吾妻 大倉小滝
- GPS
- 13:59
- 距離
- 13.9km
- 登り
- 1,047m
- 下り
- 1,042m
コースタイム
天候 | くもり |
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過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
小滝へ降りていく途中で、虎ロープがある所は、崩落している沢の上流側をまきます。 |
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
ザック
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
筆記用具
ファーストエイドキット
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
熊スプレー
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感想
大倉小滝に再訪しました。前回は徒渉に手間取り、見て回る時間が取れなかったこと、電動ズームレンズが水しぶきで壊れてしまい、満足な写真が撮れなかったことへのリベンジです。
(反省)
帰路に、虎ロープのある崩落している沢で、下を覗いていてバランスを崩し、沢に転げ落ちました。こめかみに4cmほどの切り傷、鼻血、あちこち打撲、メガネ紛失となりました。
まず、止血をし、ショルダーポケットのnikon4倍×10mm双眼鏡でメガネなどを探し、メガネ(右のレンズ無し)、スマホ、熊スプレーを回収できました。
止血と体力回復に時間がかかり、午後4時頃に自力下山を再開しました。
以前、エネルギー不足で足が動かなくなった反省から、エネルギー補給として、長距離走用のエネルギージェル3個を20分毎に飲み、続いてコンデンスミルクを一息つくたびに一口とって水を飲みました。
痛む体に片目なので歩き辛い登り返しでしたが、まずは、午後6時ごろの日没前に駕篭山稲荷下まで戻れました。ここから非常用ヘッドライト(ペツルe-lite)を点灯し、ストックで道を探りながら進みました。午後7時10分頃に姥が原木道に到達、浄土平駐車場へは午後8時40分頃に帰着しました。ゆっくり歩いても午後4時前には帰れる計画でしたが、だいぶ遅くなりました。
姥が原辺りからは気温が下がり、息や体からモウモウと蒸気が上がり、エネルギーと水が消耗していくことが実感されました。
駐車場まであと1kmほどのところで、エネルギー切れとなり、急激に足の動きが悪くなりました。ここでラムネかキャラメルでも摂取すべきでしたが、つい面倒な気がして、そのまま駐車場まで気力で頑張ってしまいました。
自家用車までたどり着いて、os1を飲みながらしばらく休み、着替えを始めたところ、突然体がガタガタと震えだし、猛烈な寒気を感じました。エネルギー切れで行動も停止し、体から発熱がないところで低い外気温に触れて、低体温症がでたようです。急いで着替え、車の暖房を最大にし、キャラメルを舐めて我慢する事20分で寒気が収まりました。
(教訓)
1 眼鏡の人は、眼鏡を転倒や枝に引っかけて失ったら、行動不能になります。古い眼鏡で良いので予備として持って行くべきです。
2 日帰りでも、軽いヘッドライトを非常用に持って行くべきです。50ルーメンの暗めのライトでも下山できました。なければ日没後は行動できません。
3 「非常食は、緊急事態で行動不能や判断力低下にならないための食料であり、停滞時の単なる食い伸ばしではない。」とは先達の金言です。エナジージェルやコンデンスミルク、ブドウ糖を常備し、非常時にはにはどんどん摂取すべきです。
4 体のエネルギーを使いきって行動を停止すると、簡単に低体温症を発症します。もしビバークする場合は、体力が十分残っているうちにすべきと思いました。
以上が今回の遭難未遂事案の教訓でした。これからは、ますます日も短くなり気温も下がります。皆さんの参考になれば幸いです。
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