたところからしか見えませんけど、こんな感じに見えるんだ〜って私も思ったことがあります。
HB1214さんの「急坂マニア」で思い出したのですが、一般登山道で登り残している「三舞谷ルート」。HB1214さんなら歩いておられるだろうな〜とレコを拝見しましたなら、やっぱり歩いておられる。ただ、その時気が付いたのですが、地理院地形図から登山道表記がなくなっているような。
ウリさんは、結構シビアなルートも歩いておられるから、三舞谷も上がられるんじゃないかと想像しますが気を付けてね。
no2さん、こんばんは
(uriさん、コメント欄お借りしてごめんなさいね)
三舞谷ルートは40年以上も前のことです。あまり良く覚えていないのですが、
途中までは明瞭な道があったけれど、ワサビ峠直下は不明瞭でした。
現在は上部はほとんど道は消えていると聞きますね。
先日kol-yosiokaさんが下ってられますが、10年ほど前まではわかった道が
わからないとおっしゃっています。
いずれわたしも確かめに登りたいところではあります。
お二人のハイレベルなお話しには着いていけないものの、急坂登りは私も含めて皆さんお好きなようですね😁
しかし私は下りは苦手です。最近ちょっと歩き方を学んで少しはマシになりましたけど、膝に負担がくる歩き方をしてるんでしょうね。
HBさん、
ワサビ平のキタヤマブシはたくさん有りましたが、花は終盤でした。それより武奈ヶ岳の山頂北側にも沢山咲いており盛りだったのには驚きでした。ここでは今まで見た記憶がありませんでしたので。
細川尾根の植林地にはヒルが多いのですか?全く警戒してませんでしたが、結果としては被害無しです。ヒルでは先般エラい目に遭いましたので、もう噛まれる訳には行かないのです😅
ののさん、
口の深谷入口から尾根に取り付いて直ぐに熊取りの罠がありましたね。しかしそれより手前に立派な山小屋(作業小屋?)があったのには驚きでした。踏み跡もしっかりしてる道ですよね。しかし仰るとおり下りでは使いたく無いですね。
お二人さま、
三舞谷ルート??ってどこじゃ〜😆と思って探したら梅ノ木町からワサビ峠に続く谷ですね。
寂れた登山道があるんですかね?ジャブジャブの沢遡行でなければ是非歩いてみたいです!
お二人さま、ご一緒していただけませんかー?
帰路は西南稜の途中1,150m付近から延びる、その三舞谷の右岸の尾根を下るとか😁どんな尾根だか知らないですけど、激下りでしょうね🤣
三舞谷道ぜひ行きましょう。ジャバジャバ沢歩きはせずに行けるはずだと思います。
HBさん、おはようございます😃
ありがとうございます。近いうちご都合合えば是非お願いします。
ウリさんも興味がおありかなと思いましたもので。
比良山系の一般登山道(地理院地形図表記の登山道)で踏めていないルートが2~3本なんですが、ワサビ峠へ直登する三舞谷ルートは踏めていないんです。
書いておりますように地形図から現在は消えちゃってます。ということは、私の中ではバリルート扱いとなり、残すは朽木スキー場からの蛇谷ヶ峰へのルートと、大岩谷から比良岳南側への中ユリ道。他にも見落としているかもしれませんけど。
HB1214さんのコメントを読んでいた時に三舞谷ルートが、ふと頭に浮かんだものでしして、HB1214さんの山行きマップを見た次第です。
HB1214さんがご一緒だと心強いですよね。谷遡上ルートではHB1214さんが過去にお怪我をなさったかと思うんですが、地形図にあった登山道は尾根を上がって途中から谷筋を上がるルートで、ジャブジャブは無かった様に思います。
でもエキスパートのkol-yosiokaさんが、ルートが解らなくなっていると仰っておられるということはハードルが上がりますね。
新しく知ったバリルートなど、いつもカシミール3Dに追記しているんですが、三舞谷ルートを参考に貼り付けますね。ただ大きさの制限で不鮮明になってしまうかも。
ウリさんの仰る三舞谷右岸尾根は、きつそうですね。ヤマレコマップを見るとひとつだけ足跡が付いていました。
ののさん、おはようございます😃
三舞谷道、ののさんも是非ご一緒にお願いします。
なるほど、ずっと谷沿いでは無いのですね。最初の尾根は急坂好きには堪らない感じでしょうか😁
中ユリ道は一度登ったことがあります。大岩谷からの取り付きがよく分からず彷徨った覚えがありますが、標高を上げると気持ちの良い広い尾根になりました。
蛇谷のスキー場ルートは、アッという間に山頂に着く、楽ちんルートですね。
遅くなりました m(_ _)m
遅いので今更コメントはいいかなと思ってたけど、いろんな罠が仕掛けられてて、引っかからずにはいられませんでした笑。
○的描写は文学のため。どうしてもあの表現になったんですよね。モロですけど。大島渚かウリさんか。腰にあてた手が、後ろに回らないか心配でなりません笑。それと中峠。美人が来たので飛び出して行った〜な〜んて m(_ _)m
噂の三舞谷、ワンゲルの錬成で石入れて登りましたわ。約40年前。登り出しの狭く水のほぼ無い沢のイメージ覚えてます。武奈への直登ルートなので、このパーティーに割り振られたら、え〜!って言ってました。
ペワさん、こんばんは。
北アルプスの雄大なる風景の余韻に浸られている中にもかかわらず、私の下品なレコに訪問して下さり有難うございます😁
反応がなかなか無くて恥ずかしくなり始め、そろそろその一文を削除しようかと迷っているところでした。さすがペワさん、乗っかってきてくださいましたね!助かりました😅
まぁ、思ったまま感じたままの表現なのですが、やはりストレート過ぎますかね?殆どの方は長々と記した私の感想欄なんて飛ばしていらしてると思ってますのでね。
読んで下さるのは、よほど物好きなフォロワーさんぐらいかなと思って好きなように書いております。
大丈夫です!後ろに手が回るような悪さはいたしません。だいたい私の場合は言うてるだけでしてね、あとはイマジネーションを膨らませるだけの、実践が伴わないウリさんですので😆
(追伸)
三舞谷経験者さんでしたか!しかも歩荷訓練で!
ペワさんも40年ぶりにどうですか😁
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する