リベンジはやはり無理！ 連チャンの富士山
山梨県
静岡県
upa
体力度について
- GPS
- 11:47
- 距離
- 15.2km
- 登り
- 1,685m
- 下り
- 1,682m
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（昨日より疲れを感じたのに何故か早い）
→新七合目パス→本七合目小屋7:55〜8:10
9:00頃標高3100m付近で撤退
→六合目小屋10:30→須山口登山歩道入口13:20
| 天候 | 晴れ 四合目より下は午前中吹雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2013年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
水ヶ塚の登山歩道入口から一合五勺目くらいまでは昨日同様ツルツルのアイスバーン。 宝永火口の四合目からはアイゼン装着。 六合目より上はバリバリのアイスバーンになっている箇所が多く、夏道はかなり危険なため、広いブル道を利用した。 帰りは入口までアイゼンを付けて下山しました。滑って頭を打ったら終わりなので。 |
写真
元祖七合目小屋。ハンガーノックで力が出ないので軽食を取ります。時刻は8時。でも登山前の食事は0時ですし、軽食を取っているとはいえ8時間が経過しているのです。
八合目まではあと少し、でも西風がますます強くなり、とても寒い。これから先もピッケルアイゼンに体力を使いそう。連チャンなので帰路も考慮し撤退を決意しました。
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撤退を決意したのは上空の風が強くなる気配を感じたこと、下界が吹雪になっていたことがあります。下が荒れて上が何事もない、というはずはないだろうと。
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拡大して画面を斜めから見てもらいたいですが、反射して輝いている部分はアイゼンピッケル刺さらないです。他は大丈夫。まだら模様なんです。
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感想
昨日はお昼に帰ってきた富士山。長い帰路を考え事しながら歩いていました。体力が付いてきたので余裕がかなりあります。5日も天気がよさそう。正月休みだからこそ再チャレンジできるかもしれない。
再び富士宮の健康ランド「富岳温泉花の湯」に入り、無料PCで天気を調べ、たっぷり睡眠を取って、リベンジを計ることにしました。
昨日はコンタクトレンズを落として残念だったので、今日は予備で度の入った眼鏡、サングラスも持って行きます（^^）
昨日のスタートは早すぎて竜巻に悩まされたので、少々遅らせてスタートは夜中の午前1時45分。水ヶ塚からは暗闇の中、富士山が浮かび上がっています。最高の天気です。
昨日同様、宝永火口直下でアイゼンを装着します。
六合目小屋の方からヘッドランプが見えます。誰か困っていたらどうしよう、ということて近づくと（それでも1時間近くかかる）、テントが張ってありました。
声は掛けませんでしたが、問題なさそうなので先行させてもらいます。
昨日と比べると無風に近く、竜巻が発生しそうな気配はありません。
昨日とルートを変え、雪のない尾根を登ってみました。そしてブル道が意外と安全に思われたので、それ沿いに上に向かいます。
アイゼン、ピッケルともあまり刺さらず、気合いを入れて歩いていきます。連チャンなのに登りが辛くないのは体力が付いたからでしょう。
新七合目付近からハンガーノックに悩まされ、西風がだんだんと強くなるのも気がかりになってきました。
元祖七合目小屋で軽食とします。日だまりは多少暖かいですが、温度はマイナス16度、快晴ですが風は強く、下界は雲海で吹雪いているのが明らかに見えます。昨日も寒かったので手足の指にしびれがあり、軽い凍傷を疑います。
帰りのことを考えると無理をしない方がよさそう。
でも時間が早いので、次は八合目までと歩を進めます。
しかし氷の斜面は、ますます厳しさを増していました。
ほとんど雪はなくなり、ボリュームは少ないものの、氷のレベルが高くなり、ピッケルも刺さりにくくなりました。
八合目さえ過ぎれば岩陰で西風が多少しのげるかもしれないが、あと3時間近く格闘する体力はあっても、帰りが辛いかもしれない。
ということで3100m付近で諦めることにしました。
帰りも昨日同様写真を撮って楽しみながら下山しました。
氷の性格をいろいろ確認しながら、安全ルートを探ります。天気が良いので光り輝きわかりやすいのですが、吹雪いたら全然わからずアイスバーンを踏んでしまうかもしれません。天候を読むことは非常に大きいと思われます。
宝永火口まで問題なく下山。名残富士を撮りつつ、吹雪の中に突っ込んでいきます。
向こうから赤いシェルを着た2名が登ってきました。どちらまで行くんですかと聞くと、県警の捜索隊でした。あちこちに踏み跡を残しており、必死の捜索を行ってくれたようです。ご苦労様です。
その後、御殿場口と須走口の中間付近で滑落遺体を発見されたそうです。
連日の富士山にも関わらず、幸いにして自分は特にトラブルもなく無事帰ってくることができました。写真もたくさん撮れましたので満足です。
今年は富士山に限らないですが、冬山で多くの方が遭難され、亡くなった方も多いです。
ベテランの方と比べると低い次元の話ですが、自分としては次のように安全基準を立てており、少しでも危険がなくなるように心がけています。
�‖領呂鯢佞院�一合目から頂上まで往復しても余裕があるくらいでないと、頂上を目指してはいけない。
��天候をよく調べ、少しでも怪しかったら諦める。安全側への判断と、登頂が目的ではなく写真が目的なので悪天では意味が無いため。
��次の日の天候はわからない。特に富士山では突風・竜巻の可能性もあるのでテン泊に頼らない。それより体力向上を図り一合目から。
�ぬ欧�ったり、体調が悪い、装備に問題があれば撤退の決意をする。
�ゥ▲ぅ璽鵑肇團奪吋襪魯淵ぅ佞里茲Δ妨Δ�ないと危険。
�α�難時に備えビバークできる装備もいつも持って行く。重たい分、体力向上に繋がります。いつ危険があるかわからないので絶対にデポはしない。
�Г垢谿磴ζ瓜里粒Г気鵑砲論爾魍櫃院⊆�分の足りないところは補い、相手が足りていない所は補ってあげる。危険の共有。
なにか冬山に行くことは自殺行為で、いけないような風潮になりつつあります。
しかしスポーツは危険を乗り越えることに意味があり、危険がない仮想空間とは違うものです。
乗り越えたときの景色は期待を裏切りません。
それは夏も冬も変わりません。
台風や地震と同様に、逃げずに正しく恐れることが大切ではないでしょうか。
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